入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’25年「冬」(13)

2025年01月18日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 野草に詳しい人にとってきょうの写真を見れば、一目でその名を言い当てることができるに違いない。しかし、羊羹のような色のマグロの刺身しか食べたことのない者が、知ったかぶって寿司ネタの美味い不味いを語るような真似は慎もう。
 うっかりしていた。昨日呟いた「知人」というのは、信州の一本桜の写真集や、千畳敷カール界隈の高山植物の本を出版した伝田さんのことで、氏なら間違いない。借りてきたヘッドランプを返さなければならないから、今度その機にこの野草の正体を尋ねてみよう。
 花が咲くにはまだ早いがこの寒い朝、岩陰に健気にも緑の葉を広げた姿は毎年、この時季から春の雪の中に花が咲くまでずっと気になる。

 太陽の有難みを感じている。そろそろストーブの暖房が必要でなくなる時間で、天気が良ければ昼を挟んでそれが3,4時間くらいは続く。きょうが土曜日でなければスキーに出かけたかも知れない。それには恰好の天気だ。
 もっとも、体内にある厄介な結石のことを忘れてはいないから、21日の2回目の砕石の結果次第で上にも行くつもりだし、もっと遠い旅に出る予定もある。

 上のことを言い出したから、触れておこう。勘の良い人ならおよその察しは付くだろう。
 牧場の将来に関することだが、どうやら、実態や状況も知らない一部少数の者たちが声を上げ、それで今年度限りで牧場閉鎖の方針というものが決まってしまったようなのだ。
 しかも、突然それを伝えてきたのは牧を閉じる寸前のこと、呆れて言葉をなくした。牧場の将来については常に気にしていたが、まさにこれから冬を迎えるという間際のことではないか。
 
 当然ながら、冬季は雪のため車は上がれない。閉鎖となれば原状復帰は必須となるだろうが、それをするには新年度の5月まで待たねばならない。管理棟や小屋の解体もだが、それよりかそうなれば最大の課題となる牧柵の撤去だが、どれほど、どこまであるのか一人として知っている者はいないはずだ。また、牧場を開けてしまったらどんなことが起こるか、予測することさえ誰もできていない。
 
 北原のお師匠に続き、法華道や北原新道の草刈りや整備をしてきたのはキツネやタヌキとでも思っていたのだろうか。テイ沢の丸太橋、二代目のヒノキの丸太や他の資材、これらは天から降ってきたわけではない。広大な牧場の牧柵の少なくも3分の2は打ち換えたたり、他所から抜いてきて新たに設置し直したものだ。
 ただし、時代の変化は承知している。責任を負えない者や組織なら、退場する方がマシ、むしろ良い。
 
 本日はこの辺で。明日は沈黙します。
コメント
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