
天気:晴れのち曇り、気温:25度C(正午)
昼少しして管理棟で休んでいると、遠くからオートバイの音がする。しかし、なかなか近づいてこない。エンジンはいまにも止まりそうで、それを必死であやしているような音だ。
そのうちにだんだんこちらに向かってくるようで、しばらくするとまさにその音は騒音のレベルに。出ていこうかと思案していると、また遠ざかり始めた。
どうやら、小黒川林道を戸台方面に下ろうとして通行止めの標識の前で逡巡しているようすだ。そう思っていると、またしても騒音がやってきた。
出てゆかねばならないが、実はキャンプ場も小屋も、2人以上のオフロードバイカーの利用はお断りしているので、その旨を説明しなければならない。口論になることもあり嫌な仕事だ。
ところが、これが驚く。騒音もどきの音を発していたバイクは50ccほどのカブが2台。加えてライダーはどう見ても還暦過ぎの人品卑しからざる男性2人。荷物を山ほど積んで、神奈川からはるばるキャンプに来たのだと。オフロードバイカーではないことは、確かだ。


オソレイリマシタの話で、宿泊を快諾する。こういう自分たちの遊び方を知っている人が好きだ。
しばらくして様子を見にゆくと、1人は設営にモタツイテいる。オートバイは得意だと言うが、設営はそうではないようだ。少し手をかし、その合間に話す。ユニークな人たちだからブログに載せてもよろしいかと問えば、構わないと。顔も隠す必要はないとも。ならば出演料ということで、ビールと鹿の背ロースを進呈した次第。
いつの間にか牧草の穂先が枯れ始めている。1度も牛を出すことのなかった放牧地だ。肥料撒き、牧柵補修、有害駆除と散々手をかけ、ついに今年はこのまま終わる。
夏が往くのも、もうすぐだ。短い季節に、果たすことのできなかったことをまた幾つか残して・・・。