Photo by Ume氏
牧場北門の手前1キロもあるかないか、登ってくると右側に「座頭」の谷は深く落ち込み、今日のような雨催いの天気ではいつもそこに霧が発生している。その影響もあるのか、それとなく眺めてみれば、もうここだけは落葉松の葉が少し黄色く色付いて見える。
牛のいない大沢山の牧草の色も、いつにか黄色が目立つようになってきた。そういえば、来る途中の杖突街道に沿って、秋桜の花が咲き始めた。子供のころは、どこにでもあるこの花に格別の愛着はなかったが、いつのころからか、秋の花と言えば秋桜と思うようになった。何気なく、どこにでも咲いている。丈は細く長いのに、意外と風に強い。何よりも、薄い花の色が控えめで、清楚な雰囲気がして好きだ。
田んぼの稲も黄金色に染まりつつある。ほどなく刈り入れも始まるだろう。
芝平の谷も小黒の谷も土木工事が真っ盛りである。雨で地盤の弱くなった山道を何台ものダンプが行き来する。今朝も前を行く2台の大型ダンプに行く手を阻まれ、やっとの思いで大ダオ(=芝平峠)まで来た。
治山治水などと言うが、山は困惑しているだろう。えぐられ、削られ、巨大なセメントの構造物で川はせき止められ
、森は重機の狼藉に必死で耐えていまいか。イヤイヤ、作業者のご苦労を知らぬわけではないが。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。