オオタカネバラ(大高嶺薔薇)。野生種。寒冷な高山地帯や北海道などで隔絶的に繁殖するとのこと。
特徴は茎に細かいトゲが多く付いている事(写真の右後方、ボケの範疇ですが確認できます)。
というか、調べて驚いたのはWikipediaや他HPなどの情報を見る限り、「山野草」のジャンルに入ってる。
ハイキングや軽登山等で狙って見に行きでもしない限り、見られたらラッキー!程度の短い花期とあります。
今年の広島市植物公園のバラ、4月上旬に寒の戻りがあった事と関係があるのかは分かりませんが、
例年なら終わっている筈の野生種バラが、5月上旬に見ごろを迎えていました。でも、バラ園技師の
方曰く「そんな変わらないと思いますが」とのこと。ま、プロが言うんだからそうなんでしょw
アーネスト ヘンリー モース。ハイブリットティー系、半剣弁高芯咲き、1964年 ドイツ作出。
交配親 Prima Ballerina × Brilliant
明るい赤ですが花弁の周辺部には黒味を持ちます。鮮やかとまでは感じない理由は、稍グレーが
入っているからだそうです。これまた香りが強くて素晴らしいものの、少々癖があるとのこと。
確かに、バラの香りが強すぎて「これは合わない×」と言う人も居ますw
丈夫な性質で育てやすい事もあり、香るバラの中でも高い人気を誇るそうです。
広島市植物公園では非常に多くの品種(約850種)を育てては、展示の入れ替えをしつつ間近に
見せてくれますので、香りを確認する人も多いんです。
シャルル・マルラン
ハイブリッドティー系、1951年(広島市植物公園銘鈑より。1947年の資料もあり)フランス作出。
交配親( Rome Glory × Congo ) × Tassin。剣弁高芯咲きで強いダマスク香の非常に立派な黒バラ。
フランシス・メイアン(有名な黒バラであるパパ・メイアンを作出)が、恩師シャルル・マルランへ
ささげたと言われます。そして、このシャルル・マルランは、パパ・メイアンの交配親となりました。
ビロード様の質感を思わせる花弁を持つ黒バラは、自分のお気に入りなんです。でも、綺麗に咲き進む
までに傷んでしまう事も多い。撮影当日(5/3)は非常に綺麗な状態で咲いてくれていました。
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スッカリ初夏の陽気を通り越し、夏に近い雰囲気のある数日。湿度が高くないのでまだまだ大丈夫ですが、
日差しは本当に強くなりました。そしてもう一つ悩ませる点は、朝晩は肌寒く感じてしまうこと。
体が夏モードに切り替わってしまっているようで、22℃でも少し寒い感じのする事が有るんです。
ま、私事はこれくらいにしましょうか。今年も広島市植物公園で撮影させて頂いたバラの写真を
'19春バラシリーズとして、こんな感じで淡々と進めようかと。