市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

高崎高校第108回同窓会新年総会で、昨年6月のひき逃げ事故について報告

2010-02-13 19:01:00 | 安中市消防団員の飲酒ひき逃げ運転
■先日、1月23日(土)の午後3時から、高崎ビューホテルで高崎高校の同窓会新年総会が開かれました。第79期の卒業生が幹事役となり、例年になく盛り上がりを見せて成功裏に終了し、懇親会、そして同期会と夜遅くまで柳川町界隈は賑わっていました。

 この新年総会で、挨拶に立った同校の藤倉校長は、現在の学校の状況について、過去1年間の学校の活動報告を交えて会場を埋め尽くした同窓生の前で説明を行いました。


■とりわけ、昨年6月7日(日)午前1時ごろ高崎高校正門前の市道で発生した交通事故について、藤倉校長は、次のように説明しました。

 「昨年1年間を振りかえってみまして、6月に文化祭、翠巒(スイラン)祭がありました。このときにひき逃げ事故がありました。新聞、あるいはテレビでさらに大きく報道されたということでありました。当該の生徒につきましては、1年生ですが、その後非常に回復をしまして、2学期から、9月から学校のほうに復帰を果たしました。そして、いまは、若干リハビリに通っているところもありますが、授業のほうにも、もちろん体育を含めて、非常に順調な学校生活をおくっていることになっています。新聞のほうでは最初の一回しか報道を載せないものですから、その後、どうなっているかという報道をしないものですから、せっかくの機会ですので、本人は元気で頑張っているということをこの機会にご報告させていただきます。」


高崎高校和太鼓部の元気いっぱいのデモンストレーションを披露。

■被害者の高崎市東貝沢町1、同校1年、沢田拓朗さんは、酔っ払い運転の乗用車にはねられたうえに、ひき逃げされて、頭などを強く打って意識不明の重体となりました。その後、奇跡的に一命を取り留めたうえに、驚異的な回復力を見せて、2カ月後には再び登校できるようになりました。

 これはひとえに、酔っ払いにひき逃げされて、このまま将来を奪われてなるものか、という本人の不屈の精神力とそれを支えた強い身体の賜物だということができます。

■一方、加害者である、群馬県安中市安中3、製印業、滝本雄次容疑者(62)は、配偶者以外の女性を助手席に乗せて飲酒運転中、高崎高校の文化祭で正門の飾り付け作業をしていた沢田さんをはね飛ばしたあと、一端車から降りて様子をのぞきこんだ後、そのまま車に戻り、現場から走り去りました。

 そして、同日午前6時半ごろ、群馬県警高崎署に、配偶者で安中市議の滝本夏代議員が「ひとをはねたようだ」と電話をして、滝本雄次容疑者は自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で緊急逮捕されたのでした。

 滝本容疑者は「酒を飲んでいたので怖くなって逃げた」と容疑を認めましたが、7月1日付けで消防団の副分団長として退団届を出した後は、刑事処分が出るまでは、退職金の支給も止められず、配偶者の市議も、議長あてに辞職願を出していません。もちろん家業の製印業は、何事もなかったかのように営業中です。

 それどころか、配偶者の市議は、会派のボスや、議長、そして岡田市長にも根回しをして、加害者の夫や自身の穏便な処遇を第一に考えて、少なくとも9月までは、被害者のところにも学校側にも謝罪をしていませんでした。

■ことほどさように、飲酒運転の撲滅は今や国民的な運動であるにもかかわらず、こと安中市役所においては、まだまだ意識の後進性が顕著です。

【ひらく会情報部・飲酒運転撲滅推進班】

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飲酒運転で高校生を重体にしてもクビにされない消防団員ハンコ店主の破格優遇ぶり

2009-09-17 03:57:00 | 安中市消防団員の飲酒ひき逃げ運転
■平成21年6月7日の深夜、午前1時ごろ、群馬県高崎市八千代町2の群馬県立高崎高校の正門前の市道で、同市東貝沢町1、同校1年、沢田拓朗さん(15)が乗用車にはねられたニュースが世間に大きな衝撃を与えてから、3ヶ月が経過しました。

 高校生をはねた車は現場から走り去り、沢田さんは頭などを強く打って意識不明の重体となりました。県警高崎署によると、同日午前6時半頃、同署に「人をはねたようだ」と家族を通じて電話してきた安中市安中3、製印業、滝本雄次容疑者(62)を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で緊急逮捕しました。滝本容疑者は「酒を飲んでいたので怖くなって逃げた」と容疑を認めたということでした。

 その後、高校生は、病院の集中治療室で懸命の救命措置により一命を取りとめてからは、周囲も驚くほどの回復力を見せていて、現在、リハビリに努めつつ、登校しています。本人の強い意志と、若い身体が、飲酒運転によるひき逃げという凶行に遭った不運を見事に吹き飛ばしたというべきでしょう。
■この飲酒運転事件について、事件発生後、1週間を経過した平成21年6月16日付けの東京新聞の朝刊記事に「容疑者、消防団員勤める 高崎のひき逃げ」と題して、次の内容記事が掲載されました。

**********
容疑者、消防団員勤める 高崎のひき逃げ
 高崎市の県立高崎高校正門前で6月7日に生徒(15)がひき逃げされ重体となった事件で、高崎署に自動車運転過失傷害などの疑いで逮捕された安中市安中、製印業の容疑者(62)が、安中市の消防団員を務めていることが分かった。消防団員は市議などと同じ特別職の地方公務員に当たるため、市は条例に基づく懲戒処分を検討している。安中市によると、容疑者は1983年に入団。2004年度から4年間、役員に相当する第一分団副分団長を務めた。市が年2回報酬を払っている。市の条例によると、消防団員は「職務の内外を問わず、団員たる体面を損する行為があったとき」は市長への通知を義務付け、免職、停職、戒告の懲戒処分を定めている。市では「条例に触れる行為であり、手続きを進めたい」としている。高崎署によると、容疑者は「酒を飲んで運転したので逃げた」と供述。(以下省略)
*********

 ところが、それ以降は、マスコミはこの事件について全く報じていません。また、安中市からも、何も情報発信がありません。滝本雄次容疑者が、その後、どのような処分を受けたのか、また、事故発生から一夜明けて、容疑者に代わって、高崎署に電話をした配偶者である滝本夏代・安中市議は、地元の選挙民に「議長宛に辞職願いを出したが、議長が受理してくれない」などと事故の責任について釈明している、という情報も一部に流れており、事実関係を確認しておく必要がありました。

 そこで、当会は、8月24日付で、
 ①岡田義弘・安中市長に対して、このひき逃げ事件に関する次の内容を含む一切の情報(容疑者の懲戒処分の及び処分に至る経緯、処分を決めた理由、処分直前の容疑者への支払い給与条件、退職金支給の有無と結果、消防団の服務規程と処罰規定に関する条例、被害者への市としての見舞い対応の有無と内容)を、
 ②田中伸一・安中市議会議長に対して、このひき逃げ事件に関して、容疑者の配偶者である市議から、議長宛に辞職願が提出されたと聞くが、その事実を証する一切の情報。また、事実であれば、その取扱に関連する一切の情報を開示するよう、安中市情報公開条例に基づき、行政文書開示請求書を、それぞれ提出しました。

■その結果、平成21年9月4日付で、安中市市民部安全安心課から、岡田義弘市長名で、次の通知がありました。

**********
【行政文書開示決定通知書】
安安第11846号 平成21年9月4日
行政文書開示決定通知書
請求者 小川賢 様
    安中市長 岡田義弘
平成21年8月24日に請求のありました行政文書の開示について、次のとおり開示することに決定しましたので、安中市情報公開条例第11条第1項の規定により、通知します。
<開示請求に係る行政文書の内容又は件名>
別紙行政文書開示請求書のうち容疑者の懲戒処分及び処分に至る経緯、処分を決めた理由

【行政文書不存在通知書】
安安第11846号 平成21年9月4日
行政文書不存在通知書
請求者 小川賢 様
    安中市長 岡田義弘
平成21年8月24日に請求のありました行政文書について、当実施機関において保有していないため、安中市情報公開条例第11条第2項の規定により通知します。
<開示請求に係る行政文書の内容又は件名>
別紙行政文書開示請求書のうち
1 容疑者の懲戒処分及び処分に至る経緯、処分を決めた理由
2 退職金支給の有無と結果
3 被害者への市としての見舞い対応の有無と内容
<行政文書が存在しない理由>
1 退団届の提出はありますが、刑事処分の結果により対応を検討する予定のため
2 刑事処分の結果により、対応を検討する予定のため
3 市としては見舞いをしていないため

【行政文書不開示決定通知書】
安安第11846号 平成21年9月4日
行政文書不開示決定通知書
請求者 小川賢 様
    安中市長 岡田義弘
平成21年8月24日に請求のありました行政文書の開示について、次のとおり開示しないことを決定しましたので、安中貯情報公開条例第11条第2項の規定により、通知します。
<開示請求に係る行政文書の内容又は件名>
別紙行政文書開示詰求書のうち
容疑者の懲戒処分及び処分に至る経緯、処分を決めた理由
<開示しない理由>
安中市情報公開条例第7条第2号に該当

【回議用紙】
年 度   平成21年度
文書種類  収
文書番号  第8171号
保存年限  5年
受付年月日 平成21年7月1日
保存期限  平成27年6月1日
起案年月日 平成21年7月1日
廃棄年度  平成27年度
決裁年月日 平成21年7月1日
分類番号  大3 中5 小2 簿冊番号6 分冊番号2
完・未完別 完結
簿冊名称  消防団関係書類
完結年月日 平成22年5月31日
分冊名称  消防団入退団書類
施行区分  至急
公 開   1 非公開 時限秘( 年)部分秘 全部秘 2 公開
起案者   市民部安全安心課生活安全係 職名 主査 氏名 久保庭高明 内線(1131)
決裁区分  部長
印 欄   市長・- 部長・原田 課長・原田 係長・丸山 係・佐藤 公印・-
関係部課合議 安中市消防団長・横山
課内供覧   -
宛 先  安中市消防団 団長 横山公男
差出人  安中市消防団 団員 滝本雄次
件 名  安中市消防団員退団届けの提出について
このことについて、安中市消防団員の退団届の提出がありましたので報告いたします。
    記
1 提出者 第1分団第2部 団員 滝本雄次
**********

■上記のように、安中市は、「容疑者の懲戒処分及び処分に至る経緯、処分を決めた理由」について、開示決定通知をよこしましたが、同時に、「容疑者の懲戒処分及び処分に至る経緯、処分を決めた理由」「退職金支給の有無と結果」「被害者への市としての見舞い対応の有無と内容」について、不存在通知書をよこし、さらに、「容疑者の懲戒処分及び処分に至る経緯、処分を決めた理由」について、不開示決定処分通知書をよこしました。つまり、開示決定したものが、不存在で、しかも不開示という、まことにヘンチクリンな処分です。

 さすがに、これでは請求者にとって、何がなんだか解りにくいだろうと思ったのか、安中市は、開示請求の件名を示した次の一覧表を付けてきました。
①容疑者の懲戒処分及び処分に至る経緯、処分を決めた理由
・回議文書「安中市消防団員退団届の提出について」 →開示
・退団届 →全て不開示(条例第7条第2号に該当 個人情報のため)
・―(処分や経緯、理由を示すその他の情報という意味か) →不存在
②処分直前の容疑者への支払い給与条件
・安中市消防団員の定員、任免及び給与に関する条例 →開示(安中市HPの例規集参照)
③退職金支給の有無と結果 →不存在
④消防団の服務規程と処罰規定に関する条例
・安中市消防団員服務規程及び懲戒条例 →開示(安中市HPの例規集参照)
⑤被害者への市としての見舞い対応の有無と内容 →不存在

 これらから、判ったことは、滝本雄次容疑者は、昨年10月に、軽井沢で飲酒運転による軽度の人身事故を起こしてまもなく懲戒免職になった市の職員に比べると、同じく飲酒運転をした公務員でありながら、しかも、重度の人身事故を起しながら、「7月1日に安中市消防団長・横山公男宛に退団届を出した」が、「安中市は、まだクビにしていない」「刑事処分の結果により対応を検討する予定である」「退職金の支給も、刑事処分の結果によって、対応を検討する予定である」ということで、「給与についても、当然ながら、引き続き支給継続中」という状況がうかがえます。

 安中市消防団員服務規程及び懲戒条例によれば、第6条(懲戒)で、職務上の義務違反や怠りがあったときや、職務の内外を問わず、団員たる対面を損する行為があったときは、市長は懲戒するものとする、と定められています。

 なのに、岡田市長の、なんという、慈悲深い寛大な措置なのでしょう! これでは、完全に二重基準(ダブル・スタンダード)です。同じ公務員でも、一般職の地方公務員である市職員に比べると、市議や消防団員のような特別職の地方公務員は、破格の扱いとなっています。しかも、一般職の地方公務員である市職員の飲酒運転+人身事故の場合の情報開示請求では、ほぼ全ての情報開示が為されたにもかかわらず、今回の滝本雄次容疑者の場合は、退団届さえ開示されませんでした。また、処分を決める市職員懲戒等審査委員会も、特別職の場合には機能しないようです。

■一方、議会からは、平成21年9月4日付で、田中伸一・安中市議会議長名で、次の通知がありました。

**********
【行政文書不存在通知書】
安議発第12381号
平成21年9月8日
行政文書不存在通知書
請求者 小 川  賢 様
    安中市議会議長 田 中 伸 一
 平成21年8月25日に請求のありました行政文書について、当実施機関において保有していないため、安中市情報公開条例第11号第2項の規定により通知します。
<開示請求に係る行政文書の内容又は件名>
別紙行政文書開示請求書に記載の「開示を請求する行政文書の内容又は件名」と同じ。
<行政文書が存在しない理由>
市議からの議長宛辞職願は提出されておりませんので、該当する文書はございません。
**********

 つまり、滝本雄次容疑者の配偶者の滝本夏代市議が、地元の選挙民に対して、「議長宛に辞職願いを提出したけど、議長が受け取ってくれない」という趣旨の釈明をしている、という巷間情報は、全くの事実無根であることがわかりました。

■実質的には、わずか1枚の情報開示に終わった今回のヨッパライ運転ひき逃げ事件を起こした地方公務員の処分に関する行政文書開示請求の結果は、①いかに安中市長が消防団員に対して手厚い配慮をしているか、②いかに市議会議長が飲酒ひき逃げに関して寛大で無頓着かを示しているか、これら2つを如実に物語っていることを痛感させられました。

 昨年10月3日の深夜に、同じように飲酒運転で事故を起こした教育委員会(出向)原市公民館館長補佐だった元職員の場合、信号待ちをしていた乗用車に追突し、乗っていた男女に軽傷を負わせたまま、事故後の救護義務を怠りその場から逃走し、逮捕され、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び、ひき逃げ)の罪で起訴され、市職員懲戒等審査委員会で、「当該行為は、法令等に違反し、また、全体の奉仕者たる公務員にふさわしくない非行であり、別紙辞令のとおり懲戒免職とするものである」との処分通知が出されていました。

■ところが、今回は、消防団の副分団長という要職にある特別職地方公務員が、飲酒運転により、高校生を重体に追いやった挙句、救護措置を取らずに現場から逃走して、家に戻って夜の明けるのを待ってから、配偶者である妻の市会議員に、高崎署に電話をさせたものです。悪質性において、一般職の公務員をはるかに上回っているのにも関わらず、退団届が出されたまま、事故から3ヶ月経過しても、以前として処分が出されていません。消防団員の幹部で、妻が市会議員だと、こうも優遇されるものなのか、と一般市民としては不思議でなりません。

■高校生が瀕死の重体にさせられた事故から、既に3ヶ月が経過していますが、安中市は「滝本雄次容疑者の刑事処分の結果により対応を検討する予定」としており、未だに高崎署から、刑事処分が出ていないことをうかがわせています。安中市消防団員服務規律及び懲戒条例によると、第8条(懲戒の猶予)として「懲戒に該当するもので、情状を酌量すべき点ある者に対しては、1年以内の期間を限り、その懲戒を猶予することができる。」とあります。また、同条第3項には「猶予を取り消されることなく、猶予の期間を経過したときは、その懲戒はこれを行わない。」とあり、岡田市長の温情がこのまま続いた場合、あと9ヵ月で、恩赦になる可能性もあります。

 さらに、不可思議なのは、あれほど、社会的儀礼に厚い岡田市長が、本件の被害者ら関係者に対して、市としては見舞いをしていないということです。滝本容疑者は、事件後少なくとも、1ヶ月は、被害者にも学校にも謝罪をしていませんが、いまだにその状態が続いている可能性もあります。

 いくら、被害者が回復しているからといって、加害者が刑事処分で免責になることは考えられません。ましてや、社会の慣例として、謝罪をきちんとしないまま、事件の風化を待つなどということは、情に厚い岡田市長としては、およそ考えられない行動パターンのはずです。

 特別職の公務員も一般職の公務員なみの扱いを受けて、不公平のないようにすべく、当会は、異議申立を行うかどうか検討中です。

【ひらく会情報部・飲酒運転撲滅推進班】

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【続報】飲酒運転で高崎高校生を重体にしたハンコ店主と安中市議の配偶者のその後

2009-07-02 21:26:00 | 安中市消防団員の飲酒ひき逃げ運転
■6月7日(日)午前1時ごろ、県立高崎高校正門前の市道で発生した飲酒運転ひき逃げ事件からまもなく4週間が経過しようとしています。その後、なぜかさっぱり報道されなくなりました。不幸にも事故に遭って頭と左腕を骨折し意識不明の重体だった高校生は、その後、治療の甲斐あって、徐々に回復の兆しを示しており、外からの刺激に反応するようになっています。しかし、これは投薬のおかげとも言え、完全回復にはなお、相当な道のりを要するものとみられます。たとえ時間がある程度かかっても、完治することを切に祈る次第です。元気な姿で復帰し、事故で失った分も、貴重な高校生活をエンジョイできるようになってほしいと誰もが願っています。

 容疑者は、安中市内では知られるハンコ屋の滝本印店の主で、安中市消防団の副分団長をしていました。また、その配偶者は、安中市議会で4期務める有力議員の一人であることは、安中市民の誰もが知っています。

■さて、滝本容疑者は、その後どのような罪で、どのような措置を受けたのでしょうか。
 滝本印店の主は、事故の際、同乗の知人女性を家に送る途中でした。高崎高校の正門前で、たまたま文化祭の準備作業をしていた同高1年生をはね、一旦車から降りて、倒れた生徒の様子を伺ったものの、そのまま車に乗って逃走しました。その後、酔っ払い運転で、知人女性を家まで送ったあと、安中市内の自宅に戻ったのか、定かでありませんが、早朝に、市議である妻から高崎警察署に電話があり、警察が滝本印店に署員が赴いて、事情聴取のあと、容疑を認めたので逮捕したようですが、容疑は、道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失傷害だけとなっていました。

 しかし、高崎署によると、滝本容疑者は、「酒を飲んでいたのでばれるのが怖かった」と、飲酒運転を認めているため、同署では、道交法違反(酒気帯び)容疑で逮捕したはずですが、これも定かでありません。

 現場で事故直後に検問したわけではないので、呼気に含まれるアルコール濃度を測られなかったので、飲酒運転なのか酒気帯び運転なのか、特定できないので、警察は道交法違反(酒気帯び)容疑を適用できたのかどうかも、定かでありません。でも、実際に本人が「酒を飲んだ」と認めているし、同乗の女性も、滝本容疑者がどれくらいアルコールを摂取したのか、把握しているでしょうから、証拠固めは容易なはずです。

■道路交通法によると、2007年9月19日の改正施行により、酒酔い運転の罰則が「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」、酒気帯び運転の罰則が、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」へとさらに厳罰化されました。

 また、飲酒検問でなく交通事故の発生により酒酔い・酒気帯び運転の事実が発覚したり、または確認されたりした場合には、より厳重な罰則が取られます。例えば、死亡事故を起こした場合において酒酔い運転だった場合には違反点数55点が科せられ、道路交通法第88条第1項に定める運転免許試験受験の欠格期間が10年となります。さらに、危険運転致死傷罪の適用で逮捕・収監・起訴され、厳罰(単独で最長20年の有期懲役)に処されることにもなります。たとえ被害が人身傷害事故や物損事故に止まったとしても、酒酔い・酒気帯び運転であった場合には逮捕され収監されます。

■民事責任では、今回は、歩道にいた生徒をはねて重体にさせたわけで、しかも飲酒運転により事故を起こしたので、100%の過失どころか、200%の重過失が滝本容疑者側にあると言えるでしょう。しかし、飲酒運転により事故を起こしたために自動車保険の保険金が支払われない事は、被害者保護の観点から無いとされていますので、重体で搬送され治療を受けている高校生の治療費は、保険でかなりカバーできるものと思われます。

 ただし、搭乗者保険や車両保険などは、飲酒運転事故は自招損害であるものとして免責(保険金が支払われない)とされています。また、慣行として、飲酒運転事故を起こした被保険者とは自動車保険の契約継続を拒否する保険会社も多いようです。

 事故を起こした運転者に使用者がある場合は、使用者責任を問われ、連帯して賠償責任に服するのが通例です。滝本容疑者の場合、消防団の幹部でしたので、使用者責任が岡田市長に及びかねません。しかし、市民に対して、岡田市長が、この事件について記者発表した様子は見られませんし、お得意の「談話」で、市の広報紙に意見を掲載した事実も確認できていません。

■また、2007年9月19日の道路交通法改正施行により、飲酒運転をするおそれのある者に車両を提供した者、並びに酒類を提供した者、及び飲酒運転の車両に同乗し、または運送を依頼した者、これらも別個に処罰されることが明確化されました。車両の提供では、酒酔い運転の場合、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金、酒類の提供では、酒酔い運転の場合、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金、同乗等では、酒酔い運転の場合(ただし、酒酔い運転状態であることを認識していた場合に限る)3年以下の懲役又は50万円以下の罰金、上記以外の場合、及び酒気帯び運転の場合2年以下の懲役又は30万円以下の罰金と定められています。

 滝本容疑者が送っていたという同乗の知人女性は、状況から見て、飲酒運転をしているのを承知で同乗していたと思われますので、当然、上記の刑事罰の対象(民事でも共同不法行為者として賠償責任を問われます)になると思われますが、こちらの処分がどうなったのかも、まったく分かりません。酒を提供した関係者らの事情聴取は終えていると思われますが、こちらは、飲酒運転をするとは知らなかったと主張すれば、特に証拠がない限り、お咎めはないものとみられます。

 また、滝本容疑者の乗っていた白の乗用車が、もし配偶者の市議の所有で、妻が夫の飲酒運転癖を知りつつ、貸した車での外出を許していたとなると、車両の提供責任も当てはまるかもしれません。

■ところで、気になるのは、滝本容疑者がまだ被害者や学校側に謝罪をしていないことです。逮捕後、収監されていたため、物理的に謝罪に行けなかったというのであれば、せめて、市会議員の配偶者が、いの一番に謝罪に赴くのが常識だと思われますが、それも行われていないようです。

 市議会関係者の話によれば、滝本市議は夫の不祥事のあと、市議会の役職のうち、委員長や、副委員長の肩書きはすべて辞退したそうですが、6月定例市議会中でも、夫の飲酒運転事故のことはおくびにも出さず、平然と議場に出入りし、「夫の不祥事件など他人事」といった風情だったということです。もちろん、議員の職を辞するという考えは毛頭ない様子です。そういえば、6月26日発行の「安中市議会だより」第15号には、今年度の常任委員会の構成として、滝本夏代市議は、唯一の創政会メンバーとして福祉民生常任委員会に所属していることが分かります。


「安中市議会だより」平成21年6月26日発行第15号3頁。市議会が率先して「安中市公務員飲酒運転撲滅条例」を提議して議決し、安中市長に制定を迫ることが、市民から期待されていますが、今のところそうした動きは皆無のようです。

 一方、不祥事を起こした夫の滝本雄次容疑者は、消防団を解任されたという情報です。これは、追って情報開示で、その経緯について確認したいと思います。

■それにしても、飲酒運転により、未来ある多感な高校生を意識不明の重体に陥らせて、すでに4週間が経過しようとするのに、いまだに社会的地位のある地方公務員特別職であった(である)滝本夫婦から謝罪の言葉が発せられていないというのは、どうしたことでしょう。巷間では、滝本容疑者は、最近、警察から保釈されたらしいという情報が出ています。

 保証金をいくら積んだのか、誰が保釈金を支払ったのか、これまた、まったく定かでありませんが、保釈されたのであれば、いの一番に、いまだに重体の状況から脱し切れていない被害者やその家族、そして学校関係者に、謝罪をしに行くことが、なによりも優先するのではないでしょうか。

 まさか、「保険業者が治療費の工面や示談交渉をしているから、自分は謝罪に赴く必要はない」などとは思っていないでしょうが、こういう厳しい場面でこそ、ふだん消防団で鍛えた社会奉仕の精神を振り絞る機会なのではないでしょうか。

【ひらく会情報部】

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公務員による飲酒ひき逃げ事件・・・迅速な再発徹底防止策を岡田市長や市議らに望む

2009-06-11 19:44:00 | 安中市消防団員の飲酒ひき逃げ運転
■6月7日(日)午前1時ごろ、群馬県高崎市八千代町2丁目の群馬県立高崎高校正門前の市道で、安中市内の滝本印店主の瀧本雄次容疑者が運転する乗用車が、同乗の知人女性を家に送る途中、文化祭の準備作業をしていた同高校1年生澤田拓朗さんをはね、そのまま逃走した事件から、早くも4日半が経過しました。

 この引き逃げ事件で、頭と左腕を骨折し、意識不明の重体の状態で澤田さんが搬送された病院では、懸命の治療が続けられています。搬送直後に比べれば、幾分安定したとはいえ、依然として澤田さんの容態は意識不明の状態が続いており、重体であることには変わりありません。

■一方、ひき逃げした瀧本容疑者の動向は、その後まったく報じられていません。高崎署では、安中市議会議員でもある妻からの電話で、瀧本印店に署員が赴いて、事情聴取のあと、容疑を認めたので逮捕したと思われますが、容疑は、道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失傷害だけとなっていました。

 しかし、同署によりますと、瀧本容疑者は、「酒を飲んでいたのでばれるのが怖かった」と、飲酒運転を認めているため、同署では、道交法違反(酒気帯び)容疑でも捜査するとしていました。既に、同乗していた知人女性や、酒を提供した関係者らの事情聴取は終えていると思われますが、瀧本容疑者の身柄がどうなっているのか、酒気帯び運転で追送検するのかどうか、状況が報じられておらず、一般市民にはまったく様子が分かりません。

■ところで、広報あんなか2006年6月号によると、瀧本容疑者は、安中市消防団にも所属していて、第1分団(安中)の副分団長という役職にいた(いる?)ことが分かります。
http://www.city.annaka.gunma.jp/kouhou/pdf/pdf1806/P12.pdf
安中市では、どのような身分処置をしているのかどうか分かりませんが、消防団員は地方公務員特別職として扱う自治体もあります。

 消防団は、火災や水害など万が一の災害時などに活動していますが、本来、地域自治のかたちで活動している消防団の幹部が、酒酔い運転で人身事故を起こした場合は、懲戒免職となるのかどうか、それとも退団勧告となるのか、それは任命者がどのように判断するのか、いろいろ分からないことがあります。

 あるいは、安中市の場合は、そのような規定がなく、理由の如何を問わず、これまでの在籍年数等を勘案して、退職金として退団金のようなものが支給されるのかどうか。いずれにしても、どのような処分、そして措置がとられるのかどうか、安中市の規約を調べないと分かりませんが、通常の市民感覚では、なんらかのペナルティが課せられるものと見られます。

■また、瀧本容疑者の配偶者は、安中市議会議員として公務員特別職にあります。安中市が消防団員も公務員特別職と認めていれば、瀧本夫婦の場合、そろって安中市の公務員特別職ということになります。

 今回のケースでは、配偶者は、相方の起こした道交法違反(酒酔い運転、ひき逃げ)と自動車運転過失傷害の事故とは直接には関係ありませんが、相方に相談されたとき、やはり誤解を招かぬよう、自身の立場をわきまえ、相方に対して、自分で警察に通報し出頭するように、諭し、強く促すべきだったと思われます。

■ところで、安中市では、議員自ら不祥事を起こしても、辞職した例というものについて、市民としては記憶がありません。したがって、今回の事故のケースでは、当該市議会議員本人はもとより、所属会派、あるいは市議会全員協議会などで、所属会派の会長や、市議会議長が、どのような判断をして対応してゆくのか、あるいは何もせずシランプリなのか、について注目されます。

 市民としては、市議会として、これを機会に、飲酒運転の撲滅に対する決意表明をきちんと発信するための決議なり、飲酒運転に対する厳罰化を求める決議採択なりを表明する良いチャンスではないかと、期待する次第です。

■また、市の執行部としては、とりわけ、高崎高校通信制中退と自称している岡田市長にとっては、母校で起きた不幸なできことでもあり、今回被害にあった母校の後輩の二の舞を決して出さないためにも、市議会に対して、「飲酒運転撲滅のための一般・特別公務員に対する飲酒運転のさらなる厳罰化を定めた特別条例案」などを提案してはどうでしょうか。タイミング的にも、昨年10月には、同じように軽井沢で週末、女性を同乗させた安中市職員が飲酒運転で人身事故を起こし、懲戒免職処分を下したばかりですから、鉄は熱いうちに叩くことに意義があると思います。

 一般市民の手本となるべき公務員が、飲酒運転による不幸な過ちを起こしてはなりません。そこで、安中市では一般・特別職を問わず公務員が率先して、飲酒運転の厳罰化と撲滅に向けて、行政と議会で、全国で最も厳しいルールを自らに課すことを目的とする特別条例の制定や、飲酒運転撲滅都市宣言など、あらゆる対策を果敢に実行してもらいたいと思います。

【ひらく会情報部】

※交通事故は加害者や被害者の双方にとって悪夢です。いま、ユーチューブで話題のビデオクリップで交通事故の恐ろしさ、悲しさをキャンペーン中です。心臓の悪いかたにはお勧めできませんが、ぜひごらんになってください。そして、安全運転を励行しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=YY4hICSiRa4&feature=related

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文化祭が飲酒運転のせいで一瞬にして暗転・・・どうか無事に意識が回復するように!

2009-06-08 20:17:00 | 安中市消防団員の飲酒ひき逃げ運転
■文化祭は、高校時代の思い出として、一生忘れられない行事の一つです。その大切な文化祭で、飲酒運転の車にはねられるなどということは、あってはならないことです。

 安中市では昨年10月4日の安中市職員による飲酒運転追突人身事故と、翌10月5日の群馬弁護士会所属の弁護士による飲酒運転衝突人身事故が立て続けに発生し、当会はこれらの事件をブログで取り上げ、その後の経緯について詳しく報告することにより、飲酒運転への警鐘をならし続けてきました。

 にもかかわらず、残念ながら、今度は、お隣の高崎市で6月7日飲酒運転事故が発生し、しかも、被害者は高校生で文化祭の準備中であり、意識不明の重体となっています。なぜ、週末になると、不幸な飲酒運転事故が発生するのでしょう。飲酒運転は反社会的行為だという自覚が、まだまだ徹底していないことが証明された形です。

■今回の飲酒運転事故を報じた6月8日の朝刊を見て、安中市民は仰天しました。被害者の高校生が文化祭の最中に事故にあったこともさりながら、飲酒運転で逮捕されたと報道された人物が、安中市内で営業している滝本印店の店主であることがわかれば、当然、安中市民は、警察に通報した「家族」というのが、店主の配偶者の市会議員だということにすぐ思いあたるからです。報道記事から、事件の内容を確認してみましょう。

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ひき逃げ:文化祭準備の高1重体 逮捕容疑者は「酒飲んだ」--高崎/群馬
 6月7日午前1時頃、高崎市八千代町2の県立高崎高校正門前の市道で、同市東貝沢町1、同校1年、沢田拓朗さん(15)が乗用車にはねられた。沢田さんは頭の骨を折るなどして意識不明の重体。車はそのまま現場から走り去ったため、高崎署はひき逃げ事件として捜査を開始。
 高崎署によると、同6時半ごろ、同署に「人をはねたようだ」と相談した妻を通じて電話してきた安中市安中3、製印業、滝本雄次容疑者(62)を、事故から約7時間半後、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で緊急逮捕。同署によると、滝本容疑者は「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」と容疑を認めている。
 同校は6月6、7日が文化祭「翠巒(すいらん)祭」で、実行委員の沢田さんは当時、同級生ら10(数)人と正門のアーチの飾り付けの手直しをし、路上からその出来栄えを確認していたところをはねられたらしい。その後、倒れていた沢田さんに一度は近づいたが、滝本容疑者はもう一度車に乗り込み、逃走していったという。現場に居合わせた高校生は「(仲間を)ひき逃げをした人に謝ってほしいですね」と話した。
 文化祭準備中の生徒がはねられ重体となった県立高崎高(藤倉新一校長)では6月7日に生徒に事故発生を通知するとともに行事の一部を自粛するなどの対応を取った。
 同校によると、実行委員約百人が文化祭の準備のため、校内の宿泊施設に泊まり、作業していた。作業時間が遅くならないように指導していたが、アーチの完成が間に合わず、生徒から「完成させてほしい」と強い要望があり、深夜の作業を認めたという。
 増田芳之教頭は「生徒が一年かけ、楽しみにしていた文化祭でこのような事故があり、本当に残念だ。午前1時という時間は確かに非常識で、校内の管理上、作業の形態を再検討する必要があると思う」と神妙な口調で語った。文化祭は7日も予定通り開かれたが、同校は各イベントでの安全徹底を再確認させるとともに、事故を受けて後夜祭キャンプファイアやゲームを自粛。また、泊まり込む実行委員会の生徒の顧問教師を、2人から3人に増員した。
 なお、警察は、同乗していた知人女性からも事情を聴くなど、事故のくわしい状況を調べている。
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■飲酒運転は、重大犯罪です。残念ながら、群馬弁護士会所属で、現在懲戒請求を受けている元日弁連副会長のセンセイをはじめ、飲酒運転を起こしても、魔が差しただとか、運が悪かっただとか、故意ではないなどと言い訳する輩がいますが、飲酒運転防止はまず自覚することが大切です。当然の処置として、組織人の場合であれば、即時懲戒解雇、そして重大犯罪として裁かれるのが当然です。

 飲酒運転はいってみれば確信犯ですから、計画的犯罪と同等のものとして扱われるべきだと思われます。ちょうど今月、6月から、飲酒運転厳罰化が強化されました。今回の事件でも、法令違反したことにより、報道でも容疑者の氏名が公表されています。

 今回の事件では容疑者は自営業です。組織人と異なり、懲戒解雇ということにはなりませんが、重大犯罪として裁かれることになります。ここで気になるのは、容疑者が真夜中に事故を起こしてから逃走し、一旦安中市内の自宅に戻って、市議会議員の配偶者に相談をしていることです。市議4期目の配偶者は安中市議会で2番目に大きな会派に所属し、平成19年4月22日の市議会選挙では1254票を獲得し、28名の当選者中6位、所属会派4名中トップの得票数でした。

 通常であれば、いくばくか逡巡したあとで、自ら警察に出頭するか、あるいは、酔いがさめて、事の重大性に気づけば、深夜でも自宅に帰り家族に事情を説明して相談した上で、自ら警察に自首するはずです。ところが、今回の容疑者は、自宅にいたまま、市議の配偶者に警察に電話をさせています。警察も配偶者が議員であることは知っていますから、自分で警察に出頭せず、配偶者の名前で警察に連絡した背景には、なにか理由があったかもしれません。実際のところは、容疑者とその配偶者にしか分かりませんが。

■また、この事故について、さまざまな意見が飛び交っていますが、気になるのは、所属高校の管理責任について、異常に攻め立てていることです。夜中の1時に作業をさせていた、とか、放任していた、などと学校側の責任だけを取り上げています。生徒の自主性を重視し、期限までに満足の行く仕事を成し遂げるためには徹夜も辞さないとする責任感と、それを大切なものとして見守る度量を持つ学校に対して、なぜこうした異質な意見が、しかも多数出てくるのか、本当に不思議です。

 あたかも、飲酒運転ではねられたのは、高校生とその所属高校側に非があるかのようなこうした論調は、ますます、教育現場を萎縮させてしまうことになります。

 とにもかくにも、被害にあい重体に陥っているとされる高校生には、なんとしてでも回復してもらいたいのは誰しも同じ思いだと思います。飲酒運転の車にはねられるという不幸な試練を跳ね飛ばし、一生懸命、青春の情熱を傾けて打ち込んだ文化祭の成果を見届けるためにも、ぜひ来年も文化祭の実行委員として活躍してほしいと、ひたすら沢田さんの回復を祈るしだいです。

【ひらく会事務局】
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