市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

アカデミックハラスメントに揺れる群馬高専で明日8月1日に今年度第1回学校見学会を開催予定

2015-07-31 17:55:00 | 群馬高専アカハラ問題
■昨年来、深刻なアカデミックハラスメント問題を抱えている国立群馬工業高等専門学校のHPに、今週末の8月1日(土)に中学生、保護者、中学校教諭、塾関係者を対象として第1回学校見学会が開催予定となっています。↓
http://www.gunma-ct.ac.jp/cms/nyugaku/gakkokengakukai.htm
 また、11月14日(土)にも第2回学校見学会を開催予定(詳細未定)となっています。
○平成27年度第1回群馬高専学校見学会について↓
27nx1qnwzw.pdf
○平成27年度第1回群馬高専学校見学会案内図↓
qnwzw2015.8.1.pdf

 市民オンブズマン群馬では、ひらかれた教育機関の実現のために、情報開示の必要性を痛感しており、群馬高専のアカデミックハラスメント問題の実態と対応措置の経緯等を確認するために情報開示請求を同校に対して先日行いましたが、プライバシー保護を理由に不開示処分という残念な結果となりました。

 同校を志望する中学生やその保護者の皆さんにとっても、アカデミックハラスメントの土壌を残したままの教育機関に進学することは、貴重な学業時間の浪費になりかねないため、慎重な判断が求められます。

 そうした懸念を払拭するためにも、明日の第1回学校見学会では、アカデミックハラスメントの有無や、アカデミックハラスメントが存在していた場合、学校側がどのような対応措置をとったのかどうか、十分確認しておく必要が有るとおもいます。

■市民オンブズマン群馬としては、開示請求をした同校の法人文書が全て、不開示決定とされたことから、同校の情報開示に向けた学校方針に関して、失望を禁じ得ませんし、懐疑的にならざるを得ません。

 「(アカデミックハラスメントに関連する情報が)存在しているかどうかを回答するだけで開示したことと同じになる」という理由で、開示しないというのが群馬高専の不開示の根拠のようです。

 しかし、ハラスメントに関する文書の存在について、「存在します」と回答した上で「不開示」としたとしても、誰が加害者で誰が被害者かというプライバシー自体は侵害されません。

 このことから、群馬高専の対応は、始めから「不開示ありき」で対応しているように思えるのです。

 また、存在しないのであれば、堂々と「存在しない」と回答すればよいわけです。

 したがって、今回の群馬高専から届いた不開示決定通知は「(ハラスメントに関する情報は)存在しているが、そのことを隠すことが当校の方針である」という回答と同じであると考えられます。

■こうした傾向をかんがみると、群馬高専は今後も、ハラスメントがあった場合、さらには、学生同士のいじめがあった場合においても、「今回の対応と同様に、隠ぺいする」という姿勢のように読み取れます。

 明日、群馬高専で開催される中学生及びその保護者をはじめ、中学校教諭、塾関係者を対象として第1回学校見学会が催されるわけですが、同校を志望する中学生諸君には、本件のような群馬高専の側面にも気づいてほしいと願うばかりです。

 当会は、今年11月14日(土)に予定されている第2回学校見学会では、こうした中学生諸君の不安や懸念が払しょくできるように、同校によるアカハラ関連情報にかかる不開示処分に対する異議申立を通じて、その経緯を皆さんにお伝えできるよう尽力してまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告とお知らせ】

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多胡運輸=書類上消滅、ホクブ=新社屋建設中、出光=昭和シェルとの経営統合で霞む首都高炎上事故

2015-07-31 01:02:00 | 首都高炎上とタゴ運輸
■安中市土地開発公社巨額詐欺横領事件で重要な役割を果たした元職員の実弟が経営する多胡運輸が平成20年(2008年)8月3日(日)午前5時52分に首都高5号線熊野町ジャンクション付近の右カーブ地点で起こしたタンクローリー横転炎上事故から、間もなく7年が経過しようとしています。この時期に、この事故を巡り、それぞれの利害関係者が奇しくも大きな節目を迎えているのは、何かの因縁かもしれません。

高崎市上並榎町にあるホクブトランスポートの仮社屋。

 多胡運輸については、先日当会のブログでも報じたとおり、同社社長の多胡茂美が6月27日に死去したという情報が今月半ばに当会にもたらされました。
○2015年7月12日:【緊急速報】多胡運輸の社長が先月末に死亡か!?↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1664.html

 その後、関係筋の情報によれば、多胡運輸社長の死因は肝硬変らしいことが分かりました。多胡運輸は、既に㈱美正が業務を引き継ぐ形で営業をしており、代表者も㈱美正のかたですが、依然としてホクブトランスポートとの絆は強く、安中市土地開発公社巨額横領事件で罪を一身に被った実兄の元市職員への恩義から、多胡一族の生活支援企業として、会社の名称は変わったとしても、実態は引き続き存続しているものと見られます。

■ホクブトランスポートについても、先日当会のブログで報じたとおり、今年2015年6月22日から現在の本部社屋を建て替える工事に着手しており、首都高から約34億5千万円もの巨額損害賠償金の請求を受けているとは到底思えないほどの積極投資をうかがわせています。

今年6月まで高崎市大橋町にあったホクブトランスポートの旧社屋。

 労災保険関係成立票によれば、2016年1月30日までの保険付保となっていることから、新社屋の落成は、来年2016年2月初めと見られます。


 なお、それまでの期間、ホクブトランスポートの仮社屋がどこに存在するのか調べたところ、現社屋のある場所(高崎市群馬県高崎市大橋町51)から西へ高崎経済大学方面に向かい県道29号あら町下室田線(通称「室田街道」)を750mほど進んだ国道17号線との交差点の左側の側道に入った場所にあることが判明しました。直ぐ隣りが、ONE ROOM個室ダイニングという居酒屋(高崎市上並榎町424-2)です。

 7カ月余りの仮社屋とはいえ、民族系石油資本の出光興産のロジスティックを支える「光運会」の主要メンバーで、傘下に1000台以上の車両を擁する地元の著名な運送業者にしては、随分、目立たない場所に場所を構えたものです。
○光運会↓
http://www.idemitsu.co.jp/csr/activities/cooperation/index.html#jumph22

 なお、当該国道の高架下を、信越線を隔ててさらに南側に行くと国道の下り車線側に「㈱友野測量設計事務所」(〒370-0801 群馬県高崎市上並榎町640-3、TEL:027-323-4165、測量設計業・土地関連調査士業)という設計事務所があります。『友野』といえば、ホクブトランスポートの前社長(個人)の盟友で、旧ホクブ社屋2階に同姓の旧役員がおりましたが、この人物との関係は未確認です。

 なお現在は、その旧役員の子息がSI(エスアイ)商事の代表取締役に就いているという情報も有ります。ちなみにホクブ社屋の2階には次の会社もあります。
・三愛物産(株):群馬県高崎市大橋町55、電話027-363-2266、保険業
・サンアイサービス:群馬県高崎市大橋町55、電話027-363-2266

■そして、多胡運輸やホクブトランスポートの元締めである出光興産については、首都高との裁判では被告として矢面に立っていますが、こちらも34億5千万円の賠償請求額には微塵も揺るぎなど見せておりません。7月30日の報道によれば、同社は昭和シェルの筆頭株主に浮上し、経営統合に向けて本格交渉を開始したというのです。

**********日本経済新聞電子版2015/7/30 13:51
出光、昭和シェルの筆頭株主に 経営統合へ本格交渉
 石油元売り国内2位の出光興産は、同5位の昭和シェル石油の株式の約3割を持つ親会社の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルから株式を取得することで合意した。出光は筆頭株主となり、昭シェルとの経営統合に向けた交渉を本格化する。統合すれば、国内ガソリン販売シェアは合計で3割超と最大手のJX日鉱日石エネルギーに迫る。国内市場の縮小を受け、生き残りを目指した元売り業界の再編が加速する。
 30日午後、出光興産と英蘭シェルが発表する。

↑出光と昭和シェルの相関図。↑
 出光は昭シェルの筆頭株主である英蘭シェルが保有する35%の株式のうち約33%を取得し、昭シェルを持ち分法適用会社にする。取得額は1600億円程度になる見通し。
 出光は今後、残りの昭シェル株についても取得をめざす。具体的な方法は昭シェルと協議を進めるが、TOB(株式公開買い付け)や株式交換などを検討する。取得後に対等の精神で経営統合したい考え。
 第2位株主で昭シェル株15%を保有するサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコも出光が筆頭株主となることを支持している。アラムコは引き続き株主としての立場を維持する方針で、原油供給などで協力する。
 世界石油メジャーの英蘭シェルは油田開発など上流事業に経営資源を集中する一環で、昭シェル株の売却方針を決定。出光興産が名乗りを上げ、昨年から経営統合も含めて交渉を進めてきた。国内元売り3位の東燃ゼネラル石油とも水面下で検討を進めたが、英蘭シェルは株式取得価格など条件面や統合後の効果などを評価し、出光を売却先に選んだ。
 出光と昭シェルの連結売上高は単純合計で約7兆6000億円。JXエネを傘下に持つJXホールディングス(HD)の約10兆9000億円(非鉄事業含む)に迫り、ガソリン販売数量シェアも約3割でJXエネとほぼ肩を並べる。
 統合すれば、両社合わせて約7000カ所のガソリンスタンドでは当面、両社のブランドを併用する方針。全国に計6カ所ある製油所を一体運営し原油調達や製品輸送などのコストを低減する。需要減少で厳しい国内の収益力をテコ入れし、出光が製油所を建設中のベトナムなど海外市場への展開を加速する。
 石油元売り大手の大型再編は2010年に新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合してJXHDが発足して以来。JXHDと出光・昭シェル連合の2強が誕生することで、残る大手の東燃ゼネラル石油やコスモ石油も対策が必要になるのは必至。さらに再編の波が広がる可能性がある。
**********

■このように、20年前に発生した安中市土地開発公社を巡る総額51億円を超える巨額横領事件を契機に、多胡一族とその取り巻きが関与した起こしたその後の関連事件は、いずれも真相究明がきちんと為されないまま、幕引きされているのが特徴です。

 首都高5号線のローリー横転炎上事故についても、結局、多胡運輸の責任や、ホクブトランスポートの関与の実態が明らかにならないまま、荷主である出光興産だけが首都高と対峙しています。そして、その出光興産でさえも、昭和シェルの株を積極的に買い入れ、更なる規模拡大をめざし経営統合を視野にいれて活動しています。

 その一方で、多胡運輸は㈱美正に引き継がれたにせよ事業を継続しており、ホクブはますます社業の拡大で本社事務所を新築しており、ともに7年前の重大事故などどこ吹く風といった風情で、世にも不思議な現象を呈しているのです

【ひらく会情報部】
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小渕優子と折田謙一郎の不起訴処分で東京第六・第四検察審査会に各7名分の意見書を郵送

2015-07-30 23:25:00 | 政治とカネ
■市民オンブズマン群馬では、既報のとおり、小渕優子・前経産相による政治資金不正使用問題で、小渕優子を政治資金規正法と公職選挙法違反により、また、折田謙一郎・前中之条町長を政治資金規正法違反で昨年10月31日に東京地検特捜部に告発しました。ところが、東京地検特捜部が小渕優子を嫌疑不十分により不起訴としたため、当会は平成27年6月23日、東京検察審査会に審査を申し立てました。それから1か月余りが経過した本日、7月24日までに当会に寄せられた意見書を東京検察審査会に簡易書留で郵送しました。

中之条町の宝満山林昌寺の構内にある小渕恵三之墓。墓前に牛が寝そべっている像がある。娘と元秘書の不起訴処分を知ったらどう思うだろうか。

 小渕優子の不起訴処分について審査をしている東京第六検察審査会には次の送り状で7名分の意見書を提出しました。

**********
東京地方裁判所 東京第六検察審査会
平成27年(申立)第9号事件
【1.公職選挙法違反199条の2第1項(寄付行為)。
   罰条:同第222条第1項1号(多数人買収及び多数人利害誘導罪)。
 2.罰条:政治資金規正法第25条第1項第3号。】

                    日付:平成27年7月30日

東京第六検察審査会 御中

                審査申立人
                住所:群馬県安中市野殿980番地
                氏名:小川 賢

         意  見  書

検察審査会法第三十八条の二に基づき、審査申立人は、次の者らの意見書を提出します。

1.群馬県高崎市■■町■■■番地■ ■■■■
2.群馬県高崎市■■■町■■■■ ■■■■
3.群馬県高崎市■■町■丁目■■■■-■ ■■■■■
4.群馬県高崎市■■■町■-■■-■■■■■■■■■■ ■■■■
5.群馬県みどり市■■■町■■■■■■■-■ ■■■■■
6.群馬県みどり市■■■町■■■■■■■-■■ ■■■■
7.群馬県藤岡市■■■■■■-■■ ■■■■
                    以上
**********

■また、折田謙一郎の不起訴処分について審査をしている東京第四検察審査会にも、次の7名分の意見書を提出しました。

**********
東京地方裁判所 東京第四検察審査会
平成27年(申立)第9号事件
【政治資金規正法第25条第1項第3号違反】

                    日付:平成27年7月30日

東京地方裁判所
東京第四検察審査会 御中

                審査申立人
                住所:群馬県安中市野殿980番地
                氏名:小川 賢

          意  見  書

検察審査会法第三十八条の二に基づき、審査申立人は、次の者らの意見書を提出します。

1.群馬県高崎市■■町■■■番地■ ■■■■
2.群馬県高崎市■■■町■■■■ ■■■■
3.群馬県高崎市■■町■丁目■■■■-■ ■■■■■
4.群馬県高崎市■■■町■-■■-■■■■■■■■■■ ■■■■
5.群馬県みどり市■■■町■■■■■■■-■ ■■■■■
6.群馬県みどり市■■■町■■■■■■■-■■ ■■■■
7.群馬県藤岡市■■■■■■-■■ ■■■■
                    以上
**********

■次回は、8月28日(金)までを第二次締切り分として引き続き皆さんから意見書を募集します。また、この事件に関する新たな証拠についても、大歓迎です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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6月27日の八ッ場ダム公聴会でのオンブズマン公述内容について国交省から連絡のあった7月31日迄の確認要請

2015-07-29 00:58:00 | 八ッ場ダム問題
■7月24日の夕方午後4時20分に、当会代表のところに、国土交通省からメールが送られてきました。要件は、先日の八ッ場ダム公聴会における当会代表の発言内容を文章化したものを議事録として確認してほしい、というものです。
 この件は、既に当会の次のブログでも紹介しましたが、改めてご報告します。
●2015年7月1日:八ッ場ダム建設工事にかかる公聴会で有害スラグ問題を主体にオンブズマンが公述↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1652.html#readmore

 国交省からの連絡は次のメールに加えて、直接電話で受信確認の問い合わせがありました。

**********
-----元のメッセージ-----
差出人: daichoh-y222 <daichoh-y222@mlit.go.jp>
宛先: ogawakenpg <ogawakenpg@aol.com>
送信日時: 2015/7/24, 金, 16:20
件名: 公聴会における議事録の確認について

*****添付ファイル暗号化のお知らせ<Notice:Attachment
encryption>************
*Japanese
添付ファイルはシステムにより自動暗号化(暗号化zip形式)して送信しております。
パスワードは別メールにて送信いたします。
受信環境により、添付ファイルが削除される場合があります。
添付ファイルが無い場合は、送信者に連絡してください。

*English
The attached files were encrypted automatically by the system.(Encryption zip format)
The decryption password is sent by the other email.
By the receiving environment, there are times when the attachment is deleted.
If the attachment is not, please contact the sender.
***************************************************************************

小川 賢 様

 先般の公聴会では、大変お世話になりました。ありがとうございました。

 さて、先日の公聴会における小川様の公述に係る議事録をお送りいたします。

 つきましては、誤字・脱字等についてご確認いただき、修正箇所等がありましたら、
7月31日(金)の18時までにご返信いただきますようお願いいたします。

 なお、修正等に当たりましては、赤字で記載いただくなど、修正履歴がわかるように
お願いいたします。

 以上、何かご不明な点等があった場合は、ご連絡のほどよろしくお願いします。

***********************************************
 国土交通省 
 総合政策局 総務課 土地収用管理室
 大長 優 太
(だいちょう ゆうた)
 〒100-8918 
 東京都千代田区霞が関2-1-3
 TEL:03-5253-8111(内線24154)
 FAX:03-5253-1546
 Mail daichoh-y222@mlit.go.jp
***********************************************

■国交省が業者に作成させた議事録は次のとおりです。いくつか誤字脱字があるようなので、7月31日までに修正版を国交省に折り返し通知する予定です。

**********
【議長】  次は、市民オンブズマン群馬、小川賢さんから公述をしていただきます。
 小川さんは壇上に上がり、公述人席に着いてください。
 また、公述人からは、起業者への質問の希望がありますので、国土交通省関東地方整備局の方も、壇上に上がり、起業者席に着いてください。
(公述人・起業者登壇)
【公述人(小川)】  すいません、よろしいですか。
【議長】  ちょっと待ってください。いいですね。
 現在の時刻は1時35分です。ただいまから公述を開始し、30分間で終了するようお願いします。また、終了の10分前、5分前、1分前に呼び鈴で合図をするとともに、表示によりお知らせしますので、目安にしてください。
 なお、終了時間までに終了しない場合には、公述の中止を命ずることとなります。
 それでは、公述を開始してください。
【公述人(小川)】  公述人、小川賢でございます。私は現在、市民オンブズマン群馬の代表をしております。
 我々市民オンブズマン群馬は、群馬県におきまして、行政を外部から監視し、行政による税金の無駄遣いや行政及び関連する権限を不当に行使することによる住民関係者の権利、利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしておるボランティア団体でございます。
 我々市民オンブズマン群馬では、平成16年、西暦2004年から、八ッ場ダムをめぐる公金支出差しとめ等請求住民訴訟事件の群馬原告団事務局として、八ッ場ダム工事にかかる公金の無駄遣いについて追求をしております。
 本日は時間の制約上、次の手順で公述したいと思います。
 最初に、既に提出済みの公述の申出書に従って、私の意見の要旨を改めて述べた後、国土交通省に対する6項目の質問について質疑応答の時間とし、その上で、時間に余裕が生じた場合、私の意見の詳細について触れたいと思います。
 では、私の意見の要旨について述べます。
 1、土地の収用は、公共の利益となる事業において、民法上の手段だけではその事業の目的を達成するのが困難な場合に、私人の財産権を強制的に取得するものですけど、国土交通省が起業している一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事事業は公共の利益に反するものです。
 2、八ッ場ダムに関しましては、平成17年当時、萩原昭朗水没関係5地区連合対策委員長の誕生日を祝うため、丸岩会という行政関係者と業者が一堂に会して、ゴルフ大会や宴会を毎年開催していたこともあり、当時の県知事、小寺弘之や八ッ場ダム工事事務所長、安田吾郎も出席して、業者との癒着ぶりを見せつけていました。
 3、さらに、平成18年には、斎藤烈、これはタケシと読むんですけども、国交省の工事事務所の中でもレツと呼んでいる、呼んでいたそうですけど、斉藤烈事件が発覚しました。この刑事事件は、国交省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所に勤務していた用地第一課長だった斉藤レツ、斉藤烈が、同事務職が発注する用地調査業務などをめぐり、便宜を図った見返りに、無利子無担保で業者から710万円を借りていた収賄事件のことです。
 4、このように公金を長年にわたり投入しながら、その実態は政官業民の癒着のみならず、国交大臣が所管する国交省の職員らにとっても、公金をふんだんに扱える利権の場に化していました。
 5、これまでのこうした不祥事に加えて、さらに、平成26年初等から、大同特殊鋼渋川工場由来の有害スラグが大量に八ッ場ダムの現場及びその周辺に不法投棄されていた実態が明らかになりました。
 6、しかも、環境基準値を超えるこの有害スラグは、この計画に協力をした地元住民の代替地の造成にも不法投棄されております。この結果、一般住民の居住する敷地内にも不法投棄されている実態が判明いたしました。これにより、別の、これにより、住居の直下にも不法投棄されている可能性が強く指摘されております。
 7、にもかかわらず、国交省は一部の場所だけを調査しただけで、有害スラグを使った盛り土材による造成場所については全く調査しようとしませんでした。
 8、こうしたルール無視の違法状態を放置したまま、八ッ場ダムの本体工事を着工することは断じて容認できません。
 9、行政の信頼を取り戻すには、有害スラグを完全に撤去することが最優先課題です。
 10、この有害スラグの不法投棄について、排出者の大同特殊鋼も、有害スラグを一手に引き受けてスラグ混合砕石という代物を独占的に製造、出荷していた佐藤建設工業も、産業廃棄物中間処理業の許可が必要なのに、無許可で大量の産廃を八ッ場ダム工事現場等で使い続けてきました。
 11、これらの工事は全て国交省土木工事標準積算基準書、いわゆる赤本と呼ばれるものですけども、これに基づき積算され、リサイクルの観点から、再生砕石の使用を前提に工事予定価格として設定されたものです。
 12、ところが、落札した業者は好んでこの違法な有害スラグ混合砕石を佐藤建設工業から仕入れて、あるいは、佐藤建設工業自体が、自身が工事請負業者として使用していました。
 13、にもかかわらず、国交省は無許可で違法な有害スラグ混合砕石を大量に出荷したり、直接工事に使っていたりしていた佐藤建設工業や、違法な有害スラグ混合砕石を大量に佐藤から仕入れて使用していた地元の土建業者、池原工業、沼田土建など多数を毎年度、優良工事等事務所長表彰として表彰してきました。
 14、本来、建設リサイクル法に基づく再生砕石を使用するべきところ、産廃を原料とし、大同特殊鋼から運搬費等多額の補塡を受けて無許可で製造された有害スラグ混合砕石の原価はただ同然であり、この違法資材を使用すればするほど、佐藤建設工業をはじめ、その他の請負業者は巨額の利益を得ることができました。
 15、そうした不当利得の一部は、八ッ場ダム工事請負業者から、ドリル事件で名をはせた地元の女性代議士に政治献金として、ダムマネーですね、還流されてきました。
 16、もはや八ッ場ダムの建設工事事業は、国交省をはじめ、群馬県、地元自治体などの官と地元代議士を中核とする政、政治の政、有毒スラグを好んで使い、国交省から毎年度、表彰対象となっている業との間の利権の草刈り場としての意義しかございません。
 17、さらに、前日の地元住民の代表として、八ッ場ダム利権を享受してきた萩原昭朗等の一部の民も絡んで、政官業民として多額の税金をむさぼっています。
 18、こうした実態を放置したまま、土地収用などという強制力を伴う公権力の発動で、さらに血税を無駄遣いすることは許されません。
 19、国交省は行政の信頼よりも、八ッ場ダムの本体工事を優先してはなりません。このまま土地収用を強行する場合には、当会は国交省が住民の安全や行政への信頼よりも八ッ場ダム工事を優先すると見なさざるを得ません。このことを指摘して、土地収用が強行された場合、強く抗議いたします。
 20、あわせて、税金をこれ以上無駄な事業に注ぎ込むことを直ちに再考するように強く要請いたします。
 続きまして、Q&AのQのほうに行きます。クエスチョンのほうですね。
 続いて、国交省への質問として、次の6項目、6項目あるので、時間的な、どのぐらい誠実に答えていただけるかどうかわからないんで、残り時間がよくわかりませんけども、まず最初の質問。
 八ッ場ダム工事で路盤材、盛り土材、埋め土材などで、中間処理業の許可を得ずに製造、出荷されてきた有害スラグの所在、不法投棄先ですね、とその量を把握しておられますか。お願いします、ご回答を。
【議長】  では、起業者、回答してください。
【起業者(土屋)】  お答えします。平成13年度以降に八ッ場ダムで施工した工事について、大同特殊鋼渋川工場に聞き取り調査を行い、鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した15工事の施工箇所と、鉄鋼スラグが混入の可能性がある材料が露出した状態になっている38工事の施工箇所ごとに調査を行い、大同特殊鋼の聞き取り調査による鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した工事、及び、表面に露出し、鉄鋼スラグと類似する材料が認められた工事の計19カ所を対象に、有害物質の含有量を確認すること、調査、実施しております。
 その結果、八ッ場ダム工事事務所では、8工事、施工箇所は13カ所でありますけれども、において、基準に定める基準値を超えた材料の使用を確認しております。
【議長】  公述を続けてください。
【公述人(小川)】  場所と量、投棄量を聞いたんですけどね。ちょっとはぐらかされたですね。
 続きまして、質問2。これまで中間処理業の許可を得ずに使用されてきた有害スラグにより、本来使用されるべき再生砕石の積算基準金額との差額により、血税が何年間に幾ら、不当に佐藤建設工業はじめ八ッ場ダム工事に関与した請負業者に使用されたのでしょうか。回答をお願いします。
【議長】  起業者側、回答願います。
【起業者(土屋)】  ご質問の趣旨が必ずしも明らかではございませんが、八ッ場ダム工事事務所において、再生砕石の使用に関し、不当な積算を行った認識はございません。
【議長】  公述を続けてください。
【公述人(小川)】  いいですか。この点については後でまた時間が余ったら述べます。
 質問3。なぜ有害で、無許可で有害なスラグの大量使用をしてきた請負業者に対して、国交省は毎年、優良工事等事務所長表彰の対象としてきたのでございましょうか。ご回答をお願いします。
【議長】  起業者側、回答願います。
【起業者(土屋)】  優良工事表彰は、関東地方整備局発注の工事を受注し、その施工が優秀であって、他の模範となり得るものを表彰することにより、技術の向上及び円滑な事業の進捗に資することを目的としたものです。
 なお、工事目的物の仕様に反して、材料などに瑕疵がある場合は、受注者に対してその瑕疵の補修を請求するか、損害の賠償をすることができることから、今回の事案についても、群馬県における調査結果などを瑕疵の程度を判断する材料の一つにして、総合的に検討してまいる所存でございます。
【議長】  公述を続けてください。
【公述人(小川)】  だまされているんですよ。質問4。後でこの件についてはまとめてコメントいたします。
 質問4。八ッ場ダム工事事務所長が、これは当時ですけども、なぜ地元対策委員長の誕生日に、知事や請負業者が集う宴会場に顔を出して、八ッ場ダムの事業説明をする必要があったのでございましょうか。ご回答をお願いします。
【議長】  起業者側、回答ください。
【起業者(市川)】  回答いたします。過去に補償交渉委員長より、地元の研修会で八ッ場ダム工事の進捗状況について講師依頼を受けたことがございます。委員長からの依頼であり、広報活動の一環として有益と判断し、職員を派遣したところです。なお、地元の研修会の出席者で工事関係者がいたかどうかについては当方で把握しておりません。
 以上です。
【議長】  公述を続けてください。
【公述人(小川)】  トータル100人以上いて、そうそうたる会社の方がいらしたというふうに私は確認しております。でも、これも後でコメントします。
 それでは、質問5番目。スラグ問題について、今後の対応策をお聞かせくださいませ。
【議長】  起業者側、回答願います。
【起業者(土屋)】  大同特殊鋼渋川工場から出荷された鉄鋼スラグについては、群馬県内の公共事業に広く使用されてきたところでございます。今回の問題を受けて、国土交通省はこれまでに同社への聞き取り調査による使用箇所の特定、使用された鉄鋼スラグに含まれる有害物質の分析等を実施し、その結果を公表するとともに、群馬県に報告してまいりました。
 今回の事案につきましては、廃掃法に基づく調査が群馬県において行われており、群馬県の調査結果を踏まえ、関係機関と連携し、適切に対応していきたいと考えております。
【議長】  公述を続けてください。
【公述人(小川)】  それだけですか。
 では、続きまして、質問6。政官業民、先ほど申しました、政治、官僚、業界、民、住民ですね、一部の、癒着問題について、見解をお聞かせください。
【議長】  これは先ほど、16でご説明いただいたようなことについてどう思うかということでよろしいんでしょうか。
【公述人(小川)】  先ほどの16。
【議長】  16番と言ってお話しされた。
【公述人(小川)】  ちょっと待ってくださいね。16番は、ええ、そういう構図だと思っておりますので、よろしくお願いします。
【議長】  では、それについてお答えください。
【起業者(小宮)】  では、お答えいたします。八ッ場ダム建設事業についても、公共事業等の発注に係る事務については、関係法令を遵守して公正な入札ですとか、そういった手続を適切に実施しているところです。今後もそういった関係法令を遵守するということについては変わりはございません。
【議長】  公述を続けてください。
【公述人(小川)】  議長、再質問とかそういうことについて、もう一回折り返し確認を求めてもよろしゅうございますかね。
【議長】  質問の要旨の範囲内でご質問いただいてまして、その関連ということであれば、質問していただければと思います。
【公述人(小川)】  そうですか。面倒くさいな。じゃあ、いずれにしても、どうせ再質問してもはぐらかされるのが目に見えているような感じがいたしますので、今のお答えを踏まえまして、ちょっと、特に私が重要だと思ったのはこのスラグ問題なんですけども、スラグ問題について、もう少し解説がてら、この場をおかりして、この問題の根深さをご説明したいと思います。
 なぜこのスラグ問題が浮上したかと。これは昨年の1月26日に、27日だったかな、群馬県の環境森林部が、突然というか、どこかから情報を得たんでしょうね。多分、その前の渋川市のスカイランドパーク駐車場問題だと思いますけども、とんでもない生スラグがまき散らされていて、それがエージングといって、きちんとほんとうは、スラグは水を吸うと中にCa、つまり、炭酸カルシウムが入っているもんで、膨らむんですよね。そのため、その上に舗装してしまって路盤材として埋めている、舗装してしまった後に水を吸ったもんだから、もうでこぼこになっています。もうジェットコースターのようになっているというお話で。
 それが新聞沙汰になって、おそらく群馬県の環境森林部は、大同特殊鋼に、きちんと廃棄物処理法ですね、廃掃法とも言われますけども、これにのっとって立ち入り検査をしたわけです。そうしたら、いろいろと、例えば逆有償取引をしていたとか、そのほか、いろいろ問題があるようなんですけども、それに、その以後、いろいろ違法、不当な問題があるんですが、いまだに刑事告発をしてないですね、廃棄物処理法についての。しょっちゅう私も県に行くんですけども、そのうちするんだろう、するよ、するよと青木という部長は言うだけで、いまだに何もしません。
 これを契機に、私どもはどのぐらいこのスラグというやつが打ち捨てられているのかと、この群馬県の水源地帯ですね、下流の皆様にとってはこれは水源地帯です。いろいろ調べました。それで、鉄鋼スラグというのはどういうものか、東京の江東区にある、江東区だったかな、とにかく、鉄鋼スラグ協会という業界団体があるんですけど、そこにも行っていろいろ聞いたんです。
 そうすると、鉄鋼スラグというのは、特に大同特殊鋼の場合は、特殊鋼、つまり耐熱鋼とか、いろいろ超かたい、ポールでもかたく強度を持つとか、いろいろ難しいのがあるんですけども、そのために、スクラップの中にいろんな含まれている不純物をとるために、フッ素、螢石というやつを使わなくちゃいけないんですよねと、こういうことらしいんですよ。螢石の中にはフッ素がいっぱい入っている。少量であれば、虫歯予防になるとか言って、我々、子供のころ、聞かされましたけどね。今でもそれなりに賛否が分かれていますけども、それが大量に含まれているわけです。
 もう一つは、クロム鋼といって、高温で強度を保つ、いろんなそういう特殊鋼を生産しておるわけですね。ジェットエンジンのタービンとか、タービンのブレードとか。そういうときに、どうしてもいろいろ鼻薬で、クロムだとかモリブデンだとか、そういうやつを入れるときに、それが要するに瑕疵として、スラグとして排出されると。これを長年続けているわけです。少なくとももう二十数年間やっていたらしいんですけどね。
 新聞沙汰になってから、群馬県に情報公開もしました。それから、大同特殊鋼にも、一体これまでどのぐらいどこに捨てたんだと、佐藤建設工業を介してたということがほとんどらしいけども、しかし、情報公開しないんですよ。群馬県もしません。
 だから、今、国のほうでも聴取したというんで、ぜひこの後、情報公開を、最後の頼みの綱で、国の公務員の皆さんであれば、こういう違法行為に対しては、住民のこういった願いを聞き届けて、情報公開に応じてくれると思うんです。だから、大同特殊鋼のそれはどういうふうになっているかということは今まだわからないんですよ。
 いろいろ申したいんですけどね。その廃棄物処理法でなぜこれが取り締まれないのかということなんです。同じ国の機関でも、水資源機構、これは群馬用水を管理していますけども、この管理道路にやはり大量のスラグ入りの産廃が投棄されました。これはいちはやく、下流に上水道の浄水場もあるということで、水資源機構は排出者責任として大同特殊鋼にかけ合って、全部、あと10分ね、全部大同の負担で撤去しました。
 ところが、この八ッ場ダム、それから、もう一つは上武国道、上武国道というのは熊谷から渋川のところまで国道17号のバイパスということで今、相当工場は進んでいますけども、この工事現場にもたくさん埋まっています。八ッ場ダムもたくさん埋まっています。
 こうしたものが、水資源機構が、要するに、環境基準値よりも高いところがいっぱいあるわけですよ。それよりも何よりも、住民への安全という観点から、本来そういうものがあってはならない物質がそこにまかれているということね。私は安中市の東邦亜鉛の安中精錬所のすぐ近くに住んで、子供のころから、降下煤塵等によるカドミウム汚染の、農地がみんな、畑地とか水田は汚染されてきた。そういうところで、何とかしてきれいにしたいというところを、あろうことか、有毒物質のまじったそういうものが公共事業で大量に使われている。
 しかも、ただ同然のやつに対して、いわゆる再生砕石。本来、再生砕石というのはコンクリート構造物を壊して、またスクラップ・アンド・ビルド等をするときに、そのまま捨てると資源の無駄だから、しっかり砕いてもう一回それを骨材として、コンクリート骨材として再生すると。だから、単価、高いんですよ。詳しいことは赤本で、幾らあるというのは私、知りませんけど、例えば3,000円ぐらいだとしますよね。これを大同スラグは今、年間2万数千トン、排出しておるんです。佐藤建設工業は実はこれを一手に、渋川工場、大同の渋川工場から引き受けて、大同はちゃんとはかっているんです。例えばこのスラグのロットは4万ppmだと。これ、社内基準だと4万ppm以下ならいいと言っているらしいですね。ところが、環境基準は8,000ppm、さらに5分の1なんですよ。
 そこで、誰が考えたか知らんけども、5倍に薄めりゃいいんだと。つまり、JISSではかるときにはみんな粉々に砕いて、それを浸透器に入れてはかるわけなんですけども、そうすると、4万ppmのやつでも、天然砕石と薄めれば、佐藤建設工業は村上というところに採石場を持っていますから、そこで天然のやつで薄めれば、8,000ppm以下になると。こういうことでインチキの試験成績書を行政に出しておったわけです。
 群馬県が出すのはわかります。癒着していますから。それがいいという証明書を平成22年の6月と10月に出していますから、今、県の土木、県の整備、何ていったかな、県の整備部長の倉嶋というお方ですけども、お墨つきを出しているんですよ。だけど、そんなもういいかげんなルール違反のない群馬県じゃなくて、ここにいらっしゃる方は、全然レベルの違う、ハイレベルな国家公務員の方なんですよ。
 それが廃掃法、廃棄物処理法でそんな中間処理の免許も持ってないような、大同にしろ、佐藤にしろ、そういう危ないやつを、高い値段の見積もりで予定価格で、実際にはそこに入っている業者、今言った池原とか沼田とか、いろいろあるんですけども、そういうのが、しかも、談合して落札率は95%以上のばっかりですからね。それで、原価は購入するとき、ものすごい安いわけですよ。3,000円と例えば見積もったやつをただ、しかも、大同がもしかしたら運送費まで負担してくれるかもしれないと。これはもうかりますよね。
 例えば、1万、毎年2万5,000トンですけども、これは全く仮の話で、そのうち1万トンが公共事業、例えば国の上武国道と八ッ場ダム、私はどのぐらい使われているかというのはそこを聞きたかったんだけど、それは返事がもらえてないんですけどね。1万トンを使ったとすれば、差額の3,000万、だから、3,000万円浮くわけですよ。それが業者に還流する。そうすると、業者は、一時、民主党がとったときに、どのぐらい保守政党に金が還流したかと、ダムマネーとして還流したかというと、やっぱり数年間で四、五千万還流しているわけです。あと5分間ね。
 今話題のドリル事件で有名な地元のさる巧妙な女性政治家の場合、ついこの間、検察審査会で審査申し立てしてきましたけども、こういうところに銭が回るということは、やっぱり、談合でつり上げているということもあるかもしれんけども、大きな打ち出の小づちの一つはこの有害スラグなんです。
 この有害スラグを、だから、こういう有害スラグを多く使ったほうが優良企業なんですよ。おかしいでしょう。これを手本としなさいとさっき言いましたよね。こういう企業を手本としなきゃいけないというのが、この群馬県に来られて八ッ場工場事務所に勤めておられると、そういう考えになっちゃうんですよ。群馬県におると、みんなおかしくなる。スラグで、これ、やられたんじゃないかと思いますよね。
 だけど、このままずっとだんまりで、この責任の所在、まず、真相の追及ね。これから大同スラグがどこにどう埋めたというやつを情報公開でお願いしますけども、それでどのぐらいそういった銭が還流して、業者経由で政治家のほうへ渡って、そのスパイラルがどんどん、どんどん大きくなって、もう右も左も、保守、もう民主党でさえも、今は全くここでは対向する候補も出せないほど、この金の力、それから、スラグによる有害物質による頭脳汚染、これは深刻なものがあります。
 したがいまして、この問題については7月10日に、まず、東吾妻町の萩生地区というところで、あろうことか、南波建設という、この方の社長さんでしたかね、これは県会議員で、また自民党の県連の幹事長もされているようですけども、大量に、農業地帯ですよ、農道にたくさんまいておるんです。
 その後、去年の6月に、生スラグがいっぱいあるのを発見して、これ、何とか撤去しなさい、してくださいというふうに群馬県の農政部に言った。そうしたら、農政部は、これは吾妻農業事務所がやっているんだと。じゃあ、これ、今、もう大同に言えばすぐ撤去してくれるはずだから、それをまず撤去してから、まず撤去してくださいと言ったんです。そうしたら、そのときはもう入札準備が始まっていて、上に官営のアスファルト舗装するんだと。つまり、くさいものにふたをしようとするんで、私は事務所長に何回も電話して、私が住んでいる安中では、東邦亜鉛のカドミウム公害できれいな土にしてくださいと言っているのに、おたくのところではきれいな農地の中に重金属入りのやつを入れるんですかと、まず撤去してから農道整備を、舗装するんだったら舗装してくださいと、こう言ったにもかかわらず、強行されました。
 4月10日金曜日午後1時15分から、前橋地裁201号法廷、2階にありますから、そこで第1回口頭弁論、つまり、群馬県知事に対して、その農業事務所の所長さんが、その決裁の裁量は数百万単位だと農業事務所の所長さんになるらしいですから、一部のお気の毒と思うかもしれませんけども、私があれだけ電話しても知らんぷりだったので、やっぱりきちんと法廷で、これはあなたの責任ですよということで損害賠償請求をやります。
 では、残り1分間になりましたので、エンディングとさせていただきます。
 今後とも、この有害スラグ問題、これ、お手本になっちゃうわけですよ。つまり、前例になって、どういうことかというと、群馬県でこれがおとがめないんだったから、じゃあ、俺のところもそうしてくれと、こういう波及効果が出てしまいます。私はこれ、詳しくブログに載っけていますけども、もう鉄鋼業界が毎日のように見てますよ。どういうふうになるのかと。
 だから、一刻も早く、群馬県の後押しをして、これを刑事告発をするように、エリートの皆さんには、よろしくお願いしたいと思います。
 以上。ありがとうございました。
【議長】  ありがとうございました。
 降壇してください。
               (公述人・起業者降壇)
**********

【ひらく会情報部】

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大同スラグ問題を斬る!…さらにXデー近し!?ブラック企業連合への引導のカギを握る群馬県の政治的独立度

2015-07-28 23:26:00 | スラグ不法投棄問題
■昨日の毎日新聞全国版に引き続き、本日、朝日新聞も朝刊群馬版で大同スラグ問題を取りあげました。さっそく報道内容を見てみましょう。


**********2015年7月28日朝日新聞朝刊群馬版
20150728v.pdf
スラグ産廃認定なら 県が刑事告発も検討
渋川の有害物質問題
 大同特殊鋼渋川工場(渋川市)から排出され、県内の工事現場で使われた鉄鋼スラグの一部に有害物質のフッ素や六価クロムが含まれていた問題で、県はスラグが産業廃棄物にあたるかどうかの精査を進めている。産廃だった場合は許可を受けずに処理していた疑いがあるとして、廃棄物処理法違反容疑での刑事告発も検討している。
 この問題は2013年6月、渋川市内の遊園地の駐車場や道路の工事の際、撤去したスラグから有害物質のフッ素や六価クロムが検出されたと、市が議会で報告したことなどから発覚。県は14年1月下旬、廃棄物処理法に基づいて同工場を立ち入り検査し、同社に対して鉄鋼スラグ製品の出荷停止を求める行政処分をした。同社は以降、全量の製造販売を中止している。
 県は同社のスラグを使用した工事数について「今の段階では公表できない」としているが、うち1地点で基準値を超えるフッ素が検出されたことを明らかにしている。渋川市、水資源機構、国交省関東地方整備局の管内でも同社のスラグが使われた工事から基準値超えのフッ素などが検出されており、県全体で数十カ所にのぼるとみられる。
 県廃棄物・リサイクル課は「今回問題になっているスラグが産業廃棄物に該当するのかを現在、精査している」としている。産廃と認められれば、許可なくスラグの処理に関わったとして、同社などを廃棄物処理法違反で刑事告発することも視野に入れ、県警とも協議しているという。
 一方、同社の本社広報部(名古屋市)は一貫して「産廃とは認識していなかった」と説明している。同社が業者にスラグを販売した際、販売価格を上回る運搬費などを支払う「逆有償」と呼ばれる取引についても「副産物の有効活用として販売しており、廃棄物処理法は適用されないと考えていた」としている。
***********

■昨日の毎日新聞の報道に続いて朝日新聞も、「スラグ産廃認定なら」と条件付きながらXデーが近いことを告げています。この報道記事のポイントを整理してみましょう。

ポイントその1
 記事の中で、県は「スラグが産業廃棄物にあたるかどうかの精査を進めている」としていること。昨年1月下旬に立ち入り検査をしてから1年半ものあいだ結論が出せず、遅すぎる対応を暗に批判している記事の内容であること。

ポイントその2
 スラグが産廃だった場合は、許可を受けずに処理した疑いで同社などを廃棄物処理法違反で刑事告発することも視野に入れ、既に群馬県警とも協議をしていること。また「同社など」と複数形で表現しているところを見ると、少なくとも大同特殊鋼と佐藤建設工業を刑事告発すると示唆していること。場合によっては、さらに、有害物質が入っていることを知りながら、不法投棄場所を斡旋したり、提供したりしていた一部の建設業者なども刑事告発されるかが注目されること。

ポイントその3
 大同特殊鋼本社広報部は一貫して「産廃とは認識していなかった」と説明していること。スラグの運搬には群馬丸太をダミー会社として使ったり、途中から佐藤建設工業の土地を借りて、あたかも大同の工場であるかのようにみせかけたり、そもそも有害フッ素の量を測りスラグ自体が環境基準を超過していたことを知っていたのに、取材に対しては「産廃とは認識していなかった」としており、その態度は極めて不誠実で悪質であることが、報道記事からうかがえること。

ポイントその4
 大同特殊鋼本社広報部は「逆有償取引について、副産物の有効活用として販売しており、廃棄物処理法は適用されないと考えていた」としていること。大同は過去にスラグを廃棄物として最終処分し多額な経費が掛かることを認識し、最終処分費用を免れるために逆有償取引で不法投棄を進めたにもかかわらず、未だに「副産物の有効活用だった」として見解の相違を装っていること。しかし実態は、佐藤建設工業と共に“うすら笑い”を浮かべて隠ぺい工作を行い、犯罪をリードしてきたブラック企業であること。

■このように極悪非道なブラック連合に、引導を渡すことができるかどうか、有毒スラグを再生砕石と同等扱いする通達を出したことのある群馬県としては、いよいよ政治的圧力に抗して、本来の行政判断が下せるかどうか、その真価がまもなく問われることになります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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