■今年の3月27日に、市民の方から当会事務局に電話で次の情報がありました。
「議会事務局の局長だった人物が、今度は顧問になったという。事実関係を確認してほしい」
そこで当会では、3月28日に岡田市長と土屋議長あてに、次の趣旨で情報開示請求をしました。
「安中市議会事務局に新しくできたとされる『顧問』という名称のポストについて、もしそれが事実であれば、いつ、どのような理由と経緯で、誰がなんのためにそのようなポストを新たに作ったのか、それらのことを示す一切の情報。」
請求は3月30日に受理され、4月11日付で土屋議長から安議発第1305号で「『顧問』という名称のポストはございません。よって、該当する文書もございませんので、行政文書不存在となります」という行政文書不存在通知書が届きました。
■そのため、提供のあった情報が間違いかもしれなかったと思い、半年が過ぎました。ところが先日、10月21日(火)午前9時45分ごろ、当会の事務局長が住民監査請求の陳述のため、市役所の廊下を監査委員室に向けて歩いていたとき、ばったりと某職員OBに会いました。「たしか退職されたはずでは?」と挨拶したところ、「いや、いま議会事務局で嘱託をさせてもらっています。週35時間までということで午後4時までの勤務で毎日登庁しています」という趣旨の返事がありました。
ピンと来たので、もしかしたら、この職員OBが提供された情報の御仁かもしれないと考えて、11月4日に、土屋議長宛に、次の2件の情報公開請求を行いました。
**********
「安中市議会事務局に新しくできたとされる『顧問』あるいは『嘱託』あるいはそれに類似した立場のポストについて、もしそれが事実であれば、いつ、どのような理由と経緯で、誰がなんのためにそのようなポストを新たに作ったのか、それらのことを示す一切の情報」
「退職した安中市職員の再雇用に関する一切の情報(再雇用制度に関する規定等とその内容、現在再雇用されている職員OBの人数、雇用形態ごと・退職時の職位ごと・配置部署ごと・再雇用期間ごとの職員OBの人数に関する情報を含む)」
**********
■あわせて、次の公開質問状を土屋議長宛にFAXで提出し、11月11日必着で回答を求めました。
**********
1. 3月28日付の公開質問状に対して、「顧問」という名称のポストがないとして、不存在通知を出したが、その際は「嘱託」という名称のポストは存在していたのか。
2. 「嘱託」というポストが存在していたのであれば、なぜ、そのことを請求人に伝えようとしなかったのか、その理由を教示されたい。
3. 「嘱託」職の待遇や報酬について、教示願いたい。
4. この職員OBは元議会事務局長を歴任したことがあるが、こうした人物を再雇用することについて、現役職員らの業務に影響力を行使するなど、懸念はないのか。
**********
この公開質問状に対する回答は、現在までありません。議会事務局に無視され続けています。
■一方、情報公開請求の結果、11月19日付で情報開示がありました。それによると、情報提供のあった議会事務局配属の行政事務嘱託員は、今年3月24日に土屋議長の決裁で配置が決まったことが判明しました。
**********
【起案文書】
年 度 平成19年度
文書種類 内部
文書番号 第24121号
保存年限 永年
受付年月日 平成20年3月24日
起案年月日 平成20年3月24日
決裁年月日 平成20年3月24日
分類番号 大9 中0 小0 簿冊番号6 分冊番号1
完・未完別 完結
簿冊名称 職員任免書類
完結年月日 平成20年5月31日
分冊名称 職員任免書類
施行区分 重要
公 開 1 非公開 時限秘( 年) 部分秘 全部秘 2 公開
起案者 議会事務局庶務係 職名 課長補佐 氏名 嶋田一弘 内線(1354)
決裁区分 議長
決裁 議長・土屋 副議長・新井 局長・小嶋 次長・木内 係長・嶋田 係・― 公印-
関係部署合議
課内供覧
件名 平成20年度行政事務嘱託員の配属について
上記のことについて、次のように実施してよろしいかイ司います(別紙 枚)
4月1日付人事異動に伴う内示が3月24日にあり、議会事務局職員が1名減になることになりましたので、円滑な議会運営を行うために、議会運営に対する経験が非常に豊かな行政事務嘱託員1名の配属を安中市長(総務部職員課)に要請してよろしいか伺います。
記
1.行政事務嘱託員の配属場所 安中市議会事務局
2.行政事務嘱託員の配属人数 1名
3.配属を要請する行政事務嘱託員 安中市大竹196-8 堀越久男
**********
■また、退職した市職員の再雇用について、開示情報によると、現在次の17名が再雇用されていることが判明しました。配置先としては、保健福祉部7名で、そのうち4名が恵みの湯です。そのほか市民部3名、教育部・議会事務局・財務部がそれぞれ2名。建設部が1名となっています。
**********
最初の雇用/退職時の職位/報酬/区分/部/課/係等
①H18.4.1/参事/月額146,000円/国保税等徴収嘱託員/財務部/収納課/収納整理係
②H18.4.1/課長補佐/月額146,000円/国保税等徴収嘱託員/財務部/収納課/収納整理係
③H19.4.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/市民部/市民課/すみれケ丘聖苑
④H20.4.1/部長/月額146,000円/行政嘱託/市民部/安全安心課/消費生活センター
⑤H18.6.1/主査/月額146,000円/行政嘱託/市民部/クリーンセンター/業務1係
⑥H19.4.1/参事/月額170,000円/行政嘱託/保健福祉部/福祉課/障害福祉係
⑦H20.9.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/福祉課/ゆうあい館
⑧H17.4.1/主幹/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑨H19.4.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑩H18.4.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑪H20.4.1/主幹/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑫H13.4.1/主任/月額146,000円/行政嘱託/建設部/建築住宅課/住宅管理係
⑬H19.4.1/主幹/月額170,000円/行政嘱託/松井田支所/保健福祉課/福祉子ども係
⑭H14.4.1/主査/月額146,000円/行政嘱託/議会事務局/議会事務局/庶務係
⑮H20.4.1/部長/月額170,000円/行政嘱託/議会事務局/議会事務局/議事係
⑯H20.4.1/課長/月額170,000円/行政嘱託/教育部/生涯学習課/生涯学習係
⑰H20.10.15/主幹/月額170,000円/行政嘱託/教育部/文化センター/原市公民館
**********
■再雇用の理由として、条例には「行政事務について知識又は経験を有する者その他任命権者が必要と認めるもののうちから選考の上、任命する」とありますが、知識又は経験が非常に豊かだとは思えない堀越久雄氏がなぜ選任されたのか、理由がさっぱり分かりません。むしろ、岡田市長のイエスマンとしての評価が高いと判断されたのかもしれません。
もう一つの理由として上記の起案文書に「4月1日付人事異動に伴う内示が3月24日にあり、議会事務局職員が1名減になることになりましたので、円滑な議会運営を行うために必要」だとされていますが、若手を1名充当すればよいわけで、責任の伴わないポストに無能な古株をだらだらと配置させると、事務局の若手職員がのびのびと働ける環境を疎外する心配があります。週35時間までということで午後4時までの勤務をさせているようですが、月額17万円はベラボーです。また、定時まで勤務している正職員の士気にも悪影響が及びかねません。
■団塊の世代への退職金の負担が重いうえ、高額の退職金を払った上に、さらに再雇用で優遇するのは、よほど慎重に行なわないと市民納税者の理解を得ることは難しいでしょう。
若手のやる気を引き出す人事は、イエスマンで回りを固める岡田市長には都合が悪いのかもしれません。
なお、当会では、安中市制に関する市民の皆さんからの情報提供をお待ちしております。情報源の秘密は厳守しますので、どしどし内部情報や裏情報をお寄せ下さい。もちろん内部告発も大歓迎です。
【ひらく会情報部】
「議会事務局の局長だった人物が、今度は顧問になったという。事実関係を確認してほしい」
そこで当会では、3月28日に岡田市長と土屋議長あてに、次の趣旨で情報開示請求をしました。
「安中市議会事務局に新しくできたとされる『顧問』という名称のポストについて、もしそれが事実であれば、いつ、どのような理由と経緯で、誰がなんのためにそのようなポストを新たに作ったのか、それらのことを示す一切の情報。」
請求は3月30日に受理され、4月11日付で土屋議長から安議発第1305号で「『顧問』という名称のポストはございません。よって、該当する文書もございませんので、行政文書不存在となります」という行政文書不存在通知書が届きました。
■そのため、提供のあった情報が間違いかもしれなかったと思い、半年が過ぎました。ところが先日、10月21日(火)午前9時45分ごろ、当会の事務局長が住民監査請求の陳述のため、市役所の廊下を監査委員室に向けて歩いていたとき、ばったりと某職員OBに会いました。「たしか退職されたはずでは?」と挨拶したところ、「いや、いま議会事務局で嘱託をさせてもらっています。週35時間までということで午後4時までの勤務で毎日登庁しています」という趣旨の返事がありました。
ピンと来たので、もしかしたら、この職員OBが提供された情報の御仁かもしれないと考えて、11月4日に、土屋議長宛に、次の2件の情報公開請求を行いました。
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「安中市議会事務局に新しくできたとされる『顧問』あるいは『嘱託』あるいはそれに類似した立場のポストについて、もしそれが事実であれば、いつ、どのような理由と経緯で、誰がなんのためにそのようなポストを新たに作ったのか、それらのことを示す一切の情報」
「退職した安中市職員の再雇用に関する一切の情報(再雇用制度に関する規定等とその内容、現在再雇用されている職員OBの人数、雇用形態ごと・退職時の職位ごと・配置部署ごと・再雇用期間ごとの職員OBの人数に関する情報を含む)」
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■あわせて、次の公開質問状を土屋議長宛にFAXで提出し、11月11日必着で回答を求めました。
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1. 3月28日付の公開質問状に対して、「顧問」という名称のポストがないとして、不存在通知を出したが、その際は「嘱託」という名称のポストは存在していたのか。
2. 「嘱託」というポストが存在していたのであれば、なぜ、そのことを請求人に伝えようとしなかったのか、その理由を教示されたい。
3. 「嘱託」職の待遇や報酬について、教示願いたい。
4. この職員OBは元議会事務局長を歴任したことがあるが、こうした人物を再雇用することについて、現役職員らの業務に影響力を行使するなど、懸念はないのか。
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この公開質問状に対する回答は、現在までありません。議会事務局に無視され続けています。
■一方、情報公開請求の結果、11月19日付で情報開示がありました。それによると、情報提供のあった議会事務局配属の行政事務嘱託員は、今年3月24日に土屋議長の決裁で配置が決まったことが判明しました。
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【起案文書】
年 度 平成19年度
文書種類 内部
文書番号 第24121号
保存年限 永年
受付年月日 平成20年3月24日
起案年月日 平成20年3月24日
決裁年月日 平成20年3月24日
分類番号 大9 中0 小0 簿冊番号6 分冊番号1
完・未完別 完結
簿冊名称 職員任免書類
完結年月日 平成20年5月31日
分冊名称 職員任免書類
施行区分 重要
公 開 1 非公開 時限秘( 年) 部分秘 全部秘 2 公開
起案者 議会事務局庶務係 職名 課長補佐 氏名 嶋田一弘 内線(1354)
決裁区分 議長
決裁 議長・土屋 副議長・新井 局長・小嶋 次長・木内 係長・嶋田 係・― 公印-
関係部署合議
課内供覧
件名 平成20年度行政事務嘱託員の配属について
上記のことについて、次のように実施してよろしいかイ司います(別紙 枚)
4月1日付人事異動に伴う内示が3月24日にあり、議会事務局職員が1名減になることになりましたので、円滑な議会運営を行うために、議会運営に対する経験が非常に豊かな行政事務嘱託員1名の配属を安中市長(総務部職員課)に要請してよろしいか伺います。
記
1.行政事務嘱託員の配属場所 安中市議会事務局
2.行政事務嘱託員の配属人数 1名
3.配属を要請する行政事務嘱託員 安中市大竹196-8 堀越久男
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■また、退職した市職員の再雇用について、開示情報によると、現在次の17名が再雇用されていることが判明しました。配置先としては、保健福祉部7名で、そのうち4名が恵みの湯です。そのほか市民部3名、教育部・議会事務局・財務部がそれぞれ2名。建設部が1名となっています。
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最初の雇用/退職時の職位/報酬/区分/部/課/係等
①H18.4.1/参事/月額146,000円/国保税等徴収嘱託員/財務部/収納課/収納整理係
②H18.4.1/課長補佐/月額146,000円/国保税等徴収嘱託員/財務部/収納課/収納整理係
③H19.4.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/市民部/市民課/すみれケ丘聖苑
④H20.4.1/部長/月額146,000円/行政嘱託/市民部/安全安心課/消費生活センター
⑤H18.6.1/主査/月額146,000円/行政嘱託/市民部/クリーンセンター/業務1係
⑥H19.4.1/参事/月額170,000円/行政嘱託/保健福祉部/福祉課/障害福祉係
⑦H20.9.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/福祉課/ゆうあい館
⑧H17.4.1/主幹/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑨H19.4.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑩H18.4.1/参事/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑪H20.4.1/主幹/月額146,000円/行政嘱託/保健福祉部/恵みの湯/施設管理係
⑫H13.4.1/主任/月額146,000円/行政嘱託/建設部/建築住宅課/住宅管理係
⑬H19.4.1/主幹/月額170,000円/行政嘱託/松井田支所/保健福祉課/福祉子ども係
⑭H14.4.1/主査/月額146,000円/行政嘱託/議会事務局/議会事務局/庶務係
⑮H20.4.1/部長/月額170,000円/行政嘱託/議会事務局/議会事務局/議事係
⑯H20.4.1/課長/月額170,000円/行政嘱託/教育部/生涯学習課/生涯学習係
⑰H20.10.15/主幹/月額170,000円/行政嘱託/教育部/文化センター/原市公民館
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■再雇用の理由として、条例には「行政事務について知識又は経験を有する者その他任命権者が必要と認めるもののうちから選考の上、任命する」とありますが、知識又は経験が非常に豊かだとは思えない堀越久雄氏がなぜ選任されたのか、理由がさっぱり分かりません。むしろ、岡田市長のイエスマンとしての評価が高いと判断されたのかもしれません。
もう一つの理由として上記の起案文書に「4月1日付人事異動に伴う内示が3月24日にあり、議会事務局職員が1名減になることになりましたので、円滑な議会運営を行うために必要」だとされていますが、若手を1名充当すればよいわけで、責任の伴わないポストに無能な古株をだらだらと配置させると、事務局の若手職員がのびのびと働ける環境を疎外する心配があります。週35時間までということで午後4時までの勤務をさせているようですが、月額17万円はベラボーです。また、定時まで勤務している正職員の士気にも悪影響が及びかねません。
■団塊の世代への退職金の負担が重いうえ、高額の退職金を払った上に、さらに再雇用で優遇するのは、よほど慎重に行なわないと市民納税者の理解を得ることは難しいでしょう。
若手のやる気を引き出す人事は、イエスマンで回りを固める岡田市長には都合が悪いのかもしれません。
なお、当会では、安中市制に関する市民の皆さんからの情報提供をお待ちしております。情報源の秘密は厳守しますので、どしどし内部情報や裏情報をお寄せ下さい。もちろん内部告発も大歓迎です。
【ひらく会情報部】