■岡田義弘市長の意味不明の新聞折込みチラシが入った1月31日(日)に、高橋由信市議のチラシも新聞折込みされていました。そして、満を持して、高橋市議は、2月24日(水)に、市長選に立候補の意向を表明しました。ところが、これまでに当会が確認したところでは、高橋市議の出馬表明を報道したマスコミは次の4社だけでした。
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【東京新聞2月25日朝刊】
高橋市議が出馬を表明 安中市長選
任期満了に伴う安中市長選(四月四日告示、同十一日投開票)で、同市議の高橋由信氏(五三)が二十四日、無所属で立候補する意向を表明した。
高橋氏は安中高卒。一九九一年に旧安中市議に初当選、一度落選したが、九九年当選し、通算四期目。現在は市議会経済常任委員長。高橋氏は市内で県と市が計画する増田川ダム建設について「水の需要は右肩上がりではなく、治水面も含めて検証したい。(計画地一帯は貴重な)動植物など環境面でも問題がある」と慎重な姿勢を示した。
同市長選には、現職で再選を目指す岡田義弘氏(七一)が既に出馬を表明。岡田氏はダム計画を推進しており争点の一つになりそうだ。(菅原洋)
【毎日新聞2月25日ネット配信】
安中市長選 市議の高橋氏、立候補を表明 /群馬
任期満了に伴う安中市長選(4月4日告示、11日投票)に24日、同市議、高橋由信氏(53)が立候補を表明した。高橋氏は会見で「市民から、現市政に対して『私たちの声が届いていない』という声が聞かれ、将来が不安だ。市民と一緒に決める、市民参加型の市政を目指す」と決意を述べた。高橋氏は91年の市議選で初当選し、現在通算4期目。
同市長選には、岡田義弘市長(71)が再選を目指し出馬を表明している。【増田勝彦】
【朝日新聞2月25日朝刊】
安中市長選に高橋市議出馬へ
4月11日投票の安中市長選で、同市議の高橋由信氏(53)が24日に記者会見し、立候補する意思を表明した。
高橋氏は91年に旧安中市議に初当選し通算4回目。地域づくり団体「未来塾」の運営委員を務めている。
高橋氏は「いまの岡田市政には市民の声が届いていない。市民の各界各層の人に集まってもらう市民会議を開き、まちづくりに取り組みたい」などと意欲を語った。
同市長選では、岡田義弘市長がすでに立候補を表明している。
【上毛新聞2月25日朝刊】
安中市長選 高橋市議が出馬表明
任期満了に伴う安中市長選(4月4日告示、11日投開票)で、新人で市議の高橋由信氏(53)=岩井=が24日、高崎市役所で会見し、無所属で立候補する意思を表明した。
高橋氏は出馬理由を「今の市政運営には市民の声が届いていない」と説明。重点政策として①市民会議を立ち上げ市政に反映②大学と連携し若者の力を街づくりに生かす③旧安中市、旧松井田町の行政上の格差解消―を挙げた。
1991年、旧安中市議に初当選し、旧市を含め市議4期目。議会運営委員長などを務め、現在は経済建設常任委員長。地域づくり団体「未来塾」運営委員でもある。安中高卒。
同市長選の出馬表明は、再選を目指す現職の岡田義弘市長(71)=野殿=に続き2人目。
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なお、このほかに群馬テレビが24日にニュース番組で報じたそうです。
■通常、市町村の首長選挙で、候補者が出馬表明をした場合、すべてのマスコミの取材を受けることになります。当会の事務局長によれば、普通は、最寄りの記者クラブで記者会見をして、出馬表明をするそうです。事務局長によると、事前に高崎市役所にある記者クラブに電話をして、出馬表明の意向を幹事社に伝え、記者会見の日時の予約を決めます。
すると、記者会見当日は、各新聞社や群馬テレビが準備を整えて記者クラブで待機しており、候補者に対して立候補の動機や公約、それに趣味や座右の銘など、矢継ぎ早に質問攻めを行ないます。あわせて、各社から候補者のアンケート用紙に個人情報や公約について記載するよう依頼されます。
また、各社ごとに、候補者の名前を書いた紙を胸に掲げさせられて、さながら受刑囚のように、前と横からおびただしい枚数の写真を撮られたりします。記者会見の様子は、群テレやNHKによって収録され、その日の夕方のニュース番組で放映されたりします。マスコミ各社の担当記者の名刺をたくさんもらい、記者会見では、大体2時間くらい時間がかかるのが通例です。
■このため、記者クラブでの記者会見に臨む場合には、主張や公約にあとでブレがないように、予め十分な準備をしておき、できればマニフェスト案もかなり詰めたものを用意して持参することが望まれます。また、各社の政治部の担当記者から、いろいろなテーマで突っ込んだ質問が息つく暇もなく次々に浴びせられる為、冷静に質問内容を吟味し、言葉の使い方にも十分留意しながら、よどみなく回答をする必要があり、かなり緊張させられます。
したがって、高橋市議は、きちんと手順を踏んで高崎市役所で記者会見をしていますが、岡田市長のように、寝技を得意とする政治家はきちんと論旨を一貫して説明するのが苦手な場合は、記者クラブでの記者会見を避けて出馬表明することもあります。そのひとつの方法として、自分の後援会のイベントで、後援会幹部からの出馬要請を受ける形で、立候補表明をするわけです。或いは、議会の一般質問等で、与党会派の議員に予め根回ししておき、「市長は次期も続投する意向ありや」などとチョーチン質問をさせて、それに答える形で、立候補の意向表明をする場合もあります。
■ところで、今回、高橋市議の出馬表明を報道したのは、朝日、毎日、東京、上毛の各紙だけでした。しかし、本来であればイの一番にネットでも報道するはずの上毛新聞なのですが、なぜか、ネットにはまだ何も掲載していません。
一般にマスコミは、首長選挙の報道に際して、冒頭で述べたように極めて片務的な取り扱いをします。担当記者が、公平な観点から選挙に関する記事を書いても、デスクと呼ばれる編集責任者が、勝手に取捨選択して、実際の取材内容と大幅に異なる記事が翌日新聞に掲載されることはしょっちゅうです。
■当会のブログでもお伝えしたように、岡田市長の政治献金を支えているのは関東新聞販売所であり、このオーナーは上毛新聞の販売店で構成する上毛会の会長でもあります。また、新聞折込みに関する倫理委員会は、上毛新聞の販売局に事務局が置かれており、販売部長が折込みチラシの内容についてチェックしています。
したがって、岡田市長に批判的なチラシを新聞折込みしてもらおうと関東新聞販売所の窓口に持って行くと、窓口で「内容について倫理委員会のチェックを受ける必要がある」といわれて、保留扱いになります。そして、しばらくして「内容に問題があるので、受付できません」と突き返されます。他方、岡田市長の提灯記事を書いたチラシはフリーパスであることは言うまでもありません。
■このように、岡田市長に対抗して出馬表明をする候補者は、当初から多大なハンディを背負わされることになります。さらに、フリーマーケット中止をめぐる岡田市長と未来塾の係争が、この問題にさらに影響を及ぼしています。
こうして、安中市長選に向けて、スタート前から前途多難な高橋市議ですが、幸い、立候補表明前だったので、1月31日に高橋市議の議会報告のチラシは、無事に新聞折込みされました。その内容を引用してみます。
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安中市議会議員 高橋よしのぶ 議会報告
「市民の声を市政に」
2010.1月 発行 高橋よしのぶ後援会
安中市岩井97O-4 Tel 027-381-1910
<ご挨拶>
寒中お見舞い申し上げます。寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、昨年は、戦後から続いた政権から新しい政権へと移行し、大きな社会変化がありました。今後、新しい政権によって、種々な分野で改革が進んで行く事と思いますが、その中で、国は「地域のことは地域に住む住民が決める、活気に満ちた地域社会を作るための地域主権改革を進める」と宣言いたしました。
ですから、今まで以上に地方主権が進み、リーダーの資質が問われることになります。「地域づくり」を担うひとりとして責任ある行動がますます求められることになり、私自身、身の引き締まる思いです。
また政権が変わったからと言って、私たちの生活がすぐに変わることはありません。今、私たちは早急に「安中」は「どうあるべきか」また「どんな街にして行きたいのか」という夢や思いを再度真剣に議論し合い、さらにしっかりとした方向性を打ち出し、「街づくり」につなげていかなければなりません。
宣言にもあるように「地域のことは地域に住む住民が決めるのです」これからも、ぜひ皆様といっしょに考え行動して行きたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
■平成21年6月定例議会<一般質問>
皆様からのご意見、ご要望をもとに質問させて頂きました。なお、紙面の都合上、要約した形で掲載させていただきました。
1.廃棄物処分場の計画について
【質問】高橋議員
大谷地区の廃棄物処分場の計画について、この地区には、現在操業中の一般廃棄物処分場があるほか、3ヵ所が建設に向け事前協議中であり、操業中の処分揚を中心に半径1.8キロ圏内に4ヵ所できることになる。中でも岩井川の源流に当たる処分場計画は、現在、事前協議の最終段階になっている。
ここで一番問題となるのは、個々の処分場は環境基準や個別法をクリアしたとしても、これらが複数集まった場合、複合汚染が心配されるが、これらを規制する法律はない。この狭い地域に4ヵ所の処分揚と1ヵ所の中間処理施設がある中で、住民が生活をしていく場合、安心、安全な地域社会と呼べるか。これらの状況に対しどのような状況認識をしているのか、また今後の市の対応はどのようなものか。
【答弁】市民部長
現在、大谷地区には、サイボウ環境株式会社の一般廃棄物最終処分場及び大和建設株式会社の産業廃棄物中間処理施設が稼働をしている。また、計画中の施設として、群馬県に対して事前協議書3件が提出されている。
このように大谷地区には計画が集中する状況の中で、市の基本方針として新たな廃棄物処理施設の設置については認められないと庁議決定がされている部分である。しかし、許可権者は県で、市の意見はあくまでも意見として県の判断材料だけであり、県も廃棄物処理及び清掃に関する法律に基づき適合した施設に対して県独自の上乗せ規制は難しい状況で、協議は進行していく状況にある。
市も県に対し、市の立場や規制の強化をお願いしてきたが、今後も更に市の基本方針を説明し、県、ひいては国の規制の強化を働きかけていきたい。
【再質問】高橋議員
岩井川の源流に当たる部分の処分場が最終的に、もう事前協議が終了間近であるということは、このままの状態でいくと処分揚ができてしまう現状にある。ここで1つ大きな問題は、この状況を住民がほとんど知らなかったことである。知らせなかった行政の責任は大きいと思う。
地元の代表区長さんが3回にわたり市長と面談をしたのにも関わらず、庁議決定を盾に、「もう安中市はこれ以上できないよjというご答弁であったが、実際にはどんどん進んでいる状況にあるので、地元の住民の方々は、非常に落胆されていた。
市長が今後住民の先頭に立ってこの問題を積極的に解決していく気持ちがあるか伺いたい。
【答弁】市長
高橋議員にご案内のように、大谷入り口にモーテルができるということになった(注:この問題は、数十年前にあった出来事です)。業者を呼びまして、岩野谷公民館に。村じゅうで交代であの道路へ、ござを数いて、座り込みいたしますよ。天井が落ちるほどの声で怒鳴りました。やるのならやってください。5回交渉して、座り込みされたのでは営業になりませんから、撤退いたしますと。行政は、法律、条例の範囲内しか動けない。その先頭に立つのは議員なのだから、議員がその住民の皆様の先頭に立って説明を果たし、調査権を発揮してこれまでやってきたのか。私は大変歯がゆく思っている。みずからが体を張ってモーテルを阻止したような再現をしたのか。いま少し自覚をしていただきたい。
【要望】高橋議員
私は議員の責任を果たすべく何とかしたいということで、今日も一般質問させていただいている。あとは市長の政治姿勢、指導力が大変重要だと思っている。
皆様もご存じだと思うが、水俣市は水俣病という公害で大変苦しめられた地域であるが、行政が中心となって徹底的に環境に配慮した街づくりを行った。市民監査を取り入れた環境モデルづくりを考えたシステムをつくっている。安中市もやはり公害という問題で非常に長い間、住民が風評被害やイメージ的にも苦しめられた。また土壌入れかえという問題も残っている。そういう安中だからこそ、できることをしていかなければならないと思う。
私は、住民の先頭に立って、きっちりとこの問題を政治生命をかけてやっていきたいと思う。
2.要保護児童対策地域協議会について
【質問】高橋議員
要保護児童対策地域協議会は、平成16年の児童福祉法の改正により、虐待を受けた児童等に対する市町村の体制強化を図るために設置されたが、他市の事例を見ると、協議会の機能が十分果たされていないことから、虐待の情報をつかんでいながら事前に防ぐことができず、痛ましい事件に発展してしまい、事件後、行政や関係機関の対応の悪さや責任が問題とされている。
このことから、委員同士の意思の疎通や事例研究、関係機関の親密な関係が求められるが、本市における協議会の活動状況はどのようなものか。
また、平成21年4月の児童福祉法の改正により、要保護対策地域協議会の機能が強化され、養育支援が特に必要な児童及びその保護者や妊婦に拡大されたほか、要保護対策調整機関に一定の要件を満たす者を置く努力義務を課すとされているが、どのように対応されているか。
また、この協議会が機能を発揮し十分な活動をするには、多くの市民の協力が不可欠だと思うが、現状は協議会の存在すら、まだ内容を知らない市民が多くいると思うが、どのようにPRをしてきたのか、またPRしていくのか伺いたい。
【答弁】保健福祉部長
要保護児童対策地域協議会の制度については、安中市の場合では子ども課がこれを担っている。市ではこれを受け19年6月に、安中市要保護児童対策地域協議会を設置したところである。その構成の関係は西部児童相談所を初めとし、18の関係機関により構成され、その構成員は36名となっている。
具体的な活動の現況ですが、平成20年度の実績は、代表者会議においては、1回の開催となっている。また、ケース会議につきましては、11回実施されている。ケース会議の内容等は、不登校児童や児童虐待、それから育児放棄、いわゆるネグレクト及びDV関係となっている。
それから運営上の問題点は、要保護児童等については、その対象項目や支援内容が多様化しており、現在の組織構成では、通報から支援に至る過程ですべての諸問題に対し迅速な行動がとれないような部分もある。関係組織や庁内の関係部署が横断的な行動をとれるような運営を目推していきたい。
また、要支援児童事業として、乳幼児の全戸家庭訪問等によって児童虐待の有無の確認、それから特定妊婦の支援として、出産後の養育に備えた出産前の支援等々を実施しているところである。
安中市の協議会の存在がいわゆる形骸化することのないように市民の皆様にいろんな機会をとらえて周知をして活用していただきたいと考えている。
【再質問】高橋議員
要保護児童対策地域協議会については、職員の熟心な働きかけがあって、生きた組織として動いているということで安心した。しかし、ここで求められるのは、どれだけ速やかに、敏速に、問題が大きくなる前に対応できるかということなので、現状の職員や体制でいいのか。独立した1つの部署を設けてやるべきだと考えるが、いかがか。
【答弁】保健福祉部長
今、市の協議会は児童相談所、それから庁内の関係課、それから学校関係、それから法務局、警察、医師会、保育園、幼稚園、民生委員、母子保健推進員といった皆さんで構成をされており、ここのところは、まず事例把握、収集ということで携わっていただくという形になる。
その後の問題は、児童相談所との関係がどこまでうまくいくかというのが、今後の大きな課題になってくる。そのスタッフの関係、それから組織の関係については、今後もう少し検討を進めさせていただきたい。
【再質問】高橋議員
世の中の情勢が非常に不安定になってくると、虐待は増加すると予想されるが、どう対応していくか。
【答弁】保健福祉部長
現在、健康課で実施している5つの段階的な健診時には、いろんな虐待の兆候を見逃さないような努力はしている。
今後についてはさらにそれを早く把握をして、適正な対処ができるように努力をしたい。そのために、調整機関として子ども課が位置づけられており、子ども課には相談員が2人、それから保健師も1人配置し、今後、さらに機能の強化を図っていきたい。
「今、産業廃棄物処分場を考える」学習交流会に参加して
柳川喜郎、岐阜県前御嵩町長を招いて
昨年11月28日、高崎市労使会館で約150名の参加により「今、産業廃棄物処分場を考える」学習交流会が開催されました。
岐阜県前御嵩町長である、柳川善郎さんの講演と各地からの報告として、高崎市(十文字町)、高崎市(吉井町上奥平)、安中市(岩野谷地区)、神流町(船子)の現在の産廃処理計画の状況と問題点等が発表されました。
安中市の問題点として、岩野谷地区大谷の約1.8km圏内に1ヵ所(操業中)、3ヵ所(計画中)の4ヵ所が集中し、仮にすべての産廃が稼働した場合、予想もつかない複合汚染が起こる可能性がきわめて高いという事を報告いたしました。また各地区の発表者からも切実な問題が数多く上げられ、現在行われている「反対運動」の現状が報告されました。
今後、この学習交流会を機に出会えた他の地域の皆さんと情報交換をしながら、安中の自然を守り、未来の子どもたちに恥じないよう、この時代を生きる一人として責任ある行動を行っていきたいと思っています。
<岐阜県御嵩(みたけ)町(木曽川のほとりに位置し、自然豊かな人口約2万人の町)
1996年10月自然豊かな木曾路に東洋で最も巨大な産業廃棄物処分場建設が持ち上がる。
1997年6月全国で初めての産業廃棄物処分場計画の賛否を問う住民投票を実施、反対派が圧勝した。
<フリーマーケット問題について>
フリーマーケット問題について、第2回口頭弁論が15日、前橋地方裁判所高崎支部第1号法廷であり、岡田市長、未来塾代表、元安中市建設部長の3人の証人尋問が行われました。傍聴席36席に対し、100名近い市民の皆様が集まり、交替で証人尋問を傍聴いたしました。
前述したように、政府が打ち出した地方主権改革には、民間と行政の協働が不可欠です。しかし、民間が主体となる活動等が思うようにできない安中は、不幸であり、非常に残念です。
この問題を早期解決し、「まちづくり」活動や全国に「安中」を発信していたにフリーマーケットinあんなか」が出来るようになる為に、今後も努力いたします。
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■マスコミは、首長選挙の報道に際して、冒頭で述べたように極めて片務的な取り扱いをするのが常です。担当記者が、公平な観点から選挙に関する記事を書いても、デスクと呼ばれる編集責任者が、勝手に取捨選択して、当初の記事の内容を大幅に異なる記事が翌日新聞に掲載されることはしょっちゅうです。
また、マスコミは、読者受けを狙って、出馬した候補者の主張から、対立軸を浮き彫りにしようとします。今回も、国の補助金を使って県と市が計画中の「増田川ダム建設」について、争点の一つになりうるとして、紹介しています。
今のところ、高橋市議のマニフェストは公表されておりません。一方の岡田市長のマニフェストは、これまでの6回の後援会報を見ても、マニフェストらしき記載どころか、文章そのものが意味不明です。そのため、両候補の争点はまだ確定しませんが、おそらく次の項目が主要テーマに含まれてくるものと思われます。
①安中市土地開発公社の塩漬け土地処理問題
②公社元職員への損害賠償請求権利保全問題
③安中高校跡地利活用問題
④碓氷病院経営健全化問題
⑤政治関係者による公共事業への口利き根絶問題
⑥廃棄物処分場開発に対するノーモア宣言問題
⑦東邦亜鉛周辺の重金属汚染土壌改良問題
福祉、教育、文化関係は両候補とも重視の姿勢でしょうから、要は実行できるかどうか、が争点となるわけで、少なくとも1期目の公約で二枚舌ぶりを露呈した岡田市長としては、2期目の公約でも同じ手で有権者を誘導することは、難しいと思われます。
【ひらく会情報部】
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【東京新聞2月25日朝刊】
高橋市議が出馬を表明 安中市長選
任期満了に伴う安中市長選(四月四日告示、同十一日投開票)で、同市議の高橋由信氏(五三)が二十四日、無所属で立候補する意向を表明した。
高橋氏は安中高卒。一九九一年に旧安中市議に初当選、一度落選したが、九九年当選し、通算四期目。現在は市議会経済常任委員長。高橋氏は市内で県と市が計画する増田川ダム建設について「水の需要は右肩上がりではなく、治水面も含めて検証したい。(計画地一帯は貴重な)動植物など環境面でも問題がある」と慎重な姿勢を示した。
同市長選には、現職で再選を目指す岡田義弘氏(七一)が既に出馬を表明。岡田氏はダム計画を推進しており争点の一つになりそうだ。(菅原洋)
【毎日新聞2月25日ネット配信】
安中市長選 市議の高橋氏、立候補を表明 /群馬
任期満了に伴う安中市長選(4月4日告示、11日投票)に24日、同市議、高橋由信氏(53)が立候補を表明した。高橋氏は会見で「市民から、現市政に対して『私たちの声が届いていない』という声が聞かれ、将来が不安だ。市民と一緒に決める、市民参加型の市政を目指す」と決意を述べた。高橋氏は91年の市議選で初当選し、現在通算4期目。
同市長選には、岡田義弘市長(71)が再選を目指し出馬を表明している。【増田勝彦】
【朝日新聞2月25日朝刊】
安中市長選に高橋市議出馬へ
4月11日投票の安中市長選で、同市議の高橋由信氏(53)が24日に記者会見し、立候補する意思を表明した。
高橋氏は91年に旧安中市議に初当選し通算4回目。地域づくり団体「未来塾」の運営委員を務めている。
高橋氏は「いまの岡田市政には市民の声が届いていない。市民の各界各層の人に集まってもらう市民会議を開き、まちづくりに取り組みたい」などと意欲を語った。
同市長選では、岡田義弘市長がすでに立候補を表明している。
【上毛新聞2月25日朝刊】
安中市長選 高橋市議が出馬表明
任期満了に伴う安中市長選(4月4日告示、11日投開票)で、新人で市議の高橋由信氏(53)=岩井=が24日、高崎市役所で会見し、無所属で立候補する意思を表明した。
高橋氏は出馬理由を「今の市政運営には市民の声が届いていない」と説明。重点政策として①市民会議を立ち上げ市政に反映②大学と連携し若者の力を街づくりに生かす③旧安中市、旧松井田町の行政上の格差解消―を挙げた。
1991年、旧安中市議に初当選し、旧市を含め市議4期目。議会運営委員長などを務め、現在は経済建設常任委員長。地域づくり団体「未来塾」運営委員でもある。安中高卒。
同市長選の出馬表明は、再選を目指す現職の岡田義弘市長(71)=野殿=に続き2人目。
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なお、このほかに群馬テレビが24日にニュース番組で報じたそうです。
■通常、市町村の首長選挙で、候補者が出馬表明をした場合、すべてのマスコミの取材を受けることになります。当会の事務局長によれば、普通は、最寄りの記者クラブで記者会見をして、出馬表明をするそうです。事務局長によると、事前に高崎市役所にある記者クラブに電話をして、出馬表明の意向を幹事社に伝え、記者会見の日時の予約を決めます。
すると、記者会見当日は、各新聞社や群馬テレビが準備を整えて記者クラブで待機しており、候補者に対して立候補の動機や公約、それに趣味や座右の銘など、矢継ぎ早に質問攻めを行ないます。あわせて、各社から候補者のアンケート用紙に個人情報や公約について記載するよう依頼されます。
また、各社ごとに、候補者の名前を書いた紙を胸に掲げさせられて、さながら受刑囚のように、前と横からおびただしい枚数の写真を撮られたりします。記者会見の様子は、群テレやNHKによって収録され、その日の夕方のニュース番組で放映されたりします。マスコミ各社の担当記者の名刺をたくさんもらい、記者会見では、大体2時間くらい時間がかかるのが通例です。
■このため、記者クラブでの記者会見に臨む場合には、主張や公約にあとでブレがないように、予め十分な準備をしておき、できればマニフェスト案もかなり詰めたものを用意して持参することが望まれます。また、各社の政治部の担当記者から、いろいろなテーマで突っ込んだ質問が息つく暇もなく次々に浴びせられる為、冷静に質問内容を吟味し、言葉の使い方にも十分留意しながら、よどみなく回答をする必要があり、かなり緊張させられます。
したがって、高橋市議は、きちんと手順を踏んで高崎市役所で記者会見をしていますが、岡田市長のように、寝技を得意とする政治家はきちんと論旨を一貫して説明するのが苦手な場合は、記者クラブでの記者会見を避けて出馬表明することもあります。そのひとつの方法として、自分の後援会のイベントで、後援会幹部からの出馬要請を受ける形で、立候補表明をするわけです。或いは、議会の一般質問等で、与党会派の議員に予め根回ししておき、「市長は次期も続投する意向ありや」などとチョーチン質問をさせて、それに答える形で、立候補の意向表明をする場合もあります。
■ところで、今回、高橋市議の出馬表明を報道したのは、朝日、毎日、東京、上毛の各紙だけでした。しかし、本来であればイの一番にネットでも報道するはずの上毛新聞なのですが、なぜか、ネットにはまだ何も掲載していません。
一般にマスコミは、首長選挙の報道に際して、冒頭で述べたように極めて片務的な取り扱いをします。担当記者が、公平な観点から選挙に関する記事を書いても、デスクと呼ばれる編集責任者が、勝手に取捨選択して、実際の取材内容と大幅に異なる記事が翌日新聞に掲載されることはしょっちゅうです。
■当会のブログでもお伝えしたように、岡田市長の政治献金を支えているのは関東新聞販売所であり、このオーナーは上毛新聞の販売店で構成する上毛会の会長でもあります。また、新聞折込みに関する倫理委員会は、上毛新聞の販売局に事務局が置かれており、販売部長が折込みチラシの内容についてチェックしています。
したがって、岡田市長に批判的なチラシを新聞折込みしてもらおうと関東新聞販売所の窓口に持って行くと、窓口で「内容について倫理委員会のチェックを受ける必要がある」といわれて、保留扱いになります。そして、しばらくして「内容に問題があるので、受付できません」と突き返されます。他方、岡田市長の提灯記事を書いたチラシはフリーパスであることは言うまでもありません。
■このように、岡田市長に対抗して出馬表明をする候補者は、当初から多大なハンディを背負わされることになります。さらに、フリーマーケット中止をめぐる岡田市長と未来塾の係争が、この問題にさらに影響を及ぼしています。
こうして、安中市長選に向けて、スタート前から前途多難な高橋市議ですが、幸い、立候補表明前だったので、1月31日に高橋市議の議会報告のチラシは、無事に新聞折込みされました。その内容を引用してみます。
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安中市議会議員 高橋よしのぶ 議会報告
「市民の声を市政に」
2010.1月 発行 高橋よしのぶ後援会
安中市岩井97O-4 Tel 027-381-1910
<ご挨拶>
寒中お見舞い申し上げます。寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、昨年は、戦後から続いた政権から新しい政権へと移行し、大きな社会変化がありました。今後、新しい政権によって、種々な分野で改革が進んで行く事と思いますが、その中で、国は「地域のことは地域に住む住民が決める、活気に満ちた地域社会を作るための地域主権改革を進める」と宣言いたしました。
ですから、今まで以上に地方主権が進み、リーダーの資質が問われることになります。「地域づくり」を担うひとりとして責任ある行動がますます求められることになり、私自身、身の引き締まる思いです。
また政権が変わったからと言って、私たちの生活がすぐに変わることはありません。今、私たちは早急に「安中」は「どうあるべきか」また「どんな街にして行きたいのか」という夢や思いを再度真剣に議論し合い、さらにしっかりとした方向性を打ち出し、「街づくり」につなげていかなければなりません。
宣言にもあるように「地域のことは地域に住む住民が決めるのです」これからも、ぜひ皆様といっしょに考え行動して行きたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
■平成21年6月定例議会<一般質問>
皆様からのご意見、ご要望をもとに質問させて頂きました。なお、紙面の都合上、要約した形で掲載させていただきました。
1.廃棄物処分場の計画について
【質問】高橋議員
大谷地区の廃棄物処分場の計画について、この地区には、現在操業中の一般廃棄物処分場があるほか、3ヵ所が建設に向け事前協議中であり、操業中の処分揚を中心に半径1.8キロ圏内に4ヵ所できることになる。中でも岩井川の源流に当たる処分場計画は、現在、事前協議の最終段階になっている。
ここで一番問題となるのは、個々の処分場は環境基準や個別法をクリアしたとしても、これらが複数集まった場合、複合汚染が心配されるが、これらを規制する法律はない。この狭い地域に4ヵ所の処分揚と1ヵ所の中間処理施設がある中で、住民が生活をしていく場合、安心、安全な地域社会と呼べるか。これらの状況に対しどのような状況認識をしているのか、また今後の市の対応はどのようなものか。
【答弁】市民部長
現在、大谷地区には、サイボウ環境株式会社の一般廃棄物最終処分場及び大和建設株式会社の産業廃棄物中間処理施設が稼働をしている。また、計画中の施設として、群馬県に対して事前協議書3件が提出されている。
このように大谷地区には計画が集中する状況の中で、市の基本方針として新たな廃棄物処理施設の設置については認められないと庁議決定がされている部分である。しかし、許可権者は県で、市の意見はあくまでも意見として県の判断材料だけであり、県も廃棄物処理及び清掃に関する法律に基づき適合した施設に対して県独自の上乗せ規制は難しい状況で、協議は進行していく状況にある。
市も県に対し、市の立場や規制の強化をお願いしてきたが、今後も更に市の基本方針を説明し、県、ひいては国の規制の強化を働きかけていきたい。
【再質問】高橋議員
岩井川の源流に当たる部分の処分場が最終的に、もう事前協議が終了間近であるということは、このままの状態でいくと処分揚ができてしまう現状にある。ここで1つ大きな問題は、この状況を住民がほとんど知らなかったことである。知らせなかった行政の責任は大きいと思う。
地元の代表区長さんが3回にわたり市長と面談をしたのにも関わらず、庁議決定を盾に、「もう安中市はこれ以上できないよjというご答弁であったが、実際にはどんどん進んでいる状況にあるので、地元の住民の方々は、非常に落胆されていた。
市長が今後住民の先頭に立ってこの問題を積極的に解決していく気持ちがあるか伺いたい。
【答弁】市長
高橋議員にご案内のように、大谷入り口にモーテルができるということになった(注:この問題は、数十年前にあった出来事です)。業者を呼びまして、岩野谷公民館に。村じゅうで交代であの道路へ、ござを数いて、座り込みいたしますよ。天井が落ちるほどの声で怒鳴りました。やるのならやってください。5回交渉して、座り込みされたのでは営業になりませんから、撤退いたしますと。行政は、法律、条例の範囲内しか動けない。その先頭に立つのは議員なのだから、議員がその住民の皆様の先頭に立って説明を果たし、調査権を発揮してこれまでやってきたのか。私は大変歯がゆく思っている。みずからが体を張ってモーテルを阻止したような再現をしたのか。いま少し自覚をしていただきたい。
【要望】高橋議員
私は議員の責任を果たすべく何とかしたいということで、今日も一般質問させていただいている。あとは市長の政治姿勢、指導力が大変重要だと思っている。
皆様もご存じだと思うが、水俣市は水俣病という公害で大変苦しめられた地域であるが、行政が中心となって徹底的に環境に配慮した街づくりを行った。市民監査を取り入れた環境モデルづくりを考えたシステムをつくっている。安中市もやはり公害という問題で非常に長い間、住民が風評被害やイメージ的にも苦しめられた。また土壌入れかえという問題も残っている。そういう安中だからこそ、できることをしていかなければならないと思う。
私は、住民の先頭に立って、きっちりとこの問題を政治生命をかけてやっていきたいと思う。
2.要保護児童対策地域協議会について
【質問】高橋議員
要保護児童対策地域協議会は、平成16年の児童福祉法の改正により、虐待を受けた児童等に対する市町村の体制強化を図るために設置されたが、他市の事例を見ると、協議会の機能が十分果たされていないことから、虐待の情報をつかんでいながら事前に防ぐことができず、痛ましい事件に発展してしまい、事件後、行政や関係機関の対応の悪さや責任が問題とされている。
このことから、委員同士の意思の疎通や事例研究、関係機関の親密な関係が求められるが、本市における協議会の活動状況はどのようなものか。
また、平成21年4月の児童福祉法の改正により、要保護対策地域協議会の機能が強化され、養育支援が特に必要な児童及びその保護者や妊婦に拡大されたほか、要保護対策調整機関に一定の要件を満たす者を置く努力義務を課すとされているが、どのように対応されているか。
また、この協議会が機能を発揮し十分な活動をするには、多くの市民の協力が不可欠だと思うが、現状は協議会の存在すら、まだ内容を知らない市民が多くいると思うが、どのようにPRをしてきたのか、またPRしていくのか伺いたい。
【答弁】保健福祉部長
要保護児童対策地域協議会の制度については、安中市の場合では子ども課がこれを担っている。市ではこれを受け19年6月に、安中市要保護児童対策地域協議会を設置したところである。その構成の関係は西部児童相談所を初めとし、18の関係機関により構成され、その構成員は36名となっている。
具体的な活動の現況ですが、平成20年度の実績は、代表者会議においては、1回の開催となっている。また、ケース会議につきましては、11回実施されている。ケース会議の内容等は、不登校児童や児童虐待、それから育児放棄、いわゆるネグレクト及びDV関係となっている。
それから運営上の問題点は、要保護児童等については、その対象項目や支援内容が多様化しており、現在の組織構成では、通報から支援に至る過程ですべての諸問題に対し迅速な行動がとれないような部分もある。関係組織や庁内の関係部署が横断的な行動をとれるような運営を目推していきたい。
また、要支援児童事業として、乳幼児の全戸家庭訪問等によって児童虐待の有無の確認、それから特定妊婦の支援として、出産後の養育に備えた出産前の支援等々を実施しているところである。
安中市の協議会の存在がいわゆる形骸化することのないように市民の皆様にいろんな機会をとらえて周知をして活用していただきたいと考えている。
【再質問】高橋議員
要保護児童対策地域協議会については、職員の熟心な働きかけがあって、生きた組織として動いているということで安心した。しかし、ここで求められるのは、どれだけ速やかに、敏速に、問題が大きくなる前に対応できるかということなので、現状の職員や体制でいいのか。独立した1つの部署を設けてやるべきだと考えるが、いかがか。
【答弁】保健福祉部長
今、市の協議会は児童相談所、それから庁内の関係課、それから学校関係、それから法務局、警察、医師会、保育園、幼稚園、民生委員、母子保健推進員といった皆さんで構成をされており、ここのところは、まず事例把握、収集ということで携わっていただくという形になる。
その後の問題は、児童相談所との関係がどこまでうまくいくかというのが、今後の大きな課題になってくる。そのスタッフの関係、それから組織の関係については、今後もう少し検討を進めさせていただきたい。
【再質問】高橋議員
世の中の情勢が非常に不安定になってくると、虐待は増加すると予想されるが、どう対応していくか。
【答弁】保健福祉部長
現在、健康課で実施している5つの段階的な健診時には、いろんな虐待の兆候を見逃さないような努力はしている。
今後についてはさらにそれを早く把握をして、適正な対処ができるように努力をしたい。そのために、調整機関として子ども課が位置づけられており、子ども課には相談員が2人、それから保健師も1人配置し、今後、さらに機能の強化を図っていきたい。
「今、産業廃棄物処分場を考える」学習交流会に参加して
柳川喜郎、岐阜県前御嵩町長を招いて
昨年11月28日、高崎市労使会館で約150名の参加により「今、産業廃棄物処分場を考える」学習交流会が開催されました。
岐阜県前御嵩町長である、柳川善郎さんの講演と各地からの報告として、高崎市(十文字町)、高崎市(吉井町上奥平)、安中市(岩野谷地区)、神流町(船子)の現在の産廃処理計画の状況と問題点等が発表されました。
安中市の問題点として、岩野谷地区大谷の約1.8km圏内に1ヵ所(操業中)、3ヵ所(計画中)の4ヵ所が集中し、仮にすべての産廃が稼働した場合、予想もつかない複合汚染が起こる可能性がきわめて高いという事を報告いたしました。また各地区の発表者からも切実な問題が数多く上げられ、現在行われている「反対運動」の現状が報告されました。
今後、この学習交流会を機に出会えた他の地域の皆さんと情報交換をしながら、安中の自然を守り、未来の子どもたちに恥じないよう、この時代を生きる一人として責任ある行動を行っていきたいと思っています。
<岐阜県御嵩(みたけ)町(木曽川のほとりに位置し、自然豊かな人口約2万人の町)
1996年10月自然豊かな木曾路に東洋で最も巨大な産業廃棄物処分場建設が持ち上がる。
1997年6月全国で初めての産業廃棄物処分場計画の賛否を問う住民投票を実施、反対派が圧勝した。
<フリーマーケット問題について>
フリーマーケット問題について、第2回口頭弁論が15日、前橋地方裁判所高崎支部第1号法廷であり、岡田市長、未来塾代表、元安中市建設部長の3人の証人尋問が行われました。傍聴席36席に対し、100名近い市民の皆様が集まり、交替で証人尋問を傍聴いたしました。
前述したように、政府が打ち出した地方主権改革には、民間と行政の協働が不可欠です。しかし、民間が主体となる活動等が思うようにできない安中は、不幸であり、非常に残念です。
この問題を早期解決し、「まちづくり」活動や全国に「安中」を発信していたにフリーマーケットinあんなか」が出来るようになる為に、今後も努力いたします。
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■マスコミは、首長選挙の報道に際して、冒頭で述べたように極めて片務的な取り扱いをするのが常です。担当記者が、公平な観点から選挙に関する記事を書いても、デスクと呼ばれる編集責任者が、勝手に取捨選択して、当初の記事の内容を大幅に異なる記事が翌日新聞に掲載されることはしょっちゅうです。
また、マスコミは、読者受けを狙って、出馬した候補者の主張から、対立軸を浮き彫りにしようとします。今回も、国の補助金を使って県と市が計画中の「増田川ダム建設」について、争点の一つになりうるとして、紹介しています。
今のところ、高橋市議のマニフェストは公表されておりません。一方の岡田市長のマニフェストは、これまでの6回の後援会報を見ても、マニフェストらしき記載どころか、文章そのものが意味不明です。そのため、両候補の争点はまだ確定しませんが、おそらく次の項目が主要テーマに含まれてくるものと思われます。
①安中市土地開発公社の塩漬け土地処理問題
②公社元職員への損害賠償請求権利保全問題
③安中高校跡地利活用問題
④碓氷病院経営健全化問題
⑤政治関係者による公共事業への口利き根絶問題
⑥廃棄物処分場開発に対するノーモア宣言問題
⑦東邦亜鉛周辺の重金属汚染土壌改良問題
福祉、教育、文化関係は両候補とも重視の姿勢でしょうから、要は実行できるかどうか、が争点となるわけで、少なくとも1期目の公約で二枚舌ぶりを露呈した岡田市長としては、2期目の公約でも同じ手で有権者を誘導することは、難しいと思われます。
【ひらく会情報部】