■もともとマスコミの注目度も低かったため、既に忘れ去られてしまった感がありますが、安中市土地開発公社51億円事件の犯人とされた元職員の実弟が経営する多胡運輸が運行していたアポロマークの大型タンクローリーが、平成20年8月3日(日)、午前5時52分、首都高速道路5号池袋線下り熊野町ジャンクションにおいて、カーブを曲がり切れず横転・炎上しました。
http://www.shutoko.jp/company/press/h20/0804.html
この事故から、あと3日で3年が経過します。
当会では、この首都高史上最大の物損事故に関して、首都高になんども多胡運輸への損害賠償請求を促してきました。しかし、現在に至るまでその確認ができていません。民事での損害賠償請求の時効である3年間をまもなく迎えるため、当会では去る7月27日(水)午後3時に次の情報開示請求書を首都高に提出しました。
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1.開示を求める保有情報の内容と開示を求める理由
<開示を求める内容>(お求めの情報が特定できるよう、具体的にご記入ください)
平成20年8月3日(日)早朝に発生した多胡運輸所有の大型タンクローリーによる横転炎上事故で動燃10月14日に記者会見した佐々木克己社長(当時)は「損害が経営に与える影響は小さくない。賠償請求をきちんとやりたい」と述べた件に関して、これまでに首都高が多胡運輸やその元請、或はガソリン等の運搬を依頼した荷主らに対して為した賠償請求にかかる一切の情報。
<開示を求める理由>(お求めの理由から情報が特定できる場合がありますので、できるだけご記入ください)
当会は多胡運輸の経営者の実兄が関与した1998年5月18日に安中市土地開発公社を舞台にした地方自治体としては史上最大の51億円横領事件の真相追及と再発防止に取組んでいます。多胡運輸の経営者もこの事件に関わっていることからこの大事故の推移を見守ってきました。あと1週間で3年が経過しますが、もしもまだ賠償請求されていない場合、民事の時効を懸念するものです。ぜひ請求下さい。
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■この事故について、首都高のホームページで現在でもいくつか記述が残されています。それらはこの記事の最後に紹介しますが、このなかで首都高は「ちなみに、これらの工事でかかった費用や通行料金の減収額は最大45億円程度と見込まれていますが、この費用はみなさんの通行料で補填することはいたしません。今後金額を精査し、原因者に請求していきます」と力強く宣言しています。
昨年、事故から2周年目の8月3日にも首都高に同様な開示請求をしていますが、その時は、存在も不存在も明らかに出来ないという理由で不開示とされました。
今回は、時効という重大な節目にあたるため、首都高が多胡運輸やその関係先への賠償請求をギブアップしたのか、それとも請求をしようとした過程があったのかどうか、確認する必要があると考えて、最後の機会として開示請求を行ったものです。
当会では早い段階から、タゴ一族の生活のよりどころとして、多胡運輸が存続しているという背景から、多胡運輸に仕事を出している同じく地元の高崎市に本社を有するホクブトランスポート㈱と地元の大物政治家との関係、さらにホクブトランスポートが請け負っている石油製品の製造販売元の出光興産と大物政治家の関係などを考慮すると、首都高が多胡運輸やその関係先に請求することが果たして可能なのかどうか、大きな関心をもって見守ってきました。
きちんと損害額を確定するためのリードタイムを約1年と考えて、毎年情報公開を行ってきましたが、最初の1年前には不存在ということで、損害賠償請求の実行がなされていないことが確認できました。しかし、前述の通り、2周年目には存否も明らかにできないという首都高の回答から、やはり大物政治家の存在が賠償請求のネックになっているのではないかと感じていました。
■今回の首都高の対応次第で、時効の可能性もあり得ますが、もし賠償請求権を放棄した場合、「ちなみに、これらの工事でかかった費用や通行料金の減収額は最大45億円程度と見込まれていますが、この費用はみなさんの通行料で補填することはいたしません。今後金額を精査し、原因者に請求していきます」と力強く宣言した首都高の方針と矛盾します。
これまでの首都高の年次報告書等を見ると、早くも事故後、2年目の報告書では多胡運輸のローリーの横転炎上事故について、記載が見当たりません。この頃、民主党政権に代わりましたが、やはり地元高崎出身の超大物政治家の影響力を排除出来なかったものと当会では見ています。そして、民主党政権の打ち出した高速道路無料化などの施策により、国庫への返納分の減額などで、本来損害賠償で原因者の多胡運輸及びその関係先に請求すべき金額をひねり出し、多胡運輸らへの請求をギブアップしたのではないか、というのが当会の推測でした。
いずれにしても、今回の事故から3周年を目前とした開示請求により、首都高の対応がはっきりすると思われます。すなわち、きちんと多胡運輸らに請求していることを勿論願っていますが、今回も存否を明らかに出来ないという不開示回答が為された場合は、当会の推測が正しかったことを裏付けることになると考えているからです。
■このような経過の中で、象徴的な出来事として、多胡運輸に出光興産の石油製品の配送業務を下請けさせているホクブトランスポートが、多胡運輸のローリーによる首都高横転炎上事故直後に消去していたホームページを、昨年、2010年9月10日にリニューアルして再開していたことです。
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【ホクブトランスポートのHP(新)】
http://www.hkb-trp.com/
2010年9月10日リニューアル
社会とともに歩む 信念こそ総ての完遂につながる
【同社社長の挨拶】
弊社は昭和32年「高崎市北部運送有限会社」として誕生し、昭和44年「北部運送株式会社」と改め、現在に至っております。
今日まで、社訓「信念こそ総ての完遂につながる」を旨とし、お客様から「信頼・信用」を得られるよう、経営理念である「安全・安心・安定」したサービスの提供に取り組んでまいりました。
現在、経済のグーロバル化が進み物流統合やより一層の効率化が求められる中、弊社と致しましても新しい流れに対応すべく北部グループとして協力会社35社と共に総拠点数50を超える広域ネットワークを構築致しました。
またお客様からの「信頼・信用」を得るのに不可欠な安全に対する取り組みについても、お客様からの多様なニーズに応えられる安全レベルを達成・維持すべく日々様々な活動に取り組んでおります。
2004年2月にはISO9001:2000を本社並びに群馬支店にて認証取得、2010年2月にはISO9001:2008に移行し、サービス提供の品質向上を図るとともに、企業ブランドとしての「ホクブブランド」の構築を目標として掲げ、お客様からの「ホクブブランド」としての「信頼・信用」が得られる活動が出来ればと思っております。
平成19年2月には創立50年の節目となりました。
これからも危険物輸送の社会的使命に徹し、自らが先頭に立ちお客様からの要望に応えられる総合物流会社として更なる品質向上を目指し、全社員が一丸となり進んで参る所存であります。
今後とも皆様の変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
【ホクブトランスポートのデータ】
社名:ホクブトランスポート株式会社
本社所在地:〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地
TEL:027-361-3977(代)
FAX:027-361-7697
MAIL:info@hkb-trp.com
創立:1957(昭和32)年2月
代表取締役社長:梅山立之(うめやまたつゆき)
資本金:6千万円
従業員数:グループ総員数 1,100人超
車両台数:グループ総台数 1,000台超
営業所:
関東事業本部:群馬支店、埼玉支店、栃木支店、北東京支店、千葉営業所
東北事業本部:仙台支店、宮城野営業所、小名浜営業所、青森営業所
協力会社:50社(関東32社、東北10社、中部5社、北海道3社)
営業品目:一般貨物事業者運送事業
事業者運送取扱事業
役員:代表取締役社長 梅山立之
代表取締役相談役 友野 亘
常務取締役 山本 哲
常務取締役 正木一光
取締役 田邊秀司
主要顧客先:アストモスエネルギー株式会社・出光興産株式会社
伊藤忠エネクス株式会社・株式会社ジャパンガスエナジー
株式会社エネサンスホールディングス・兼松ペトロ株式会社
三愛石油オブリガス東日本㈱会社・シナネン株式会社
大陽日酸株式会社・日通商事株式会社・橋本産業株式会社
マルハ産業株式会社・ENECSグローブ株式会社
株式会社ミツウロコ 他 燃料油・液化石油ガス販売各社
取引銀行:群馬銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・東和銀行・商工中金
八十二銀行・足利銀行・りそな銀行
沿革:昭和32年 2月 高崎北部運送有限会社を創立
昭和40年 2月 石油類及び液化ガスの輸送を開始
昭和44年 7月 組織変更し、社名をホクブ運送株式会社に改称
昭和45年 5月 仙台支店を宮城県多賀城市に開設
昭和48年 4月 液化石油ガスバルク輸送を開始。(東北地区)
昭和50年10月 青森営業所を青森県八戸市に開設。
昭和56年 8月 群馬支店を群馬県佐波郡玉村町に開設
昭和57年 4月 高圧ガス貯蔵所設置許可
昭和58年 3月 青森営業所を三戸郡五戸町に移転
昭和58年 4月 埼玉支店を埼玉県北葛飾郡杉戸町に開設
昭和58年11月 小名浜営業所を福島県いわき市泉町に開設
昭和60年 6月 青森出張所を青森県青森市に開設
昭和61年 4月 千葉支店を千葉県市原市に開設
昭和61年12月 埼玉支店を埼玉県春日部市に移転
平成元年6月 仙台支店を宮城県黒川郡大衡村奥田に移転
平成元年11月 長野支店を長野県小県郡東部町に開設
平成2年12月 栃木支店を栃木県佐野市に開設
平成4年11月 南信営業所を長野市塩尻市に開設
平成5年1月 横浜営業所を神奈川県横浜市に開設
平成6年3月 横浜営業所を厚木に移転、名称を神奈川営業所に変更
平成6年7月 鹿島営業所を茨城県鹿島郡神栖町に開設
平成6年9月 保有車両500台を突破
平成8年7月 名古屋営業所を愛知県安城市に開設
平成9年7月 関連会社サンヨーコーポレーションを設立
平成10年8月 南信営業所を廃止
平成12年4月 鹿島営業所を業務提携により譲渡
平成12年5月 名古屋営業所を業務提携により譲渡
平成12年8月 埼玉支店を埼玉県杉戸町へ移転
平成12年10月 神奈川営業所を業務提携により譲渡
平成14年4月 青森営業所を八戸営業所、青森出張所を青森営業所へ名称変更
平成16年2月 ISO9001:2000を本社ならびに群馬支店にて認証取得
平成16年9月 北東京支店を埼玉県所沢市に開設
平成17年10月 資本金を3千万円から6千万円に増資
平成19年5月 保安機関認定取得
平成19年9月 社名を「ホクブトランスポート株式会社」に改称
平成21年1月 宮城野営業所を仙台市宮城野区に開設
平成21年1月 青森営業所を青森県青森市大字野内字浦島に移転
平成21年12月 青森営業所を青森県青森市大字油川字岡田に移転、八戸営業所を廃止
平成22年9月 長野営業所を廃止
本部・支店営業所
本社 〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地 TEL027-361-3977
統括本部 〒981-3607 宮城県黒川郡大衡村奥田66-2 TEL0222-345-5531
経営管理本部〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地 TEL027-361-3977
営業本部 〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地 TEL027-361-3977
関東事業本部〒370-1117 群馬県佐波郡玉村町川井23番地4 TEL0270-65-6881
群馬支店 〒370-1117 群馬県佐波郡玉村町川井23番地4 TEL0270-65-6881
栃木支店 〒327-0042 栃木県佐野市上羽田町深田402番地 TEL0283-21-1691
埼玉支店 〒370-1117 埼玉県北葛飾郡杉戸町本郷605番地 TEL0480-37-0781
千葉営業所 〒299-0023 千葉県市原市今津朝山605番地 TEL0436-63-1031
北東京支店 〒359-0011 埼玉県所沢市南永井223番地2 TEL04-2944-2121
東北事業本部〒981-3607 宮城県黒川郡大衡村奥田66-2 TEL022-345-5531
仙台支店 〒981-3607 宮城県黒川郡大衡村奥田66-2 TEL022-345-5531
宮城野営業所〒983-0034 宮城県仙台市宮城野区扇町3丁目6番地34 TEL022-236-3566
小名浜営業所〒971-8183 福島県いわき市泉町下川字川向53番地7 TEL0246-56-6155
青森営業所 〒038-0059 青森県青森市油川字岡田146番地4 TEL017-788-3415
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■後述に掲載した多胡運輸横転炎上事故直後に消去した同社のホームページと比較すると、事業規模が若干拡大していることがわかります。首都高からの請求が来ないと判明した時点で、ホームページを再開したという可能性もありますが、首都高が、大物政治家の息のかかった多胡運輸及びそれを取り巻く関連会社に対して、もし、損害賠償請求ができないということになりますと、あの大事故で迷惑を被った大勢の個人・法人にとって、結局通行料や税金でしりぬぐいさせられたことになるわけです。首都高からの回答内容に注目したいと思います。
【ひらく会情報部】
《参考資料その1》
※首都高のホームページで3年前のローリー横転炎上事故に関して記述のある記事(2011年7月31日現在)
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安全運転のさらなる徹底について(お願い)
昨年8月の高速5号池袋線下り熊野町ジャンクション付近で発生したタンクローリーの横転・炎上事故では、10月14日の全面開通まで長期間を要し、この間社会的に多大な影響が生じました
http://www.shutoko.jp/info/h21/0928.html
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お客様の安全・快適な走行を確保するために、事故多発地点や重大事故発生地点などの交通事故分析結果に基づいた交通安全対策を実施しました。特に平成20 年度は、8 月3 日に発生した5 号池袋線タンクローリー火災事故を受け、5 号池袋線下りの熊野町付近や都心環状線銀座付近のカーブ部などで滑り止めのカラー舗装や注意喚起板の設置等を実施しました。
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【首都高の通信簿】
5号線復旧が早期に実現した理由は?
復旧は来年ともいわれた5号線の事故。しかし実際には驚異のスピードで完全復旧。その理由とは何か?舞台裏を知る人物に首都高ガールズが直撃!
『5号池袋線タンクローリー火災事故』復旧対策本部の要 長谷川和夫部長に突撃!(その1)
8月3日に発生した5号池袋線タンクローリー火災事故に伴い、皆様にはご迷惑をおかけして申しわけございませんでした。
お陰様で、10月14日12時から全面開通することができました。復旧作業に対して、ご理解ご協力をいただき、本当にありがとうございました。
今回は、復旧対策本部の要となった保全・交通部の長谷川和夫部長に突撃です!
【Q】10月14日に5号池袋線が全面開通しましたが、5号池袋線タンクローリー火災事故復旧までのお話を聞かせてください。
【A】事故がおきた8月3日は休日だったのですが、5時50分の事故発生直後に自宅へ第一報が入りました。さらに5号池袋線の上層がゆがんでいるという情報が現場から入ったので、これは大事故だということで、すぐに出社しました。8時30分に会長を本部長とした緊急対策本部を設置して情報収集をしたり、実際に事故現場に行って状況を確認して緊急応急対応にあたりました。通行止めをしたほうが復旧工事期間の短縮ができたのですが、通行止めをすることによって、渋滞が発生するなど交通影響が大きくお客様へもご迷惑がかかると判断して、1車線を暫定的に開通し、車線を切り回しながら復旧工事を行うことにしました。
【Q】施設被害が大きく大規模な復旧工事となったわけですが、事故発生から約2ヶ月半で全面開通という早期復旧ができた理由は何だとお考えですか?
【A】 様々な工種の作業工程や関係者との調整を行ってきた西東京管理局を初めとする社員の努力はもちろんですが、いろいろな方達の協力のおかげだと思っています。例えば、橋桁の復旧工事をするためには、橋桁の製作からしなければならないのですが、材料となる首都高用の鋼材の製作を最優先にしてくれたり、現場での作業を最小限にするために工場内でできる限り組み立てをしてから搬入したりと、コンクリート床版工事やあらゆる工種の方達が早期復旧のために努力してくださいました。 警視庁、国土交通省や関係する東京都、NEXCOなどの道路管理者のご協力で、交通規制や関連する道路の工事抑制が実施でき、無事に工事を終えることができました。それと、通常大きな音の出る工事は夜間にやらないのですが、近隣にお住まいの方からご理解をいただいて、2ヶ月あまりに渡って連続で24時間工事をやることができたことです。
【Q】近隣の方には、どのようにお願いしたのですか?
【A】手配りで「24時間工事を行いますがご協力をお願いします」というチラシを8000枚ほど配り、ご理解をいただけるようにお願いしました。工事に対する苦情の窓口を西東京管理局に設置したのですが、24時間工事にもかかわらず苦情がほとんどありませんでした。近隣にお住まいの皆さんのご協力、それが非常に大きかったと思っています。
【Q】 社内外の様々な連携、協力があって、早期開通が可能となったということですね。
【A】そうです。委員会の先生方も初回、2回目の審議で結論を出してくれました。
通常の委員会ですと損傷程度の把握や健全度の調査、復旧方針などに長い時間がかかってしまうことがあるのですが、緊急性をよく理解していただいていたと思います。
【Q】今回の事故で山手トンネルの安全性は大丈夫なのかと不安に思われている方もいらっしゃると思います。復旧工事を終えて、今後、日常の点検等を行っていくわけですが、10月7日に湾岸線で東京港トンネルの防災設備点検を行っていますよね。通常トンネルの点検はどのくらいのスパンで実施しているのですか?
【A】トンネルの点検にも色々あって、例えば水噴霧などの総合点検は年に1回、火災検知器、消火栓などの点検は半年に1回と、ものによって違うんですよ。東京港トンネルは対面通行規制のような交通影響の大きい方法で点検を行っているので、記者発表をしていますが、山手トンネルや多摩川トンネルなどは、首都高で開発した水噴霧用の点検車を使って、1車線規制しながら1年に1回実施しています。
【Q】今回トンネルの入り口付近で大きな火災があったわけですが、トンネルの中だったらもっと大変な事になっただろうと思うのですが・・・。
【A】そもそも、長大トンネルや水底トンネルというのは、危険物を積んだ車両は通行禁止や規制されているんですよ。今回火災にあったコンクリート橋脚は、火災のあった直近の部分はだいぶ焦げているけれど少し離れたところは大丈夫でしたし、シールドトンネルは、上部に耐熱パネルを張ったり、耐熱用の吹きつけをするなどして、鉄筋コンクリートのトンネルではある程度の火災には耐えられます。水噴霧設備や消火栓とかも設置していますしね。
【Q】確か、トンネル内は通常より消火栓などの設置の間隔が短いんですよね。
【A】そう大体50m間隔です。管制室からは24時間監視し、水噴霧などはコントロールルームでボタンを押して作動するようになっていますので、火災の大きさや種類によって適切な対応ができるようになっています。構造に対して様々な安全対策がなされているんですね。
【Q】お客様に安全にご利用していただくための施策というのはあるのですか?
【A】 ITS(高度道路交通システム)があります。ITSというのは、センサーなどで「ここのスピードが今落ちている」「渋滞している」などの情報を検知して、高速道路上にあるVICSビーコンと呼ばれる小さなアンテナのようなものから電波を出して、それを通行中の車のカーナビにリアルタイムの情報として提供するという方法です。我々は安全運転の支援といっているんですが「前方に急カーブがあります」などの前方の道路状況や交通情報を事前にお客様にお知らせして安全運転につなげていただくというのが大きな目的です。
【Q】4号新宿線(上り)参宮橋カーブ区間についているのは知っていましたが、現在、何箇所に設置されているんですか?
【A】35箇所あります。
【Q】えっ!そんなに!
【A】永福入口で先の道路状況を知らせたり、外苑付近では赤坂トンネル内のリアルタイムの映像が出たり、東池袋の入口では、車が入ってくると「左から合流の車あり注意!」表示して合流車両が来ることを事前に伝えます。
【Q】ITS設置の成果は出ているんですか?
【A】設置箇所の事故数はかなり減っているので効果は表れています。
【Q】その他に未然に事故を防ぐための安全対策はありますか?
【A】運転している方に注意をしていただくのが一番ですが、カラー舗装やゼブラ板、それからLED看板を使って「この先カーブ」「速度落とせ」などの注意喚起をしています。それから、お客様に安心安全にご利用していただくために、日々点検をしています。点検は目的や施設にあわせて、いろいろな種類があります。お客様の一番身近なところでは、ドライビングに支障がないように、首都高の黄色いパトロールカーが2時間に1回全線を回り、路面は安全な状況か、落下物はないかなどを巡回点検しています。
【Q】2時間に1回、同じ箇所を巡回、点検するということですか?
【A】そう。例えば3、4、5号線は1日13回くらい。13往復といったほうが良いのかな、ルートが決まっていて、行ってまた戻ってくる。それから、1日1回は舗装が剥がれたりしていないか、ジョイントや遮音壁などの構造物に異常がないかなど、構造物を見るという視点で点検をしています。
【Q】高架下からの目視点検とかもありますよね。
【A】それは1年に1回。さらに首都高では、近くで直接触って点検する接近点検というのを全線にわたって5年でひと回りというスパンで実施しています。双眼鏡とかで見るではなくて、首都高の構造部分に本当に接近して詳細に見ます。
【Q】橋脚などに足場を設置して行うのですか?
【A】橋脚の1本1本に足場をつけたり、高所作業車で近づけるところは高所作業車を使っています。
【Q】それは、首都高速道路のすべての箇所に5年に1回は、必ず手で触れて確認しているということですよね。それで見つかった損傷箇所はどれぐらいあるのですか?
【A】平成19年で約5万件くらいありますよ。傷一つを1件と数えますからね。補修は損傷の度合いに応じて、すぐに手を入れなくてはいけないもの、1、2年の間に補修しなくてはいけないもの、もうあと5年は様子を見れるものというふうにランク分けをしているのですが、なかなか減らないんですよ。
【Q】定期的な点検で発見された箇所の補修だけでも大変なのに、今回のような事故での補修があるとほんとうに大変ですね。
【A】今回の復旧工事のために迂回をされたのに、そこでまた規制をやっているというのは、やっぱりお客様に理解していただけないだろうということで、通常の維持修繕工事を抑制しました。交通開放ができて事故の復旧も一段落したところでが、すべて終わった訳ではないんです。裏面吸音版などは残した足場の中で作業ができる状態にしてあるし、取り替えるほどではないけど少し損傷が出ている桁の補修や火災で煤けてしまったのでペンキを塗らないといけないとかね。
【Q】事故で損傷した箇所の中で、緊急性の高い部分や通行止めが必要なところの補修は完了しているけれども、それ以外の補修は今後行わなければならないと、これからもうひと頑張りということですね。
【A】でもまあみんな人間なんでね、あまり無理ばかりもできないので、可能なところで体力を回復して頑張っていかないとと思っています。今回やってきた工事期間短縮の工夫や様々な取り組みは、通常の業務の中にも生かしていけることなので、きちんと記録に残して今後の体制を強化していくために役立てていきたいと思います。最後に、復旧に向けご協力いただいたお客様、24時間の工事にご理解いただいた沿道の皆様、及び関係機関の皆様方に心よりお礼を申し上げます。
【Q】5号池袋線タンクローリー火災事故の復旧を終えて、中央環状新宿線の開通効果を体験していただけるようになりました。紅葉の美しいこの季節、秋を満喫する旅にぜひ首都高をご利用ください!
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[首都高の通信簿]コラム : 早期復旧の背景には何があったか
8月3日に5号線で起きたタンクローリーの横転炎上事故。これほど大きな事故はかつてないほどの規模で、外部の方からは「全面復旧は来年になるのでは?」との見通しも挙がったほどでした。しかし、実際に全面復旧したのは10月14日。その期間は事故から約2カ月半です。1日でも早い復旧は絶対的な使命でもあったわけですが、今回は、なぜ早期の復旧が可能であったのか、その背景をご紹介します。
まず第一に挙げられるのは、作業時間です。これは通常1日8時間で行われますが、今回の復旧に関しては、土日祝日関係なく、24時間3交代制の昼夜連続で作業を行い、停滞することなく作業を進めることができました。ゲリラ的な豪雨などはありましたが、長期的な雨に悩まされることがなかった点もポイントと言えるでしょう。さらに、架橋を一貫して行える会社の協力を得たことや、架設用トラス桁による橋桁等の撤去・架設、早強コンクリート等の工程短縮技術を活用したことが早期の復旧を実現できた背景です。
右の写真を見てみると、その早さが良く分かります。8月31日の段階では橋桁しか架かっていませんが、9月4日には鉄筋が組み上げられています。鉄筋は40メートルに渡り縦横無尽に敷かれ、それらを針金で結びつける必要があります。その箇所は40,000箇所。気の遠くなるような数ですが、職人たちはこれを1箇所2秒ほどで留めていきます。そして9月6日にはコンクリートが打たれ、道路になりつつあります。このコンクリートも早強コンクリートというもので、通常のものより早く乾くものを使っています。
これら以外にも、近隣の住民のみな様や、警視庁、関係する道路管理者の方々の協力がなければ、10月14日の復旧は不可能であったでしょう。早期の復旧は、様々な人や機関の協力があったからこそ実現できたのです。
ちなみに、これらの工事でかかった費用や通行料金の減収額は最大45億円程度と見込まれていますが、この費用はみなさんの通行料で補填することはいたしません。今後金額を精査し、原因者に請求していきます。そして、今後このような事故が起きないよう、更なる交通安全対策の充実を図っていきます。
(2008年10月17日掲載)
http://www.shutoko.jp/special/03/index.html
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5号池袋線タンクローリー火災事故の復旧工事にかかる感謝状贈呈
5号池袋線タンクローリー火災事故による構造物の損傷については、1日も早い全面開通への社会的要請を受けて、関係者一同、組織を挙げて復旧への取組みを進めた結果、去る10月14日に全面開通の運びとなりました。
この復旧に向けて大きな貢献をされた工事請負会社各社に対し、10月22日当社社長佐々木 克已から各社に感謝の意を込めて感謝状を贈呈いたしました。
感謝状を贈呈された会社:JFEエンジニアリング株式会社、三井住友建設株式会社、株式会社大林組、保安工業株式会社、日栄興業株式会社 (敬称略)
http://www.shutoko.jp/route5/info1023.html
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復旧工事の内容等
これまでに、上層の橋桁2スパンの架け替え、それに隣接する橋桁の補修、鉄筋コンクリート橋脚の補修を実施しました。
今後、交通開放をしながら、上層の橋桁の裏面吸音板の設置、下層の橋桁の補修等を実施する予定です。
また、復旧工事費や本事故による通行料金の減収額については、今後精査の上、原因者に請求していく予定です。
http://www.shutoko.jp/route5/message.html
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《参考資料その1》
※ホクブトランスポートが首都高ローリー横転炎上事故の起きた2008年8月3日の直後に消去したHPの内容
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【同社社長の挨拶】
弊社は昭和32年「高崎市北部運送有限会社」として誕生し、昭和44年「北部運送株式会社」と改め、現在に至っております。
今日まで、社訓「信念こそ総ての完遂につながる」を旨とし、お客様から「信頼・信用」を得られるよう、経営理念である「安全・安心・安定」したサービスの提供に取り組んでまいりました。
現在、経済のグーロバル化が進み物流統合やより一層の効率化が求められる中、弊社と致しましても新しい流れに対応すべく北部グループとして協力会社35社と共に総拠点数50を超える広域ネットワークを構築致しました。
またお客様からの「信頼・信用」を得るのに不可欠な安全に対する取り組みについても、お客様からの多様なニーズに応えられる安全レベルを達成・維持すべく日々様々な活動に取り組んでおります。
2004年2月にはISO9001:2000を本社並びに群馬支店にて認証取得し、サービス提供の品質向上を図るとともに、企業ブランドとしての「北部ブランド」の構築を目標として掲げ、今年度からは「北部ブランド」構築に向けての新プロジェクトもスタートさせており、お客様からの「北部ブランド」としての「信頼・信用」が得られる活動が出来ればと思っております。
平成19年2月には創立50年の節目となりました。
9月に社名も「ホクブトランスポート株式会社」に改称、今後も今までと変わらず「ホクブ」の愛称で危険物輸送の社会的使命に徹し、自らが先頭に立ちお客様からの要望に応えられる総合物流会社として更なる品質向上を目指し、全社員が一丸となり進んで参る所存であります。
今後とも皆様の変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
【ホクブトランスポートのデータ】
社名:ホクブトランスポート株式会社
本社所在地:〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地
TEL:027-361-3977(代)
FAX:027-361-7697
MAIL:info@hkb-trp.com
創立:昭和32年2月
代表取締役社長:梅山立之(うめやま・たつゆき)
資本金:6千万円
従業員数:グループ総員数 1,100人超
車両台数:グループ総台数 1,000台超
営業所:
関東事業本部:北関東エリア:群馬支店、栃木支店、長野営業所※
南関東エリア:埼玉支店、北東京支店、千葉営業所※
東北事業本部:仙台支店、小名浜営業所、青森営業所、八戸営業所
協力会社:47社(関東32社、東北10社、中部5社)
営業品目:一般貨物事業者運送事業
事業者運送取扱事業
役員:代表取締役会長 梅山立夫
代表取締役副会長 友野 亘
代表取締役社長 梅山立之
常務取締役 大森定七
常務取締役 塩野入純也
常務取締役 山本 哲
常務取締役 正木一光
取締役 後藤清久
取締役 阿部義行
主要顧客先:アストモスエネルギー株式会社・出光興産株式会社
伊藤忠エネクス株式会社・岩谷物流株式会社
兼松ペトロ株式会社・三愛石油株式会社
シナネン株式会社・大陽日酸株式会社
橋本産業株式会社・マルハ産業株式会社
丸紅ガスエナジー株式会社・丸紅エネルギー株式会社
三井液化ガス株式会社 他 燃料油・液化石油ガス販売各社
取引銀行:群馬銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・東和銀行・商工中金
八十二銀行・足利銀行・りそな銀行
沿革:昭和32年 2月 高崎北部運送有限会社を創立
昭和40年 2月 石油類及び液化ガスの輸送を開始
昭和44年 7月 組織変更し、社名をホクブ運送株式会社に改称
昭和45年 5月 仙台支店を宮城県多賀城市に開設
昭和48年 4月 液化石油ガスバルク輸送を開始。(東北地区)
昭和50年10月 青森営業所を青森県八戸市に開設。
昭和56年 8月 群馬支店を群馬県佐波郡玉村町に開設
昭和57年 4月 高圧ガス貯蔵所設置許可
昭和58年 3月 青森営業所を三戸郡五戸町に移転
昭和58年 4月 埼玉支店を埼玉県北葛飾郡杉戸町に開設
昭和58年11月 小名浜営業所を福島県いわき市泉町に開設
昭和60年 6月 青森出張所を青森県青森市に開設
昭和61年 4月 千葉支店を千葉県市原市に開設
昭和61年12月 埼玉支店を埼玉県春日部市に移転
平成元年6月 仙台支店を宮城県黒川郡大衡村奥田に移転
平成元年11月 長野支店を長野県小県郡東部町に開設
平成2年12月 栃木支店を栃木県佐野市に開設
平成4年11月 南信営業所を長野市塩尻市に開設
平成5年1月 横浜営業所を神奈川県横浜市に開設
平成6年3月 横浜営業所を厚木に移転、名称を神奈川営業所に変更
平成6年7月 鹿島営業所を茨城県鹿島郡神栖町に開設
平成6年9月 保有車両500台を突破
平成8年7月 名古屋営業所を愛知県安城市に開設
平成9年7月 関連会社サンヨーコーポレーションを設立
平成10年8月 南信営業所を廃止
平成12年4月 鹿島営業所を業務提携により譲渡
平成12年5月 名古屋営業所を業務提携により譲渡
平成12年8月 埼玉支店を埼玉県杉戸町へ移転
平成12年10月 神奈川営業所を業務提携により譲渡
平成14年4月 青森営業所を八戸営業所へ、青森出張所を青森営業所へ名称変更
平成16年9月 北東京支店を埼玉県所沢市に開設
平成17年10月 資本金を3千万円から6千万円に増資
平成19年2月 創立50年
平成19年9月 社名を「ホクブトランスポート株式会社」に改称
平成20年3月 関東地区を南北エリアに分け、エリアマネジャーをおく
平成20年3月 千葉支店を千葉営業所とする野支店を長野営業所へ名称変更
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http://www.shutoko.jp/company/press/h20/0804.html
この事故から、あと3日で3年が経過します。
当会では、この首都高史上最大の物損事故に関して、首都高になんども多胡運輸への損害賠償請求を促してきました。しかし、現在に至るまでその確認ができていません。民事での損害賠償請求の時効である3年間をまもなく迎えるため、当会では去る7月27日(水)午後3時に次の情報開示請求書を首都高に提出しました。
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1.開示を求める保有情報の内容と開示を求める理由
<開示を求める内容>(お求めの情報が特定できるよう、具体的にご記入ください)
平成20年8月3日(日)早朝に発生した多胡運輸所有の大型タンクローリーによる横転炎上事故で動燃10月14日に記者会見した佐々木克己社長(当時)は「損害が経営に与える影響は小さくない。賠償請求をきちんとやりたい」と述べた件に関して、これまでに首都高が多胡運輸やその元請、或はガソリン等の運搬を依頼した荷主らに対して為した賠償請求にかかる一切の情報。
<開示を求める理由>(お求めの理由から情報が特定できる場合がありますので、できるだけご記入ください)
当会は多胡運輸の経営者の実兄が関与した1998年5月18日に安中市土地開発公社を舞台にした地方自治体としては史上最大の51億円横領事件の真相追及と再発防止に取組んでいます。多胡運輸の経営者もこの事件に関わっていることからこの大事故の推移を見守ってきました。あと1週間で3年が経過しますが、もしもまだ賠償請求されていない場合、民事の時効を懸念するものです。ぜひ請求下さい。
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■この事故について、首都高のホームページで現在でもいくつか記述が残されています。それらはこの記事の最後に紹介しますが、このなかで首都高は「ちなみに、これらの工事でかかった費用や通行料金の減収額は最大45億円程度と見込まれていますが、この費用はみなさんの通行料で補填することはいたしません。今後金額を精査し、原因者に請求していきます」と力強く宣言しています。
昨年、事故から2周年目の8月3日にも首都高に同様な開示請求をしていますが、その時は、存在も不存在も明らかに出来ないという理由で不開示とされました。
今回は、時効という重大な節目にあたるため、首都高が多胡運輸やその関係先への賠償請求をギブアップしたのか、それとも請求をしようとした過程があったのかどうか、確認する必要があると考えて、最後の機会として開示請求を行ったものです。
当会では早い段階から、タゴ一族の生活のよりどころとして、多胡運輸が存続しているという背景から、多胡運輸に仕事を出している同じく地元の高崎市に本社を有するホクブトランスポート㈱と地元の大物政治家との関係、さらにホクブトランスポートが請け負っている石油製品の製造販売元の出光興産と大物政治家の関係などを考慮すると、首都高が多胡運輸やその関係先に請求することが果たして可能なのかどうか、大きな関心をもって見守ってきました。
きちんと損害額を確定するためのリードタイムを約1年と考えて、毎年情報公開を行ってきましたが、最初の1年前には不存在ということで、損害賠償請求の実行がなされていないことが確認できました。しかし、前述の通り、2周年目には存否も明らかにできないという首都高の回答から、やはり大物政治家の存在が賠償請求のネックになっているのではないかと感じていました。
■今回の首都高の対応次第で、時効の可能性もあり得ますが、もし賠償請求権を放棄した場合、「ちなみに、これらの工事でかかった費用や通行料金の減収額は最大45億円程度と見込まれていますが、この費用はみなさんの通行料で補填することはいたしません。今後金額を精査し、原因者に請求していきます」と力強く宣言した首都高の方針と矛盾します。
これまでの首都高の年次報告書等を見ると、早くも事故後、2年目の報告書では多胡運輸のローリーの横転炎上事故について、記載が見当たりません。この頃、民主党政権に代わりましたが、やはり地元高崎出身の超大物政治家の影響力を排除出来なかったものと当会では見ています。そして、民主党政権の打ち出した高速道路無料化などの施策により、国庫への返納分の減額などで、本来損害賠償で原因者の多胡運輸及びその関係先に請求すべき金額をひねり出し、多胡運輸らへの請求をギブアップしたのではないか、というのが当会の推測でした。
いずれにしても、今回の事故から3周年を目前とした開示請求により、首都高の対応がはっきりすると思われます。すなわち、きちんと多胡運輸らに請求していることを勿論願っていますが、今回も存否を明らかに出来ないという不開示回答が為された場合は、当会の推測が正しかったことを裏付けることになると考えているからです。
■このような経過の中で、象徴的な出来事として、多胡運輸に出光興産の石油製品の配送業務を下請けさせているホクブトランスポートが、多胡運輸のローリーによる首都高横転炎上事故直後に消去していたホームページを、昨年、2010年9月10日にリニューアルして再開していたことです。
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【ホクブトランスポートのHP(新)】
http://www.hkb-trp.com/
2010年9月10日リニューアル
社会とともに歩む 信念こそ総ての完遂につながる
【同社社長の挨拶】
弊社は昭和32年「高崎市北部運送有限会社」として誕生し、昭和44年「北部運送株式会社」と改め、現在に至っております。
今日まで、社訓「信念こそ総ての完遂につながる」を旨とし、お客様から「信頼・信用」を得られるよう、経営理念である「安全・安心・安定」したサービスの提供に取り組んでまいりました。
現在、経済のグーロバル化が進み物流統合やより一層の効率化が求められる中、弊社と致しましても新しい流れに対応すべく北部グループとして協力会社35社と共に総拠点数50を超える広域ネットワークを構築致しました。
またお客様からの「信頼・信用」を得るのに不可欠な安全に対する取り組みについても、お客様からの多様なニーズに応えられる安全レベルを達成・維持すべく日々様々な活動に取り組んでおります。
2004年2月にはISO9001:2000を本社並びに群馬支店にて認証取得、2010年2月にはISO9001:2008に移行し、サービス提供の品質向上を図るとともに、企業ブランドとしての「ホクブブランド」の構築を目標として掲げ、お客様からの「ホクブブランド」としての「信頼・信用」が得られる活動が出来ればと思っております。
平成19年2月には創立50年の節目となりました。
これからも危険物輸送の社会的使命に徹し、自らが先頭に立ちお客様からの要望に応えられる総合物流会社として更なる品質向上を目指し、全社員が一丸となり進んで参る所存であります。
今後とも皆様の変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
【ホクブトランスポートのデータ】
社名:ホクブトランスポート株式会社
本社所在地:〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地
TEL:027-361-3977(代)
FAX:027-361-7697
MAIL:info@hkb-trp.com
創立:1957(昭和32)年2月
代表取締役社長:梅山立之(うめやまたつゆき)
資本金:6千万円
従業員数:グループ総員数 1,100人超
車両台数:グループ総台数 1,000台超
営業所:
関東事業本部:群馬支店、埼玉支店、栃木支店、北東京支店、千葉営業所
東北事業本部:仙台支店、宮城野営業所、小名浜営業所、青森営業所
協力会社:50社(関東32社、東北10社、中部5社、北海道3社)
営業品目:一般貨物事業者運送事業
事業者運送取扱事業
役員:代表取締役社長 梅山立之
代表取締役相談役 友野 亘
常務取締役 山本 哲
常務取締役 正木一光
取締役 田邊秀司
主要顧客先:アストモスエネルギー株式会社・出光興産株式会社
伊藤忠エネクス株式会社・株式会社ジャパンガスエナジー
株式会社エネサンスホールディングス・兼松ペトロ株式会社
三愛石油オブリガス東日本㈱会社・シナネン株式会社
大陽日酸株式会社・日通商事株式会社・橋本産業株式会社
マルハ産業株式会社・ENECSグローブ株式会社
株式会社ミツウロコ 他 燃料油・液化石油ガス販売各社
取引銀行:群馬銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・東和銀行・商工中金
八十二銀行・足利銀行・りそな銀行
沿革:昭和32年 2月 高崎北部運送有限会社を創立
昭和40年 2月 石油類及び液化ガスの輸送を開始
昭和44年 7月 組織変更し、社名をホクブ運送株式会社に改称
昭和45年 5月 仙台支店を宮城県多賀城市に開設
昭和48年 4月 液化石油ガスバルク輸送を開始。(東北地区)
昭和50年10月 青森営業所を青森県八戸市に開設。
昭和56年 8月 群馬支店を群馬県佐波郡玉村町に開設
昭和57年 4月 高圧ガス貯蔵所設置許可
昭和58年 3月 青森営業所を三戸郡五戸町に移転
昭和58年 4月 埼玉支店を埼玉県北葛飾郡杉戸町に開設
昭和58年11月 小名浜営業所を福島県いわき市泉町に開設
昭和60年 6月 青森出張所を青森県青森市に開設
昭和61年 4月 千葉支店を千葉県市原市に開設
昭和61年12月 埼玉支店を埼玉県春日部市に移転
平成元年6月 仙台支店を宮城県黒川郡大衡村奥田に移転
平成元年11月 長野支店を長野県小県郡東部町に開設
平成2年12月 栃木支店を栃木県佐野市に開設
平成4年11月 南信営業所を長野市塩尻市に開設
平成5年1月 横浜営業所を神奈川県横浜市に開設
平成6年3月 横浜営業所を厚木に移転、名称を神奈川営業所に変更
平成6年7月 鹿島営業所を茨城県鹿島郡神栖町に開設
平成6年9月 保有車両500台を突破
平成8年7月 名古屋営業所を愛知県安城市に開設
平成9年7月 関連会社サンヨーコーポレーションを設立
平成10年8月 南信営業所を廃止
平成12年4月 鹿島営業所を業務提携により譲渡
平成12年5月 名古屋営業所を業務提携により譲渡
平成12年8月 埼玉支店を埼玉県杉戸町へ移転
平成12年10月 神奈川営業所を業務提携により譲渡
平成14年4月 青森営業所を八戸営業所、青森出張所を青森営業所へ名称変更
平成16年2月 ISO9001:2000を本社ならびに群馬支店にて認証取得
平成16年9月 北東京支店を埼玉県所沢市に開設
平成17年10月 資本金を3千万円から6千万円に増資
平成19年5月 保安機関認定取得
平成19年9月 社名を「ホクブトランスポート株式会社」に改称
平成21年1月 宮城野営業所を仙台市宮城野区に開設
平成21年1月 青森営業所を青森県青森市大字野内字浦島に移転
平成21年12月 青森営業所を青森県青森市大字油川字岡田に移転、八戸営業所を廃止
平成22年9月 長野営業所を廃止
本部・支店営業所
本社 〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地 TEL027-361-3977
統括本部 〒981-3607 宮城県黒川郡大衡村奥田66-2 TEL0222-345-5531
経営管理本部〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地 TEL027-361-3977
営業本部 〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地 TEL027-361-3977
関東事業本部〒370-1117 群馬県佐波郡玉村町川井23番地4 TEL0270-65-6881
群馬支店 〒370-1117 群馬県佐波郡玉村町川井23番地4 TEL0270-65-6881
栃木支店 〒327-0042 栃木県佐野市上羽田町深田402番地 TEL0283-21-1691
埼玉支店 〒370-1117 埼玉県北葛飾郡杉戸町本郷605番地 TEL0480-37-0781
千葉営業所 〒299-0023 千葉県市原市今津朝山605番地 TEL0436-63-1031
北東京支店 〒359-0011 埼玉県所沢市南永井223番地2 TEL04-2944-2121
東北事業本部〒981-3607 宮城県黒川郡大衡村奥田66-2 TEL022-345-5531
仙台支店 〒981-3607 宮城県黒川郡大衡村奥田66-2 TEL022-345-5531
宮城野営業所〒983-0034 宮城県仙台市宮城野区扇町3丁目6番地34 TEL022-236-3566
小名浜営業所〒971-8183 福島県いわき市泉町下川字川向53番地7 TEL0246-56-6155
青森営業所 〒038-0059 青森県青森市油川字岡田146番地4 TEL017-788-3415
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■後述に掲載した多胡運輸横転炎上事故直後に消去した同社のホームページと比較すると、事業規模が若干拡大していることがわかります。首都高からの請求が来ないと判明した時点で、ホームページを再開したという可能性もありますが、首都高が、大物政治家の息のかかった多胡運輸及びそれを取り巻く関連会社に対して、もし、損害賠償請求ができないということになりますと、あの大事故で迷惑を被った大勢の個人・法人にとって、結局通行料や税金でしりぬぐいさせられたことになるわけです。首都高からの回答内容に注目したいと思います。
【ひらく会情報部】
《参考資料その1》
※首都高のホームページで3年前のローリー横転炎上事故に関して記述のある記事(2011年7月31日現在)
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安全運転のさらなる徹底について(お願い)
昨年8月の高速5号池袋線下り熊野町ジャンクション付近で発生したタンクローリーの横転・炎上事故では、10月14日の全面開通まで長期間を要し、この間社会的に多大な影響が生じました
http://www.shutoko.jp/info/h21/0928.html
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お客様の安全・快適な走行を確保するために、事故多発地点や重大事故発生地点などの交通事故分析結果に基づいた交通安全対策を実施しました。特に平成20 年度は、8 月3 日に発生した5 号池袋線タンクローリー火災事故を受け、5 号池袋線下りの熊野町付近や都心環状線銀座付近のカーブ部などで滑り止めのカラー舗装や注意喚起板の設置等を実施しました。
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【首都高の通信簿】
5号線復旧が早期に実現した理由は?
復旧は来年ともいわれた5号線の事故。しかし実際には驚異のスピードで完全復旧。その理由とは何か?舞台裏を知る人物に首都高ガールズが直撃!
『5号池袋線タンクローリー火災事故』復旧対策本部の要 長谷川和夫部長に突撃!(その1)
8月3日に発生した5号池袋線タンクローリー火災事故に伴い、皆様にはご迷惑をおかけして申しわけございませんでした。
お陰様で、10月14日12時から全面開通することができました。復旧作業に対して、ご理解ご協力をいただき、本当にありがとうございました。
今回は、復旧対策本部の要となった保全・交通部の長谷川和夫部長に突撃です!
【Q】10月14日に5号池袋線が全面開通しましたが、5号池袋線タンクローリー火災事故復旧までのお話を聞かせてください。
【A】事故がおきた8月3日は休日だったのですが、5時50分の事故発生直後に自宅へ第一報が入りました。さらに5号池袋線の上層がゆがんでいるという情報が現場から入ったので、これは大事故だということで、すぐに出社しました。8時30分に会長を本部長とした緊急対策本部を設置して情報収集をしたり、実際に事故現場に行って状況を確認して緊急応急対応にあたりました。通行止めをしたほうが復旧工事期間の短縮ができたのですが、通行止めをすることによって、渋滞が発生するなど交通影響が大きくお客様へもご迷惑がかかると判断して、1車線を暫定的に開通し、車線を切り回しながら復旧工事を行うことにしました。
【Q】施設被害が大きく大規模な復旧工事となったわけですが、事故発生から約2ヶ月半で全面開通という早期復旧ができた理由は何だとお考えですか?
【A】 様々な工種の作業工程や関係者との調整を行ってきた西東京管理局を初めとする社員の努力はもちろんですが、いろいろな方達の協力のおかげだと思っています。例えば、橋桁の復旧工事をするためには、橋桁の製作からしなければならないのですが、材料となる首都高用の鋼材の製作を最優先にしてくれたり、現場での作業を最小限にするために工場内でできる限り組み立てをしてから搬入したりと、コンクリート床版工事やあらゆる工種の方達が早期復旧のために努力してくださいました。 警視庁、国土交通省や関係する東京都、NEXCOなどの道路管理者のご協力で、交通規制や関連する道路の工事抑制が実施でき、無事に工事を終えることができました。それと、通常大きな音の出る工事は夜間にやらないのですが、近隣にお住まいの方からご理解をいただいて、2ヶ月あまりに渡って連続で24時間工事をやることができたことです。
【Q】近隣の方には、どのようにお願いしたのですか?
【A】手配りで「24時間工事を行いますがご協力をお願いします」というチラシを8000枚ほど配り、ご理解をいただけるようにお願いしました。工事に対する苦情の窓口を西東京管理局に設置したのですが、24時間工事にもかかわらず苦情がほとんどありませんでした。近隣にお住まいの皆さんのご協力、それが非常に大きかったと思っています。
【Q】 社内外の様々な連携、協力があって、早期開通が可能となったということですね。
【A】そうです。委員会の先生方も初回、2回目の審議で結論を出してくれました。
通常の委員会ですと損傷程度の把握や健全度の調査、復旧方針などに長い時間がかかってしまうことがあるのですが、緊急性をよく理解していただいていたと思います。
【Q】今回の事故で山手トンネルの安全性は大丈夫なのかと不安に思われている方もいらっしゃると思います。復旧工事を終えて、今後、日常の点検等を行っていくわけですが、10月7日に湾岸線で東京港トンネルの防災設備点検を行っていますよね。通常トンネルの点検はどのくらいのスパンで実施しているのですか?
【A】トンネルの点検にも色々あって、例えば水噴霧などの総合点検は年に1回、火災検知器、消火栓などの点検は半年に1回と、ものによって違うんですよ。東京港トンネルは対面通行規制のような交通影響の大きい方法で点検を行っているので、記者発表をしていますが、山手トンネルや多摩川トンネルなどは、首都高で開発した水噴霧用の点検車を使って、1車線規制しながら1年に1回実施しています。
【Q】今回トンネルの入り口付近で大きな火災があったわけですが、トンネルの中だったらもっと大変な事になっただろうと思うのですが・・・。
【A】そもそも、長大トンネルや水底トンネルというのは、危険物を積んだ車両は通行禁止や規制されているんですよ。今回火災にあったコンクリート橋脚は、火災のあった直近の部分はだいぶ焦げているけれど少し離れたところは大丈夫でしたし、シールドトンネルは、上部に耐熱パネルを張ったり、耐熱用の吹きつけをするなどして、鉄筋コンクリートのトンネルではある程度の火災には耐えられます。水噴霧設備や消火栓とかも設置していますしね。
【Q】確か、トンネル内は通常より消火栓などの設置の間隔が短いんですよね。
【A】そう大体50m間隔です。管制室からは24時間監視し、水噴霧などはコントロールルームでボタンを押して作動するようになっていますので、火災の大きさや種類によって適切な対応ができるようになっています。構造に対して様々な安全対策がなされているんですね。
【Q】お客様に安全にご利用していただくための施策というのはあるのですか?
【A】 ITS(高度道路交通システム)があります。ITSというのは、センサーなどで「ここのスピードが今落ちている」「渋滞している」などの情報を検知して、高速道路上にあるVICSビーコンと呼ばれる小さなアンテナのようなものから電波を出して、それを通行中の車のカーナビにリアルタイムの情報として提供するという方法です。我々は安全運転の支援といっているんですが「前方に急カーブがあります」などの前方の道路状況や交通情報を事前にお客様にお知らせして安全運転につなげていただくというのが大きな目的です。
【Q】4号新宿線(上り)参宮橋カーブ区間についているのは知っていましたが、現在、何箇所に設置されているんですか?
【A】35箇所あります。
【Q】えっ!そんなに!
【A】永福入口で先の道路状況を知らせたり、外苑付近では赤坂トンネル内のリアルタイムの映像が出たり、東池袋の入口では、車が入ってくると「左から合流の車あり注意!」表示して合流車両が来ることを事前に伝えます。
【Q】ITS設置の成果は出ているんですか?
【A】設置箇所の事故数はかなり減っているので効果は表れています。
【Q】その他に未然に事故を防ぐための安全対策はありますか?
【A】運転している方に注意をしていただくのが一番ですが、カラー舗装やゼブラ板、それからLED看板を使って「この先カーブ」「速度落とせ」などの注意喚起をしています。それから、お客様に安心安全にご利用していただくために、日々点検をしています。点検は目的や施設にあわせて、いろいろな種類があります。お客様の一番身近なところでは、ドライビングに支障がないように、首都高の黄色いパトロールカーが2時間に1回全線を回り、路面は安全な状況か、落下物はないかなどを巡回点検しています。
【Q】2時間に1回、同じ箇所を巡回、点検するということですか?
【A】そう。例えば3、4、5号線は1日13回くらい。13往復といったほうが良いのかな、ルートが決まっていて、行ってまた戻ってくる。それから、1日1回は舗装が剥がれたりしていないか、ジョイントや遮音壁などの構造物に異常がないかなど、構造物を見るという視点で点検をしています。
【Q】高架下からの目視点検とかもありますよね。
【A】それは1年に1回。さらに首都高では、近くで直接触って点検する接近点検というのを全線にわたって5年でひと回りというスパンで実施しています。双眼鏡とかで見るではなくて、首都高の構造部分に本当に接近して詳細に見ます。
【Q】橋脚などに足場を設置して行うのですか?
【A】橋脚の1本1本に足場をつけたり、高所作業車で近づけるところは高所作業車を使っています。
【Q】それは、首都高速道路のすべての箇所に5年に1回は、必ず手で触れて確認しているということですよね。それで見つかった損傷箇所はどれぐらいあるのですか?
【A】平成19年で約5万件くらいありますよ。傷一つを1件と数えますからね。補修は損傷の度合いに応じて、すぐに手を入れなくてはいけないもの、1、2年の間に補修しなくてはいけないもの、もうあと5年は様子を見れるものというふうにランク分けをしているのですが、なかなか減らないんですよ。
【Q】定期的な点検で発見された箇所の補修だけでも大変なのに、今回のような事故での補修があるとほんとうに大変ですね。
【A】今回の復旧工事のために迂回をされたのに、そこでまた規制をやっているというのは、やっぱりお客様に理解していただけないだろうということで、通常の維持修繕工事を抑制しました。交通開放ができて事故の復旧も一段落したところでが、すべて終わった訳ではないんです。裏面吸音版などは残した足場の中で作業ができる状態にしてあるし、取り替えるほどではないけど少し損傷が出ている桁の補修や火災で煤けてしまったのでペンキを塗らないといけないとかね。
【Q】事故で損傷した箇所の中で、緊急性の高い部分や通行止めが必要なところの補修は完了しているけれども、それ以外の補修は今後行わなければならないと、これからもうひと頑張りということですね。
【A】でもまあみんな人間なんでね、あまり無理ばかりもできないので、可能なところで体力を回復して頑張っていかないとと思っています。今回やってきた工事期間短縮の工夫や様々な取り組みは、通常の業務の中にも生かしていけることなので、きちんと記録に残して今後の体制を強化していくために役立てていきたいと思います。最後に、復旧に向けご協力いただいたお客様、24時間の工事にご理解いただいた沿道の皆様、及び関係機関の皆様方に心よりお礼を申し上げます。
【Q】5号池袋線タンクローリー火災事故の復旧を終えて、中央環状新宿線の開通効果を体験していただけるようになりました。紅葉の美しいこの季節、秋を満喫する旅にぜひ首都高をご利用ください!
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[首都高の通信簿]コラム : 早期復旧の背景には何があったか
8月3日に5号線で起きたタンクローリーの横転炎上事故。これほど大きな事故はかつてないほどの規模で、外部の方からは「全面復旧は来年になるのでは?」との見通しも挙がったほどでした。しかし、実際に全面復旧したのは10月14日。その期間は事故から約2カ月半です。1日でも早い復旧は絶対的な使命でもあったわけですが、今回は、なぜ早期の復旧が可能であったのか、その背景をご紹介します。
まず第一に挙げられるのは、作業時間です。これは通常1日8時間で行われますが、今回の復旧に関しては、土日祝日関係なく、24時間3交代制の昼夜連続で作業を行い、停滞することなく作業を進めることができました。ゲリラ的な豪雨などはありましたが、長期的な雨に悩まされることがなかった点もポイントと言えるでしょう。さらに、架橋を一貫して行える会社の協力を得たことや、架設用トラス桁による橋桁等の撤去・架設、早強コンクリート等の工程短縮技術を活用したことが早期の復旧を実現できた背景です。
右の写真を見てみると、その早さが良く分かります。8月31日の段階では橋桁しか架かっていませんが、9月4日には鉄筋が組み上げられています。鉄筋は40メートルに渡り縦横無尽に敷かれ、それらを針金で結びつける必要があります。その箇所は40,000箇所。気の遠くなるような数ですが、職人たちはこれを1箇所2秒ほどで留めていきます。そして9月6日にはコンクリートが打たれ、道路になりつつあります。このコンクリートも早強コンクリートというもので、通常のものより早く乾くものを使っています。
これら以外にも、近隣の住民のみな様や、警視庁、関係する道路管理者の方々の協力がなければ、10月14日の復旧は不可能であったでしょう。早期の復旧は、様々な人や機関の協力があったからこそ実現できたのです。
ちなみに、これらの工事でかかった費用や通行料金の減収額は最大45億円程度と見込まれていますが、この費用はみなさんの通行料で補填することはいたしません。今後金額を精査し、原因者に請求していきます。そして、今後このような事故が起きないよう、更なる交通安全対策の充実を図っていきます。
(2008年10月17日掲載)
http://www.shutoko.jp/special/03/index.html
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5号池袋線タンクローリー火災事故の復旧工事にかかる感謝状贈呈
5号池袋線タンクローリー火災事故による構造物の損傷については、1日も早い全面開通への社会的要請を受けて、関係者一同、組織を挙げて復旧への取組みを進めた結果、去る10月14日に全面開通の運びとなりました。
この復旧に向けて大きな貢献をされた工事請負会社各社に対し、10月22日当社社長佐々木 克已から各社に感謝の意を込めて感謝状を贈呈いたしました。
感謝状を贈呈された会社:JFEエンジニアリング株式会社、三井住友建設株式会社、株式会社大林組、保安工業株式会社、日栄興業株式会社 (敬称略)
http://www.shutoko.jp/route5/info1023.html
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復旧工事の内容等
これまでに、上層の橋桁2スパンの架け替え、それに隣接する橋桁の補修、鉄筋コンクリート橋脚の補修を実施しました。
今後、交通開放をしながら、上層の橋桁の裏面吸音板の設置、下層の橋桁の補修等を実施する予定です。
また、復旧工事費や本事故による通行料金の減収額については、今後精査の上、原因者に請求していく予定です。
http://www.shutoko.jp/route5/message.html
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《参考資料その1》
※ホクブトランスポートが首都高ローリー横転炎上事故の起きた2008年8月3日の直後に消去したHPの内容
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【同社社長の挨拶】
弊社は昭和32年「高崎市北部運送有限会社」として誕生し、昭和44年「北部運送株式会社」と改め、現在に至っております。
今日まで、社訓「信念こそ総ての完遂につながる」を旨とし、お客様から「信頼・信用」を得られるよう、経営理念である「安全・安心・安定」したサービスの提供に取り組んでまいりました。
現在、経済のグーロバル化が進み物流統合やより一層の効率化が求められる中、弊社と致しましても新しい流れに対応すべく北部グループとして協力会社35社と共に総拠点数50を超える広域ネットワークを構築致しました。
またお客様からの「信頼・信用」を得るのに不可欠な安全に対する取り組みについても、お客様からの多様なニーズに応えられる安全レベルを達成・維持すべく日々様々な活動に取り組んでおります。
2004年2月にはISO9001:2000を本社並びに群馬支店にて認証取得し、サービス提供の品質向上を図るとともに、企業ブランドとしての「北部ブランド」の構築を目標として掲げ、今年度からは「北部ブランド」構築に向けての新プロジェクトもスタートさせており、お客様からの「北部ブランド」としての「信頼・信用」が得られる活動が出来ればと思っております。
平成19年2月には創立50年の節目となりました。
9月に社名も「ホクブトランスポート株式会社」に改称、今後も今までと変わらず「ホクブ」の愛称で危険物輸送の社会的使命に徹し、自らが先頭に立ちお客様からの要望に応えられる総合物流会社として更なる品質向上を目指し、全社員が一丸となり進んで参る所存であります。
今後とも皆様の変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
【ホクブトランスポートのデータ】
社名:ホクブトランスポート株式会社
本社所在地:〒370-0803 群馬県高崎市大橋町51番地
TEL:027-361-3977(代)
FAX:027-361-7697
MAIL:info@hkb-trp.com
創立:昭和32年2月
代表取締役社長:梅山立之(うめやま・たつゆき)
資本金:6千万円
従業員数:グループ総員数 1,100人超
車両台数:グループ総台数 1,000台超
営業所:
関東事業本部:北関東エリア:群馬支店、栃木支店、長野営業所※
南関東エリア:埼玉支店、北東京支店、千葉営業所※
東北事業本部:仙台支店、小名浜営業所、青森営業所、八戸営業所
協力会社:47社(関東32社、東北10社、中部5社)
営業品目:一般貨物事業者運送事業
事業者運送取扱事業
役員:代表取締役会長 梅山立夫
代表取締役副会長 友野 亘
代表取締役社長 梅山立之
常務取締役 大森定七
常務取締役 塩野入純也
常務取締役 山本 哲
常務取締役 正木一光
取締役 後藤清久
取締役 阿部義行
主要顧客先:アストモスエネルギー株式会社・出光興産株式会社
伊藤忠エネクス株式会社・岩谷物流株式会社
兼松ペトロ株式会社・三愛石油株式会社
シナネン株式会社・大陽日酸株式会社
橋本産業株式会社・マルハ産業株式会社
丸紅ガスエナジー株式会社・丸紅エネルギー株式会社
三井液化ガス株式会社 他 燃料油・液化石油ガス販売各社
取引銀行:群馬銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・東和銀行・商工中金
八十二銀行・足利銀行・りそな銀行
沿革:昭和32年 2月 高崎北部運送有限会社を創立
昭和40年 2月 石油類及び液化ガスの輸送を開始
昭和44年 7月 組織変更し、社名をホクブ運送株式会社に改称
昭和45年 5月 仙台支店を宮城県多賀城市に開設
昭和48年 4月 液化石油ガスバルク輸送を開始。(東北地区)
昭和50年10月 青森営業所を青森県八戸市に開設。
昭和56年 8月 群馬支店を群馬県佐波郡玉村町に開設
昭和57年 4月 高圧ガス貯蔵所設置許可
昭和58年 3月 青森営業所を三戸郡五戸町に移転
昭和58年 4月 埼玉支店を埼玉県北葛飾郡杉戸町に開設
昭和58年11月 小名浜営業所を福島県いわき市泉町に開設
昭和60年 6月 青森出張所を青森県青森市に開設
昭和61年 4月 千葉支店を千葉県市原市に開設
昭和61年12月 埼玉支店を埼玉県春日部市に移転
平成元年6月 仙台支店を宮城県黒川郡大衡村奥田に移転
平成元年11月 長野支店を長野県小県郡東部町に開設
平成2年12月 栃木支店を栃木県佐野市に開設
平成4年11月 南信営業所を長野市塩尻市に開設
平成5年1月 横浜営業所を神奈川県横浜市に開設
平成6年3月 横浜営業所を厚木に移転、名称を神奈川営業所に変更
平成6年7月 鹿島営業所を茨城県鹿島郡神栖町に開設
平成6年9月 保有車両500台を突破
平成8年7月 名古屋営業所を愛知県安城市に開設
平成9年7月 関連会社サンヨーコーポレーションを設立
平成10年8月 南信営業所を廃止
平成12年4月 鹿島営業所を業務提携により譲渡
平成12年5月 名古屋営業所を業務提携により譲渡
平成12年8月 埼玉支店を埼玉県杉戸町へ移転
平成12年10月 神奈川営業所を業務提携により譲渡
平成14年4月 青森営業所を八戸営業所へ、青森出張所を青森営業所へ名称変更
平成16年9月 北東京支店を埼玉県所沢市に開設
平成17年10月 資本金を3千万円から6千万円に増資
平成19年2月 創立50年
平成19年9月 社名を「ホクブトランスポート株式会社」に改称
平成20年3月 関東地区を南北エリアに分け、エリアマネジャーをおく
平成20年3月 千葉支店を千葉営業所とする野支店を長野営業所へ名称変更
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