ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「ダラス バイヤーズクラブ」

2014-04-11 | 映画のお話


始まりもロディオだった。

賭け金を持ち逃げした先で、友人の警官に出くわす。
逮捕してくれと頼み、警官を殴って確保してもらう始末。
何をやっているんだか、無類の女好きでドラッグ漬けの
無秩序に充実した毎日。

電気工の仕事中の事故で運ばれた病院で
エイズで余命は30日とは突然の宣告だった。

根っからのカウボーイなのに
同性愛者だけがなるはずのエイズだなんてと
自暴自棄になってますます荒れた生活をするのかと思ったが
仲間たちは恐れと軽蔑で近寄らず、差別が始まる。

それなのに
がむしゃらにエイズのことを調べ、
治療薬の知識もつけてゆくあたりからの展開がすごい。

製薬会社と医者の関係は今も昔もだが
敵はそれだけではない。
FDA(アメリカ食品医薬品局)に政府に税務局、警察や裁判所

これでもかと次々妨害をうけるが
世界中に出向き、牧師になり済ましたりと、
密輸をくり返し、日本までやってくる。

勝手に処方箋まで書いてと笑ってしまう。

金儲けのために始めたはずが
いつの間にか、ダラス・バイヤーズ・クラブ、
HIV感染者のための有料の会員制クラブを設立し
アメリカでは認可されていない副作用の少ない特効薬を提供する。

どんな境遇になっても
どんどん突き進んでゆく行動力と精神力はすごい。
そうして、30日のはずが7年も生きた迫力ある人生はめまぐるしい。

最後のロディオはロンが乗り
持ちこたえたのが印象的だった。

裁判には負けてしまったが
それがきっかけで政府を動かすことになり認可につながったという。


主役のマシュー・マコノヒー
クラブのパートナー、レイヨン役のジャレッド・レトの
痩せた姿は凄まじい。

二人とも、体重を20キロ前後落としたとか・・・

壮絶さと爽快感とが混じり合って見終えた。

コメント
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