てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

生かされて-二題

2008-12-11 12:58:50 | ファミリー
 母の容態は持ち直し、ひとまず峠は越したようだ。一時は38.9度まで出た熱も、僅かな小児用抗生物質と氷枕だけで今朝は37.1度まで下がった。依然として酸素マスクは外せないものの、食事も昨日あたりから完食でき出し、個室である静養室から一般部屋へ移ることが出来た。

 園からの呼び出しを受け駆けつけた時には、いかにもしんどそうに顔をしかめ、あたかも今わの際のように肩で息をしていた。付き添ってしばらくして、言葉はないのだが酸素マスクの上から指を持って行こうとする仕草を目ざとくかみさんが見つけ、寝飲みでポカリスエットを口に運ぶと、ゴクンゴクンと音をたてて一気に2杯飲み干した。高熱が続いており危うく脱水症状を起こすところであった。

 三日三晩、母親と水入らずで同じ部屋で過ごしたは初めての経験である。小生など手を握ってやるのが精一杯だが、かみさんは手馴れた様子で食べさせたり水分を摂らせ、折を見て背中や足をさすってやる。
 そしてそれ以上に園の職員さんの手厚く行き届いた介護には頭が下がった。夜中は2、3時間おきに1人~3人がかりで、回診とおしめ交換・酸素ボンベ・氷枕の交換などをテキパキとやってくださったのが奏効した。

 家族や親戚が入れ代わり立ち代わり見舞いにきてくれ、ブログ仲間の皆さんが陰ながら励ましてくださったのが何よりの薬となったようだ。看護師をして「血圧、体温、酸素濃度などいずれの数値も当初からは考えられないほどの改善ぶりで、これならもう少し頑張れるかな!」と驚かれるほど。今春の時に続く目を見張るリカバリーではあるが、まさしく老木が枯れるが如くである。
 まだまだ予断は許さないが、何としても年は越して満86歳(元旦が誕生日)を無事迎えて貰いたいものだ。

 園から帰ったところ、「昨日の夕方、近所の独り住まいのおばあさんが、家の中で倒れているのを発見され、救急車で運ばれて事なきを得た」と聞かされる。飼い犬を連れて自宅前の畑にネギをとりに出かけて、犬を繋いだまま一旦家に戻って倒れたのだが、なかなか姿を見せない飼い主を求めて犬があまりにも鳴くので、近所の人が異常に気付いたもの。こちらは忠犬に助けられた話。
コメント (1)
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