てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

我が家訓

2014-09-25 10:58:00 | 暮らしと生活
 今朝の山陽新聞に、最上稲荷の大鳥居の工事が完了し、鳥居の上部に掲げる「大鳥居扁額」を西江邸当主の西江晃治さんが奉納されるニュースが掲載になった。扁額は江戸期のベンガラを使って作られ『紅柄』と大書してある。

 ところで閑話休題、我が家の小扁額の話。書画骨董など全く無縁の我が家にあって、珍しく祖父が残してくれた松坂帰庵和尚の扁額「大巧若拙」と書幅「信為萬事本」がある。
 帰庵和尚は真言宗法界院の僧で、資性温雅・高潔で“今良寛”と呼ばれた方だそうだが、知る人ぞ知るところであろう。独特の書体を竹筆で枯れた字を書き、当地ではあちこちで見かける。菩提寺安養寺の広間にも同氏の扁額「圓融無碍」が掲げてある。
 先祖の遺品だけに「信為萬事本」と「大巧若拙」は、家訓のひとつであり、以て座右の銘としたい。(お断り:facebookに同文掲載)






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無縁墓

2014-09-24 09:45:00 | 暮らしと生活
 お彼岸の墓参の際、我が先祖が眠る墓の近くで気掛かりな告知板を目にした。無縁墓だろうか、雑草が生い茂り見る影もない。他所様のこととはいえ、忍びない思いでカメラに収めていた。

 折しも、今朝のNHKラジオのニュースで、〈引き継ぐ人がいなくなって放置され“無縁化”した墓が、10年前の2倍以上に増えている。専門家は、「背景には、都市への人口の集中や、ふるさとや先祖に対する考え方の変化がある」と指摘している。〉と報じていた。

 夫々の家庭事情は知る由もないので軽忽に論評は避けたい。我が家かて現在は安泰だが、将来のことは分からない。無縁墓とは“無縁”であって欲しいと切に願うのみ。(お断り:facebookに同文掲載)






墓地の丘には無縁墓を集め供養されている

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隣家今昔

2014-09-23 16:50:00 | 暮らしと生活
 2006年正月にめでたく満102歳を迎えたばかりの西隣のおばあさんが、その年の松もとれぬ内に天寿を全うされた。明治女の気質そのままで、良きにつけ悪しきにつけ気概のある人だった。だからこそ主人に先立たれて30数年を経て、独りで激動の一世紀を生き抜いて来られた。

 ところが身寄りもなく、主なき後は長らく荒地と化していたのだが、遅ればせながら2009年になって業者の手により再開発が進められた。いまでは跡地に3軒の家が建ちエリア外から転入された。

 ここから新しい問題が派生。昔からお隣とは同じ講組に属していたのだが、これを境に町内会の班分けも別々になってしまった。塀ひとつ隔てて全く交流が途絶えてしまった。何処かで線引きをしなければならないことは理解できるが、当時の町内会長の配慮がもう少し欲しかった。『向こう三軒両隣』をモットーとしている私にとっては不都合この上ない。時節がらもあり『隣はも何をする人ぞ』とならねばよいがと懸念する。(お断り:facebookに同文掲載)






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彼岸会

2014-09-22 11:28:00 | 暮らしと生活
 朝一で墓参りを済ませた後、お寺さんをお迎えし、先祖供養を懇ろに行った。
 そもそも彼岸会は日本独特の行事で、聖徳太子の頃より始まり、江戸時代に年中行事化したそうだ。
 『暑さ寒さも彼岸まで』と言われるが、四季の変化に富む日本で、この春秋の彼岸のベストシーズンに行われることは理に適っており、意義深いことだと思う。(お断り:facebookに同文掲載)


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コオロギに思う

2014-09-21 18:51:00 | 気象・気候
 ゆく夏を惜しむように今宵はセミがひと鳴き。秋の気配がひたひたと押し寄せ、其処此処に集く虫の声が聞かれる。ガレージに迷い込んだ一匹のコオロギを見つけた。

 コオロギと言うと、映画「ラストエンペラー」のワンシーンを思い浮かべる。中国ではコオロギの声を愛でるだけでなく、懐中にコオロギを持ち歩くという習慣まであったようだ。

 所変われば品変わるで、欧米人には虫の音を嫌う人が多く、騒音に他ならないと聞いたことがある。医学的見地からすれば、虫の音を左脳(言語中枢)で受けるのと、右脳(音楽中枢)で受ける違いだと言う。一度ご当人に真偽のほどを尋ねてみたいものだ。(お断り:facebookに同文掲載)


コメント (2)
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