古い仕事仲間

　この丸型ブラウン管の丸い縁が目盛線の付いたモニター枠の内側に見えているオシロスコープ、　仕事仲間と呼ぶよりも、仕事道具と呼ぶべきか？

　かって僕が３０代だった頃、遅い子育てが始まりました。　共働きしていた妻の勤務地は大手町で通勤にはバスと電車を乗り継いで１時間30分ほどかかっていた。　それに引き換え、僕の職場は自転車通勤で３０分も掛からない近距離でした。　保育園に預けた子供が熱を出すと、　送り迎えを担当していた僕の職場に「早目のお迎えをおねがいします」そんな催促の電話が掛かってきたのです。

　そんな事が無くても保育園の定時間後に間に合うように引き取りに行くのはかなり無理がありました。そこで近所の知人にお願いして延長保育してもらいましたが、　帰りの迎えも僕の担当だった。　そんなことで、会社で日常的に残業をして帰るなんて無理なことでした。

　かっては日本のサラリーマンは残業して収入を増やす努力するのが普通の社会でした、　ところが僕にとって子供が小学校に入学するまで、保育園に預けている期間は会社で残業するのが困難な時期でした。　それでで家庭で出来る電気回路の設計や試作品の製作みたいなアルバイトをたまにしてました。　その時に電気回路の動作信号を確認出来るオシロスコープが家に有ればと思って購入したのがTop写真の岩崎通信機製のそれでした。

　こんな想い出の古い仕事仲間も、ガラクタ倉庫の一角の席を占めていましたが、　今回の整理対象にしました。　それでお別れの記念に写真を撮ったのです。　それから、　PC98系のパソコン２台、　DOS-V系のパソコン１台、　プリンタ、スキャナ、等々も整理します。　明日には業者が引き取りに来て持って行く手はずになっています。

　パソコン内部のHDユニットはデータを読み出せない様にして業者に出したいから、パソコン内部から取り出して、記録面に引っかき傷を付けてデータを読み出せない様にして置きました。

　これはその作業をするためにDOS－V　PCの内部を開けて見た写真です