図書館ねこ ベイカー&テイラー

2017-04-13 11:17:01 | タナカ君的日常
 世の中には犬好き猫好きの人は大勢いて、 ブログでもそんな彼等の写真を掲載し、日常の様子を綴っている方も多い。 テレビでも「岩合光昭の世界ネコ歩き」なんて番組が流されている。 それらを好んで僕は見ているか? いや逆だ。 gooブログのランダム機能を使って他のブロガーさんの書くブログを楽しんでいる僕だが、 そんなブログに出会うと 「フンッ 犬やネコの写真をこんなに毎日載せて、 何が楽しいんだョ!」 と声に出さずにつぶやいて、 決してお気に入りに登録する事は無い。

 そんな、 言ってみれば「猫嫌い」の僕が二匹のネコの名前を表題にしている本の紹介をするなんて、 どんな風の吹き回しか? 本屋の店頭や図書館の書棚で本のタイトルを眼にしても手に取る事は無かったろう。 この本を手にしたのは我が家の中でのこと。 妻が図書館から借り出してあった中の一冊なのだ。 「何を読んでいるんだろう?」 そう想って、 彼女の留守中に手にして、パラパラめくりをしてみたのだ。

 何ページかに渡る主人公のネコの写真、目次、それに引き続く第1章の前に置かれた「はじめに」のページ、 その右ページには地図があった。 その地図には物語の地である、ネバダ州とカリフォルニア州の境にあるタホ湖、 その湖の東にあるダグラス郡ミシデンに星印が付されていた。
 そして20章からなる本文は縦にネコの肉球を数個配置した節の区切りとして使う、そんな風に本は編集されて出来ていた。

 僕が最初に興味を惹かれたのは地図に表示された区域だった。 タホ湖はサンフランシスコから州間高速道路80号線でソルトレイクシティに向かう途中の州境からチョイと南に入った場所に広がる大きな湖だ。 その湖には立ち寄った事は無いのだが、 80号線は初めて外国でのレンタカーに依るドライブ旅行、 「サンフランシスコからイエローストーン」 に向けてソルトレイクシティまで走るのに使った道路だったから、 想い出深い地の様な気がしたのです。

 まあそんな訳で、 兎に角、 ネコを話題にした本を手にとって読み始めました。 著者の生まれ育った時代の環境、 図書館勤務の仕事を得るまでの離婚を含む人生の変遷、 図書館の中でネコを飼い始めた経緯、 図書館を訪れる人々とネコ達との交流の様子、 それがとても好もしいものであったこと。 書籍取次業者「ベイカー&テイラー社」がネコの写真を広告用ポスターにして好評を博し世界的に二匹のネコが有名になった事等々が綴られて行き、 最後は寿命が来た一匹のネコ・ベイカーの死、 その相棒の死を理解出来ずにいた、 残された猫・テイラーの行動の様子。 そんな事柄を幼少の頃からあらゆる本を多読して来た著者(訳者の能力も大きいか?)が紬だした読みやすい文章。 2日掛かりましたが、 飽きる事無く読み終えました。 そして、 猫好きな奥さんを持つ友人に、この本の事をメールで知らせると共に、 ブログ記事にもしているのです。

***** そのメールの本文 ******

 図書館から借りた本でとてもおもしろい、
ネコを話題にした本がありました。

奥さんにお勧めです。

タイトル : 図書館ねこ ベイカー&テイラー
著 者  : Jan Louch
出版社  : 早川書房
ISBN978-4-15-209650-0
 
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