「JSX-D11・7.4V バッテリー 撮影可能時間推測」なるタイトルでUpした記事がある。
その記事の中では15時間ほど撮影に使用可能であるとした上で、 さらに文末で電池に実装されている電池残量のレベル表示LEDを目安にするよりも価格の安い電圧計を組み込むのが実用的であろうと書いた。
電圧計はAmazonで販売されている千円程度の価格の物で良いだろう。 そしてバッテリーの電圧をモニター出来る様に組み込めば、 電圧の読みが7.5 V(正確に補正した値)になるまで デジタルカメラ EM-5 は問題なくに動作する事を確認した。
しかし、この断定的な表現はすべて正しいとは言えない状況に遭遇した。 この記事ではその事を書き記す。
今年に入って草津に3回ほど持参して稼働させた当該電池、 帰宅後の室温レベルでのバッテリーの出力電圧は7.8V程度(自宅のDVMで確認)になっていた。 この値は自宅であればカメラに取り付けて撮影動作に支障が生じない値です。 そしてまた出力電圧が7.5V程度まで低下する時間的余裕も有ると判断して、追加充電する事も無く、 そのまま持参したのです。 しかし先日の草津でその電池を撮影用のカメラに組み込み、 20分ほどの時間経過でカメラのモニタ画面にバッテリの残量が撮影不能に近い状態になったことを示す表示に変化し、 実際にシャッターを切る正常な動作が出来なくなりました。(現地では別の予備バッテリーも持参していたので撮影に支障はなかった。)
そして草津から帰宅後、 電池の電圧測定とカメラの動作を確認した所、 出力電圧は草津に出かける前の測定値と変化なく 7.8V、 カメラも正常に動かせた。
寒冷地で電池の電圧が低下しての不具合の可能性を疑い、 電池を台所の冷蔵庫の冷凍室に2時間入れた後に出力電圧変化を確認した所、 電圧は7.75Vと僅かに低下しただけで、 カメラも正常に動いた。
そこでLi イオンバッテリの特性を書いたWebページ を幾つかチェックした。 電池の内部抵抗には温度依存性があり、低温では電解液の中の電子やイオンの移動度低下で内部抵抗が高くなる。との情報もあったりしましたが・・・ 何故電池がカメラの動作不調を生じる状態になったかの正確な原因が今のところ僕には判らないでいます。
ちなみに電池の内部抵抗が 0.5Ω増加した場合、僕のデジカメのシャッター動作の際のピーク電流は1.5A 程も流れるので0.75V の電圧降下となるので、 無負荷時の出力電圧が7.8Vだったとしてもシャッターを切る動作に悪影響が出る可能性があります。
そんな訳で「電圧計を付加してモニタ出来ればOK!とは断言出来なくなりました」とお知らせしておくしかありません。
m(_ _)m