大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

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大阪城ラブストーリー♪ 2020.6.20

2022年06月20日 | Weblog
 梅雨ということで雨は降っていないが快晴でもない。薄晴れといった感じ。
 今朝も主な目的はキビタキ一家。市民の森の北西部で行動。幼鳥4羽順調に成長している。1羽は地面にも時々下りる。

 ♂親の行動で何かと話題になっている。そこで、キビタキの繁殖生態を種々調べてみた。
 まず、なわばりの範囲は 「交尾と営巣とヒナの為の採食の場所」 この広さは環境により大きく変化する。とある。
 ヒナへの給餌分担は 「♂♀ほぼ同じ」 となっているが、これは巣内にいる時の意味で理解できる。

 前回繁殖時の記録を開くと、巣立ちまでの給餌割合は♂♀42:58で♀の方がやや多いが、♂も盛んに餌を運んだ。しかし巣立ちするとほとんど給餌しない。

 また巣立ち後も♂はさえずっていたが、比較的近い場所にいて、カラス、ヘビ、ネコ、シジュウカラなどが近付くと♂♀とも激しく鳴いて威嚇していた。

 今回の♂は350メートルも離れた場所で鳴き続ける。なわばり内の監視と言えなくないが、あまりにも離れているので、外敵が来た時に間に合わない。あるいは外敵に狙われている事を気付かないのではないか。

 理解できない事が多いがそれが楽しともいえる。分からない事、悩む事にひかれるのが人生。

 今回の♂♀ともに若いペアである。羽衣は第1回夏羽、つまり昨年の春から初夏に生まれた個体。昨秋には東南アジアに渡って冬を過ごし、この春に日本に渡ってきて大阪城公園で出会って恋に落ちた。
 大阪城公園でフォーリンラブなんて素晴らしい。私なんか溝に落ちる。この歳になると自由が利かない。

■■キビタキ (2012.5.5 元博物館裏)
 元博物館裏で出合ったキビタキ。頭部、雨覆、風切など各所に幼羽が見られるため、第1回夏羽の個体であろう。
 記録を詳しく精査しないとはっきりした事は言えないが、春の渡りの後半にこのような若い個体が多いように感じる。
 昨年の初夏に日本のどこかで誕生し、秋には数千キロも離れた東南アジアへ海を渡り、ひと冬を過ごして再び数千キロの旅をして日本へ帰ってきた。
 涼しげな鳴き声を聞かせてくれているが、とても厳しい旅を繰り返しているとは思えない。
 最近よく人生を思う。自分の馬鹿さ加減にうんざりする日もあるが、ほとんど開き直って人生の終盤を楽しんで過ごすことにしている。
 「去る者は日々に疎し」いずれこの世を去って忘れられていくだけ。悔しいことや辛いこともない。当然と受け止めるだけ。
 一人でキビタキと対峙しながら、人生のいいひと時を感じ心豊かな時間。
コメント
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