大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

謹賀新年 2025,1.1

2025年01月01日 | Weblog
 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 大阪城公園の観察記録は今年で35年目に入ります。始めた当初はこんなに長く続けるとは思いもしなかったが気が付けばこうなっていました。
 一応の目標として後2年は続けるつもり。眠れない夜に出合った鳥たちを思い出すことがある。今年はどんな出合があるだろうか。

(2024年 大阪城公園の野鳥 十大ニュース)

【第 1 位】 大阪城公園初記録のアカガシラサギが観察される。
 10月26日内堀の東端、ミライザ裏の下側。堀の隅の浅くなった場所に夕刻まで滞在。
 羽色は成鳥夏羽の鮮やかでなく冬羽か幼鳥。上嘴は全体に暗色、先端は上下とも黒い。初列風切の先端は褐色などから幼鳥と思われる。
 本種は超珍鳥という訳ではなく近年は観察例が増えている。しかし大阪城公園では環境的に今後観察されることはほとんどないと思われる。大変珍しい観察記録だろう。

【第 2 位】 カラアカハラ1羽が観察される。
 日本へは旅鳥として飛来するが多くない鳥。4月19日に太陽の広場東の森のグランド側茂み前を歩く。樹上に上がり飛び去る。珍しいカラアカハラは大阪城公園では4羽目の観察になる。

【第 3 位】 チゴモズ幼鳥1羽観察される。
 8月12日に飛騨の森でチゴモズの幼鳥が観察された。チゴモズは国のレッドデーターブックでは1A類(CR) (ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの) に分類されている。そんな珍しい鳥が大阪城公園で6羽目の記録となった。
 何故か大阪城公園でのチゴモズ記録は幼鳥が多く、6羽の観察のうち成鳥は2羽のみで4羽は幼鳥だった。

【第 4 位】 カワウ2540羽+の大きな群れ飛翔。
 1月3日2,540羽+の大きな群れが、第二寝屋川上空を西から東へ飛翔。数は写真をプリントして計数した。冬期には数百羽の群れがたまに観察されるが、今回の群れはけた違いに大きな群れであった。
 これに次ぐ記録は2012年1月4日の550羽±で、その次は2013年12月24日の522羽だった。これらから、今回はいかに大きな群れだったかわかる。

【第 5 位】 セグロカモメ21羽が第二寝屋川に着水。
 2月16日セグロカモメの群れが飛来し第二寝屋川に次々と着水。数分後飛び立ち下流へ見えなくなる。これまで多くても10数羽で20羽を超えたのは初めてだった。

【第 6 位】 亜種アカウソ♂1羽が観察される。
 11月13日に亜種アカウソが飛騨の森の元キツネ像近くで観察撮影された。下面が紅色に染まる個体だった。また11月19日には亜種ウソが神社裏で観察撮影された。ウソは冬期間に時々観察されるが多くなく珍しい観察だ。

【第 7 位】 ハジロカイツブリ3回目の飛来。
 ハジロカイツブリは2006年に1羽の観察が初だった。その後2022~23年の冬に1羽が越冬した。今回は12月2日から北外堀で滞在している。昨年冬と同じ個体ではないかと思っているが、このまま順調に春まで過ごしてほしいと願っている。しかし12月23日を最後に、姿を消した。どうしたんだろう残念だ。

【第 8 位】 マミジロキビタキ♂1羽が観察される。
 6月8日に♂1羽が市民の森の枝垂れ桜北で発見され、その後緑のリズム~市民の森~元射撃場~沖縄復帰の森と大きく移動。8時半頃に声も姿も確認出来なくなる。大阪城公園のマミジロキビタキの観察はこの個体で8羽目となる。
 本種は少ない観察種でありもう少し順位が上になってもいいが、大阪城公園で8回目と観察例が増えてきて8位とした。

【第 9 位】 アカショウビン春と秋に観察される。
 6月2日天守閣配水池東から北側へ。午前中は落ち着きなくよく動いて観察困難。午後から落ち着て全身見える横枝にとまって多くの人が観察撮影。地面にも下りて何かを採餌する。6月5日梅林南端の林、地面にも下りて採餌。
 9月27日市民の森で12時過ぎと13時過ぎに観察される。翌28日には西の丸庭園で観察される。
 本種も少ない観察種であるが、近年は観察例が増えてきているのでこの順位とした。

【第10位】 カンムリカイツブリ6羽飛来。
 12月24日 東外堀1羽、北外堀5羽の計6羽が飛来し現在も越冬中である。2羽の飛来はこれまで数回あったが6羽の観察は今年初である。
 これらの観察が一過性でなく来シーズンも同じように多く飛来してほしいと願う。


〇今回も選考に結構悩んだ。例えば、候補にあがりながらも迷ったのがこれらだった。
・ アマツバメ 3/28 1羽が上空飛翔通過。本種の観察は少なくこれまでで7回目の観察だった。
・ 春の渡り賑わう。 春の渡りは早くも3月の下旬から始まり、4月に入って一気に増加し4/17は夏鳥爆発だった。ともかく至る所
  に夏鳥といった感じ。久しぶりの賑わう渡りだった。
・ ノスリの渡り 10/17 9羽、8羽、4羽の計21羽が上空を飛翔通過した。これは過去一日最多数だった。
・ エゾセンニュウ 10/9 1羽が飛騨のユキヤナギで水浴した。本種の観察はこれで11羽目になる。
・ クロツグミ一日最多28羽。夏鳥でにぎわう春の渡りだったが、4/17クロツグミは過去最多の28羽を記録した。
コメント
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