アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

山菜採りは窃盗なのか?

2010年12月09日 | Weblog
 山菜採り…春にはよく行きます。秋には行かないのかって?秋は、熊が人里まで下りてくるので、山菜採りは命がけ。そのため、行きません。キノコに命をかけるつもりはないもので。
 
 静岡県湖西市…。誕生して55年目の市。静岡県の最南端、日本列島のほぼ中央なので、交通・輸送の要所。山の幸、海の幸、湖の幸、季候は温暖…日本でもっとも住みやすいところでしょう。全国的には、矢崎総業をはじめとする自動車産業で知られている。意外に知られていないのが、豊田佐吉の出身地であること…(最近、豊田佐吉を知らない人が…湖西市長!何やってんだあ!もっと豊田佐吉を知らしめよ!)
 
 豊田佐吉がなぜ偉いか?
 1 子供ながらに、「郷里の貧乏を救わなければならない」という郷土愛に燃えた。
 2 学問の必要性を痛感し、友に呼び掛け、「夜学会」を開いた。時代の趨勢を把握するため、東京から新聞を取り寄せたりもしていた。
 3 広く世間を見て、郷土愛は祖国愛に変わっていった。
 4 祖国愛を実現する方法は、「発明」。「発明」によって、日本の産業を発展させ、日本を裕福な国にしようと考えた。

  どうですか!私は自慢する立場にはないのですが、「科学技術立国」しか日本が豊かになることができないと考えていたのです。仕分けの時スパコンに関して暴言を吐いた蓮舫さんは、まだオムツをしていた頃…じゃなくて地球の塵でしかなかった頃のことです。佐吉の事を知っていたら、「二番じゃだめなんですか!」などというセリフは出てこなかったはず。

 佐吉さんは、母親が「ギッタンコ、バッタンコ」と、異常なほど効率が悪い機織り(手機:てばた)を見て、機織の研究・工夫・改良に熱中した。
 そしてとうとう、「豊田式木製人力織機」を完成(1890年。そのとき佐吉さんは、24歳)。そのあとは、広く知られている通り。トヨタ自動車と関係あるのかだって?・・・ト、ト、トヨタグループの創業者ですぞ!

 閑話休題。(閑話が長すぎるってかぁ?)
 山菜採りなんですが、湖西市は、全国で唯一現存する関所建物の新居関所、昔の町並みが残る白須賀宿もある。湖西連山、つまり山もある。と、いうことは…山菜採りが盛ん!自然薯もあるかって?あるある、いっぱいある。
 自然薯採りというか掘りというか…楽しくてしょうがない。楽しいですよ!私有地で掘ってもいいのかって?私有地の標識が立っているわけじゃないから…それに、自然薯は、植えたのではなく勝手に生えてきたものだし…。

 湖西市の私有地に入って自然薯を盗んだ(窃盗容疑)として、12人が拘束されてしまいました。湖西署は、12人には「厳重注意」して帰宅させた。書類送検もされずに、注意だけ…?と、いうことは、窃盗ではないが、窃盗みたいなもので…逮捕されたのではなく、拘束されただけ。いわゆる微罪事案。

 私のような、法令遵守の権化のような山菜採り愛好者としては、来春の山菜採りをどうすべきか…。「微罪」であっても、「罪」という字が付くからには、「犯罪」であることに変わりない。しかしBUT!ギョウジャニンニクを食べたい。買って食べるといいじゃないかって?アノネ!スーパーで売っているギョウジャニンニクの99%は、山から採ってきたものですよ。つまり、「微罪」を犯して採ってきたものと分かって買う…これはむしろ罪が重いんじゃないでしょうか?そんなわけで悩んでいるのですがね。
 「山菜採り」あらため、「山菜盗り」ということか…。