広州のアジア大会。最終日に行われたマラソンで、前回優勝者のムバラク・ハッサン・シャミ選手(カタール)が頑張ってくれました。日本の北岡に抜かれて3位になったのに頑張ったといえるのかって?レースでは3位ですが、そのほかのことで頑張ったので…!
マラソンで、レース以外で頑張った人のランキング…
第1位 フランク・ショーター(米国)
ミュンヘンオリンピックマラソンの金メダリスト。何度も日本のレースに出場してくれました。
頑張ったのは…1973年の、びわ湖毎日マラソン(当時は毎日マラソンと称していた)のときこと。
ショーターは、レース中に沿道の観客の持っていた小旗(主催新聞社が配布するもの)を数枚ちぎり、コースを逸れて行った。何をしたかというと、雉撃ち。小旗なら切れ痔になるんじゃないか?レース中なので痔など気にしちゃいられない。用を足したあとは、再びレースに復帰。独走で優勝。私はテレビ中継を観ていました。いわば生き証人。日本人カメラマンが雉撃ちの様子を撮影!ショーターはカメラを取り上げてフィルムを抜き取った(当時はデジカメはなかった)。ショーターよくやった!世界的ランナーの雉撃ち写真など、配信されてしまったら嫌ですからね。
第2位 ヨルグ・ペーター(東ドイツ)
1985年の福岡国際マラソンで、頑張りを見せてくれました。当時は、まだ東ドイツという国があったのです。
ヨルグ・ペーター選手の成績は、新宅雅也(ヱスビー食品)、谷口浩美(旭化成)、伊藤国光(鐘紡)に次ぐ4位。タイムは、2時間12分16秒。いいタイムでした。ペーターが何を頑張ったか?
実は、ペーターもショーターと同じく腹痛に見舞われた。しかし、このマラソン、主催は新聞社ではないので、沿道の観客は小旗を持っていなかった。紙を入手できないし、独走ではなかったので雉撃ちしている時間の余裕もなかった。やむなく走りながら…。ペーターとしては、「なんで、日本まで来てこんな情けない目に遭わなければならないんだあ!」と思ったことでしょう。
4着でゴールイン。ゴールした選手に記念のバスタオルをかけに係の女性が来るのですが…タオルをかける寸前に、ペーターの白いトランクスが汚れていることに気づき、動きが止まってしまいました…。
私の知れる限り、ショーター、ペーターがマラソンレースそのものとは別に頑張った選手です。そして、この度シャミを第三位とさせていただきます。
第3位 ムバラク・ハッサン・シャミ(カタール)
広州のアジア大会のマラソン。シャミが給水しようとしたが、ほかの選手が邪魔になって水を取ることができなかった。その時、シャミは何をしたか?!選手の背中へ、長い手で平手打ち(張り手!?)を食らわせたのです。叩かれた選手は、優勝した池永駿(韓国)。その前から、シャミと池は、格闘技顔負けのボディーコンタクトを繰り返していた(2着になった日本の北岡幸浩の目撃談だから間違いない。北岡は、NTN所属)。
その後も、シャミは、「蛇行走法」「体力無駄使い走法」を見せてくれた。
そして、次の給水地点で、シャミが意外な行動に出た。給水の係へ平手打ち…というようなことはしなかったけどね。だったら書くなってか?
シャミは、給水テーブルの裏側へ回り、ペットボトルの水を探し始めたのです。さながら、バーテンダーのようでした。水を見つけられず、やむなくレースに復帰…。
そして、その次の給水地点で…また、テーブルの裏へ回りダンボール内のペットボトルを漁りはじめた。しかし、ペットボトルはいずれも空っぽ。テーブルの下もチェックしたが、水はカップに注いでしまっていたので、全てのペットボトルは空っぽ。さながら、時間に追われた空き巣のようでした。
と、いうわけで…マラソンレース中に、選手に平手打ちしたり、給水テーブルの向こう側へ入り込んでペットボトルの水を探したり。こんな選手は、マラソン史上最初で最後でしょう。あきれるやら、おもしろいやら!
第4位はないのかって?谷口浩美(当時旭化成)ですね。
1992年のバルセロナオリンピックで、給水時に転倒。それでも、近くの選手に平手打ちを食らわすようなことはしなかった。起き上がって走り出したが、靴が脱げた!しかし、そのまま数メートル走った。「あれあれ、片方だけ靴を履いてレースを続けるのかな」と思ったら、引き返してきて靴を拾って履き直した。大幅にトップグループから遅れたが、頑張って頑張って、8位入賞。レース後のインタビューで、「コケちゃいました!」と、明るく言った。
なぜ、シャミはペットボトルの水にこだわったのか?
「コップで飲むと鼻の穴に水が入っちゃうから飲めなかった。マラソンの給水は、普通ペットボトルでしょう!中国人は、鼻から水を飲むのか?」(本人談。但し、「中国人は…」以降は、私が自主的に付け加えさせていただきました)
なお、日本語の「シャミ」は、「(他人を惑わすために)有る事無い事、適当な事を言う」という意味なんですけど…。「それなら、アンティークマンは、いつもシャミを弾いているというわけだね」だって?!ホットイテクレ!
シャミが出るレースの関係者の皆さんは、ペットボトルの水を用意してください。また、シャミと同じマラソンに参加する皆さんは、平手打ちに十分注意してください。
マラソンで、レース以外で頑張った人のランキング…
第1位 フランク・ショーター(米国)
ミュンヘンオリンピックマラソンの金メダリスト。何度も日本のレースに出場してくれました。
頑張ったのは…1973年の、びわ湖毎日マラソン(当時は毎日マラソンと称していた)のときこと。
ショーターは、レース中に沿道の観客の持っていた小旗(主催新聞社が配布するもの)を数枚ちぎり、コースを逸れて行った。何をしたかというと、雉撃ち。小旗なら切れ痔になるんじゃないか?レース中なので痔など気にしちゃいられない。用を足したあとは、再びレースに復帰。独走で優勝。私はテレビ中継を観ていました。いわば生き証人。日本人カメラマンが雉撃ちの様子を撮影!ショーターはカメラを取り上げてフィルムを抜き取った(当時はデジカメはなかった)。ショーターよくやった!世界的ランナーの雉撃ち写真など、配信されてしまったら嫌ですからね。
第2位 ヨルグ・ペーター(東ドイツ)
1985年の福岡国際マラソンで、頑張りを見せてくれました。当時は、まだ東ドイツという国があったのです。
ヨルグ・ペーター選手の成績は、新宅雅也(ヱスビー食品)、谷口浩美(旭化成)、伊藤国光(鐘紡)に次ぐ4位。タイムは、2時間12分16秒。いいタイムでした。ペーターが何を頑張ったか?
実は、ペーターもショーターと同じく腹痛に見舞われた。しかし、このマラソン、主催は新聞社ではないので、沿道の観客は小旗を持っていなかった。紙を入手できないし、独走ではなかったので雉撃ちしている時間の余裕もなかった。やむなく走りながら…。ペーターとしては、「なんで、日本まで来てこんな情けない目に遭わなければならないんだあ!」と思ったことでしょう。
4着でゴールイン。ゴールした選手に記念のバスタオルをかけに係の女性が来るのですが…タオルをかける寸前に、ペーターの白いトランクスが汚れていることに気づき、動きが止まってしまいました…。
私の知れる限り、ショーター、ペーターがマラソンレースそのものとは別に頑張った選手です。そして、この度シャミを第三位とさせていただきます。
第3位 ムバラク・ハッサン・シャミ(カタール)
広州のアジア大会のマラソン。シャミが給水しようとしたが、ほかの選手が邪魔になって水を取ることができなかった。その時、シャミは何をしたか?!選手の背中へ、長い手で平手打ち(張り手!?)を食らわせたのです。叩かれた選手は、優勝した池永駿(韓国)。その前から、シャミと池は、格闘技顔負けのボディーコンタクトを繰り返していた(2着になった日本の北岡幸浩の目撃談だから間違いない。北岡は、NTN所属)。
その後も、シャミは、「蛇行走法」「体力無駄使い走法」を見せてくれた。
そして、次の給水地点で、シャミが意外な行動に出た。給水の係へ平手打ち…というようなことはしなかったけどね。だったら書くなってか?
シャミは、給水テーブルの裏側へ回り、ペットボトルの水を探し始めたのです。さながら、バーテンダーのようでした。水を見つけられず、やむなくレースに復帰…。
そして、その次の給水地点で…また、テーブルの裏へ回りダンボール内のペットボトルを漁りはじめた。しかし、ペットボトルはいずれも空っぽ。テーブルの下もチェックしたが、水はカップに注いでしまっていたので、全てのペットボトルは空っぽ。さながら、時間に追われた空き巣のようでした。
と、いうわけで…マラソンレース中に、選手に平手打ちしたり、給水テーブルの向こう側へ入り込んでペットボトルの水を探したり。こんな選手は、マラソン史上最初で最後でしょう。あきれるやら、おもしろいやら!
第4位はないのかって?谷口浩美(当時旭化成)ですね。
1992年のバルセロナオリンピックで、給水時に転倒。それでも、近くの選手に平手打ちを食らわすようなことはしなかった。起き上がって走り出したが、靴が脱げた!しかし、そのまま数メートル走った。「あれあれ、片方だけ靴を履いてレースを続けるのかな」と思ったら、引き返してきて靴を拾って履き直した。大幅にトップグループから遅れたが、頑張って頑張って、8位入賞。レース後のインタビューで、「コケちゃいました!」と、明るく言った。
なぜ、シャミはペットボトルの水にこだわったのか?
「コップで飲むと鼻の穴に水が入っちゃうから飲めなかった。マラソンの給水は、普通ペットボトルでしょう!中国人は、鼻から水を飲むのか?」(本人談。但し、「中国人は…」以降は、私が自主的に付け加えさせていただきました)
なお、日本語の「シャミ」は、「(他人を惑わすために)有る事無い事、適当な事を言う」という意味なんですけど…。「それなら、アンティークマンは、いつもシャミを弾いているというわけだね」だって?!ホットイテクレ!
シャミが出るレースの関係者の皆さんは、ペットボトルの水を用意してください。また、シャミと同じマラソンに参加する皆さんは、平手打ちに十分注意してください。