近年…特に5~6年前から、「校庭の芝生化」が進んでいる。それもそのはず、都道府県、市町村が旗を振っているから。文科省も補助金交付事業に、「校庭の芝生化」をも対象としている。「校庭の芝生化支援NPO法人」も登場し、Jリーグも支援団体に名を連ねている…。
校庭の全面芝生化をしない学校は、時代遅れで、まともな教育ができないダメ学校…。
どうして、校庭の全面芝生化なのか?
まず、子供達を取り巻く環境ですが…テレビゲームなどの普及による娯楽の多様化や塾通いの一般化がある。都市部では、空き地など遊び場が減少している。そして、子供をねらう悪質な犯罪の増加…で、何が起こっているか?→「子供の運動不足」。
運動不足の証拠として…20年前と比較すると、身長・体重は増加しているが、50メートル走やソフトボール投げの数値は減少している。
そこで出てきた対策が校庭の芝生化。
1 校庭の芝生化で砂埃が立たたないため、児童生徒が風邪をひかなくなる。
2 休み時間や体育の授業を芝生上で行うと、グランドに比べて転んでも傷がつきにくく、怪我の防止になる
3 ボール使用禁止の公園に代わって、ボールが自由に使える安全な遊び場となる。
4 芝の場合、夏場は土のグラウンドと比べて表面温度が低くなるため熱中症になりにくい。(土から芝生に変えることで夏場の校庭の温度を約8℃低下させることができる)
5 芝は水はけが良く、雨のあとにすぐ校庭が使える。
6 砂埃が立たないため学校近くの家の洗濯物が汚れなくなる。
これだけ並べられては、「今すぐ、芝にして!」と言いたくなってしまいます。
このように素晴らしい全面芝を、重機を2台を持ち込んで、扇型に剥ぎ取ろうとした保護者が現れた。
大阪の岸和田市立春木中学校の、野球部とソフトボール部の部員の保護者なんですけれど…。校庭の全面芝生化は、大阪府の補助金や地域住民らの寄付金約800万円をかけて実施されたもの。橋下徹大阪府知事も「許せない」と激怒しているという。
そこでだ!私は、春木中学校の芝生剥ぎ保護者に同情します。
そもそも、芝というものは、施肥、刈り揃え、タンポポをはじめとする害草を根っこから抜く、まだら部分への移植、網掛け、空気通し…頻繁に濃厚な管理をしなければならない。管理の最中は、当然芝生に入ることはできない。年間2度(それぞれ1か月)は、養生期間を設定してあげなければならない。大変な時間と費用がかかる。毎日芝の上で部活動をする?とんでもない。部活動禁止期間は、年間を通じて最低4か月は設けなければなりません。
…このような基本的なことを考えずに、「全面芝生だ!国からも補助金出るぞ!全面芝生だ!ワーイ、ワイ」と、叫んできた人たち…あさはかすぎる。
「(芝生を剥いだことは)許せない」と、いう知事さんは、実情を見てからものを言え。現場を見に行けばすぐに、「剥げ!」と叫ぶでしょう。なぜなら、すぐに捻挫するでしょうから。
自然の芝で、サッカー、野球、もちろんソフトボールなどをすると、簡単に擦り切れるのです。根が残っているところと、根が掘れてしまったところの段差は日ごとに大きくなるから、普通に走っていても捻挫したり、転んだりします。まして野球のボールなどは、極端なイレギュラーバウンドをするのです。
全面芝生…まあ、有り余るメンテナンスの費用を持っていない限り、やるもんじゃない。
児童・生徒や保護者が芝の管理をすればいいって?美談にしようということかな?芝をナメちゃいけません。管理方法をいちいち書かないけど、素人に管理できるようなものではありません。
砂埃で御近所の洗濯物が汚れる?割高ではあるが、砂埃が立たない土を敷けばよい。住宅地の校庭(野球のダイヤモンド等)ではそれが常識です。
どうしても、「芝」にこだわるのであれば、「人工芝」にすればよい。
と、いうわけで、春木中学校の保護者は暴挙に出たのではなく、「やむにやまれず」やったことです。
校庭の全面芝生化をしない学校は、時代遅れで、まともな教育ができないダメ学校…。
どうして、校庭の全面芝生化なのか?
まず、子供達を取り巻く環境ですが…テレビゲームなどの普及による娯楽の多様化や塾通いの一般化がある。都市部では、空き地など遊び場が減少している。そして、子供をねらう悪質な犯罪の増加…で、何が起こっているか?→「子供の運動不足」。
運動不足の証拠として…20年前と比較すると、身長・体重は増加しているが、50メートル走やソフトボール投げの数値は減少している。
そこで出てきた対策が校庭の芝生化。
1 校庭の芝生化で砂埃が立たたないため、児童生徒が風邪をひかなくなる。
2 休み時間や体育の授業を芝生上で行うと、グランドに比べて転んでも傷がつきにくく、怪我の防止になる
3 ボール使用禁止の公園に代わって、ボールが自由に使える安全な遊び場となる。
4 芝の場合、夏場は土のグラウンドと比べて表面温度が低くなるため熱中症になりにくい。(土から芝生に変えることで夏場の校庭の温度を約8℃低下させることができる)
5 芝は水はけが良く、雨のあとにすぐ校庭が使える。
6 砂埃が立たないため学校近くの家の洗濯物が汚れなくなる。
これだけ並べられては、「今すぐ、芝にして!」と言いたくなってしまいます。
このように素晴らしい全面芝を、重機を2台を持ち込んで、扇型に剥ぎ取ろうとした保護者が現れた。
大阪の岸和田市立春木中学校の、野球部とソフトボール部の部員の保護者なんですけれど…。校庭の全面芝生化は、大阪府の補助金や地域住民らの寄付金約800万円をかけて実施されたもの。橋下徹大阪府知事も「許せない」と激怒しているという。
そこでだ!私は、春木中学校の芝生剥ぎ保護者に同情します。
そもそも、芝というものは、施肥、刈り揃え、タンポポをはじめとする害草を根っこから抜く、まだら部分への移植、網掛け、空気通し…頻繁に濃厚な管理をしなければならない。管理の最中は、当然芝生に入ることはできない。年間2度(それぞれ1か月)は、養生期間を設定してあげなければならない。大変な時間と費用がかかる。毎日芝の上で部活動をする?とんでもない。部活動禁止期間は、年間を通じて最低4か月は設けなければなりません。
…このような基本的なことを考えずに、「全面芝生だ!国からも補助金出るぞ!全面芝生だ!ワーイ、ワイ」と、叫んできた人たち…あさはかすぎる。
「(芝生を剥いだことは)許せない」と、いう知事さんは、実情を見てからものを言え。現場を見に行けばすぐに、「剥げ!」と叫ぶでしょう。なぜなら、すぐに捻挫するでしょうから。
自然の芝で、サッカー、野球、もちろんソフトボールなどをすると、簡単に擦り切れるのです。根が残っているところと、根が掘れてしまったところの段差は日ごとに大きくなるから、普通に走っていても捻挫したり、転んだりします。まして野球のボールなどは、極端なイレギュラーバウンドをするのです。
全面芝生…まあ、有り余るメンテナンスの費用を持っていない限り、やるもんじゃない。
児童・生徒や保護者が芝の管理をすればいいって?美談にしようということかな?芝をナメちゃいけません。管理方法をいちいち書かないけど、素人に管理できるようなものではありません。
砂埃で御近所の洗濯物が汚れる?割高ではあるが、砂埃が立たない土を敷けばよい。住宅地の校庭(野球のダイヤモンド等)ではそれが常識です。
どうしても、「芝」にこだわるのであれば、「人工芝」にすればよい。
と、いうわけで、春木中学校の保護者は暴挙に出たのではなく、「やむにやまれず」やったことです。