アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

競馬の左右両方回りが理想的な周回

2010年12月16日 | Weblog
 田舎者を勝手に代表している私ですが、苦手なこととして、ロータリーがある。田舎には、ロータリーはない、「辻」ならあるが…。
 車で都市部を走っていると、いきなりロータリーに出くわすことがある。ひたすら左をキープしていても、内側の車が出たがって左へ入ってこようとする。危なくてしょうがない。
 日本でもロータリーは苦手なのに、アメリカでは泣きそうになった。慣れない左ハンドル右側通行で、ロ、ロ、ロータリーに突入!い、いつの間にか内側に入っている!さあ出られない。内側を走っている限り危険は少ないが、一生走り続けていなければならない。グルグル回ること5~6回。必死でなんとか脱出したが…薄毛に拍車がかかってしまいました。

 私など、「右」「左」を即座に理解することが難しくなってしまっている。一番恥をかくのが、胃のバリュウム検査。「はい、右回りでうつぶせに。違います、違います。右回りッ!」「左から静かーに回って…そ、そ、それは右回り!」…大騒動です。

 陸上競技のトラック種目は、「左回り」。アメリカは右回りかと思いきや、やはり左回り。
 1896年の第一回近代オリンピック(アテネ)では右回りでした。ところが、1913年の国際ルールブック改正で、「レフトハンド インサイド(左手を内側に)」つまり、左回りへと変更になった。つまり、地球上の全ての国で、「トラック種目は、左回り」となっている。

 なぜ左回り?これにはさすがの陸上関係者も、「それは…ごもごも」。無理矢理理由を述べる人もおられる。
 「人間の心臓は、左にある。左回りにすると遠心力による心臓への負担が少ない。だから左回りなんだよ」…こりゃあぶったまげた!遠心力で心臓に負担がかかるほどのスピードで走る人間がいるかぁーっ!
 「利き足が右足の人が多いのです。左回りだと、左足を軸にして右足で蹴ることができるです」…左足を軸に?コンパスのように回るのか?トラックって、半径50センチの円かぁーっ!
 結局、陸上競技の左回りは、ルールで決まっているからであり、ルールの根拠となった理由は不明のままです。

 その点、競艇の場合、「左回りの理由」が明確にされている。少し自慢が入りますが、私は小型船舶2級の免許所有者です。船舶免許の凄いところは、「事実上、免許証失効の期限(有効期限)がない」。有効期限があるにはあるが、講習を受ければ交付してくれる。極端な話、20年前に有効期限が切れていても、1時間講習を受ければ元通り。自動車の場合はこうはいかない。
 閑話休題。競艇は船舶の通行ルールが適用されているのです。「右側通行。表示物等を左に見て左旋回」このようになっているので、左回りになるわけです。法的な根拠に基づいている。それなら陸上競技のルールと同じだろう。随分競艇の肩を持つなあって?学生時代、アパートから徒歩10分の所に多摩川競艇場があったもので…。

 アパートから徒歩15分で府中の競馬場がありました。途中に質屋さんもありました。競馬は、右回りか?左回りか?競馬の場合、回り方は実にハイレベルな決まりになっております。人間様の陸上競技とは大分違います。
 府中は左回り、中山は右回りです。つまり、右回りと左回りをバランス良く競馬場に割り当てているのです。
 その理由は?「同じ回り方ばかりでは、馬体のバランスが崩れるから」これは素晴らしい。人間でも同じことがいえます。左回りばかりでは、左回りに適する体になっていきます。つまり、バランスの悪い体になる。練習では、「8の字走」がいいのです。
 だから何が言いたいのかって?実は、左回り・右回りに関する理論を持っているのです。それは、明日書きます。