アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

高卒求人に、大卒が侵攻…師走の寒空に…

2010年12月30日 | Weblog
 売り手市場といわれた2006年度の有効求人倍率と同じなのに、「就職超氷河期」だと…。内定をとるのに、コミュ力もESも、なーんも関係ないという情報がある。これが本当なら、就活に必死の学生たちは…ピエロ?裸の王様?しかして、どんな情報か?

 某有力誌企画の採用担当者座談会(人事部証言)…
○ 日東駒専は、(志望)大学に行けなかった学生が入っているという気がする。
 ○ 大東亜帝国は、大学じゃなくて質的には高校レベルだよ。もう数年前から学歴のインフラ現象が起きている。昔の院卒が今の四大卒。今の四大の60%は高卒レベルに落ちていると考えたほうがいい。

 日東駒専、大東亜帝国の学生が怒りますよ。しかし、どうしようもない。…企業の人事部にそのような見方をされていることは確か…。つまり、日東駒専以下の大学は、就職が大変だ…。あと、地方の大学(国公立を含む)も同様に大変。企業・採用担当者は、コミュ力に関係なく大学名にこだわる。

 大学名での採用はおかしいだろう?!そう考える企業ももちろんたくさんあった。しかし、ここ数年言われている…つまり一般化された事実として…学歴不問採用を厳密に行なっても、採用内定者の大学名を見ると、結局上位校ばかり。「質重視」での採用では、地方国立大学や中堅(以下)の私大の学生がどんどん落ちる。このような実情だから、最初から大学名採用になってしまうのだと。

 「有効求人倍率が示すとおり売り手市場だよ」と受け止めている学生もいる。60%の内定者の中には、3~10社から内定をもらったという学生がいる。40%が内定なしだというのに。どうしてそのような差がつく?前述の「学歴差別」…それはもちろん大きい。あと…貧富差別というか貧富格差も歴然としているという。

 ○ ビジネス誌を読んでいるかいないか。これは、「情報格差」といった方かいいかもしれないが、ビジネス誌を買うにはお金がかかる…貧富格差かと。
 ○ 就活セミナーを受講しているかいないか。ビジネス誌同様、「有料」の情報に接しているかどうか。お金がかかります…貧富格差。
 ○ 先輩訪問をしているかいないか。地方の大学生は、旅費・宿泊費が大変…貧富ぅ…。

 そこへもってきて、外国人留学生を大量に採用する大手企業が目立つ。
 20年度で大学・大学院などを卒業・修了した約3万5千人の留学生のうち、日本国内で就職したのは全体の約25%にあたる8,736人。
 21年度、立命館アジア太平洋大では、外国人留学生約270人の9割以上が三菱商事や東芝、東レといった有名企業に内定した(今、どうなっているかは不明ですが、内定をとったことは事実)。
 22年度、ローソンは、新卒採用の約3割(20人程度)を外国人留学生とした。クロネコヤマトも、新卒採用の約3割を外国人留学生に。
 2年後(24年度)になるが、ファーストリテイリング(ユニクロ)は、新卒採用の3分の2を外国人とする。
 採用する学生の出身国は、「中国、韓国、タイ、インドネシア」などアジアが中心。当然ながら、母国の事情に詳しく、母国語の他、英語、日本語が堪能。(産経新聞)
 これなら外国人留学生の採用を増やしたいのも頷ける。日本の大学生より「即戦力」になるでしょうから。

 こういうことになっていた。やはり超氷河期ではなく、正しくは、売り手市場なのかも知れない。国内難関大学学生が、複数の内定を持っていき、外国人留学生も採用内定を持っていく…残りは少ないよなー…

 そして…とうとう、大学生が、「高卒の求人の分野へ侵攻し始めた」。一昔前の高卒並みといわれている大学生ですから、正しい選択といえなくもない。企業側は大歓迎だという。
 とにかく内定をとりたい…もう、なりふり構っていられない。必死さが伝わってきます。高卒にとっては大きな災難。中卒の分野を侵犯することに…これは、ならないでしょうけど。とにかく大変なことになっている…。