アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「舌」の使用法は千通り

2010年12月02日 | Weblog
 犬と猫、どっちが凄い技を使うかという話ではないのですが…
 犬の水の飲み方・・・舌をひしゃく(柄杓:神社の手水鉢の所に置いてある。早い話がスプーン)のようにして、水をすくって飲む。
 猫の水の飲み方・・・丸めた舌先を水面から素早く引き上げて水柱を作る。水柱が重力で崩れるまでの一瞬に、柱の上部をパクッと噛み切る。

 猫も侮れませんなあ!舌で水柱をつくって、上部を噛みきるようにして水を飲んでいた!スルメを食べて腰を抜かした我が家の二毛猫は、水に顔を突っ込んでグビグビと飲んでいたように思ったが…実は、舌で水柱を作って、重力と競争していたんだあ!

 ヘビの舌など、先が分かれている。あの「チロチロ」で臭いを嗅ぎ獲物を見つけるのだという。コモドドラゴンなどのオオトカゲも同じ。テレビで観たヤモリは、舌で、眼をなめていた。つまり、舌がワイパー。
 カメレオンは、舌を伸ばして獲物を捕らえる。カエル、キツツキ、アリクイも同様。
 犬が走るときに舌を出すのは、体温調節。人間が舌を出すのは、失敗したときなど…。体温を逃がすのとは関係ないみたい。それにしても、アインシュタインが舌を出している写真をよく見るが…。彼は、全身が毛に覆われているため、汗をかいても熱が逃げにくいため…。などということはないですね。
 マオリ族は、舌を出して敵を威嚇する。これは、「オールブラックス」の試合前の踊りにも取り入れられている。膝を曲げ、両足を踏みしめ、相手を威嚇するように目を大きく見開き舌を出し、「カマテ、カマテ」と叫びながら胸をたたく。

 仏陀の舌は、顔全部を覆える大きさがある。仏教の教えにイチャモンをつける気はないが、なぜ、仏陀の舌はそれほど大きいのか?恥ずかしがり屋だから顔を隠すために…?

 大韓航空機爆破事件で、金賢姫(キム・ヒョンヒ)が捕まった。その時、舌を噛んで自殺しないように、口にタオルをツッコミ、ガムテープで口が開かないようにして護送した。ところが、現代医学では、「舌を噛んでも失血死に至ることも、舌筋が喉の奥に落ち込んで窒息死する可能性もほとんどない」のだそうで…。金賢姫の口への詰め物…今考えるとお笑いということか。

 魚の目玉を食べると、目がよくなるという…迷信なのかか、言い伝えなのかがある。その路線で行くと、「タンを食べると、舌がよく回る」ということになる。私は、老化現象なのか、よくカムのでタンを食べなければなりません。

 舌は、実に様々な使われ方があり、最後には食料になる。一体、何口くらいの使われ方があるのか?「千口」です。なぜ分かるのかって?「舌」は、「千口」と書きますから。