アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

43円いただくために1,210円かかる…

2010年04月20日 | Weblog
 無駄が多いです。マータイさんに教えてあげたいし、蓮舫さんの耳にも入れたい。
 ガン保険の会社から、「43円返します」という連絡が来ました。理由は、「保険料過大のため」なのだそうで…。どういう意味なのか?多分、猫とアヒルが力を合わせて43円返してくれるのだろう。それにしてもあの猫、剥製のようで不気味です。「カッワイイー!」という評判なのでしょうが…その感覚は理解できない。ともあれ、そのお知らせ葉書の郵送料って?50円でしょう。返金の額より、お知らせの方が7円高い…。
 その後、ゆうちょ銀行から、「振替払出証書」が送られてきた。封書なので、80円かかったんじゃないか?証書の紙代・印刷代もかかったであろうに。

 さて、私がその「43円」を受け取りに行く手段だが、足が痛いので自転車は無理。もちろん徒歩で行ける距離ではない。バスも通っていない。やむなく郵便局までタクシーで行くとすると、往復で1,080円かかる。

 たとえ43円でも、お金は大切にしなければならない。「1円玉の旅ガラス」という歌もあった。カラスが1円玉を加えて旅をしたという…そんな話ではなかったですね。1円でも大切にしろという歌詞…でもないか。
 この43円の為に、保険会社、ゆうちょ銀行、私のサイフからの出費…合わせて、「1,210円」かかる計算になる。すでに、郵送料が130円以上かかっている。こんなことが実際にある!
 受け取りに行くべきか?放棄するか?これが我が家の当面の問題です。
 「43円物語」は短編なので、以上で終わり。物足りないので、もう一話。

 最近あきれたこと
 「古い人間」と言われてもいいんです。「CA(航空機の客室乗務員)は、英語が出来る」と思い込んでおりました。しかし、この度、「CAの中には、英語が出来ない人もいる」ということが分かり、一瞬「唖然」その後あきれました。

 飛行機に乗ると、機長とCAがインターフォンで会話しているのをよく見かける。機長からの連絡でCAが、「皆様、当機右前方に富士山が御覧になれます」など機内へアナウンスしてくれる。

 スカイマークで、機長がインターフォンでCAへ連絡しようとしても、CAが応対しなかったことがあったそうで…。その理由が、「機長は外国人で、英語でしゃべるからインターフォンに出なかった。英語を使われても、解らないから」 
 私の固い頭の常識を砕かれるのは、ある意味気分がいい。しかし、常識を砕かれるにしても、低次元へ砕かれるとズッコケますよ。このインターフォンに出ないCAの態度がまん延すると、大変なことになります。

 警察官だけど、泥棒が強そうだから見ないふりしておこう。
 消防士だけど、定時に帰りたいので119番の電話には出ないでおこう。
 国会議員なんだけど、居眠りをTVカメラで撮られてもいいようにまぶたにマジックで目を描いておこう。(これは例としてふさわしくないかな)
 店員なんだけど、中国人観光客が来たので言葉が分からないから隠れていよう。
 このようなことにつながります。えっ!「つながんない!」ってか?は~い!

「0豪ドル女子大生の1,500マイル」に期待…

2010年04月19日 | Weblog
 速い!実に速い!女子大生が、0円で日本一周してしまった。「自分のお金を一切使わず、食事、移動、宿泊、その他もろもろを他人の厚意にすがり、人のやさしさを感じながらの旅」…

 これって…「母をたずねて三千里」の世界…でもないか。三千里は12,000km。距離もだいぶ違いますね。
 あと、「裸足の1,500マイル」も思い出します(「素足の1,500マイル」だったか…?いずれにしろ、靴を履いていませんでした)。
 映画、「裸足の1,500マイル」、原題は「Rabit-Proof Fence(ウサギ防御フェンス)」。実話に基づいたオーストラリア映画(2002年)。「盗まれた世代」が題材。大きな話題にならなかったので、「そんな映画知らないよ」という人の方が多いか…

 80年ほど前の、オーストラリア。「先住民アボリジニの混血児を家族から隔離し、白人社会に適応させようとする隔離・同化政策がとられていた」
 パース(西オーストラリア)の近くの先住民居留地に収容された3人の少女が脱走し、2,400km離れた母の元に帰った…。砂漠地帯だから、過酷な自然環境。地図?そんなもんなかった。では、どうやって母親のいるジガロングに行くことが出来たか?

 ジガロングに、「野ウサギ防御フェンス」があった。フェンスの長さは、2,000kmにも及ぶ。居留地の近くまでフェンスが伸びていた。つまり、フェンス伝いに行けば、ジガロングへ行けたというわけ。
 パースの近くの収容所を脱走した3人少女の旅は、それはそれは過酷だった。
 90日間歩いたのです。水も食料もない砂漠の中…時折、人の厚意を受ける。2,400kmということは、1日27km歩いたということ。14歳(モリー)、10歳(グレイシー)、8歳(デイジー)の女の子3人がです。(モリーとディジーは姉妹。グレイシーは従姉妹。グレイシーは途中で追跡者に捕まり、収容所へ送り返された)

 実話に題材を得た映画だけに、「驚嘆」です。死ぬか生きるか!母に会いたい一心で裸足で歩き続けた…。

 0円日本一周の女子大生…裸足ではなく靴を履いて、車を出していただいての移動。清潔な宿泊場所の提供をうけ、豪勢な食事をいただいた。この女子大生の「0円日本一周」の目的は何だったのだろう。おそらく、「目的などなかった。思いつきを実行しただけ」と、いうところでしょう。もっとも、それでいいのですが。

 0円女子大生に何の恨みもないので、「靴を履いて車で移動しただろう!」などと責めるつもりなどない。ただ…なんともスッキリしない。
 「裸足の1,500マイル」の3人は、90日間、「自分たちの力で旅した」。0円女子大生は、数週間、「他人の力で旅した」…スッキリしない原因はこの違いですかね?考え方によっては、0円女子大生の旅も、自分の力での旅となる。インターネットを使って、交通手段の確保、宿の確保、食事の確保…自分の力ですね。
 
 女子大生は、新学期元気に登校しておられるという。そして、今回の旅行を文章にまとめる作業中とか…。そこで、私はこの0円女子大生に一つの提案があります。
 次回は、インターネットなしで、「モリーたちが歩いた1,500マイルを歩いてほしい」靴は…履いていいです。
 この旅により、間違いなく売れる本が書けますよ。0円女子大生というニックネームも返上できます。「0豪ドル女子大生」になるわけで…

「命を守る」…24回も言ったのだから守ってよ!

2010年04月18日 | Weblog
中国で合計4人の日本人が処刑された。
 「中国政府としては、麻薬撲滅への姿勢を海外に示す狙い」…という見方がある。その見方…むしろ主流になっている?私は、「中国の刑罰の概念が(日本とは)まったく違う」という問題であって、「麻薬撲滅の姿勢」とはあまり関係がないと思います。

 香港、マカオの場合はそれほど厳しく注意されることはありません(返還前は…)。しかし、他の都市では、「言葉が分からない日本人が、一人でウロウロ歩くな。事件に巻きこまれたら日本へ帰れなくなるぞ。特に夜間は…。昼間も危ない。だから(われわれ旅行会社の)ガイドを雇え」脅しのように言われます。

 買春・売春は、最高刑で死刑。調子に乗ると生きて故国の土を踏むことは出来ません。実際、中国の旅行業者に、売春婦の斡旋を依頼した日本人が、国際刑事警察機構を通じて、国際指名手配になったことがありました。しかし…斡旋を依頼しなくても、先方さんから売り込みに来ます。私は、生きて帰国したいので、少々声を大きくして追い払います。ホテルの部屋まで来ることがあります。ホテル側と何らかの協定を結んでいるのでしょう。ツアーガイドによる周旋もあります。お手盛りでピンハネできるので、良い副収入になるようです。少数民族の女性を支配下に置いているケースが…根が深い(民族問題も絡んできます)…。

 文化財の持ち出しも、最高刑は死刑。日本人旅行者の場合、騙されてインチキの骨董品を掴まされるのがオチでしょうから、心配ないかも知れません。過去にあったのは、「骨董品の運搬を持ちかけられ、日本へ持ち出そうとして捕まった」というケース。骨董品の価値が低かったため死刑にはならなかったという。
 飲酒運転致死罪は即死刑。窃盗でも、高価なものなら重罪…。
 日本の田舎のオジサンの知識を並べただけでも、以上のような状況です。大量の麻薬密輸ならウンもスンもなく死刑。特に、麻薬撲滅への姿勢を海外に示したわけではないと思う所以です。

麻薬を持ち出そうとした。しかも半端な量ではない。罪は憎むべき…。しかし、なぜか釈然としないものが残る。日本人が外国で死刑になることがストンと落ちない。…もっとも、外国人を日本で死刑にした例もあるので、大きな声では言えないが。
 「鳩山さん、中国の日本人死刑執行に対して何らかの態度なり行動なりをしめせよ!」という世論…結構あったと思うが…。

 鳩山さんは、「日中間では司法制度が異なる。中国には中国の司法がある。(自分も)刑罰が厳しすぎるという思いはある。(日本国民が中国に反感を持ち)日中関係に亀裂を生じさせないよう、政府として努力していく」。また、「内政干渉したくない」とも述べた。
 「命を、守りたい」と二十数回繰り返した…。その人のコメントとしては、いかにも淡泊。それにしても、「日本人を死刑にするなよこら!」と、言うのが内政干渉かね?単に希望を伝えるだけだと思うけど…。

 <2009年の全世界の死刑>
中 国・・・・・・・(推定)3,000人~10,000人
イラン・・・・・・・388人
イラク・・・・・・・120人
サウジアラビア・・・ 69人
その他・・・・・・・137人
 この数字をどう見るか?出どころは「アムネスティ・インターナショナル」なので、信頼できる数字。こ、こ、これって中国に対し、内政干渉しなければならないんじゃないかぁ!?(人口の割合では、サウジアラビアが最も高いのだそう。中国は、政府が発表しないので「推定」となる。当然、幅が出来る)

 中国の「領海法」で、「尖閣諸島」が中国領になりましたが(一方的に)。南沙諸島も中国領になったので、マレーシアは猛烈に抗議しました。「国を守るためだ。戦争になってもいい。負けてもいい。戦う!」マレーシアはこの一件で国際的な信頼を得ました。いい国ですよ、マレーシアは!(一度しか行っていませんが…。街が清潔で、民度の高さがうかがえます。日本の大学の医学部を卒業したお医者さんもおられます)

 アジアで、中国に、「戦うぞ!コラ中国!」と宣言したのはマレーシアだけ。日本だって中国の法律に抗議してもいいでしょう。このまま、「内政干渉してはならない」という程度の意識でいると、「中国の台湾併合も認めま~す」ということになりますよ。

 罪は憎むべきものです。しかし、命を守る日本の首相として中国に対し、「死刑を執行しないで!日本人の命を守りたい!」と言ってほしかった。「負けてもいいから戦争するぞ!」とは言わなくても良いけど。

大学入試制度はアメリカをマネるべし

2010年04月17日 | Weblog
 新入生、みなさん嬉しそうで、初々しい。見ていてもワクワクします。
 で、「AO入試」なる入試がある。「OA入試」という記述も見かけるが…どうやら、AOの間違い…というか、どっちでもいいみたい。「アドミッション・オフィス」も「オフィス・アドミッション」も大差ないですから。
 「自己推薦入試」「公募制推薦入試」「自由選抜入試」「特別総合入試」「一芸入試」…これらも、AO入試です。スタンダードなどありませんから、大学により呼び方が違う。(一般入試の中味を、「A方式(大学独自の試験)」「C方式(センター利用)」「AC方式(併用)」…と分けている大学がある。これは、AOではない)

 AO入試が取り入れられた背景にあるのは…「たった一回の学力試験の結果で合否が決まる一般入試」の改善です。その策として出願者を多面的に評価しようというもの。学力はともあれ、人物に重点を置く…。

 若干、アメリカの大学入試制度(大学進学適性試験Scholastic Assessment Test通称SAT)に似てきました…若干ですよ!しつこいですが、ほんの少しです。私は、この20数年間言い続けてきていますが、「大学入試は、アメリカをマネるのがいい」。

 SATは、アメリカの高校生が大学に進学する際に受験する共通テスト。「大学で学問を修める適性があるかどうかをチェックするテスト」
 (ACTーThe American College Testing Programーというものもある。SATと同等…に近い存在に扱われている)
 SATの試験科目は…大変複雑。…科目別テストの他、論理思考テストや論文も。ここまでは、「それがどうした?」という程度。
 初めて知ったとき驚いたのは、SATは、「年間7回」実施されるということ!1回だけ受けても良いし、7回全部受けても良い。つまり、入試を7回受けられるようなもの。受験結果は、「SATのスコア」として登録される。このスコアは、「有効期限なし」(但し、5年経ってからスコアを使う場合、「学力が下がっているかも知れませんよ」という注意書きが付く)

 その後どうするか?筋道だけ書くと…私が、ハーバード大学を志望するとします(ありえないだろうって?例えですから…)。ハーバード大学へ、「入れてください」と連絡する。ハーバード大学は、「(私の)SAT公式スコアレポート」を(SATを管理している部署から)取り寄せる。そのレポートを見たとたんに、「不合格!」となる場合もある(点数がハーバードに気に入られなかった場合ですね)。「スコアレポートが、ハーバードに気に入られた場合、教授やら准教授やらが面接に来てくれる。私が行くのではなく、大学側から私が希望する時間に希望する場所へ来てくれる。一度の面接で不合格になる場合ももちろんあるが。面接が二度、三度と続くと合格になる。このように志願者をよく知ることは、「良い学生」を入れることが出来るということ。ハーバードは東海岸(ボストンの隣のケンブリッジ)にあるが、大陸を横断して西海岸(カルフォルニア方面)まで面接に出かけることもある。

 学生と何度も会って入学させる。本当にやる気がある学生を集めることになる。学生は、当然のことながら一生懸命勉強する。社会へ出てもすこぶる評判がいい。

 さて、日本のAO入試ですが…始まって20年経った。AO入試で入学して社会人になっている人がおられるわけですが…ほんの一部だと思うのですが、企業からの評判がすこぶる悪い…。

 企業から、「使えない社員」という烙印を捺される・・・AO入試で大学へ入った学生の割合が飛び抜けて高いという。こ、こういうことになってしまっている…。もちろん、AO入試で大学へ入り、社会人としてバリバリ活躍している人も多いでしょうけど。
 ただ、「使えない奴が多い」…これは、正直うなずけます。大学によりけりですが…。
 「AO入試は、学生を集める手段。集めりゃいいという大学」が…。このような大学の場合、高校の学業成績など度外視。面接の評価は、もちろんエクセレントでしょう。なぜなら、そのレベルの大学の受験生は・・・しっかり暗記した「自己PR」を、元気よく立て板に水のごとく話す。Q&Aも、さんざん練習し(Q&Aの練習…演劇のセリフを覚えるみたい…)、マニュアルを丸暗記しているので立て板に水なのです。ちょっと詰まってみたり、表情を曇らせてみたりも練習通り!面接員は感動して、「はい、合格~ッ!」。付け焼き刃が通用してしまう。鍛えられていない鉄は、「鋼」にはなれない。脆く崩れていくだけ。これじゃあ、社会へ出て立派に頑張れる率は低い…。

 AO入試は、悪くはない。悪いのは、「学力」が足りなくても入れてしまうケースがあるということ。どうしたらいいかって?日本の大学入試方式は、アメリカをマネると良いのです。

国民は毎日、「非公式会談」をしています…

2010年04月16日 | Weblog
 よそ様へお伺いするとしよう。玄関のドアを開けて入る・・・この動作に対し…「お客様が、入場してきた」と、表現されると、そんなオーバーな!と思います。
 また、「客が、侵入してきた」と、いわれると、「私はコソ泥か?」と、情けなくなります。
 ことばの表現にも、「デフォルメ」があります。早い話が、「誇大表現」「過小表現」「情報操作表現」「誘導表現」…。みなさん日常生活で、「デフォルメ」を楽しんでいる。

 「(新1年生へ)大きくなったねえ!身長は5メートルぐらいあるかな?」
 「(自虐的に)歳をとると背が縮むんですよ。年間、2メートルは縮みます(過小表現の例になってないかな。縮むから小さいということで…)」
 「日本のバカどもが、寝ぼけたことを言っている(某国の女性アナの得意文句)」
 「どちらも良い商品ですが、こちらは副作用がありません(こちらを売りたいんだろう!誘導だな)」

 単なる「飲み会」が「大宴会」。妻と明日の予定を話すのが、「家族会議」。これに、従姉妹が加わったりすると、「親族会議」。「こちらへどうぞ」と案内されるのが、「任意同行を求められた」。調理中に指に切り傷…「業務上過失自傷(そんなのあるのか?)」
 庶民が楽しむ分にはこのデフォルメの表現は良いと思うのですが・・・

 ワシントンの核サミットで、「非公式ではあるが鳩山首相とオバマ大統領が首脳会談を行なった」という報道が。
 二人とも超多忙だから、公式会談は無理…というものではなく、公式首脳会談を申し入れたが、受け入れていただけなかっただけ。それでもめげずに非公式ながら、会談に持ち込むあたり、鳩サマも大したものだ。さすが、スタンフォード大学卒業!(麻生前首相だってスタンフォードだぞって?麻生さんは、スタンフォード大学へは入ったが卒業はしていない。理由?それは太郎さんに聞いて見なければね…漢字の読みは関係ないはず…)

 凄いぞ鳩サマ!普天間基地移設問題は、日米関係の根幹まで揺るがしかねない大問題。よくぞ、オバマ大統領と会談してくれた!もっとも、これは民主党の根幹を揺るがしかねない問題でもあるのですが。おっと、その前に御本人の根幹か!

 …あっ…うっ…「非公式首脳会談」とは、核サミットの夕食会で鳩サマとオバマ大統領が隣の席になった。着席前に、「やあ。どもども!」と、言葉を交わした。食事中も、会話した。こ、こ、これを称して、「非公式首脳会談」。 ワシントンポストは、「メインデッシュとデザートの間にやったのであろうか」と、最大級にバカにしていたが…(核サミットで、鳩サマは、ワシントンポストをはじめ、米国マスコミから「情けない奴」「最大の敗者」という評価を受けている)。
 非公式・・・公式ではないから、確かに非公式
首脳・・・・確かに首脳だ
 会談・・・・話をするから、会談
 「非公式首脳会談」で正しいのか?

 この非公式首脳会談の後、記者団に囲まれ会談の内容を問われた鳩サマは、「一切しゃべりません。言葉の裏を読まれますから」と。食事中の会話が「非公式首脳会談」という意識を持っているところが凄い。
 
 トイレで隣どうしになり、「やあやあ、どもども。歳とともにキレがね…」と声をかけあったら、「非公式の会談をした」と表現することにするわ…。首相に倣って…。

恨みしか残らない…体罰

2010年04月15日 | Weblog
 体罰は、理由の如何を問わず受けた方には恨みしか残らない。
 1月の法政大学の付属高校(三鷹市)の体罰の時、「今時、そんな体罰があったのか?!」と、正直びっくりしました。「殴る蹴る、半日にわたり正座させ、しびれた足をつまようじで突き刺す…」。最も被害の大きかった生徒たちは、全治2~3週間の怪我だった。「(生徒同士)お互いに、罵詈雑言の浴びあいをさせた」…これには笑ってしまいました。しかし、本人達には教員に殴られる以上に痛かった(心が)かもしれません。

 そしてこの度、長崎県立五島高校で、服装・頭髪・顔などに乱れがあった生徒21人を約3時間正座させた…。正座を罰とすることが、もの凄く嫌なんですけど…正座が罰なら、お坊さんは、お経を上げている間中自ら罰を科していることとなる。(もっとも、最近の坊さんは椅子に腰掛けるようになってきたが…。生徒の「顔の乱れ」ってどういうことだって?福笑いの失敗ではなく、眉を剃っていたのだそう。正座させないで、マジックインクで太い眉を描いてやれば良かったのに)

 この1年を見ても、マスコミに取り上げられた体罰が結構ありました。島根、京都、石川、兵庫、佐賀、長野、宮崎、福岡…
 体罰がなぜ悪いか…体罰を受けた児童生徒は、「ああ、自分が悪かったなと、改心しない」からです。恨みしか残りません。体罰により、よいことは何もない。だから悪い。
 それに加えて、客観的には、法令違反ということも悪い理由に挙げられます。

 教育令46条(明治12年)。「学校で生徒に体罰(殴ったり縛ったりのたぐい)を、してはだめだよ」とある(実際は、文語)。「生徒に…」だけ体罰を禁止?児童への体罰は法的に禁止していないのかって?はいはい、御心配なく。
 小学校令47条(明治33年)…「教育上の必要により、児童を懲らしめるのはいいが、体罰を与えてはだめだよ」
 学校教育法第11条(昭和22年4月1日施行)…「校長及び教員は、教育上必要があると認められるときは、監督庁の定めるところにより、学生、生徒および児童に懲戒を加えることができる。但し、体罰を加えることはできない」

 懲戒と体罰…この線引きが少々難しい。法務長官の意見は、「身体に対する侵害、被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒は体罰に該当する(昭和23年12月22日)」
 1年前の堺市の高校のケースは…懲戒なのか体罰なのか…
南海高野線三国ケ丘駅前で登校時の制服指導をした。服装などが乱れている生徒に、「腕立て伏せがいいか、放課後の校内清掃がいいか」と、選択させたところ、全員(15人)が「駅前で腕立て」を希望。実行したので全国的な話題となった。

 腕立て伏せは体力作りでしょう!服装の乱れの罰にはならない。体力をつけるために、わざと服装を乱すという行為が横行しますよ。
 掃除をさせるだって!ふざけちゃいけない!日本の学校では、児童生徒が掃除するのが当たり前。「掃除=罰」…これは、だめです。

 閑話休題。私は、教員の児童生徒に対する体罰には反対です。
 法令は遵守しなければならないから、反対は当然だろうって?そうですけど、そうならないから、毎年体罰がニュースになる。ニュースにならない体罰は何千例、何万例あるか計り知れない。
 私が言いたいのは、「体罰により、児童生徒を言いなりにさせるのは、教員でなくても出来る」ということです。暴力団でも、青年団でも、パチンコで負けてイライラしている爺さまでも…誰でもできることです。体罰なしで、児童生徒をきちんと指導できてこそ教員です。教員の皆様には、「体罰という言葉とは無縁の教育ができる教員(このような教員を、「教師」と呼ぶ)になってください」ということです。

日本が少しでもいい方向へ向けばいいのです

2010年04月14日 | Weblog
ノムさん(野村克也)とラモス瑠偉が、テレビ番組でちょっとだけ言い合いをしました。
 ロシアリーグ・CSKAモスクワの本田圭佑の話の時に、ノムさんが、本田のパネル写真の髪を指さし…
 ノム:その頭、なんとかならんかね(本田の金髪に納得できない)。
 瑠偉:ピッチの中でやるべきことをやれば、ある程度、こういうことをやってもいいんじゃないかな(結果を出せば、金髪は関係ないべ!)。
 ノム:サッカー界では、こういうことは平気なの?
 瑠偉:いやー、残念ながら平気です(本田の金髪で、サッカー界全体を語るなよー!面倒だなあ、「平気」と、答えておこう)。
 ノム:日本で一番欠けているのは、「らしさ」なんですよ。政治家らしさ。スポーツマンらしさ。サッカー選手らしさは、これでいいの?(瑠偉よ、本田にかこつけて、お前さんのロングヘアーへのイチャモンも入っているんだぞ!それに気づかないのか?)
 瑠偉:いいんじゃないですか(爺さま、これ以上引きずるなよ!しっつこいよぉー)
 ノム:こうゆう…(言いかけたのに、瑠偉に言葉を遮られた。フラストレーションが溜まった。憤懣やるかたなし)
 瑠偉:ファッション、ファッション(ガタガタ言うなよ、爺さん!)

 さて、本田圭佑は、金髪にしようが、紫髪にしようが全く問題ない。また、「日本サッカー界がどうのこうの」という問題ではない。ノムさんが何を言わんとしているかは解りすぎるほど解る。しかし、BUT、ノムさんもきちんと整理して発言しなければならない。価値観が多様化というか超多様化している現代、「日本人の金髪」についても、「厳しく糾弾しなければならないケース」の他、「スルーしてもいいケース」もあるのです。ここを理解してほしい。
 身体髪膚の毀損だからダメなんじゃないのかって?もちろん私の考えとしてはダメです。しかし、本田くんは、自立している一人の人間。私の考えに従わなくてもいいわけです。もちろん、ノムさんの考えにも。

 ラモス瑠偉にも言っておかなければならないことがある。「やるべきこと(サッカー選手として)をやっていることをもって是とするなら、スポーツは、形骸化して様式美を失い、文化ではなくなる」このことを、肝に銘じてほしい。日本人がプレイするスポーツですから、日本の文化です。サッカーであろうと、野球であろうと!

 ノムさんも、ラモス瑠偉も日本を良い方向へ持っていこうとしていますから、いい人たちです。
 で、亀田史郎さん…「何で見て見ぬふりをするんや。おかしいやないか!辛抱できひん。オレを怒らしたらどうなるか覚えとけ!おのれ(安河内事務局長)の首取ったるからな!」
 この人には、形式美も文化もヘチマも通用しません。国内最強ですよ。国母くんも沢尻のエリカも裸足で逃げ出すわな。対抗できひん。
 逃げ出せないのは、日本ボクシングコミッション(JBC)。勇気を出して、「永久追放」とした。絶対的な存在であった父が、「単なるたこ焼き屋のオヤジ」になってしまう(銀座8丁目に、「GINZA LEGAME」という店名のたこ焼き屋をオープン。一皿、800円は高いと思うが…庶民が行くようなところではないのでそれでいいのかな)。

 朝青龍さんも片付いたし、亀田さんも片付いたし、マスコミは沢尻エリカをシカトしたし(マスコミィ!頑張ったねー、偉いよー!)…後は金正日が片付けば日本はいい方向へ向かいます。
 「たちあがれ日本!」…と、いうことは、今まで倒れていたってことかな。(注:新党「たちあがれ日本」に、期待しているわけではありません。為念)

加害者家族に罪はないのだが

2010年04月13日 | Weblog
 足利事件の菅谷さんに続き、名張毒ぶどう酒事件の奥西さんもどうやら冤罪だったような‥。「人生を返してくれ!」といったところで返らない。
 冤罪の怖いところは…
1 犯人にされた人にとって人生が終わった。
2 犯人とされた人の家族が針のむしろの人生になる。
3 真犯人は、のうのうと生き続ける。
 グリコは一粒で二度美味しいが、冤罪は一つでずっと苦しい。真犯人は今どこでどうやっているんでしょうか…。

 日本の未成熟な部分として、冤罪はもちろんですが、「犯人の家族を色眼鏡で見る」ということが挙げられます。無罪となった、菅谷さんですら、「外へは…(出たくない)」と。なぜなら、「おい!菅谷!オマエ本当はやっているんじゃないのかぁ?」と言われるのに耐えられないから。

 冤罪から離れて、重大事件の犯人の場合ですが、本人は事件を起こしてしまったので法の下に罰せられるのは当然。問題は、家族(一族郎党も)です。「殺人犯の兄弟姉妹」を雇ってくれる企業がありますか?公務員試験にも合格させていただけないんじゃないか?犯罪とは直接関係ないのに…。自殺に追い込まれた家族もありました。暗に学校から転校を勧められる子も。地域社会やメディア、ネットの攻撃によって「孤立」していく加害者家族。「命を大切に!」鳩山首相も声をからして述べておりましたが、重大事件犯人(加害者)家族の「命(人権)」を何とかしていただかなければ。国民に、加害者家族がどんな目に遭っているかを広く知らせる必要があります。格好の例というと不謹慎ですが、「手紙」という映画があります。

 映画を御覧になられたと思います。犯人の家族についての映画で…中高生には是非観てほしい。観ることを義務づけてもいいような映画です。道徳の授業でこの映画を全編鑑賞して話し合いをさせた中学校教諭がおりましたが、すばらしい先生がいるなあと感心させられました。観るだけでいいのです。「犯罪は、犯人だけが苦しむのではないんだよ。だから、絶対犯罪を犯さないようにしようね」と語っている映画です。鑑賞させっぱなしでもOK。子どもたちの心に十分な衝撃を与えてくれますから。「手紙」を観た人は、「菅谷さん良かったですね」と、声には出さなくても、心では言うでしょう。

 沢尻エリカさんでさえ、マスコミに対し、「先祖・子孫・配偶者にはかまわないで」と、要求しています。
 加害者家族についても、「加害者と、家族は全く関係ありませんキャンペーン」が必要か?
 加害者がいなければ…つまり、犯罪が起こらなければ加害者家族が生まれない。生まれてしまった加害者家族は「偏見」により辛い思いをしなければならない。
 加害者自体が、「偏見により罪を犯してしまう」…。偏見をなくす教育…これですね。どういう教育をすればよいか?「ならぬものはならぬのです(ダメなモノはダメ)」の教育です。

3Kの職場は嫌…そんなこと言っていられるのが日本

2010年04月12日 | Weblog
 車で通りかかったら、官庁通りが渋滞…人口4万人の田舎の町で…大人の大半が集まったかのように混雑する通り。さて、そこはどこでしょう?「ハローワーク」の通りでした。ハローワークの駐車場に入りきらない車が、100mにもわたって路上駐車する。関係ない車も徐行しなければならない…。
 「ハローワークで、何かイベントでもあるのか?」並んでいる人がいると、つられて並ぶのが私の長所…。

 イベントでも何でもなかった。ハローワークは通常の業務…。職を求める人が溢れていた。この田舎でも、このようなことになっていたとは…。

 日本の失業者は347万人で、5.2%。凄い数値だと思うが上には上がいる。アメリカの5.5%、カナダの7.2%、ドイツの9.0%、フランスの10.0%に比べると低い…。喜べないけど。
 問題は中国で、2009年末には、4.2%と発表していた。と、ところが
温家宝さんが、「中国に2億人の失業者がいる」と…。細かく見てみると…中国の人口は、13億1400万人。労働人口を8億5000万人とすると、失業率は23%を超える計算になる。これは大変なことですよ。4人に1人が失業者!

 田舎のハローワーク。「パソコンでの検索待ち」「相談窓口の順番待ち」両方とも1時間近く待つ…!不思議なのですが、求職のみなさんに「切迫感」がない。穏やかな雰囲気が流れているのです。私は、その穏やかさが不満でした。
 「20万円にならない」
 「朝が早い」
 このような言葉が耳に入ってきました。結局、「なんとしても収入を得なければ餓えてしまう」という状況ではないらしい。親元にいれば食うには困らない。月給で20万円ほしい。勤務時間は、朝早いのは嫌だ…。

 失業率23%超の中国で…ある会社の元従業員の話として紹介されているものは…「ロバより働き、豚より悪い物を食べ、鶏より早く起き、水商売のホステスより遅く退勤し、孫よりもお利口に振る舞い、見た所誰よりも健康で、5年後には誰よりも老ける」…。
 このように言われている会社…春節で故郷に戻った従業員で、復帰しない人が5万人だという。その補充で、従業員を募集したところ連日数千人が集まってきたという。ロバだ、豚だ、鶏だ…故郷へ戻ったら二度と会社へは戻らない従業員が多い…そういう会社へ就職したい人が連日数千人…。

 上海市の葬儀業界が、初めて大学卒業生の就職希望者を募集した。418人の求人に対して、3,220人の応募者があった。
 杭州市で火葬場の焼却炉の作業者1人を募集した。100人以上の応募者の殆どが、大学卒だった。
 北京市の葬儀関係部門が若干名の大学卒業生を募集したところ、500人の応募があった。(うち、125人が大学院修士コース)。
 1か月前のこと、山東省済南市で、「糞尿汲み取り作業員」として大学卒業の5名を採用した。
 職業に貴賎はない。葬儀関係だろうが、糞尿の汲み取りだろうが…なくてはならない仕事。中国で、これらの仕事に大学卒が就くことがニュースになる…と、いうことは、大卒に似合わない仕事というとらえ方があるということ。「大学さえ出れば、貧乏から抜け出せる!」と、早朝から深夜まで勉強する高校生の姿が日本に紹介されたのはつい3~4年前。「大学さえ出れば」から、「大学は出たけれど」になってしまっている。

事実、中国でも嫌われる職業の3Kがあるのだそう。
 「苦労する、くたびれる、汚い」この3K…。中国オマエもか!

 それで、日本の失業者ですが…3Kだからいやだ、就職しないというのならそれでもいいです。…就職しなくても暮らしていけるのでしょうから…。

郵便局で詐欺未遂

2010年04月11日 | Weblog
「悪気など一切なかった」と、言ったところで信じていただけないのであろうが…。
 年末に知り合った宮崎のA氏から、松が明けたころ年賀状をいただいた。「まあ、御丁寧なことだこと」と、思いながら、お返事を書いた…。
 お年玉年賀葉書きの当選番号が発表になり、我が家へ来た年賀状のうち5枚が、「切手シート(50円切手と、80円切手がついて1シート)」に当選。A氏からのものも含まれていた。郵便局へ交換に行った。

 と、ところが…A氏からの年賀状を返されてしまった…。
 「これは、昨年の年賀葉書きです」郵便局の窓口の女性(40歳前後)は、営業用の口調でしたが、表情に陰が…。その陰は、「このオヤジ、去年の年賀状の番号で今年の当選番号と同じものがあったので、紛れこませて切手シートを詐取しようとしやがったな。そこまでやるのかこのオヤジ。警察に通報してやろうか!」と、語っていた。

 あわてたのは私です。このままだと、「切手シート詐欺未遂オヤジ」のレッテルを貼られてしまう。なんとかこの場を取り繕わなければならない。
 とっさに、「こ、こ、ここを見てください。消印が「10.1.11.12-18」と、なっているでしょう。今年きたものなのですから!」

 窓口女は、シラーッと…反応が薄い。
 まずい!このままでは、まだまずい…。「(A氏の家族写真が載っている裏面を見せた)こ、こ、ここを見てください。2010と書いているでしょう!今年きたものなんです。去年の年賀葉書きであることに(私が)気づかなかったのです…」懇願するように言い訳した。

 「何事が起こったのか」と、暇そうな上司らしき男が近づいてきた。大事になってきた…。窓口女は、無言で、切手シートを数えていた。たった4枚なんだけど…。
 そのまま、切手シートを受け取って帰ってきたのですが…私の切手シート詐欺未遂については、疑いが晴れたのであろうか…。

 A氏には悪意のかけらもなかったでしょう。おそらく、「暮れにお世話になったあの人へ、年賀状を出そう。今年の年賀状はもうない?それじゃあ去年のが残っているからそれに印刷して出そう」そんな状況だったのでしょう。まさかその去年の年賀状の番号が今年の切手シートの当選番号になるなど、夢にも思っていなかった。
 人生はチョコレートの箱…いつ、どこで、どうなるか分からない?
 日本人ではかなり品行方正の私が、詐欺未遂犯になるところだったのですから。しかも、切手シート1枚…金額にして130円。