アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

台湾の日本語教科書…

2013年11月20日 | Weblog
 50年前の日本の英語学習といえば…
 「This is a pen.」が基本中の基本。そして、疑問文、「Is this a pen?」を習って、「Yes, it is.  No, it isn't.」を習う。
 それがどうしたって?それが、アメリカ人に、「そんな英語使いませんよ」と、指摘されてあの懐かしの、「This is a pen.」は、消えてしまいました。
 なぜかって?日本語に置き換えるとおかしいことが分かります。
 「これはペンです」…ゴリラの形をしたペンであれば、この文はおかしくない。しかし、普通のペンを持って、「これはペンです」・・・これは、言いません。「だから何なんだ?」と、言い返えされてしまいます。

 話題になっている台湾の日本語の教科書…ひとしきり笑いました。おもしろいなあ!次のような会話文が!

 小百合:初めまして。日本から来ました。あなたはだれですか?
 大蘿蔔:お前がさきに名乗れ
 小百合:私の名前はさゆりです
 大蘿蔔:俺は大根(だいこん)だ。土から来た
小百合:大根さん、どうぞよろしくね
 ※ 小百合の話し相手は、「大蘿蔔」という設定。読み方ですか?日本語式では、「ダイラフク」なのでしょうが…台湾ではどう発音するのか解りません。意味は、「蘿」も「蔔」も大根のこと。それに「大」を付けているので「大きな大根」。

 この教科書で日本語を学んだ馬英八さんが、日本へ来て交番で道を尋ねようとしたら…次のような会話となります。

 警 官:初めまして。日本の交番の警察です。名前を言いなさい
 馬英八:お前がさきに名乗れ(内心…ウフフ、教科書通りなのでよかったぁ)
 警 官:おぬし、本官(ホンカン)を侮辱するのか?
 馬英八:そ、そんな「文(ぶん)」は、教科書にはござらなんだでごわす(内心…教科書から離れられると困るんだよなあ!)
 警 官:お前は、「土」出身の大根だろう!(内心…ウフフ、あの教科書読んでおいて良かった)
 馬英八:し、知ってんなら聞かずともようござんしたのに!「大根さんよろしくね」は、言わんのか!
 警 官:こ、ここで友だちになってどーすんの!お前、本当は大根じゃなくて馬小屋から来た馬だろうがぁ!まったくぅ、教科書通りじゃないと気が済まないんだからぁ!

 私は、「俺は大根だ。土から来た」というセリフに大変感動しました。今の日本で、このような発想ができるのは谷川俊太郎さんぐらいなもの。谷川さんの詩を作る原点は、「いかにウケるか!」。失礼なこと書くなって?御本人が言ってるんですよ!どこが失礼なんですか!私と、谷川さんの関係をナメちゃいけません。で、俊ちゃんには及びもしませんが、私もウケをねらって駄文(本ブログ)を書いているのです。

 日本の過去の英語の教科書は、「あり得ない状況のおかしな会話」を取り上げていました。台湾の日本語教科書は、「日本の古い言い方」や「アニミズム」を取り入れている。なかなか工夫されています。大根が小百合ちゃんと会話する!吉永さんじゃないでしょうね?

「土木作業員」で何が悪い!

2013年11月19日 | Weblog
昨日、11月18日は、「土木の日」だったんだと。最近「○○の日」が多くて、覚える気にもならないが、それにしても「土木の日」は初耳。
 「土曜の市」とか「木曜の市」のスーパーの宣伝がらみかと思いきや、そのまんま、「土木の日」でした。しかも、およそ四半世紀前に制定された…知らなかったぁ。
 「いい夫婦の日」が、「11月22日」であるように語呂合わせぇ…とは少々違う。「土」を「十と一」に「木」を「十と八」に分解して、土木の日を11月18日とした。土木だけに、建築工学的な分解と組み立て。

 半世紀前は、「工業高校」には、必ず「土木科」がありました。イメージとしては、「剣先スコップで穴を掘る」「ツルハシで穴を掘る」…まあ、典型的な肉体労働。現代では、「土木」を名乗る学科は皆無じゃないか?くまなく調べたわけではないが…。イメージが少々良くない。職業に貴賎はないが生徒も集まらない。そこで、「建築」だとか「都市計画」だとか呼び名が工夫されるようになった。知り合いの御主人に、土木科出身の人がおられるが、職業は、「オペレーター」だという。思わず、「どんな内容のお仕事ですか?」と聞き返してしまいました。「(土木作業用の小型特殊車両の)操縦者です。スコップ・ツルハシの運転手ではないですよ」…そんなところに見栄を張ってどうする。何でもカタカナで言えばカッコイイとと思っているところが…まっ、どーでもいいかな。

 一時期、「土木作業員」を、「アウトドア マン」と、呼ぼうという意見があった。「サンドイッチマン」の親類かと思われますよ。カタカナで呼びたいなら、そのまんま、「コンストラクションワーカー」で、いいんじゃないか。外出中の男は皆、「アウトドア マン」ということになりますゆえ。
 さらに笑えるのは、「飯場(はんば:作業員用の仮設の宿舎)」のことを、「アウトドア レジデンス」としたこと。プレハブがレジデンスなんだと!「飯場」がこっぱずかしいというのであれば、ローマ字にして、「HANBA」でいいんじゃないか?こちらの方がカッコイイ。
 
 「アウトドア マン」も「アウトドア レジデンス」も、定着しないうちに消えかかっていますがね。えっ?その呼び名はこれから一般的になるって?なぜ?

 土木建築業界は、東日本大震災の復興需要で息を吹き返し、7年後の東京オリンピック・パラリンピックの決定で、完全復活。飛ぶ鳥を落とす勢い!
 そうですねぇ!だけど、「アウトドア マン」「アウトドア レジデンス」の呼び名の普及は無理だと思いますがね。英語に似てますが…、「アウトドア レジデンス」つまり、「屋外の高級アパート」って何?

オヤジって愚痴が多いじゃないですか

2013年11月18日 | Weblog
 「~じゃないですか」、私は遣いませんがね。この度、佐藤雅彦さんが紫綬褒章を受けた事で、「じゃないですか」が話題になっています。佐藤さんが生み出した言い方ではなく、佐藤さんが、毎日新聞に月1回連載された「毎月新聞」の編集長のとき、「じゃないですか禁止令」というタイトルの記事を載せたのです。

 「~じゃないですか」が流行始めた頃、私は、「気持ち悪い言い方だなぁ」と、思いました。
 「子どもってマンガが好きじゃないですか」こう言われてしまうと、「マンガ嫌いの子どもだっているよ」と、反論できない。「子ども=マンガ好き」が世論が認める既成事実となってしまっています。
 「大阪のおばさんってヒョウ柄着るじゃないですか」…「着ないおばさんだっている」とは言えません。「~じゃないですか」は恐ろしい力を持った言葉ですよ。

 逆を返せば、相手を騙して言いくるめるときに使えば有効。
 「もしもし、おばあちゃん、このごろ貯金を振り込ませるサギが増えてるじゃないですか」
 「そうだね」
 「私の会社は世界信用金庫という会社で、世界中の信用を集めているじゃないですか」
 「そ、そうなのかい?」
 「今、社員が、お宅へうかがうじゃないですか」 
 「そ、そうしてくれるのかい?親切だね」
 「おばあちゃんは、通帳と印鑑を用意して待ってるじゃないですか」
 「そ、そうするから。早く来てね」
 あれあれ、簡単に騙されてしまいます。「~じゃないですか」、恐ろし!だから佐藤さんは「禁止令」を出したのかって?10年ほど前だったので…どうだったか。「禁止令」はユーモア。「~じゃないですか」を排除しようと呼び掛けたわけではなかったような…。会話において「巧な言い回しで、便利だけど注意すべき」という感じだったかと。

 ジムの風呂から上がった更衣室の風景…
 「オヤジって、ヘアドライヤーで全身を乾かすじゃないですか」
 「オヤジって、風呂上がりの更衣室で水虫の治療をするじゃないですか」
 「ドライヤーを両手に持って体を乾かすオヤジも出現しているじゃないですか」
 「ドライヤーで、水虫を乾かすオヤジもいるじゃないですか」
 全く、オヤジって、マナーも品も関係ないじゃないですか!

ユネスコは世界遺産登録について公平に…

2013年11月17日 | Weblog
 ミシュラン…タイヤじゃないほうのミシュランですがね。もっとも、元々はタイヤ交換に訪れた客が待っている間に手にして読む「レストランガイド」から発生したものですから、タイヤのミシュランも、レストランの格付けのミシュランも偕老同穴。えっ?表現が適当じゃないって?では、「同じ穴のムジナ」では?(同じだってかぁ!)
 で、ミシュランが、星をつけたレストランに食材の偽装表示があった。ミシュランの調査員でも見抜けなかったわけで…正直、(比較せずに)単品で食べたら、芝エビもバナベイエビも区別がつくはずがない。ミシュランがザ・リッツ・カールトン大阪の中華料理店「香桃」を訪れたときに芝エビの料理を食べたかどうかは分かりませんがね。

 おかしいと思っていたのです。我が町にもミシュランの調査員が来たらしく、「推奨店」なるものが2店ほど…2店とも、地元の人の評価は四流。「たまたま、その2店だけに入って、ほかを回るのが面倒だからその2店を推奨店としたのではないか?」このような憶測が飛び交っております。なお、2店とも、その後客が増えた気配もなく、閑古鳥が鳴いている始末。
 近隣の市では、推奨店すら1店もなく、「ミシュランは、我が市をスキップしたんじゃないか?未調査なら、未調査と発表してくれなければ、我が市の飲食店業界がまずいものしか食わせないとの評判が立ってしまう」と、憤懣やるかたない様子。

 「和食」が、日本人の伝統的な食文化として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるという(12月に)。日本人として、誇らしい。だけど、「○○人の伝統的な食文化」というのであれば、世界中で数千の無形文化遺産登録にしなければダメでしょう。片手落ちなんてもんじゃない。
 和食と同時に、韓国の「キムチとその漬け込み文化」も登録されそう。そうそう、そのように世界中の「食文化」を登録すればいい。ミシュランへの不審の反動がそっちへ行くわけで…。
 
 中国は、「中華料理」。タイは、パクチー山盛りの「トム・ヤム・クン」。イギリスはもちろん「紅茶とケーキ」。フィッシュ&チップスじゃないのかって?それもいいけど、紅茶とケーキの比ではない。イタリアはパスタ。インドはカレー。もっとも、ハウスインドカレーとは違うたべものですがね。
 エジプトは料理どころではないでしょうが、「豆料理」を世界遺産にしても文句が出ないでしょう。スイスは、「チーズフォンデュ」。スペインは、決定打がないので迷うところですが、「パエリア」にしておきましょう。味よりも、「伝統」ということで。忘れてはならないのが、ロシヤ料理。1000人に目隠しをして、世界の料理を試食してもらったとして、648人が、「ロシヤ料理が一番旨い!」と評価するでしょう。日本では、ボルシチばかりが有名ですが、「水ぎょうざ」もロシア料理です。中国の料理のように思われていますが、実際は、ロシアから中国へ伝わったもの。旨いです。どうして、648人という細かいところまで解るのかって?「ロ(6)、シ(4)、ヤ(8)」ってことで。

 ユネスコは不公平なく「○○人の伝統的な食文化」を無形文化遺産に登録すべきです。

自らの命を投げ出して人を助ける…

2013年11月16日 | Weblog
このところ韓国がおかしい。前からおかしかったって?そんなことはありません。韓国ファンだった頃は、年に3回韓国へ行ったこともありました。若者が礼儀正しい。食べ物に偽装やら誤表示がない。物価が安い。あの旨いマッコリが、浮浪者すら飲める安酒である…などなど魅力いっぱいでした。結局「安さ」が魅力だったのかって?いえいえ、お金の問題ではありません、「儒教精神」が、魅力的でした。安いのも嬉しかったですがね。今の韓国旅行…東京発着なら、ほとんどのツアーが数万円。中には、1万円を切るものも!今どき韓国へ行く人が少ないからでしょう。

 山手線新大久保駅で、泥酔した男性がプラットホームから線路に転落。その男性を救助しようとして線路に飛び降りた日本人のカメラマンと韓国人留学生がおりました。折から進入してきた電車にはねられ3人とも死亡した。こういう事がありましたねえ。人命救助のために自らの命を投げ出した。新大久保駅のホームと改札の間の階段に、この事故の犠牲者を追悼・顕彰するプレートが設置されています。落ちた男性を救出しようとした2人の遺族には、森喜朗首相(当時)から書状が贈られ、警察庁からは警察協力章が授与されました。事故の翌年天皇陛下が、死亡した韓国人留学生の両親を招待して慰労しました。
 韓国がおかしくなっていますが、韓国人には立派な人がいるのです。善良な日本人としましては、「韓国の全てがおかしいわけではない」という基本姿勢で見ていかなければなりません。
 殊勝だって?私だって、ダテに齢を重ねているわけではありませんよ。自身の危険を顧みず、窮地にある人を助ける…。凄いことです。

 目の前の川で子どもが流されているとする。
 「そんな場合、中国人は助けません」という話を聞きました。理由は、「助けたあと、その子が死んだら、助けた人が殺人扱いされるから。見ないふりして立ち去らなければなりません」。…み、見殺しかい!だけど、思い当たるフシもあります。車に轢かれた女の子を助けようとせず見ていたということがありましたが、犯人扱いを回避するためだったのでしょう。

 台風で増水した大阪の淀川で溺れていた小学生の男児を、中国人留学生の厳俊さん(26歳)が飛び込んで救出した。このニュースに耳を疑いました。中国人は、助けないんじゃなかったの?

 厳さんは、男児を助けようと川に飛び込んだが、流れに阻まれ一旦上陸。下流まで追って再び飛び込んだ。増水した濁流でも、「怖くなる時間もなかった」と。目の前の子どもを助けたいとの一心。
 厳さんは、紅綬褒章を受章。安倍首相も感謝状を贈るとう。是非贈っていただきたい。私からもお願いしますよ(どんな立場じゃ?)。そんなわけで、「中国人はこういう人たちだ」と決めつけてはいけないのです。

隣国との関係が良くないです。中国は…韓国は…と、口汚くののしる日本人も多い。日本人の子どもを命がけで助けてくれた。ホームに落ちた日本人を助けようとしてくれた。…これは、大恩です。国だ、民族だ、謝罪だ、領土だ…いさかいは永劫に続きそう。しかし、そんなことは一切水に流して、仲良く…。それは、無理かぁ…。

2020のテーマに「もったいない」もくわえて…

2013年11月15日 | Weblog
 滝川・ラルドゥ・クリステル・雅美さんの「お・も・て・な・し」を聴いたとき、ワンガリ・マータイさんを思い出しました。

 「おもてなし」は、日本人なら皆知っている言葉です。古くからある言葉ですが、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致のプレゼンテーションで聞かされたときは、新鮮でした。忘れかけていた大切な物を思い出させていただきました。

 で、どうしてワンガリ・マータイさんを思い出したか?それはもちろんマータイさんの、「もったいない」と、「おもてなし」がオーバーラップしたからです。

 一昨年亡くなられましたが、ノーベル平和賞を受賞したケニア女性ワンガリ・マータイさんは、「もったいない」という、日本人が忘れかけていた日本語を思い出させてくれました。
 「もったいないは、日本人の美徳を表す素晴らしい言葉。ぜひ、世界共通語にしたい」と「モッタイナイ・キャンペーン」を推進してくれました。国際会議では「モッタイナイ」の唱和を求め、その意味を熱心に説明しました。参会者も声を合わせて、「モッタイナイ」。見方によっては、新興宗教の旗揚げのようですが、そのような揶揄があったとしても簡単に跳ね飛ばす力がありました。

 「もったいない」「おもてなし」どちらも、「日本伝統の美徳」。クールジャパンです。

 我が家のおもてなし…これは、日頃食べないものでも、来客には振る舞う…ウーン!美徳だ!すぐに食べ物につなげるって?終戦直後に生まれた人は、「第1に食べ物」なのです。ただ…せっかくの御馳走を、来客が残したりする…。これをあとで家族が分け合って食べるか?食べないですよ現代は。我が家でも、それはしない。で、残った食べ物は、捨てられる…これ、もったいない。
 
 捨てられる食べ物は、我が家のお客さんが残したものだけではないのです。外食産業やコンビニでは大量の売れ残りが捨てられます。実は我が家もそうなのですが、家庭では賞味期限が過ぎただけで食べ物が捨てられる。日本では、年間2千万トンの食べ物が捨てられているという。も、もったいない。その量は途上国の5千万人が1年間に食べる量。
 世界の死因の第1位は餓死。毎日2万5千人以上が餓死し、その7割以上が5歳未満の子ども。地球人として、子どもを餓死させたくはありません。おもてなししてあげたいですよ。

 「おもてなし」と「もったいない」で、餓死者を減らしたいものですが…2020東京オリンピックでは、会場ごとに競技開始前に、「もったいない」を唱和する…これいいんじゃないか!

野球人には人柄が大切

2013年11月14日 | Weblog
 メジャーリーグへ行った日本人野球選手で異色なのは、川崎宗則選手(ムネリン)でしょう。どこが異色かって?それは、「野球技術」もさることながら、「人柄」で、メジャーを獲ったということで。
 渡米2年目の今季、実力でマイナーからはい上がった。全力プレーと明るい性格でファンのみならず、同僚選手の心をつかんだ。逆転サヨナラ打もありました。その後のインタビューで「アイ・アム・ジャパニーズ!」と叫びましたねえ。

 そのあと活躍できずマイナーへ…。あれあれ、ムネリンだめだったかと日本のファンは思いましたぁ…よね?
ところが、なんと選手から、「ムネはベンチに必要な選手」という声が上がった。メジャーリーグの選手の場合、「同僚を蹴落とさなければ自分が生きられない」…そんな世界です。ベンチに入る選手は皆敵ですから蹴落とさなければならない。それなのに、「ムネをメジャーへ上げてくれ」というのですから、青天の霹靂。いかにムネリンが親しまれていたかがうかがえます。
 人柄でメジャー昇格はないだろうって?表向きは、「メルキー・カブレラの故障者リスト入り」ですが、カブレラの代わりはムネリンでなくてもよかったわけです。
 かくしてムネリン、マイナーに落ちてわずか2日後にメジャーへ復帰。人柄以外の何物でもない。

 で、7月に再度降格。これは、ブレット・ロウリーが復帰したから。いくら人気者のムネリンでも、WBCカナダ代表の23歳にはベンチを譲るしかなかった。ところが、8月にエミリオ・ボニファシオが移籍した(カンザスシティ・ロイヤルズへ)ので、またまたメジャー昇格。人柄のなせる業。
 打率.274、出塁率.348で今シーズンを終えた。そしてこの度、契約解除。

 このように、「マイナー→メジャー→マイナー→メジャー」を繰り返していたにもかかわらず、ムネリンは、8月に再昇格した2日後に、「育休リスト入りして、長男の誕生に立ちあっていた」。これは、道徳の教材になりますよ。「仕事より長男の誕生を優先した」。メジャーリーガーに、「育休リスト」という制度があるというところが面白いのですがね(2011年から)。あと、「忌中リスト」もある。もちろん、「故障者リスト」もあります。

 で、ムネリン、来シーズンはどこで野球をやっている?それは、本人にも分からない。

験担ぎ…宇宙開発の最先端技術?!

2013年11月13日 | Weblog
 「験担ぎ(げんかつぎ)」…なんのこともないとは思いつつ、だれしもがやっているんじゃないのかなあ。
 私の験担ぎは…「夜、爪を切らない」「初物を食べるときは東を向いて笑う」…実に他愛ない。えっ?「そんなの験担ぎじゃなくて迷信だ」って?そ、そうかも知れません。
 我が家の二男坊はこどものころ、「靴下をはいてからズボンをはく」(順番を間違えると、ズボンも靴下も脱いでやり直していました)。これは、そうしなければ1日が上手く行かない?験担ぎですね。

 「そういうことなら、縁起担ぎと同じじゃないか」って?同じです。「縁起担ぎ」の「縁起」を逆さに読むと「ぎんえ」。「ぎんえ(ginne)」がつまって、「げん(genne)」と、なった。なんでも逆さに読んでよろこんでいる時代があったんですよ。芸能界関係の用語に、この逆さに読む隠語のようなものが多いです。芸能界からは足を洗ったので忘れましたがね。
 サッカーJ2に「コンサドーレ札幌」というチームがありますが、「道産子(ドサンコ:北海道産…)」を逆さに読んで、「コンサ」、それになんとなくサッカーチームらしい「…ドーレ」をくっつけて、「コンサドーレ」。くだらん。

 験担ぎ…神様が何らかの作用をほどこして下さるなんて事はない。科学的な根拠のようなものは一切無い。
 と、と、ところが…

 若田光一さんは、このたび国際宇宙ステーション(ISS)へ出発する間際にロシア風の験担ぎをしたという!宇宙へ行く人が験担ぎはないと思うが…。あったんだからしょうがない。
 1 軽快な音楽を聴いた・・・心理学の見地からは、重大なミッションの前に心を落ちつかせるには重い音楽を聴く方がいいのに。ロシア風はちがうみたい。
 2 ホテルのドアにサインした・・・それって、単なる落書きでしょうがぁ! 
 3 聖水を浴びた・・・聖水は、験担ぎに関係なく浴びるべきです。理由ですかぁ?それを書いていると今日の仕事に遅刻しますので割愛。なお、私は、聖水を飲ませていただいた数少ない日本人の一人です(密かな自慢)。
 4 (ガガーリンにならって)発射場の手前で立ち小便した・・・宇宙へのロケット発射台と立ち小便…「ハイテク中のハイテクVS最も原始的小便方法」これは衝撃的です。

 験担ぎは、科学技術成功の最先端技術?!今後は自信を持って、験担ぎのレパートリーをどんどん増やしますよ。えっ?JRに乗る時に駅前で立ち小便するのはやめろって?今日はしませんがぁ、国民の皆さんがするようになったら…。

「ガマににらまれた蛇」

2013年11月12日 | Weblog
 「蛇ににらまれた蛙」という諺があるように、蛙はどうがんばっても蛇には勝てない…この65年間そう思い込んでおりました。
 長生きはするもので、このほど、「蛇を飲み込む蛙」の写真を見ることが出来ました。蛙、なかなかやるじゃないか!「そんな写真、見てないよ」と、おっしゃる方向けに少々…。

 10月中旬、石垣市のおじさんが自宅庭先で、オオヒキガエル(10~15センチメートル)を発見。よく見ると口から、そのオオヒキガエルに飲み込まれている途中の蛇(の胴体から尾にかけて)が出ていた。そこで、写真をパチリ。
 石垣市の場合、オオヒキガエルの駆除を行っている市なので、当然このオオヒキガエルは写真を撮られたあと、蛇を飲み込む途中で撲殺される運命…。ところが、おじさんはヒキガエルを逃がした。なぜか?「オオヒキガエルが飲み込んでいた(捕獲後吐き出した)蛇は、ハブだと思ったので、オオヒキガエルは「命の恩人」…じゃなくて、「命の恩オオヒキガル」なので逃がしてあげました」と、いうわけ。

 おじさん、ポイントを損してしまいました。メスを捕獲すれば6点、オスは2点、こどものガマは1点。捕獲数や捕獲量の多い人には、石垣市から記念品(図書券など)が贈られるわけで…。

 オオヒキガエルがハブを飲むのであれば、駆除しないで増やせばいいだろうって?
 実は、オオヒキガエルは、「特定外来生物」に指定されているのです。どうやって持ち込まれたかは…私も不確かですが、石垣島全域に生息し、生態系に悪影響を与えはじめているのだと。で、飲み込まれつつあった蛇、実際はハブではなく、「準絶滅危惧種のサキシマバイカダ」という蛇であったらしい。サキシマバイカダは、1メートルほどの長さ。小指ほどの細さというから、オオヒキガエルに飲み込まれてしまう…。ただ、いくら細いとはいえ1メートルですから、10~15センチメートルのガマ(ヒキガエルはガマでしょう)の胃袋には入りきらない。よって、吐き出してしまう。

 で、日本の諺ですが…国際化社会にあって、「蛇ににらまれた蛙」は、もう通用しませんね。「ガマににらまれた蛇」というのも追加しなければなりません。

クリティカル思考が勝っている日々…

2013年11月11日 | Weblog
 ここんとこ家内に勝ち誇っております。
 性善説の権化である家内は、性悪説の権化である私に対し、優位に振る舞っておりました。もっとも、下克上も何度かありましたが、数日もすればこちらが劣勢に。
 しかし、この度の私の優位は長続きしております。何のはなしかって?もちろん、阪急阪神ホテルズに端を発し、三越伊勢丹、高島屋まで参入してきた一連の「食材偽装貧乏人騙し作戦」についてです。

 家内:「ブラックタイガーエビを車エビだと言うはずないでしょう!」
 私:「新聞に出てるよ!」
 家内:「・・・そんなことするはず・・・・」
 私:「高級ステーキは、牛脂注入の加工肉だって!」
 家内:「それはないでしょう・・・?」
 私:「目の前でオレンジを搾るからフレッシュオレンジジュースと呼ぶはずなのに、(阪急阪神ホテルズでは)パックから注いだだけのものをフレッシュジュースと称していたんだって!」
 家内:「まっ、まさかぁ・・・」
 私:「無農薬野菜も嘘八百だったんだって!」
 家内:「・・・・・」
 私:「100グラムで3,500円のレッドキャビアは、100グラム500円のトビウオの卵だったんだって!」
 家内:「レッドキャビアは鱒の子でしょう?トビウオの卵と間違うはずないでしょう!大きさが全然違うのに・・・」
 私:「ね、ね、ね、だからいつも言ってるでしょう!騙されるなって!」
 家内:「騙す人はほんの一部でしょう・・・」
 私:「この期に及んでまだそんなこと言ってるのっ!阪急阪神ホテルズ、日本橋高島屋、新宿高島屋…って、ほんの一部と言っていいの?阪急阪神ホテルズは、23の店舗で、計47品目のメニューに嘘の表示を載せていたんだよ。七年半の長きにわたって!」

 ミートホープの時も書いたのですが…赤貧を洗う家庭で、子どもの記念すべきことがあり、コツコツ貯めたお金を持ってホテルのレストランへ行った。
 お父さんは、「今日は好きな物を食べていいよ!」と、ニコニコ笑いながら言う。お母さんも微笑んで子ども達を見ている。子ども達は少しハニカミながら、「フレッシュマンゴーの手作りチョコソース和え」を注文…「美味しい、美味しい」と食べる。それを見てお父さんお母さんが、一生に一度食べられるかどうかの物を食べさせることができた喜びに涙ぐむ。ところが、フレッシュマンゴーは、冷凍のカットマンゴーで、手作りチョコソースは、ただの既製品…。家で食べたなら数百円もしない…それが、10倍…。なんなんだ…。これほど、人をバカにした話もない。酷い。
 日本人には、とかく、中国人、韓国人を小馬鹿にする部分があるが、日本人として胸を張れるのか?

 腹が立つのは、阪急阪神ホテルズの社長…「偽装ではない。誤表示だ」。こういう「生き物」には何を言っても通じない。「誤表示だから許容範囲」とでも言いたかったのであろうか?

 阪急阪神ホテルズの後が続々。高島屋、大丸松坂屋、小田急、京王、東武、三越伊勢丹…!あれあれ、日本中全部でしょう!

 性善説を良くないとは言いません。しかし、BUT!「人は皆、良い行いをする」を、信用してはいけません。日本で社会生活を行う上では、「疑う」ことが必要不可欠なのです。

 食品偽造・偽装はこれからも出ますよ。絶対出ます。誤表示は出るかって?それは詭弁ですから、もちろん出るでしょう。
 これで、家内より優位に立っている私の地位もしばらく安泰です。そ、そのことが情けない…。