バスと電車を乗り継いできたのは温泉に入った後に旨いビールを飲もうという魂胆からだ。大和温泉から歩いて7,8分の所にあった「まとい食堂」は昭和の食堂そのもの。ここら辺では人気店らしくて12時40分頃でも外には2人のお客さんが順番待ちをしていた。前の青年がメニュー表を渡してくれたので見ると結構な品数があって悩む。常連客らしいいその東南アジア系の好青年にお薦めを聞いたところ「アベック丼」というのを教えてくれた。とんかつ+エビフライの乗った丼だそうで今となっては死語に近いネーミングが店の歴史を物語る。
15分ほどで感じの良いお姉さんにカウンターへ案内されてとりあえずビール。アベック丼も魅力だが先日とんかつ食べたばかりなので、家では絶対食卓に上がらないしビールのつまみにもなるニラレバ定食を注文。先の好青年が右隣のカウンターだったので大盛りのアベック丼の写真を撮らせてもらったがボリュームがあってなかなか旨そうだ。左隣のおじさんをチラ見すると野菜炒めにビールとカレーライスという組み合わせでこれも旨そうだった。やはり人気店らしくレバーたっぷりのニラレバは今まで食べた中でも(そんなに回数は多くないが)1,2を争う旨さで、店が家の近くだったら全メニューを制覇したいと思ってしまう。「アベック丼うまい!」と書かれたオリラジ藤森慎吾さんのサイン色紙が壁に飾られていた。
食後は八剱神社近くの元鉄工所をリノベーションしたという、壁が本で埋め尽くされた喫茶店「楽茶」へ。興味深い本もたくさんあり店主の多方面への好奇心が伺える。他にお客さんはいなく、座敷机エリアに陣取りつげ義春の漫画を見ながらコーヒー時間を過ごす。会計時に店主が「お客さん前にもきたことありますよね」「よく覚えていますねぇ」「ええ、そのデイパックに見覚えがあります」ケルティの枇杷色のティアドロップ型のだ。話の内容や顔より印象深かったのかな。まったりできる喫茶店です。
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