徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

スポーツ考その2

2007-05-31 06:09:24 | サッカー(その他)
先日高校野球で奨学生問題が大きく取り上げられた。
私学が全国からいい選手を集めて甲子園を目指す。
公立高校がなかなか甲子園に出られない現実。
いい選手を金で集めて甲子園を目指す。
まあ、そんなこんなの色々な批判が今回噴出。
でもそれは高校野球に限らず、
規模の大小に限らず、多かれ少なかれどこでも起きている現象。
例えばサッカーの強い静岡学園には、
今でも全国から部員は集まっている。
井田監督の個性的なサッカーにあこがれてという選手も多い。
昔に比べて全国的なレベルも上がっているから、
昔に比べてそういう集中も少しは緩和しているかもしれないけれど・・・
これが一般論。
チビ達が今関わっているサッカーの小学生の中にも、
結局は強いクラブチームにいい選手が集まり、
それがクラブチーム主導でいい選手をかき集めているのか、
自然と強いチームにいい選手が吸い寄せられているのか、
それは正直よく判らないが、
「勝つこと」に目を向けたときに、
そういう強いチームがうらやましいなあと思う自分は確かに存在する。
ただ、チビをそういうチームに入れたいか?
逆に強い選手をスカウトして我がチームに入れて、
何が何でも強くしたいか?
と考えると私はそこまでして勝ちたいとは思わない。
まず、R中のテニスもそうなんだけれど、
部活やチビが今やるべきこと?は何か?
私は勝利至上主義というのは本質的に好きじゃない。
もしそれを容認するとしてもプロの世界だけの話。
(個人的にはプロでも勝利至上主義は好きじゃないけれど)
特にまだ心身ともに成長段階の子どもには、
スポーツを通して健全な発育の補助的な役目をスポーツに求めることが
正しいスポーツとの取り組みだと思っている。
勝利に向けて努力して、努力の結果がある程度実感できるスポーツ。
技術的に上手くなったり、強い相手に勝てたり、
神がかり的なプレーができたり。
努力が実を結んだ瞬間を体験できたらそれは素晴らしいことだと思う。
それを追い求めることは大切だけれど、
それがいつしか勝利至上主義になっていってしまうんだよなあ。
子どもにはいや人間には一長一短が必ずあるし、
得意分野不得意分野が必ずある。
足の速い子もいれば絵の上手な子もいれば勉強ができる子もいる。
時には複数の才能を持つ子もいればほとんどダメな子もいるかもしれない。
例えばチビはいまいち足が遅いし、機敏な動きがまだまだできない。
そこだけ見ていると、歯がゆいしもっと動けと叫びたくなる。
でも、今できないことを試合中に何故やらないと怒鳴っても、
できないものはできない。
それよりは今できるプレーの中で最高のプレーをすれば褒めてあげるし、
できるプレーをしなかったらそれは怒ってもいいと思う。
その辺がコーチの腕の見せ所だと思っている。
ほかの選手のいいところを見ると、
つい自分の子ども、自分が教えている選手に
ああいうプレーをしなさい!何故やらない!
といいたくなるけれど、
そういうマイナスを指摘するのではなくて
プラスの面を伸ばしてやることが大切だと思う。
問題はそれがなかなか実行することが難しいこと。
今日も全然纏まらないけれど、
R中ももう中体連まで日がない。
なんとか少しでもいい結果を出させてあげたいのだけれど。
コメント
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