LPGAツアーのCPKC女子オープンにて、昨日驚異の11アンダーで優勝争いに辿り着いた西郷真央選手は、最終日も3アンダーで、惜しくも首位と2打差の単独2位となりました。優勝したコフリン選手は先日のエビアン選手権で古江選手と激闘を繰り広げ、ずっと首位でしたが最後に失速した選手。もし西郷選手が優勝出来ないならコフリン選手に優勝して欲しいと思いました。でも、この大会で31才でのツアー初優勝でした。西郷選手は一時トップタイとなるなど、十分に実力を発揮。LPGAツアー最高位の単独2位となりました。次に期待です。
いつも思っていますし、R中でも選手たちに言い聞かせていますが、
全ての選手は勝ちたいと思って頑張るのですが、
それは相手も同じであり、
いつもいつも自分たちが勝つとは限らないこと。
だからこそ勝利に価値がある訳ですし、
大きな大会になればなるほど、
その勝つ価値の大きさが増して、勝つことの困難さも増す訳です。
さて、前置きはこれくらいにして、
まずオリンピックのサッカー女子です。
結果から書けば、2-1でブラジルに逆転勝利。
この試合で私は奇跡を観ました。
後半40分まで、「このまま負けるだろうなあ」と思っていました。
日本にも何度か得点チャンスが訪れましたが、
そのチャンスを自ら手放し、
ゴール前を横切って来た素晴らしいセンタリングを、
ドフリーの状態で左に外したり、
(エスパルスファンしか判らないでしょうが、昨年のオセフン選手や乾選手の再現でした。)
前半で得たPKを相変わらず工夫もなく蹴って止められたり、
それ以外にもとにかくチャンスはあっても得点の気配はありませんでした。
理由は明白で、
一言で言えば、日本にはストライカーがいないと言うことです。
折角カウンターのチャンスになっても、それを潰す前線の選手。
スペイン戦もブラジル戦も、結局そこに弱点があった訳ですし、
チャンスはそこまで多くないので、
それをシッカリ決めきれないと絶対勝ち進めないでしょう。
さて、後半40分からの奇跡のお話です。
まず、後半11分に失点しました。
日本がドリブルで攻めている中、相手の足が伸びてきてボールを奪われ、
ハイラインの裏の左サイドに1本スルーパスを通され、
2対2の状態になりました。
左サイドを抜け出した相手に高橋選手が走力で負けたため、
中央で南選手と相手選手が並走していましたが、
南選手は抜け出した選手に寄って行きましたが、
その足の間をセンタリングが通ってしまい、
中央のジェニフェル選手にゴール右にシュートをぶち込まれました。
その後も、殆ど攻撃は機能せず、負けを覚悟しました。
57分に浜野選手を植木選手、70分に古賀選手を清家選手、
80分に宮澤選手を千葉選手、守屋選手を谷川選手に替えました。
谷川選手については、個人的にはもっと早く、
(本当は先発で)出場して欲しかった選手です。
然し、この終盤の出場で短い時間でも存在感は抜群でした。
しかし、アディショナルタイムに突入し、このまま時間切れか?
そう思っていた中、
谷川選手がペナルティエリア内でボールを受け、
谷川選手の切り返しについて行けなかったブラジルの選手が転び、
地面についていた手に当たってのハンドの反則。
前半で田中選手がPKを失敗している中、
ひょっとして誰も蹴りたがらなかった?
と言う事で、キャプテンの熊谷選手が蹴り見事同点。
私の中では、熊谷選手は召集メンバーから外しても良いのでは?
と思っていましたが、このPK成功と、
そこからの日本の落ち着きは、明らかに熊谷選手のおかげでした。
熊谷選手に謝りたいです。
そして、その後、清家選手がドリブルで攻め上がり、
それをカットされたものの、
ブラジルの選手のパス交換がズレて谷川選手の前に転がり、
それをダイレクトでシュートし、
少し前目だったブラジルGKの頭の上を超えて、
左隅に決めたそのシュートは、まさに今年のベストゴールでした。
この試合でも言いたいことは山ほどありますが、
こう言う大きな大会こそ、
特に際どい戦いになればなる程、
ベテランの経験値と、若手の勢いが局面を打破するのですね。
細かい話はともかく、この勝利を活かして欲しいです。
【なでしこ】田中美南 痛恨PK失敗…キッカー選定に疑問噴出「蹴らせたチームの問題」(東スポWEB) - Yahoo!ニュース
92分に熊谷紗希が同点弾、96分に谷川萌々子が逆転弾! なでしこJがあまりに劇的な初勝利! ブラジルを2-1撃破【パリ五輪】(SOCCER DIGEST Web) - Yahoo!ニュース
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他の競技のお話です。
まずバレーボール女子も、初戦のポーランド戦に敗れました。
最近感じるのは、バレーボールに限らず、
色々な競技で監督が選ぶスタメンが、
形骸化と言うか、本当に好調な選手を選んでいるのか?
別の側面では、交代で託せない選手を何故選ぶのか?
(モチロン交代で出場させるに足る実力のある選手が居なければ仕方ないのですが。)
昨日のポーランド戦も、
監督の人選がもっと的確だったら?
交代で出場した選手の活躍を見るにつけ、
なぜもっと早く後退させられなかったのか?
そんなことを強く感じました。
柔道では連覇を狙った安部詩選手が2回戦で敗れ、
敗者戦にも進めませんでした。
一方お兄様の安部一二三選手は金メダルを獲得し、
見事連覇を達成しました。
大会前に何かと話題になった女子体操は、
予選が行われ、日本は団体合計162・196点と目標の160点台を達成。
3組を終わって7チーム中暫定4位につけているようです。
目標だった160点台を大きく上回り、
2021年東京オリンピック銅メダルを獲得したイギリスを上回り、
出場12チーム中、上位8チームが進める決勝進出に前進したようです。
バドミントンでは、昨日結果を書き忘れた、
永原和可那選手/松本朝佑選手ペアは結局1-2で逆転負けを喫しました。
女子シングルスは大堀彩選手は2-0で勝利し2回戦に進出しました。
7人制ラグビーの日本女子は、7-36で敗れました。
スケボー女子ストリート決勝が行われ、
日本勢は吉沢恋選手が金メダル、赤間凛音選手が銀メダル、
中山楓奈選手が7位でした。
全ての選手を見た訳ではありませんが、
日本の選手のクオリティはかなり高かったように見えました。
ホッケー女子は、ドイツの0-2で敗れました。
まだまだ大会は続きます。
ガンバレ日本です。