個人的な嗜好って人それぞれですよね。例えば辛いのが好きとか苦手とか、甘いのが好きとか駄目とか。私は鰻には山椒に山ほど掛けて、表面が見えなくなるくらい掛けて食べるのが好きです。最近は、牛丼屋等で鰻丼が食べられますが、山椒は通常鰻1切れに小さい山椒の袋1袋しか付かないので、先日、山椒の小瓶を持参して食しました。あれって店員さんに言えば追加の袋を貰えるのでしょうか?
今日乗ったバスの運転手さんは物凄く感じが良くて、
またこの運転手さんのバスに乗りたい!って思いました。
でも、そう思っているのは多分私だけでしょう。
運転は普通、特に飛ばす訳でもなく、妙に慎重でもなく、
特別な乗り心地と言うことではなく、
そして怒られそうですが、見た目も普通(ご想像の通り女性の運転手さんです)。
ややボーイッシュでしたが、目を引く容姿でもありません。
ただ、アナウンスが最高でした。
話す内容も普通、特別な一言を加えるでもなく、
淡々と必要なフレーズを話すだけ。
次は「○○です」とか、
発車に際して、「右よし、左よし、車内よし」とか。
そんなフレーズしか聞かなかったけれど、
トーンや口調等がアナウンサーのように心地よくて、
そのアナウンスだけでもずっと聞いていたいと思えました。
私が育った昭和の時代、特に小学校を過ごした昭和40年代は、
古き日本の象徴でもある男尊女卑と言うか、
男社会優先の時代であり、
良く父兄が、小学校の担任の先生が女性だとハズレと言ったり、
会社やお店で何かトラブルになれば、
男の上司を出せ!と言う人ばかりでした。
私もそんな風潮の中で育ちましたが、
個人的には男でも女でも、
優秀なやつは優秀で、ダメなやつはダメ。
当たり前のことが中々浸透しない世の中を、
残念に思ってきた人間ではあります。
むしろ、私にない良い特性を持つ女性には尊敬の念を禁じ得ません。
だからこそ、このブログで取り上げる様々なスポーツの、
殆どは女性のお話が多いはずです。
前のも書いたかもしれませんが、
高校時代 数学の先生が試しにテストに出題した難問で、
一人も解けないかもしれないと思っていたが、二人が正解し、
一人は男性ですが、もう一人は女性でした。
別の同級生の女性は、
現役で東大に入り、中退して翌年京大に入り直し、
また辞めて翌年私学ですが医学部に入り直した強者もいます。
スポーツでも、男性アスリートの多くは、
直向きさで女性のアスリートには敵わない気がします。
こんな感じで「女性が」とか言っている私が一番、
性差別に囚われているのですが。
話を戻しますが、
今日は運転手の話ですが、基本的に接客業と言うか、
人と接する職業の人は、モチロン相性等があるので、
全ての人に好かれるのは難しいでしょうが、
ギスギスしていたり、押し付けがましい話振りや、
上から目線の発言ではなく、
思いやりやら心地よい応対が出来る人は尊敬に値します。
今日の運転手さんはまさにそんな感じだった気がします。
最も短い時間でしたし、
プライベートでは違った顔を見せるかもしれませんが。
さて、今年の目標である年間読書150冊。
119冊目です(今年131日目)。
「廻船料理なには屋 涙をふいて」 倉阪鬼一郎
勝手に評価10点満点中6点
八丁堀の「なには屋」は、東西の味付けと食材を活かした料理が評判の見世。ここを切り盛りするのは、大坂の廻船問屋「浪花屋(なにわや)」の次男の次平と妹のおさや、料理人の新吉だ。馴染み客の紹介で、おさやの縁談がまとまった矢先、弟たちの様子を見に、長兄の太平が江戸へ下ってきた。荷船とともに嵐に遭いながら助かったのに、行方知れずになってしまった父を探すことも目的だったが……。書下し時代小説、第三弾。
作者が同じだと、主人公たちのテイストも似てくる。
ある意味当然ですが、それを避けようともしない作風。
個人的には嫌いではありません。