マルハナバチたちは、種類によって微妙に羽音が違います。
一番低いのは、このオオマルハナバチです。ブーンという感じです。
ところが、オオマルハナバチがタケニグサを訪れると、ピーン(キーンとも聞こえる)という、とても高い音を出して(つまり、それだけ高速回転で)羽根を震わせます。
すると、タケニグサの雄しべの柄がこの振動に共振して、たくさんの花粉が雄しべから振り落とされるのだそうです。
そうやって、マルハナバチたちはタケニグサの花で花粉を集めます。
バズ・ポリネーションというそうです。
耳を近づけると「ブーン・・・ピーン・・・ブーン・・・ピーン」という、マルハナバチが働く音が聞こえてきます。
黄色いこの花は、アレチマツヨイグサといいます。外来種です。
今までシカに食べられて少ないレベルが保たれていた外来種たちですが、乙女高原をシカ柵で囲ったら、シカ柵の中は外来種にとっても天国です。
トラマルハナバチが訪れていますが、外来種を訪れる分、もともとの乙女高原の花を訪れるのが少なくなってしまいます。
これでは困ります。シカの代わりに、だれかが外来種のコントロールをしなければ、外来種だらけになってしまいます。
ちっちゃな昆虫です。
小指の爪の上に乗っかるくらい。
最初は、何の仲間かさえもわかりませんでした。
まあチョウやカブトムシの仲間でないことはわかりましたが・・・
近くにいる人に聞くと「ハサミムシの仲間?・・・だってお尻に2本の角があるから・・・」
見ているうちにピョンと飛び跳ねました。
このままだと逃げられてしまうので、容器に入れて観察。
顔はバルタン星人、ストロー状の口を持っています。
だから、カメムシ・セミ・ウンカ・ヨコバイなどの仲間だと思うのですが、とにかくひっかかるのがお尻の角。
でも、調べてみると、カメムシの仲間に、お尻に2本の角を持ったものがいることがわかりました。
でも、カメムシの幼虫には見えないし・・・・
打つ手がなくなったと思いましたが!! 見つけました、これはブチミャクヨコバイの幼虫だそうです。
幼虫時代はなんともユニークを容姿ですが、大人になると地味ーなヨコバイになるそうです。