乙女高原フィールドノート

山梨県の北部,秩父山塊のふところにある小さな高原「乙女高原」(山梨市)での自然観察記。

のんきないもむし

2008年06月29日 | 昆虫
レンゲツツジに限って,このしましま模様の派手ないもむしが見つかることに気づいたのは何年前でしょうか。「ここにも,あそこにも・・・」とたくさん見つかります。「こんなに見つかっていいの? なぜ,子育て真っ最中の鳥たちが,こののんきないもむしを見逃すの?」と,不思議でなりませんでした。
 その疑問が解けたのは,ある本※のおかげです。その本によると,これはヒョウモンエダシャクというガの幼虫で,毒のあるレンゲツツジを食べ,体の中に毒をためるのだそうです。この派手派手模様は,「オレには毒があるんだぞー」という警戒色だったんですね。(2008年6月29日 観察) 
 ※深海浩『生物たちの不思議な物語』化学同人
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シカがたべちゃった?

2008年06月29日 | 動物(けもの)
どうもシカが食べちゃったらしいアマドコロです。今日は,草原の中に,たくさんのシカが食べたらしい跡を見ることが出来ました。クガイソウ,イタドリ,ヨモギ,シシウド,ヤマハギの草の上の方が食べられていました。ハンゴンソウやヨツバヒヨドリは食べられていませんでした。シカの食害は乙女高原でも深刻になってきました。どのように考え,どのように対処したらいいのか,どなたかお知恵をお貸し下さい。(2008年6月29日 観察)
コメント (4)
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アヤメ

2008年06月29日 | 植物(草)

いよいよアヤメの花が咲き始めました。山梨県南アルプス市の櫛形山ではアヤメが激減しているそうですが,乙女高原でもアヤメが減っている気がします。それにしても,複雑な形をした花ですね。「どうしてこんな形?」と,ずーっと疑問でしたが,「花は,花粉を運んでくれる生き物を選んで契約している」という視点で見ると,この形にも理由があることが納得できます。アヤメはマルハナバチと契約しています。マルハナバチが蜜を吸い,その時に確実にハチの体に花粉を付けるように,こんな形になったと考えられます。・・・でも,よく見ていると,セセリチョウがちゃっかり花の外から長いストロー状の口を伸ばして,蜜を吸っているんだよね・・・。(2008年6月29日 観察)
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月の蛾

2008年06月22日 | 昆虫
羽化したてのオオミズアオという蛾を見つけました。薄い水色の,とても上品な感じのする蛾です。英語でムーン・モス(月の蛾)というそうです。ロマッチックな命名ですよね。ひげ(触角)を見ると,まるで大きな櫛のようです。これだけ大きな櫛を持っているのはオス。メスの匂いを敏感にキャッチして,相手のもとにはせ参じなければならないので,こんなに大きな触角を持っています。メスのはもっと小さいです。(2008年6月22日 観察)
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妙見ゼミ

2008年06月22日 | 昆虫
梅雨のころ,少しでも太陽が顔をのぞかせると,「ミョーケン,ミョーケン,ニニニニニニニニニニニニニニニ・・・・」という合唱が乙女高原の周りから響いてきます。「カエルですか?」と聞かれることが多いのですが,これはエゾハルゼミというセミです。オスのおなかはきれいなオレンジ色で,逆光で見ると,透明感にあふれています。それもそのはず。セミのオスのおなかは空洞になっていて,そこで空気が共鳴して,小さい体でもあんなに大きな声を出すことができるのだそうです。バイオリンやギターの本体部分の空洞と同じ原理です。(2008年6月22日 観察)
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幽霊の花?

2008年06月22日 | 植物(草)
薄暗い雨の日の林の地面に,この透き通るような真っ白の花は,目立ちすぎです。葉緑体を持たない植物であるギンリョウソウです。まるで馬の頭のような下向きの花の中を見たければ,手鏡を用意してください。無理矢理,上を向かせようとすると,ポロッと折れてしまいます。(2008年6月22日 観察)
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雨のしずくが・・・

2008年06月22日 | 植物(木)
葉っぱに付いた雨粒の様子の違いを見るのも,雨の日の自然観察の楽しみの一つです。これは,シモツケという小さな木の葉に雨粒の水滴が付いている様子ですが,コロコロした水滴が付いているのが分かります。きっと水をはじきやすい葉っぱなんでしょうね。(2008年6月22日 観察)
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コアジサイ

2008年06月22日 | 植物(木)

雨にアジサイはよく似合います。乙女高原周辺には,このコアジサイの他に,ヤマアジサイ,タマアジサイ,ノリウツギ,ツルアジサイ,イワガラミと,アジサイの仲間がいっぱいいます。(2008年6月22日 観察)
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ガマズミ

2008年06月21日 | 植物(木)
ちょっと近くに寄っただけで,強烈な匂いがわかります。人によって「いい匂い」という人も「臭い臭い」という人もいます。秋になると,赤いかわいい実がたくさん付きます。(2008年6月21日 観察)
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化粧した葉っぱ

2008年06月21日 | 植物(木)
この時期になると,妙に目立つのが,この白くおしろいを塗ったような葉っぱ。マタタビの葉です。つるになる木です。「猫にマタタビ」というのが有名ですが,疲れてしまった旅人も,この実を食べると元気になり,「又,旅」ができるようになるといういわれがあります。乙女高原周辺では,7月上旬に花を咲かせます。したむきで,目立たない花ですが,とてもきれいです。(2008年6月21日 観察)
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