「平成の脱税王」という称号を頂戴した鳩山首相、ゼネコンからの資金が疑われた小沢幹事長、北教組からの裏金で揺れる小林議員、とまあ多彩な民主党の面々ですが、共通することは自分は全く知らなかったというご主張であり、したがって職を辞する考えがないということです(トップのお二人が先に範を示されたのですから三人目も従うのが自然ですね)。つまり、配下の秘書らが本人に承諾も報告もなく「勝手に」やったというわけであります。
ごく素直に考えると、秘書などが無断で行った不法行為によって、鳩山首相らは名誉毀損などの甚大な被害を受けたということになります。小林議員の問題はまだ行方がはっきりしませんが、鳩山氏と小沢氏の場合はご本人のみならず民主党の土台も揺らぐほどの影響を受けました。お二人と民主党が被った損害は計り知れません。
一般の社会では、部下が不法行為を行って会社などに重大な損害を与えた場合、その上司は部下の責任を追及するのが普通です。たとえ会社のためという動機であっても許されるものではありません。そして上司も監督責任を問われます。
ところが不思議なことに鳩山氏や小沢氏が不法行為をした当人を叱責したり非難したという話は聞こえてきません。まして秘書らを相手に訴訟を起こしたという話も知りません。それどころか石川議員の進退問題が浮上したとき、小沢氏は本人の意向を尊重すると述べ、優しい心遣いすら感じられましたが、これはやはり不自然です。
本人達が全く知らなかったと主張するのなら、せめて違法行為をした秘書らを非難し制裁するところを見せる努力をすべきではないでしょうか。表で罪をこれ見よがしに非難し、裏で謝罪・厚遇するということくらいはやらないと不自然さが残ってしまいます。
むろん非難しないのは、鳩山氏や小沢氏がそろって慈悲深い仏のような人物であるためだ、という可能性もゼロではありません。しかし残念ながら、その見方はいっそう不自然のように思われます。
ごく素直に考えると、秘書などが無断で行った不法行為によって、鳩山首相らは名誉毀損などの甚大な被害を受けたということになります。小林議員の問題はまだ行方がはっきりしませんが、鳩山氏と小沢氏の場合はご本人のみならず民主党の土台も揺らぐほどの影響を受けました。お二人と民主党が被った損害は計り知れません。
一般の社会では、部下が不法行為を行って会社などに重大な損害を与えた場合、その上司は部下の責任を追及するのが普通です。たとえ会社のためという動機であっても許されるものではありません。そして上司も監督責任を問われます。
ところが不思議なことに鳩山氏や小沢氏が不法行為をした当人を叱責したり非難したという話は聞こえてきません。まして秘書らを相手に訴訟を起こしたという話も知りません。それどころか石川議員の進退問題が浮上したとき、小沢氏は本人の意向を尊重すると述べ、優しい心遣いすら感じられましたが、これはやはり不自然です。
本人達が全く知らなかったと主張するのなら、せめて違法行為をした秘書らを非難し制裁するところを見せる努力をすべきではないでしょうか。表で罪をこれ見よがしに非難し、裏で謝罪・厚遇するということくらいはやらないと不自然さが残ってしまいます。
むろん非難しないのは、鳩山氏や小沢氏がそろって慈悲深い仏のような人物であるためだ、という可能性もゼロではありません。しかし残念ながら、その見方はいっそう不自然のように思われます。