噛みつき評論 ブログ版

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朝日のエリートは凄い

2013-10-14 10:43:59 | マスメディア
「昨年10月、橋下徹大阪市長の出自を取り上げた連載記事で編集長が更迭され、存続の危機に陥った週刊朝日(朝日新聞出版)。今度は、その立て直しに就任した小境(こざかい)郁也編集長(53)=朝日新聞社から出向=が8日付で「重大な就業規則違反があった」として懲戒解雇処分となった。違反内容は明らかにされていないが、女性記者へのセクハラ行為が原因とされる。伝統の「週朝」が、わずか1年で2代続けて編集長が交代するという前代未聞の事態に直面している」(10.09 ZAKZAKから引用)

 採用試験に来た女性に対し、私的な交際を採用の条件としたり、5名の女性記者が連名でセクハラ被害を訴えたりと「余罪」が続出しているそうです。たしかに「凄腕」の編集長のようです。編集長と言えば雑誌を意のままにでき、社会に影響を与える重要な立場です。その人物が破廉恥な行為に及んだことは、本来ならばワイドショーなどの格好の餌食になる筈ですが、今のところなぜか「不発」のようです。

 しかし週刊朝日、編集長、懲戒解雇、でグーグルで検索すると67万件余りがヒットします。比較のためにメディアで大きく騒がれたJR北海道の事故について、JR北海道、脱線事故、で検索すると26万件余りです。この事件はネットにおける関心の高さと比べても、大手メディアの関心の低さが目立ちます。

 有名な雑誌の編集長、目に余る色好み、不当な職権使用、と三つ揃えばニュースバリューは十分です。しかし出版社系の週刊文春以外の大手メディアはこの問題に対し冷淡なのが気になります。報道を自粛しているように感じます。

 鉄道や電力、食品などの会社をどれだけバッシングしても自分達が反撃されることはまずありませんが、同業のメディアを批判すれば反撃を受ける可能性があります。大手メディアにはバッシングは弱者に対してのみ行い、反撃力のある相手は行わない、という暗黙の了解があるのでしょうか。しかしそれでは、大手メディアは安泰である反面、批判が封じられ、旧弊が改まらないということになります。

 橋下徹大阪市長の出自を取り上げた記事を見てもわかるように、朝日は政治的な意思が特別に強いメディアです。それは自身の意図に沿って事実を取捨選択・加工して記事にし、思惑通りに誘導する度合いが強いということです。

 それは善意に基づいたことでしょうけど、その裏には国民はバカだから我々エリートが正しく判断して指導するのだと驕りを感じます。しかしいくら善意であっても鳩山政権誕生に尽力するようなレベルでは困るわけです。

 編集長と言えばさらに選ばれたエリートです。一度なら偶発的な出来事という言い逃れも可能ですが、二度も出来損ないの編集長を続けて輩出したことは組織全体の問題だと思わざるを得ません。またこれは朝日のエリートがどの程度のものかを判断する有力な材料となるでしょう。

 メディアの報道だけではわかりにくいので、信用できそうな記事を下に掲げます。①と②は朝日出身者によるものです。

週刊朝日編集長の「セクハラ懲戒解雇」から透ける、朝日新聞の内部崩壊
週刊朝日編集長が懲戒解雇...セクハラを生みやすい土壌があった?
クビの「週刊朝日」編集長、セクハラ疑惑と悪評の数々 再建どころかブチ壊し