「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県糸満市 「 国吉 ( くによし ) グスク 」

2012-02-25 20:37:32 | グスク ( 城 ) ・ 遺跡
































国吉グスクは、南山城の西、約700mのところにある石灰岩の丘陵地に築かれたグスクである。
グスク頂上には広場があり、野面積みの石垣が残っている。
このグスクも八重瀬グスク・照屋グスクとともに、南山城の防禦の砦として配置された城である。
城主は、国吉大屋久(くによしうふやく)だといわれている。
また、護佐丸の遺子、盛親(もりちか)の面倒を見たともいわれている。

国吉大屋久の予言
 金屏風とカデシ川の交換を終えて、得意満顔になって他魯毎王(たるみーおう)に報告する与座大主(よざうふぬし)に、
「この交換は将来禍根を残す事になる」と大屋久は忠告したが、
大主はいっこうに聞き入れようとはせずに、逆に謹慎を申し付けた。
 与座大主にお供して、金屏風を受け取りに行ったときの尚巴志の容貌、堂々とした態度と見事なまでの雄弁、
どれを見ても将来大きな事を成す人に思えた大屋久は「交換された金屏風は尚巴志に返し、
カデシ川を取り戻さなければ、後日憂いを招くことがあるだろう、
そして尚巴志は地頭も按司も望まないというけれど、南山を打ち滅ぼさんと画策しているのは必定であり、
ここで尚巴志に心を許してしまえば、南山はおろか三山までも滅ぼされてしまう」と忠告したが、
聞き入れようとはしなかった。
 ことは大屋久の予言したとおりになり、南山城は尚巴志によって滅ぼされてしまう。




国吉グスクへのアクセス
 国吉グスクへは、国道331号線を糸満ロータリーから左折し、
県道77号線の照屋交差点を右折して県道7号線に出る。
そして道路脇の高嶺小学校から右折して南山城を過ぎて700mほど行った坂の頂上を過ぎて
すぐ右に入った所にある。
駐車は、周りが畑なので邪魔にならないように停めれば十分に駐車できる。

沖縄県糸満市国吉