夕べ 「 安東焼酎 」 を飲んだ。
ラベルだけを見たときは大分の焼酎だろうと思っていたら、なんと、 “ 韓国 ” の焼酎だった。
別に韓国を意識しているわけではないが、同じ米焼酎でもなんとなくコクを感じる。
度数も21度と普段飲んでいる泡盛の30度と比べても低いのに、キツサは変わらないように感じた。
韓国慶尚北道北部の安東地方は、13世紀に焼酎文化が伝わり、古くから焼酎が造られてきた土地。
水と空気が美しいこの地で銘酒「安東焼酎」は育まれました。
かつて焼酎は非常に高価で、貴族や官僚など特権階級の間だけで楽しまれていました。
安東の地は韓国儒教の総本山、学問の地として中央官僚や儒学者を多数輩出しており、
「安東焼酎」の贅を極めた深い味わいは彼らによって全国に知れ渡っていきました。
1960年代、韓国政府の食糧政策で醸造原料に米の使用が禁じられ、
「安東焼酎」の歴史は一時途絶えます。
その間、蒸留技術の発展で、様々な穀物を原料にできる希釈式焼酎(日本の甲類焼酎に該当)が普及。
「安東焼酎」のような蒸留式焼酎(本格焼酎)は姿を消しました。
約30年後、米の使用が解禁となり、当時の製法を知る人々の情熱で「安東焼酎」は復活。
現在は、希少な蒸留式焼酎の代名詞となっています。
「安東焼酎」は、安東地方の肥大な大地で育った米を使い、
そこで造られた焼酎のみに与えられる称号です。
安東産の高級米「秋晴」、濃厚なコクを生む黒麹、ミネラル豊富な天然水を使用し、
90度の常圧蒸留の後、低温ろ過で臭いを抑えて引き出した深い味わい、
喉を通る純米ならではの凛とした香気。それは、まさに銘酒「安東焼酎」の名にふさわしい、風格ある逸品です。
楓爽とライトな白ラベル(21度)はストレートで、
深いコクと冴えた香りを楽しみたい黒ラベル(40度)はロックでお楽しみください。