久しぶりにワインを試飲した。五月・六月に集中して、更にお付き合いで特定の醸造所などを中心に廻ったために、試飲出来なかったワインが2007年度産には多く出てきた。
特別なヴィンテージだけに残念にも思うが、更に良いものを見つけていては予算が幾らあっても足りない。記念行事などにあまり積極的に参加しなかったミュラーカトワールで遅れを取ってしまった。
三月に試飲した節は、購入出来るものも限られていたが、最も単純なリースリングの酸は、今年飲んだものだけのみならず記憶の中では最も鋭い酸である。その分風味が豊かで、糖の少ない本格的な辛口リースリングであった。
さて今回も試飲すると、流石に幾らかは丸みが出てきているが、まだまだ比類なき鋭さである。こうしたワインは、どのような素材や食事にでも合う。そして価格は、一流醸造所のハウスワインとして最低ラインの6ユ-ロであるから有り難い。
もちろん、価格相応にいくつもの樽がブレンドされているので、ミネラル質などは不鮮明なのは確かであるが、元々がそうした土壌のリースリングを集めているので全く問題とならない。高名なマイスターのシュヴァルツ氏が幾ら頑張ってもそれなりの味としかならなかったのは周知の事実で、いくら個性を出しても偉大な土壌とは話が異なる。
そのような理由から、2007年産の日常消費リースリングとしてはミッテルハールトでは最高位に輝くと思われる。しかし、既に述べたように、今年は素晴らしいリースリングが目白押しで、これに専念して、大量に買う経済的余裕がないのが悲しい。先ずは六本を追加購入した。
お目当てのビュルガーガルテンのシュペートレーゼは、まだまだ開いていなかった。酸が水のように分離している感じで、まだ今飲んでも仕方がない。手元において味が出るのを待ってみたい。二年は必要であろう。
マンデルガルテンの辛口は既に売りきれていて大変悔しい思いをした。クリストマン醸造所のそれの並びの地所だけに比較してみたかったのである。しかし、ここのマンデルガルテンは昔から試しているが、ビュルガーガルテンほど面白い土壌ではなかった記憶がある。
キャビネットクラスでは、オルツヴァインとしてギメルディンゲンとムスバッハーがあったが、ギメルディンゲンの方は薄荷味もありかなり良い出来であった。しかし、クリストマンとの比較になると価格が80セント廉いクリストマンの方に軍配が上がるだろう。
相席した地元の夫婦連れがヴァイスブルグンダーを求めているので、それのキャビネットを相伴したが、どうしても重さがあって、その夫婦のように炭酸で割って飲む気にはならない。一本9ユーロのものを水割りしようとする裕福振りには、「惜しい、もったいない」と指摘したものの、頭が下がる。
ムスカテラーも相伴したが、これはマスカットのような葡萄の味が女性方にはたまらないだろう。その奥さんは魚に合わせるとかいっていたが、燻製だろうか?
机の上にはブント誌の記事のコピーが置いてあり、私が試飲会の際に購入したグランクリュワインが、18.10点を獲得していた。一本も空けずに三本も寝かしてあるが、機会があれば皆で楽しみたいものである。
ビュルガーガルテンの地所を見るとポーランド人達が手入れをしていた。葉を落とす作業だったので声を掛けた。小さな後で出てきた葉を落として、陽を当てて空気の通りをよくするのだと若いお兄さんが詳しく説明してくれた。「普通は機械でやるんだけどここは手でやる」と葡萄に傷がついたりしてはいけない高級葡萄で出来る「ワインは高いぞ」というので、「今買ってきたところだ」と笑った。
その一本が彼らの二時間分の働きの金に相当して、それを二本も購入したのだった。それを炭酸水で割って飲む人が居る事は、やはり経済格差ではないかと思うのだが、どうだろう?
特別なヴィンテージだけに残念にも思うが、更に良いものを見つけていては予算が幾らあっても足りない。記念行事などにあまり積極的に参加しなかったミュラーカトワールで遅れを取ってしまった。
三月に試飲した節は、購入出来るものも限られていたが、最も単純なリースリングの酸は、今年飲んだものだけのみならず記憶の中では最も鋭い酸である。その分風味が豊かで、糖の少ない本格的な辛口リースリングであった。
さて今回も試飲すると、流石に幾らかは丸みが出てきているが、まだまだ比類なき鋭さである。こうしたワインは、どのような素材や食事にでも合う。そして価格は、一流醸造所のハウスワインとして最低ラインの6ユ-ロであるから有り難い。
もちろん、価格相応にいくつもの樽がブレンドされているので、ミネラル質などは不鮮明なのは確かであるが、元々がそうした土壌のリースリングを集めているので全く問題とならない。高名なマイスターのシュヴァルツ氏が幾ら頑張ってもそれなりの味としかならなかったのは周知の事実で、いくら個性を出しても偉大な土壌とは話が異なる。
そのような理由から、2007年産の日常消費リースリングとしてはミッテルハールトでは最高位に輝くと思われる。しかし、既に述べたように、今年は素晴らしいリースリングが目白押しで、これに専念して、大量に買う経済的余裕がないのが悲しい。先ずは六本を追加購入した。
お目当てのビュルガーガルテンのシュペートレーゼは、まだまだ開いていなかった。酸が水のように分離している感じで、まだ今飲んでも仕方がない。手元において味が出るのを待ってみたい。二年は必要であろう。
マンデルガルテンの辛口は既に売りきれていて大変悔しい思いをした。クリストマン醸造所のそれの並びの地所だけに比較してみたかったのである。しかし、ここのマンデルガルテンは昔から試しているが、ビュルガーガルテンほど面白い土壌ではなかった記憶がある。
キャビネットクラスでは、オルツヴァインとしてギメルディンゲンとムスバッハーがあったが、ギメルディンゲンの方は薄荷味もありかなり良い出来であった。しかし、クリストマンとの比較になると価格が80セント廉いクリストマンの方に軍配が上がるだろう。
相席した地元の夫婦連れがヴァイスブルグンダーを求めているので、それのキャビネットを相伴したが、どうしても重さがあって、その夫婦のように炭酸で割って飲む気にはならない。一本9ユーロのものを水割りしようとする裕福振りには、「惜しい、もったいない」と指摘したものの、頭が下がる。
ムスカテラーも相伴したが、これはマスカットのような葡萄の味が女性方にはたまらないだろう。その奥さんは魚に合わせるとかいっていたが、燻製だろうか?
机の上にはブント誌の記事のコピーが置いてあり、私が試飲会の際に購入したグランクリュワインが、18.10点を獲得していた。一本も空けずに三本も寝かしてあるが、機会があれば皆で楽しみたいものである。
ビュルガーガルテンの地所を見るとポーランド人達が手入れをしていた。葉を落とす作業だったので声を掛けた。小さな後で出てきた葉を落として、陽を当てて空気の通りをよくするのだと若いお兄さんが詳しく説明してくれた。「普通は機械でやるんだけどここは手でやる」と葡萄に傷がついたりしてはいけない高級葡萄で出来る「ワインは高いぞ」というので、「今買ってきたところだ」と笑った。
その一本が彼らの二時間分の働きの金に相当して、それを二本も購入したのだった。それを炭酸水で割って飲む人が居る事は、やはり経済格差ではないかと思うのだが、どうだろう?
