Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

期限切れ偽装まぶし丼

2008-07-05 | 料理
夏の間の束の間、やはりウナギが旨い。しかし、金をかけて可笑しな物を食するよりは、金を掛けずに紛い物を楽しむほうが幸せである。

BLOG「MOMOの台所」で教えて頂いたレシピーに改良に改良を重ねいくつものヴァリエーションと共に少々自慢の料理ともなっている。兎に角安い、米が丼一杯12セント少々、魚が49セントであるから、調味料や光熱費を入れても一ユーロとはならないだろう。ひね生姜などを大量に入れても良いが特に必要がない。

調味料も、十分に消費期限切れしている殆ど13年物の味醂である。醤油は同じぐらいに古い刺身醤油などを落とす。それ以上に材料はなくても良い。

調理時間は、米を洗ってから炊飯器で炊き上がるまでの時間である。こうした日本食を作る場合はやはり炊飯器でジャポニカ米をも偽装したい。

可笑しなものが入っているとは云う無かれ。飲食業では何でも入っているのが普通だからであり、その舞台裏を知っている者は大抵は外食で食欲をなくす。そのように思ってはいても、最近アイスを売っていた者が、買い食いのアイス等は自分の子供には与えられないと聞いて今更ながら驚いたのも事実である。

要は、古今東西、飲食業の食事などはその程度のもので、数が増えて大量生産されればされるほど何が入っているか分からなくなるのである。子供の頃に何時も熱を出して魘された情景は、そのものミンチ工場化したトマトソース缶詰工場のカニバリズムの情景であった。最近、ホールトマトの大きな缶詰が29セントで入るのでこれを使うが、専ら新鮮なトマトからこれを作り続けていたのはこうした体験があるからだろうか。そのトマトにしてもどのような所で生産されたものかなどは皆目分からない。

兎に角、訳の分からない物には一銭も出したくないので、どうせ訳の分からない物ばかりだから安物しか購入しないのである。日本でも昔は鰻の蒲焼などは養殖物でも決して安くはなかったのであるから、牛丼などと同じで安く食べようと思うのが間違いだろう。

同じ不健康な食事ならば金を出す者はただの笑い者である。


写真はドイツ関西葱を添えて、量感を出したオイルサーディンひつまぶし丼。高級粉山椒がたっぷり効いている。



参照:
食品の産地とブランドについて (tak shonai's "Today's Crack")
大阪のまぶし飯三様 [ 料理 ] / 2008-04-07
暖かい一月の物価高 [ 生活 ] / 2008-01-27
コメント (6)
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