Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

茶室跡に立って物思う

2008-07-06 | ワイン
五月に歩いた地所イーディックの茶室跡に再び出かけた。月一度の会合があったので、何時ものワイン農家協同組合の方からアプローチした。それゆえ、先ずは盆地状の最下段の、ワイン地所ルミナールの節は屋台でワインを出していた辺りまで行って、前回遠足時にギメルディンゲンから歩いて来た経路を辿った。さもなければ上からの下からもその場所が確認出来なかった。

その侵入登路も今や茂る下草で隠れていて、探しても分かり難い。なんとか記憶を頼りに一段二段とワインの区画を上って行くと、A・クリストマン醸造所のグランクリュのシュペートレーゼとジョイントヴェンチャーでビュルックリン・ヴォルフ博士醸造所にピノノワールのために貸している区画の上っ面に出た。そこは覚えがあったので、更に道を探りながら歩くと、葡萄の陰の高台に土台がやっと見えた。

あの時二十人以上の人が会食した展望台が現れて、今は誰もいないその石灰質を曝け出す土台に立った。二月も経っていないのになぜか環境も変わってとても昔の事のような気さえする。一体心境の変化は何だろうなどと、疲れ目を擦って考える。そこから会合のある組合の樽だし酒場が近くに見えている。フランスの旅やその前の日本旅行の事などが少し頭を過ぎる日が照りつける20時前の一時であった。歩くと少し汗ばむが時折吹く風が気持ち好い。

それにしても、石灰泥灰質の土壌から出来上がったリースリングは、その味わいも程ほどでなかなか良い。そのグランクリュの選択からもれたものをセレクションとして今年は初リリースしたものを予約した。赤ワインの方は、グランクリュならば一本43ユーロと尋常ならざる価格であり大変期待出来るが流石に手が出ない。SCの赤などを取りに行くついでにまだ試飲出来ていないものを試さなければいけない。



参照:
ドイツ旅行記2008年5月(第6日目:5月8日)その1 (DTDな日々)
活き活き横たわる五月鰈 [ 生活 ] / 2008-05-25
イヴェントの豊かな後味 [ ワイン ] / 2008-03-11
コメント (5)
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