厨房の窓際に置いてあるバシルの鉢を見て叫んだ。
「一体何時買ったの?」
「前から」
「こんなに大きくなって」
「育てたんだよ。」
吉本バナナの小説の一コマではない。前々からバジルを徹底的に収穫することには精を出していたが、これほど大きく育ったのははじめてだ。もちろん育たない葉を選定していく作業はしているのだが、それをしても必ずしも上に育つとは限らない。条件が良かったのだろう。
兎に角、驚くのは幹の太さで、バジルとは木であったのかと思い直した。
「このまま育てるとね。ジャックの豆の木のようになるんだよ。」
その太ささに相当して、水を吸い込む力が巨大で、毎日のように四百CC以上は間違いなく吸い上げている。幾らやっても下から水が溢れてこないのである。
水を遣りながら、あの雲の上まで届くのは何時のことだろうかと楽しみにしているのである。
「一体何時買ったの?」
「前から」
「こんなに大きくなって」
「育てたんだよ。」
吉本バナナの小説の一コマではない。前々からバジルを徹底的に収穫することには精を出していたが、これほど大きく育ったのははじめてだ。もちろん育たない葉を選定していく作業はしているのだが、それをしても必ずしも上に育つとは限らない。条件が良かったのだろう。
兎に角、驚くのは幹の太さで、バジルとは木であったのかと思い直した。
「このまま育てるとね。ジャックの豆の木のようになるんだよ。」
その太ささに相当して、水を吸い込む力が巨大で、毎日のように四百CC以上は間違いなく吸い上げている。幾らやっても下から水が溢れてこないのである。
水を遣りながら、あの雲の上まで届くのは何時のことだろうかと楽しみにしているのである。