アルペン協会の月例会の場所が先月から変わった。昨晩石切り場の帰りに初めてそのノイシュタット市内のワイン酒場を訪れた。二階に別室があってさまざまな集まりがそこを使っているようである。車の駐車さえ問題なければ雰囲気は悪くはない。壁を見ると目に付くのがフリーメーソンの集まりのそれであり、更にユダヤ人のそれもあってなかなか興味深い。
フランスの山岳協会支部との今後の催しや活動の話がされていたが、より本来のスポーツティーな方向へとより若い層に訴えかけようとしているのが大変好ましい。石切り場からの帰りの我々以外にも、アルプスの氷壁ルートの話やアンナプルナ山群でのトレッキングにおける高度順応の話題が出るなど一時とはそれほど顔ぶれは変わっていないのにも拘らず大分まともな話になってきている。
特に一人は、ピッツバリューなどやベルナーオーバーランドも熟知していて、それまでにも顔は見ているのだがなぜ今までその話を聞けなかったのかと不思議に思ったほどである。やはり今まではそうした本格的な話を披露する「場」が無かったのだろう。ヴェッターホルンやアイガーの日本人ルートの話となると、やはりこちらは頭に入っていることが多い。特に加藤兄弟や今井通子などの粘り強い攻撃で開かれた北壁のディレッチシマは、今や大分がフリー化されていて冬の最も興味深い対象となっている。また最近は頂上から崩壊が進む西壁を降りるのではなくて南壁を降りるのが推奨されているとは知らなかった。
三月頃のアルプスの高峰での活動など興味深い話が聞けた。そして共通の体験として、頂上稜線でのナイフエッジでのザイルパートナーが落ちたら、反対側に飛び込む実践とその経験談は緊迫した状況以上に殆どスプラスティックなコミック化されてしまうのがとても面白かった。要するに釣る瓶状に左右にぶら下がった二人が今度は声を掛け合いながらどのように同時に二人が稜線へと戻ってくるかという情景である。
ワイン街道という場所柄必ずしもその層が厚いとは思われなくとも、潜在的には十分な面子が揃っている筈なのだが、今まではどうも活動の流れが淀んでいてそうしたアクティヴなものを十分に掬い出せなかった会組織の問題点は、自分自身が最も体験している所である。
フランスの山岳協会支部との今後の催しや活動の話がされていたが、より本来のスポーツティーな方向へとより若い層に訴えかけようとしているのが大変好ましい。石切り場からの帰りの我々以外にも、アルプスの氷壁ルートの話やアンナプルナ山群でのトレッキングにおける高度順応の話題が出るなど一時とはそれほど顔ぶれは変わっていないのにも拘らず大分まともな話になってきている。
特に一人は、ピッツバリューなどやベルナーオーバーランドも熟知していて、それまでにも顔は見ているのだがなぜ今までその話を聞けなかったのかと不思議に思ったほどである。やはり今まではそうした本格的な話を披露する「場」が無かったのだろう。ヴェッターホルンやアイガーの日本人ルートの話となると、やはりこちらは頭に入っていることが多い。特に加藤兄弟や今井通子などの粘り強い攻撃で開かれた北壁のディレッチシマは、今や大分がフリー化されていて冬の最も興味深い対象となっている。また最近は頂上から崩壊が進む西壁を降りるのではなくて南壁を降りるのが推奨されているとは知らなかった。
三月頃のアルプスの高峰での活動など興味深い話が聞けた。そして共通の体験として、頂上稜線でのナイフエッジでのザイルパートナーが落ちたら、反対側に飛び込む実践とその経験談は緊迫した状況以上に殆どスプラスティックなコミック化されてしまうのがとても面白かった。要するに釣る瓶状に左右にぶら下がった二人が今度は声を掛け合いながらどのように同時に二人が稜線へと戻ってくるかという情景である。
ワイン街道という場所柄必ずしもその層が厚いとは思われなくとも、潜在的には十分な面子が揃っている筈なのだが、今まではどうも活動の流れが淀んでいてそうしたアクティヴなものを十分に掬い出せなかった会組織の問題点は、自分自身が最も体験している所である。