Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

マッジョーレ湖の風が快い汗

2010-09-27 | アウトドーア・環境
ロカルノの町の上からマッジョーレ湖を望む。二日目木曜日の午前中に比較的大きな壁を登って頂上から下る途中この風景に出会った。とても穏やかな光の加減は、いつかイタリア側のその湖畔の宿で一泊した時のことを思い出させる。そのときはこの湖の一角でこうして汗を掻くことなどはあまり想像もしていなかった。

今年初めてのグリルも楽しみ、ワインの試飲も楽しんだ。金曜日の雨とそれに続く冬の訪れをこの地で体験できたのも、晴天が続いた後ではおつなものだった。特に火曜日、水曜日は晩夏の趣で、日曜日までの間に三シーズンも過したようなお得感はとても良かった。

晩夏から秋にかけてはアルプスの高山では一度雪が降ると、岩登りは出来なくなるが、こうした南側の谷間は乾燥した晴天に恵まれてとても素晴らしい気候である。

今回延べ七人の参加者の中で。最も体格的に恵まれているミヒャエルの運動能力はとても目を見張った。まだまだ五十歳にはならないが、贅肉も無く、その堂々とした体格の前では、身長185CM以上ある警察官であるリーダーですらひ弱に見えた。彼とは今回は殆どザイルを組まなかったが、今まで一番良く組んでいる男なのでその充実振りが良く分かった。

恐らく来年も同じように一緒に遊ぶことになりそうである。心理的な弱さよりもその並外れた体格から来る体力に立ち向かうには、こちらは大分精錬しなければいけない。それにしてもあの年齢帯でとても羨ましいばかりの爆発力があるのは驚きである。先方もこちらの汗の掻き具合や上腕の筋肉などを触って確認していたが、正直正攻法ではとても適わない。

オリンピックなどの超一流スポーツ選手でもそうであるが、同じだけの運動の力があって、体格が途轍もなく優れているとなると、その基礎体力の優位は揺るがない。今でも紙巻タバコを持ち歩いているそのライフスタイルがああした若さを裏づけしているようにすら思われる。

参加者のもう一人は同じように少し年上であるが、中肉中背で数年前からすると経験値は明らかに高まっているが体力などは完全に頂点を過ぎた感がある。要するに私自身が過去十年間で敢えて推移させたような加齢が進んでいるようで、そうした長期退潮の波の向きを戻すのは、私自身が爆発力を取り戻すよりも困難そうである。

その意味からは、嘗ての十代の頃を髣髴させるような状況や力を感じることも出来、要は動機付けが出来、集中力さえ途切れなければ、上のミヒャエルともここ数年はかなり良いライヴァル関係を続けられるように想像している。
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秋を偲ぶテッシンの栗

2010-09-27 | 
スイスのイタリア語州テッシンに滞在した。五泊六日のテント生活で、これだけ長いシュラーフザックでに就寝は十代中期以降始めてであった。そもそもキャンプファンではなく、前回も冬の岩壁での数日間であったと記憶する。

借りた空気マットレスの具合は悪くはなかったが、やはり毎晩背中が痛くなり、やはり畳みと布団の生活とも違うようだ。それでも雨の日は一台あったキャンピングカーに集ったりで、それ程寒い思いをすることもなく過せた。

飲み代だけは十分にあり、拾ってきた栗などを十分に楽しめたのも、山頂に初雪を迎えた谷間の秋を偲んだ。
コメント (4)
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