Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

洪水の床屋話し

2024-06-05 | アウトドーア・環境
床屋に出かけた。幸い上手な人がやってくれたのでよりよくなった。これで夏休み前までは気持ちよく過ごせる。現時点では暑くはなっていなかったので襟元は不快ではなかったが、気温が上がれば大きな差が出る。運動すると一番差が出る。首が冷えるのが一番良い。

そこでの話は洪水の話しで、この辺りは涼し過ぎるとかいうが、過ごしやすいだけで、洪水地域とは大違いだと髪結いさん。「あのドナウ流域はいつもだからね」とこちらの天国ぶりを語るしかない。冬は雪も少なく、春も早く、夏もそれ程暑くはなく、風通しが良い。欧州の環境では百傑に入ると思うのだ。ドイツは大抵のところは知っているが大都会圏でこのワイン街道から移りたいというところはあまりない。ただ一つの環境問題であった原発が廃炉になってからは不安要素は殆どない。戦闘機が練習に飛ばなくなったことも大きい。強いて言えば国境の向こう側にあるフランスの古い原発であろうが、200km圏内にはない筈だ。

洪水に関しては今回でもライン河沿いは注意地域になっていて、河川沿いの街などは場合によっては一部浸かる。ネッカーが氾濫すればハイデルベルクも浸水する。その点ワイン街道はライン平野が広がっていても20km程離れて標高が141mである。その分水不足気味にはなるのだがローマ人のワイン作りからワインが保水していて、更に奥に森が広がる。ここ30年間で上水の取水口も整えられて軟水になった。地震は一二度震度を感じたぐらいで被害を起こすことはない。

ミュンヘンに出かける時にドナウ沿いでアウディー本社のあるインゴルシュタットの近郊に泊まる。浸水するようなら大変だと思い調べてみた。確かにアパートメントは川沿いなのだが、アンラウファーと称するニュルンベルクの南西のフランケンの山の中のアルトミュールの湖から発していて、ドナウ本流の北を流れている。しかし、それがドナウ河に流れ込むのはレーゲンスブルク周辺なので全く関係がなかった。思いがけず素晴らしい谷のようで、一泊するだけでは惜しいが、いつかまた使える時があると思う。

今回の洪水の地域もバイエルンとの境地域で、アルゴイに出かける時も通り過ぎて、アウトバーンが通っていないので未知の領域でもあった。やはり知らないことがあるのもいいことである。

走りに行くと無免許で運転できるような車が立ち往生していた時速25kmまでの恐らく原付仕様なのだが、夫婦に助けを求められた。その場では少し謂われるように試してみたが埒が明かずに、先ずは走り終えてからにした。推測では上向きに停まっていて、エンジンが掛らないので、後輪にあるスクーターのクラッチのようなところがブロックしたのだろうと考えた。帰りに停まっていたら、押しがけ出来るような態勢にするように奨めてみるつもりだった。下りていくと車が道を塞いでいて、ドア職人の二人が押して移動させていた。エンジンが掛る所までは至ってなかったが、それでお役目御免と道をすり抜けて戻って来た。

夕食は煮豚で、ヴァイツェンで摘まんでいたら、リースリングを注ぐ前に食べ終えて仕舞った。結局足りなかったので、その豚汁で湯麵を夜食とした。夕方遅く運動すると翌朝が眠い。習慣ついていても疲れることは疲れる。



参照:
大洪水の後で鳩は 2023-12-21 | 文化一般
今後のシュミレーション 2024-06-03 | 試飲百景
コメント (2)
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