goo blog サービス終了のお知らせ 

Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ゴミで咳き込んで酷く咽る

2009-04-02 | アウトドーア・環境
悲鳴を上げて、大きな口を開けていたので、岩場の上から落ちてきた塵が喉に入ったようだ。咳き込んでえずいた。フィッシャーマンズフレンズを舐め、ミカンをほうばったがなかなか落ち着かなかった。

シーズン当初から少々難しい課題を登らされた。やはり岩場での力の使い方は階段の裏側を攀じるのとは大分違う。なによりもまだ十分に立てない。まだまだ冬タイヤを足に付けているのだからと弁解するが、やはり上手い輩はシーズン最初から全く違う。それも冬の間になにもしていなかったと言うから恐れ入る。

体の柔らかさも、安定度も異なる。最初からこれだけ差がついているが、今年はなんとかなりそうである。

ラインランドプファルツは復活祭休みに入ったので子供達が多かった。さて、風呂に入って身体を解したが明日はどんな疲れが出るのだろう。普段歩いているのとは足腰も全く疲れ方が違う。

今日から二月間は、昨年通った石切り場とは異なるチャペルの下の石切り場に通う。高さは半分ぐらいしかなく難易度もそれほど高くはないが、岩質といい傾斜といい最も苦手意識のある苔むした岩肌のタイプなのでなんとかものにしたい。六月になって去年の岩場に戻るころには一ランク上がって、なんとかスポーツクライミングの域に徐々に入っているだろうか?
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酸に中ってふにゃふにゃな軀

2009-04-01 | 料理
午後になって腹の具合が悪くなった。理由は判らないが、少々の予兆もあったので決して奇異な感じはなかったが、全身から力が抜けてふにゃふにゃになった。おまけにその朝は久しぶりに魘されて、二度寝をする始末であった。

今日は八百屋でイタリア産の新ジャガが出ていたので、それを塩茹でして、これまた綺麗なほうれん草とブラウンマッシュルームとオイルサーデンにつけ合わせる。そしてワインを愉しむのだが、もしかすると昨日飲んだワインがお腹に堪えたかも知れない。

モーゼルのシュロース・ザールュシュタイン醸造所の2007年産シュペートレーゼである。既に三本目であるが、だんだん尻上がりに状態が良くなって来ている。スレートの味と酸の量感に消え去った甘みが拮抗して来た。「だんだんと甘みが消えて、普通飲んでいる辛口になるのよ」と、奥さんが勧めた通りである。

この瓶は、奥さんの実家との共同での試飲会のお知らせのその写真を喚起され、また何時もの散歩の道すがらの新茶のような下草の緑のカーペットをみるにつけ無性にモーゼルの緑色のそれに入っている液体を喉にたっぷりと漲らせてみたくなったのである。

初めてその瓶の裏エチケットの表示ををじっくりみると、試飲の時の説明の記憶に鮮明な1943年以来の古い株と言う情報以外に、「VDPのグランクリュ地所の収穫」と書いてある。なるほど、その土壌から来る味の凝縮度はかなりのものである。

さて、この素晴らしい果実風味も十分なリースリングに欠けているのは、味覚の香りの時間的な変化であろう。どうしてもスレート特有にのっぺりとした最初から最後まで同じような味の感じに、都会的な細やかさが谷の奥へと押しやられる。それが反面後味の良さにも通じているので、個人的には好みではあるが、静的な感じで、現代的な躍動感とは程遠い。

中華料理に合わせたのだが、それはそれで良かった。やはり食事においても味覚の時間的変化を考えると、そうしたワインの相性はとても興味ある。所謂、アジア的な乾いた空気に飛翔しない、粘着質なメリハリの無いだらっとした味付けというものがそこに存在する。

今夜は、ジャガイモにこれを合わせるが、最初考えていたようなサラダの活き活きとしたものよりも、どちらかというと茸とホウレンソウも炒めて付け合せたようなほうが良さそうに感じる。要するに食事もそうした少々もったりした方が良さそうである。

腹の調子は、先日から飲んでいる2008年産の新鮮なリースリングと2007年産のザールの量感溢れる酸で、胃ならず腸が痺れてしまったようである。タンニンによるそれはボルドーにて壮絶な経験をしたが、まさかリースリングの酸でこうなるとは思わなかった。そう言えば昨晩飲んだ後に胃の辺りがむかむかしておかしいと思った。手足も冷えて来て、どうも、このふにゃふにゃな感じは酸にあたったような気がする。リースリングの酸でお腹を壊す地元の女性の話は聞いたことはあるが、自らははじめてである。

二日目は流石に酸が分離して、単純なバランスが壊れて残糖感が出てきていけない。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする