デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



アンネ・フランクの家の入口

館内は撮影禁止で残念だったが、撮って残すことより『アンネの日記』の概要を頭に入れておいて見学したほうが遥かに充実するだろう。
ミュージアムはまずナチスによる反ユダヤ政策の時代を紹介していた。そしてフランク家が潜行した建物の「表の家」の展示では隠れ家の協力者でアンネの日記をずっと保管していたミップ・ギースが出演していた宣伝映画も映し出されていた。
アンネの父オットー・フランクは、オペクタとペクタコンという二つの会社を持っていて、両方とも「隠れ家」の建物の中にあった。フランク家が潜行したのは会社の建物の裏の家なのである。
会社の事務所で使われていた帳簿やタイプライター、オペクタ社の製品のポスターやチラシも展示されてあって、実際に会社の作業が行なわれていたことも分かるようになっていた。
そして、アンネたちが住む部屋を隠す目的でつくられた動く本棚を見たとき、「うわぁ…」と何か身震いするものを感じたことは否定できない。ミュージアムガイドにフランク家がナチスに逮捕されたあと、ナチスは隠れ家を空にしたとあったので、当時の部屋の様子を再現したものは模型しかないが、アンネとその姉マルゴーの両親が彼女らの身長を記録した壁の線や、アンネがいた部屋に飾られていた有名人の写真やポスターは展示されていて、息の詰まるような生活をしながらも懸命に生きていた様子や、アンネが将来の夢を持った普通の少女であったことを感じさせるには充分だった。

つづく

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