リオのオリンピックが終わって、小池都知事が、豊洲への移転問題に動き出した。
今朝は、テレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショーでも取り上げられていた。私は、出勤時刻にかかってしまい、途中までしか見られなかったが、いくらか、事情がわかってきた。
市場を利用する人の意見や、コメンテーターの解説で、今まで知らなかったことを知った。
中でも、玉川徹というコメンテーターの話はいつもわかりやすいなあと感心する。
わかったあらましはこんな感じかな。
築地は、老朽化しているので、このままというわけにはいかない。
以前も、築地を改装することが試みられたが、頓挫した。
豊洲への移転は、長年の計画のもとで、ようやくここまでこぎつけてきた。
しかし、東京ガスの工場跡地であるために、有害なトルエンが土壌に残留している。(トルエンではなくベンゼン?)
最初は高濃度で、危険なレベルだったので、表面の汚染された土を除去して、基準値を下回る程度にまで改善した。
だが、まったく安全であるとまでは断言できない。まだ、地下にはトルエンが残っている。
地下水の検査はこれまで連続的に行っているが安全宣言はまだでていない。11月にも最後の検査がある。
トルエンは、揮発性の物質であり、また、地下水等にも混じってしまうものである。
地下の深部まで土を入れ替えなかったのは、費用がかさむからであった。
東京都は、築地から豊洲に移転すれば、空いた築地の土地を売る等して、儲けることができるから、豊洲に移転することが望ましいと計画していた。
しかし、豊洲の土壌汚染を完全に取り去るには、莫大な経費がかかり、豊洲に移転することによる、経済的メリットがない。
だから、表面の土しか取り除かなかったので、まだ地下に有害物質が残っている。
地下水の検査が11月にあり、結果も出ていないのに、現在は、その前に豊洲に移転することになっている。
土壌汚染に不安を残すので、市場関係者は反対するものが多い。
また、市場は2月ころになると暇になるので、本当は来年になってから移転するほうが、市場の関係者にとっては都合がよい。
それを年内の11月の地下水の検査前に移転することになったのは、4年後の東京オリンピックのための道路整備をする関係である。
選手村に続く道路工事に着手するタイムリミットが11月である。だから、その前に、豊洲に市場を移転しておく必要がある。
11月に豊洲に移転して、すぐに道路工事に入らないと、4年後の東京オリンピックのときに、道路の整備が間に合わず、大渋滞が引き起こされる。
とはいえ、食材となる魚を安全な環境で取り扱えなければ、都民の生活の安全が将来にわたって補償されない。
オリンピックと生活の安全とどっちが大切なのか。
夕方になって、またニュースをやっていた。
小池都知事は、豊洲移転を延期するとのこと。
ただ、こうなると、すでに計画通りに進めていた物事に支障が出てくる。
たとえば、市場で使う冷蔵庫等の機材のリース契約などを、それぞれの業者が交わしてしまっているため、違約金などを支払う必要もでてきてしまうそうだ。
また、11月に豊洲に移転すれば、それ以降の豊洲の光熱費は利用者が払うが、移転が延期されると、それまでの期間の光熱費を東京都が払わないといけないので、経費がかさむそうである。
小池氏はそれをどうするつもりなのか、等の批判もあるようだ。
しかし、何を優先にするべきかは、本来お金の問題ではないだろうし、オリンピックよりも、長年にわたる都民の生活と安全が優先されるべきであろう。
もし、有害物質問題を放置して計画を急いだ結果、市場で働く人たちに健康被害が起きたり、食材となる魚等に影響がでるとしたら、将来、取り返しのつかないことなる。
政治家の倫理が問われる。
世の中は、何でもかんでもお金の問題が絡む。でも、お金で判断してはいけないのだろう。
今朝は、テレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショーでも取り上げられていた。私は、出勤時刻にかかってしまい、途中までしか見られなかったが、いくらか、事情がわかってきた。
市場を利用する人の意見や、コメンテーターの解説で、今まで知らなかったことを知った。
中でも、玉川徹というコメンテーターの話はいつもわかりやすいなあと感心する。
わかったあらましはこんな感じかな。
築地は、老朽化しているので、このままというわけにはいかない。
以前も、築地を改装することが試みられたが、頓挫した。
豊洲への移転は、長年の計画のもとで、ようやくここまでこぎつけてきた。
しかし、東京ガスの工場跡地であるために、有害なトルエンが土壌に残留している。(トルエンではなくベンゼン?)
最初は高濃度で、危険なレベルだったので、表面の汚染された土を除去して、基準値を下回る程度にまで改善した。
だが、まったく安全であるとまでは断言できない。まだ、地下にはトルエンが残っている。
地下水の検査はこれまで連続的に行っているが安全宣言はまだでていない。11月にも最後の検査がある。
トルエンは、揮発性の物質であり、また、地下水等にも混じってしまうものである。
地下の深部まで土を入れ替えなかったのは、費用がかさむからであった。
東京都は、築地から豊洲に移転すれば、空いた築地の土地を売る等して、儲けることができるから、豊洲に移転することが望ましいと計画していた。
しかし、豊洲の土壌汚染を完全に取り去るには、莫大な経費がかかり、豊洲に移転することによる、経済的メリットがない。
だから、表面の土しか取り除かなかったので、まだ地下に有害物質が残っている。
地下水の検査が11月にあり、結果も出ていないのに、現在は、その前に豊洲に移転することになっている。
土壌汚染に不安を残すので、市場関係者は反対するものが多い。
また、市場は2月ころになると暇になるので、本当は来年になってから移転するほうが、市場の関係者にとっては都合がよい。
それを年内の11月の地下水の検査前に移転することになったのは、4年後の東京オリンピックのための道路整備をする関係である。
選手村に続く道路工事に着手するタイムリミットが11月である。だから、その前に、豊洲に市場を移転しておく必要がある。
11月に豊洲に移転して、すぐに道路工事に入らないと、4年後の東京オリンピックのときに、道路の整備が間に合わず、大渋滞が引き起こされる。
とはいえ、食材となる魚を安全な環境で取り扱えなければ、都民の生活の安全が将来にわたって補償されない。
オリンピックと生活の安全とどっちが大切なのか。
夕方になって、またニュースをやっていた。
小池都知事は、豊洲移転を延期するとのこと。
ただ、こうなると、すでに計画通りに進めていた物事に支障が出てくる。
たとえば、市場で使う冷蔵庫等の機材のリース契約などを、それぞれの業者が交わしてしまっているため、違約金などを支払う必要もでてきてしまうそうだ。
また、11月に豊洲に移転すれば、それ以降の豊洲の光熱費は利用者が払うが、移転が延期されると、それまでの期間の光熱費を東京都が払わないといけないので、経費がかさむそうである。
小池氏はそれをどうするつもりなのか、等の批判もあるようだ。
しかし、何を優先にするべきかは、本来お金の問題ではないだろうし、オリンピックよりも、長年にわたる都民の生活と安全が優先されるべきであろう。
もし、有害物質問題を放置して計画を急いだ結果、市場で働く人たちに健康被害が起きたり、食材となる魚等に影響がでるとしたら、将来、取り返しのつかないことなる。
政治家の倫理が問われる。
世の中は、何でもかんでもお金の問題が絡む。でも、お金で判断してはいけないのだろう。