山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

ピカソとモディリアーニの時代」展

2006-10-12 21:08:04 | 美術・美術館
今日は友人と一緒に、渋谷のbunkamuraで開催されているリール美術館所蔵「ピカソとモディリアーニの時代」展に行ってきました。
実は、これも東京新聞の購読者で応募したものが当たったのです。
絵が好きな友人って、今まで探したこともなかったのですが、20年来付き合っていた友人が実は絵が好きでいつもひとりでも見に行っていると最近知り、初めて一緒に行くことにしました。
子供が小さい頃は子供向けの漫画映画や遊園地にはよく一緒に出かけたものですが、絵画鑑賞の趣味があったとは意外でした。先方も同様で、これからはちょくちょく一緒に行こうということになり、今後、上野の「ダリ展」やbunkamuraの「スーパーエッシャー展」、来年六本木にできる国立新美術館の「異邦人たちのパリ」などにも行きたいと計画しています。世田谷の「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」も行きたいのですが、こちらは場所が遠くて電車のみならずさらにバスを使わないと行けないし、招待券も当たらなかったので、躊躇しています。

私が絵をよく見て歩いていたのは、もう20年以上前の短大生のころでした。モディリアーニ、ルソーなどの展覧会も見た記憶があります。
その後、結婚したら夫はそういう趣味がないし、つき合わせても、すぐに「この絵はいくらくらいの価値があるものか?」とか値段のことばかりを話題にし、興ざめてしまうので、次第に美術館には足を運ばなくなり、逆に野球観戦に付き合わされるばかりになってしまいました。
もともと、絵についてそんなに詳しいわけでもなかったので、お金を出してまで行く気はなくなったし、特に人山の隙間から絵を見るような混雑の中ではいやなので、行かなくなってしまいました。

今日は平日の午前中だったのでじっくり見ることができました。展示は入るといきなり「ブラック」という人の絵が並んでいて、「あれ?」と思いました。私と友人はともに「ピカソとモディリアーニ展」だと思っていたのです。
よくよく見ると、「リール美術館所蔵、ブラック、レジェ、ユトリロ、ルオー、ミロ、クレー、ビュッフェ・・・ピカソとモディリアーニの時代」という題名で、2人だけのものではないことに初めて気がついたのでした。

ブラックというひとはピカソとちょっと画風の似たものもありました。
会場全体、特別に気に入った絵はありませんでしたが、モディリアーニの描く長細い顔で水色の目の人物画は懐かしかったです。モディリアーニの作品のなかに「モイーズキスリングの肖像」という若い男性の肖像画があったのですが、以前小さな画廊で見た絵の中にキスリングの描いた青を貴重にした女性の肖像画を見たことがあり、その絵が強く印象に残っていたのを急に思い出しました。
女性の瞳が青だったのか服が青だったのか、両方が青だったのか今ではわからないのですが、その青がとても深い藍色で、きれいで、その肖像の瞳にもひきつけられたのを覚えています。(あっ、青いケープの女性だったかな?)
モディリアーニの描いたキスリングの肖像もかなりインパクトのあるものでしたが、「ああ、あの絵を描いた人の肖像画か!こんな人があの絵を書いたんだな!」と思ったのが結構衝撃的でした。人間の記憶って不思議ですね。
そして、画家が画家の肖像画を描いたりするものなんだな、と思ったのですが、後で調べたら、キスリングとモディリアーニは親友であり、貧しいモディリアーニのためにキスリングが自分のアトリエを貸したりしていたらしいです。
今となっては、キスリングよりモディリアーニのほうが有名かもしれません。

昔の時代の昔の人々のことを思うと不思議な気持ちになりますが、今でも後世に残るような活動をしている人たちが、どこかで友好を結んで助け合っているということがあるのだろうとも思います。

そのほかにも様々な精神の結晶のような作品に出会いました。

たまには絵を見るのもいいもんです。


参考:美の巨人たち
コメント

公序良俗に反するもの

2006-10-12 01:15:57 | 未分類過去
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それらは削除します。
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削除しています。

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