山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

熟成?

2006-10-24 22:56:21 | 未分類過去
この間作ったキムチは一晩室温で発酵させてから、冷蔵庫に入れておいたら、味がなじんでおいしくなったようです。
しかし、うちの家族は私の手づくりキムチにあまり手を出そうとせず、人気がありませんでした。私自身はまあまあおいしいほうじゃないかと思って食べていたんですが、もともと好きなものでもないし、とにかく臭いんです。ニンニクがかなり入っていますからね。翌日が休日じゃないと、食べられない感じです。そして、タッパに入れ密閉しているはずなのに、なぜか冷蔵庫にキムチの匂いが充満してしまいます。このままでは、さらに冷蔵庫に匂いが充満し、食べないままで酸っぱくなることまちがいなし。韓国の人は酸っぱくなっても食べてくださいと言っていましたが、それは食べられない気分です。それで、まだ残ってはいたんですが、処分してしまいました。
もったいないけど、しょうがない。

ところで、昨日の夕飯はおでんでした。鍋の中に24時間放置してあった残りのおでんを、今夜食べてみたら、これがとてもおいしかったです。冷蔵庫に入れていなかったのでちょっと心配でしたが、涼しくなったので全然大丈夫でした。そして、一晩寝かして味がなじんで、ちょうどいい具合になっていました。
こっちは、全部食べてしまいました。

食べ物って寝かしておくと、味がなじんでおいしくなるんですね。熟成というのかな?

ところで、このごろ、昔勉強したことがどうでもよくなってきました。
最近、日本語ボランテイアで、新聞記事を読みながら漢字を教えているんですが、文の意味や字の書き方を教えながら、「難しいですね~、日本人でも手で字を書くことってほとんどなくなりましたから、忘れちゃうんですよね~」と、老眼で見えない字の細かい部分を思い出しつつ何とか見本を書いてみたり、
「それに、意味もはっきりわかって読んでいるわけじゃないんですよね。これ、どういう意味かな? よくわかりませんが、たぶん~」などと、いいかげんなことを言いつつ、説明しています。
あるとき、「仕事は何をしているんですか?」と外国人に聞かれ、「書類の中の文章や文字の間違いを直す仕事をしてます。」などと答えつつ、・・・ありゃ?そんな仕事してて、漢字や意味がわからないなんてほざいてていいのか???と思ったりしてしまいました。
昔、仕事で日本語を教えていたなんて、口が裂けても言えませんね。
昔だったら完璧に準備したものでないと教えなかったし、頼りない返答は禁物で、常に気を張っていましたからね。

会社では昼休みに、登録商標の権利は年月がたつと切れるものか切れないものかなどと語り合う人たちがいたり、母語を忘れる帰国子女の話が出たりなどしています。
昔の私なら、それはこうこうこういうものだというように、熱心に話に加わっていたように思うのですが、何か話してるな~と思いつつ聞くだけで、口に出そうという気も出ませんでした。おそらく、私はそういうことには関心がない人だと思われたことでしょう。

実は、商標のことは勉強したから一応知っています。外国語修得と母語の維持の問題も在日外国人の親子などと接しているといつも付きまとう問題です。
しかし、今や、昼行灯状態ですね。そこに加わって知識や経験を述べようとは思いません。そして、それが自分にとっては楽であり、心地よささえ感じるんです。

まあ、よく言えば、熟成しちゃったのかもですよ。

ちょうどよくなじんでいるのか、あるいは、酸っぱくなっちゃってるのか判りませんけど、作りたての時期は過ぎたってことですね。