自分がふだん、どういう表情をしているかっていうことは、なかなか客観的には見ることができないものだ。
隠しカメラででも撮っていてもらえばわかるが、そんなことも滅多にない。
だれでも、鏡に向ったときは、ちょっとにっこりしてみたりして、まあ、感じは悪くないと自分で思っている。
でも、人というのは、自分で思うほど愛想よく人の目には映っていないのだそうだ。
そういえば、無表情でいるときは、無愛想に見えるかもしれない。
だから、人と合ったら、普通の顔ではなく、にっこりと笑って挨拶をしよう。
しかし、何かを話したりするときに、意味もなく、あははははとか、うふふふなどと言って、笑ってごまかすのはよくないそうだ。
そういえば、娘が小学生の時に、担任の女の先生にそういう癖のある人がいた。ぜんぜんおかしくもなんともないときに、自分の意見を言った最後のところで、「~なんです、ふふふふふ」のようにまとめる。なんとなく、自信がなさそうな感じがした。そうだ、わらってごまかしているわけだ。なんか、必要以上にその場をとりつくろうとかそんな感じがする。
だが、それは、他人事ではない。自分はそんなことをしていないだろうか?
昔、独身のころ会社に勤めていて、先輩の男性から仕事について忠告を受けたときなど、
「ああ、すみませんでした・・(笑)」というような反応を示していたのだ。それは自分でも無意識にしていたのだが、その先輩に「いつも、笑って返事をしてるけど、笑うのはやめなさい」のようなことを言われたことがある。自分の仕事に落ち度があって、人に注意されているときは、深刻に受け止めなければいけない。そういうときは笑うべきではない。
うん、なかなか難しいことだ。
ところで、通勤途中でいつもすれ違うご婦人が、ひとりで顔をしかめて歩いていることが多かった。
なんで意味もなく顔をしかめているのだろうと思ったりした。その人が、先日、ニコニコして歩いているのだった。隣にもう少し若い女性がいて連れ立って何か話しながら歩いている。同じ会社の同僚と道で一緒になったらしい。
その表情は、本当にほがらかでステキだったよ。
やっぱり、人間は笑顔がいいですね。
自分ひとりでにやにやしているのも変だから、やはり人と楽しい話などして、笑顔の時間を増やしたいものですね。