今日は節分だ。節分には、恵方(今年は南南東)を向いて、太巻きにかぶりつくといいことがあると言われている。
そんなへんてこな風習、いつから発生したんだか?少なくとも、私が子供の頃には無かった。
それで、近年は、毎年のように節分となると、お店は恵方巻きのオンパレード。
どんだけ売れ残って捨てられることだか。クリスマスのローストチキンと同じだ。
恵方巻きにもピンからキリまであり、安いのは300円台。高いのは2000円近くもする。安いのは干瓢、卵、キュウリ、ピンクのおぼろくらいだけど、高いのは、マグロやらブリやら、さまざまな高級魚+その他、一緒くたになって巻かれている。
こんなものに2000円近くもかけるのなら、海鮮ちらしか、握りずしを食べた方がマシだ。
しかし、世の中の人間。この行事で重要なのは、“まるかぶり”だと思っているので、家族の人数分だけ太巻きを丸ごと買って行くのだ。
こんなもの、かぶりついておいしいのか?
しかも、そのかぶりつく姿は美しいですか?
げえ~ですよ。
太巻きの価値は、その切り口の美しさにあるのだ。
切らなきゃ意味ない。
我が家は毎年、恵方巻きを買ったことは一度もなかった。
豆まきもしないから、豆も買わない。
でも、今年は恵方巻きを買いました。
しかし、まるかぶりなんかしません。
夫婦で1本。きれいに輪切りにして食べましたよ。
中身は、干瓢・卵・きゅうり・しいたけ・おぼろ・あなご・かにかまの7種。七福巻き478円です。
そのほかの夕飯のメニューは、ホウトウ鍋でした。
太巻きは「切り口の美しさ」が命ですよ。
切り口も見ないでかぶりつくなんて、何の楽しみもありませんね。