私がへんてこな風邪や発疹に襲われていることから、実家の母が言うには、薬を飲むからいけないんだ、ということだった。
それは、薬の副作用だろうということからの意見である。
誰でも自然治癒力があるので、余計な薬を飲まないほうが良いというのである。
私が、インフルエンザのような症状で、やっと起き上がれるようになってから、必死にクリニックに出かけて行ったら、姉は、「喉の痛みはのど飴を舐めてれば治る、病院に行くとよけい悪くなる」などと言っており、そのあと今度はあざ笑うかのように「点滴でもしてもらえばよくなるんじゃないの?」などと極端なことを言ってきた。
母と姉は病院嫌いである。姉は健康診断もしない主義なんだそうだ。それでも、病気一つしないで生きてきている。
「点滴でもしてもらえば」なんて極端なことをいうのは皮肉であり、近所の人がどこも悪くないのに、しょっちゅう病院に行っては自分の希望で栄養剤やらなにやら点滴をしてもらう人がいて、その人を軽蔑しているわけだが、私についても同類種だといいたいようだ。
それで、今度は意味不明の発疹が出たとなれば、ますます病院に行って薬をもらったからそんなことになるんだという結論になってしまう。
しかし、なんとしても咳や鼻水を止めておかなくては、仕事場で人に迷惑をかけるし、自分もつらいのである。
また、予定していることは、なるべくキャンセルしないでこなさなくてはならない。
それでも忘年会や見学など、いろいろとキャンセルしてしまった。
この発疹が薬疹ではなく、病気そのものだとしたら、そんなものに感染するような場所に出歩くのがいけないということになり、「そもそも風邪やインフルエンザや溶連菌を持っているような人々があつまるところに出歩くからいけないんだよ」と母が言い出した。
家にいればいい、外出しすぎだ、とのこと。
そんなわけいはいかないだろう。
確かに、引きこもりになっていれば、人とも接しないから風邪も何にも感染しないでしょうよね。
だが、そんな人生に何の意味があるのか?
なんか、母や姉の意見を聞いていると、本当にストレスがたまるわ。